在職中の転職、誰だって1度は考えたことはあるかと思います。
思っていたより給料が安かった、人間関係がしんどい、キャリアアップしたい…とよりよい条件を求めて転職活動をしようと考えるのではないでしょうか。
在職中の転職活動は悪いことではありませんが、良い印象を持たない方もいるのは事実。
「なんとか会社にバレずに…」という気持ちを持って転職活動をしていても後ろめたい気持ちがあり、なかなかスムーズに進めることができない方もいらっしゃいます。
仕事をしながらの転職活動は時間にも気持ちにも余裕がなく、実際転職活動を始めてもうまくいかず途中で挫折してしまう方も少なくありません。
今回は、在職中に転職活動をすることは悪いことなのかということストレスのない転職活動の進め方についてご説明させていただきます。
在職中の転職活動ではみなさん「しんどい」「きつい」という悩みを抱えています。
それもそのはず。
就活だけに力を注げていた新卒の就活とは違い、仕事と転職活動を両立させなくてはならず制限の多い転職活動だからです。
転職活動の制限が多いからこその悩みとはどのようなものがあるのでしょうか。
仕事を疎かにせず転職活動も進めなければいけない…仕事を終え疲れきった体を奮い起こし始める求人探し。
最近ではインターネットの転職サイトなどで簡単に求人情報を閲覧することができますが、それが自分の条件に合った企業かどうか精査しなくてはいけません。
応募したい企業を見つけても履歴書や職務経歴書を書く時間がない、と悩む方は多いのではないでしょうか。
企業の閲覧情報とブックマークが増えていくだけでそれよりも先に進めないのでは「いつ転職できるの?」と不安を感じるでしょう。
在職中に転職活動を考える人は、今の仕事への不満や物足りなさを感じている方が多いかと思いますが、いつまでも転職のゴールが見えずストレスも溜まってしまいますね。
在職中の転職活動はもちろん仕事中にはできませんから、転職活動に充てる時間は自ずと休日や仕事を終えてからのプライベートの時間になります。
普段なら体を休めたり、テレビを見たり、遊びに行ったり…リラックスできる時間のはずが、転職活動を始めると犠牲になってしまいます。
貴重な休日も転職活動に力を注がなければいけないため心身をゆっくり休めることができません。
はじめは勢いで乗り越えていた方も転職活動が長期化してくると「なんのためにしてるんだろう」と転職への意欲ダウンや今の仕事への気力も失われてしまいます。
在職中に転職活動を進めている方が最も悩んでいるのは、企業との面接ではないでしょうか。
通常、企業面接は平日に行われますので今働いている会社を休んで面接へ行かなくてはいけません。
有給を簡単に取れる会社でない場合もあり、書類選考は通過したけれど面接に行けなかったと残念な結果になった方もいらっしゃいます。
せっかく有給もとって面接の日程調整もできたのに、仕事のトラブルでどうしても諦めなくてはいけなかったという方もいるため、転職活動と仕事の両立は大変なものです。
会社バレするリスクを考えると転職に一歩踏み出せない…と「転職したいけれどできない」と悩み続けている方も少なくありません。
会社にバレないようにと、今の仕事を退職して転職活動を始める方もいらっしゃいます。
「転職活動の会社バレ」これが転職活動で最も気を付けなければいけないことです。
同僚や上司にバレてしまうと以下のリスクがあります。
会社バレのリスク
在職中の転職活動は違法ではないので自由なのですが、転職先が決まるまで在職しなければいけない会社で自分の居場所がなくなってしまうのは避けたいものです。
上司からの叱責や同僚からの陰口、裏切者のレッテル…転職活動がバレてこのような状況になってしまったら転職先が決まっていない状況でも退職するしかない状況も。
在職中に転職活動をするのは、転職先が見つからなくても職を失わないためという理由がありますが、これでは全く意味がありませんね。
そもそも在職中の転職活動は違法なことじゃないのにどうして「裏切者」と言われるのでしょうか。
会社からはこんな風に思われている!ということを肝に銘じて会社バレを防ぎましょう。
新卒で入社した会社であれば、初歩的なビジネスマナーから仕事の進め方まで指導してもらったはずです。
新人研修や日々の実践的な指導まで、会社側として「育ててやったのに!」という気持ちから裏切者と思ってしまうのでしょう。
いくら育ててもらったといわれても本人としては「仕事で貢献してるじゃないか」と言い返したくなります。
しかし社員一人に係る人件費は将来への投資も含め、業務への支障、人員不足、新規採用への費用と想像以上に多くのマイナスを生んでしまうのは事実です。
在職中に転職活動をする方の多くは会社に隠れて転職活動を行います。
例えば転職活動で面接に行くための有給休暇の申請でオープンにする方は少ないですし、転職活動のために飲み会を断り、転職先が決まっていたとしても言い出せない方の方が多いはずです。
何もないようなフリをしながら水面下で転職活動を進めていたとバレてしまったときに「裏切者」と感じてしまうのでしょう。
「裏切者」と言われるのは納得できませんが、在職中の転職活動はよほどキャリアアップを支援している企業や転職にオープンな企業以外では印象は良いものではありません。
転職活動は違法でも認められていないものでもありませんし、最近では転職が珍しいものではないためオープンにする方も増えています。
ですが、マイナスイメージがありいい気分でない方がいるということを理解し、なるべくバレないようにマナーを心がけ波風を立てないように進めていくほうがスムーズ。
業務に支障を出さず、会社バレしない転職活動を行うのは難しいことですが周りへの配慮はビジネスマンとしてのマナーとして身につけましょう。
在職中の転職活動が会社バレするリスクが最も高い理由で、「人の口に戸は立てられぬ」ということわざがある程です。
いくら中の良い同僚であっても転職活動について話すのは厳禁。
情報はすぐに社内に広まっていくものですし、誰かがこっそり聞いているかもしれません。
特に上司には評価のための部下の報告義務がありますので、いくら信用できる上司といっても気を付けた方が良いでしょう。
勤務時間中に転職先とのやりとりは会社バレの要因のひとつで電話やメールのやりとりは勤務が終わってからするのがマナーの鉄則。
また、面接も勤務時間外や休日にしてもらえるよう転職先と交渉するのも大切です。
うっかり会社のパソコンで転職サイトや求人情報を閲覧してしまう方もいますが、確実に会社バレしますので絶対やってはいけません。
面接のために休みを取らなければいけない方は有給休暇の申請をされますが、週の半ばに1日だけの有給、なんだか不自然な感じがしますよね。
旅行などでは休日に合わせて前後で有給休暇を取る方も多いので怪しまれることは少ないでしょう。
在職中に転職活動をしていると、目の前の業務に集中できない、人の話を聞いていないなど上の空の行動から会社バレしてしまうことも少なくありません。
勤務時間中はやらなければいけない業務に集中し、なるべく自然なふるまいを心がけなければいけません。
転職活動を隠しながら進めているはずなのにバレてしまった!という方が多いのが現実。
バレる原因には以下の原因があります。
人にうっかり転職活動について話してしまったり、会社のパソコンを使って転職活動をしていたりは本人の詰めの甘さが原因ですので気を付けていれば大丈夫です。
ですが、意外と多いのが“転職活動をしている姿を知らない間に見られていた”というケース。
誰にも話していないし、バレる要素がないのにバレていた場合はこの可能性が高いのです。
企業説明会や面接に行った先に、以前職場で働いていた人がいたり会社に入る姿を見られていたり…いくら気を付けていても会社と会社のつながりや個人的なつながりが原因では防ぎようがありません。
実は転職先の個人調査によってからもバレる可能性があるのをご存知でしょうか?
転職先の企業が、選考のために今の会社に本当に在籍しているのか・勤務状況の確認などを行い、採用にあたって問題点や虚偽がないかを判断すること
転職先の企業が応募者の企業に対して、経歴詐称や職務態度などについて確認すること
上司、同僚から面会や電話によって面接では分からなかった人柄や働き方の客観的な意見をきくこと
欧米で転職はスキルアップやキャリアアップの意味が強いため、個人調査というよりは企業から転職先企業への推薦状という意味合いが強く、外資系企業においてリファレンスチェックは珍しいものではありません。
問題となるのが在籍確認と前職調査です。
最近では個人情報保護法により基本的に在籍確認や前職調査を行う企業はなく、もし個人調査をする場合は、事前に説明を受け同意した場合にのみ行われるのが一般的です。
連絡があっても個人情報のため応じない企業がほとんどでしょう。
ですが、転職活動を隠したい本人にとっては、在籍確認や前職調査の連絡があっただけでも十分怪しまれる原因になりますよね。
どうしてもバレたくない場合は、在籍確認や前職調査、リファレンスチェックのない企業をインターネットや口コミなどを調べ選ぶ必要があります。
在職中に転職活動をされたほとんどの方は「会社バレ」を気にして転職活動を進めています。
そこで、インターネットの口コミから調べた会社バレ対策や体験談についてご紹介します。
転職活動がバレないように事前に応募先の人事担当者へ事情を説明し、連絡時や面談時の時間帯を調整など応募先への協力を依頼することも大切です。
また、面接は休日や夜間にしてもらうなど会社バレを防ぐにはプライベートな時間に転職活動を行わなければいけません。
携帯電話で求人情報を閲覧・応募した後、自宅パソコンに届く応募先企業からのメールを妻にチェックしてもらった方もいらっしゃいます。
私服通勤の方も応募先企業との面接ではスーツ着用という場合があり、困るのはスーツの置き場所ではないでしょうか。
勤務後の面接の場合、会社にスーツを着ていくのも、持ち込むのも怪しいですが、朝スーツをコインロッカーに預けて駅で着替え、面接に行けば会社バレ対策できますね。
女性ではコインロッカーに預けたスーツをデパートで着替えるという方もいらっしゃいます。
仕事の空き時間や休憩時間に企業情報を見たいという方も多いですが、どこで誰が見ているか分かりませんので、明らかに転職活動の書類といったものを見える場所に置いておくのは危険。
転職活動に関わる書類や応募先企業の情報など持ち歩く際は、無地の封筒などに入れ隠して保管しておくのがベスト。
在職中の転職活動は、これまで説明したように思った以上にストレスが溜まりしんどいもので、バレないように配慮するだけでも大変なことでしょう。
今の仕事にもっている不満や現状打破のために転職活動をしている方は、どのようにすれば転職活動の困難を乗り切って成功につなげられるのでしょうか。
在職中の転職活動を乗り切るポイントは3つあります。
求人情報の閲覧や転職先とのやり取りは必ずプライベートの時間に行い、自宅で十分な転職活動を進められるようにインターネットやパソコン、転職活動用のメールアドレスの準備など環境を整えることが大切です。
予め応募先に連絡時間の希望ややり取りの方法について伝え、スムーズな連絡調整ができるよう工夫しておきましょう。
在職しながらの転職活動は、勤務時間外や休日などプライベートな時間に進めなければいけないため時間的な余裕がなく時間がかかるものです。
短期戦で転職を決めてしまうと焦りの気持ちから転職に失敗してしまう可能性も高いため、求人情報収集や企業研究などにじっくり取り組み長期的な視野で成功を目指しましょう。
転職エージェントでは企業選びのサポートや情報収集はじめ、企業との面接・入社日の調整を代行してくれるため、在職しながらの転職活動の負担を少なくしたいという方は転職エージェントをお勧めします。
転職希望者が感じる面倒くさいことのひとつである転職活動のスケジュール管理は、転職エージェントを利用すれば一括でアドバイザーにお任せできます。
例えば複数の企業と面接しなければいけない場合も、有給休暇に合わせて面接日の調整をしてくれるので1日で終わらせるということも可能。
入社日も転職希望者に合わせて調整してくれるので、企業とやり取りの手間も必要ありません。
こんな人に転職エージェントはおすすめ
転職の相談から円満退職のアドバイスまで、転職活動のトータルサポートを希望する方に向いています。
転職エージェントでは面談でのキャリアカウンセリングが基本になりますが、遠方や仕事で面談できない方には電話やメールでの連絡方法をとっているところもあります。
効率よく転職活動を進めたい方はぜひ利用を検討されてみてください。
転職活動を進め内定をもらった場合、退職日と入社日を調整するという一仕事が待っています。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉通り、これから先いつどこでお世話になるかもしれない職場とトラブルのない退職を心がけなければいけません。
円満退職をするなら以下のことに気を付けましょう。
民法627条では二週間前の申告で退職できると明記されていますが、円満退職のためには就業規則に従いましょう。
1カ月以上前という企業が多いですが、2カ月以上前とされている企業もあります。
業務の引継ぎや取引先への報告などにかかる期間を考慮し、1カ月以上前に告げた方が会社に迷惑をかけることなくトラブルなく退職できるでしょう。
一般的に内定から1カ月後程度が入社日の目安ですが、中途採用では即戦力を希望しているためすぐにでも働いてほしい企業が多いものです。
そのため、退職日の交渉がうまくいかないことを理由に何カ月も入社時期を引き延ばしてしまうのは転職先企業に対して失礼なこと。
もし、入社まで時間がかかりそうであれば、面接や内定の連絡をもらったときにだいたいの目安期間を伝えて、引継ぎや調整を早急に行い、なるべく早く退職するという誠意を意思表示することも大切です。
転職先企業と大方の入社日が決まれば、早急に今の職場へ退職を伝えなければいけません。
退職の意思表示は直属の上司で構いませんので、退職の意思を伝え退職日の調整をしてもらいましょう。
引き止められるケースもありますが、強い意志であることを伝えるとともに引継ぎの内容や期間について伝えればよりスムーズに退職の調整がしやすいかと思います。
退職日が決まれば、転職先に伝え入社日の日程調整を行います。
今の職場では職場内での退職の報告と引継ぎや有給消化の日程調整を行い、退職の事務手続きを進め退職日まで業務に集中し、最後は会社へ感謝の気持ちを伝え円満退職を目指しましょう。
在職中の転職はストレスが多くしんどいものであるとご理解いただけたでしょうか?
転職活動を進めていても途中で挫折を感じ、転職を諦めてしまう方が多く、思ったようにうまく進めない、不採用が続く、いつまでたってもゴールが見えないとモチベーションを維持し続けることが難しいものです。
しかし現状打破やキャリアプランの実現のために転職活動を進めているなら、諦めや挫折はせず途中で諦めない覚悟をもちましょう。
転職しなかったら…明るい未来が待っていますか?
「あのとき転職を諦めなければよかった」と後悔は残りませんか?
転職に挫折をしてしまうと、今の職場に対する不満を解消することはできず、もちろんキャリアプランを実現させることもできません。
年齢を重ねるごとに転職は厳しくなる状況ですので、「今だ!」と思ったタイミングで勢いをつけ転職活動に踏み出すことが大切です
誰にも相談できずに進める転職活動は不安に押しつぶされそうになり、心細いもの。
1人で悩まず、くじけそうになったときは転職エージェントに相談してみるのも心が楽になるきっかけになるかもしれませんよ。