知らないと損する!?退職日の決め方ガイド

転職を決意したり、家庭の事情などで現在の会社を退職する日のことを”退職日”と言いますが、退職日とはいつのことを指し、誰が決めるのか分かっていますか?

退職日とは雇用契約が終了する日のことであり、最終出勤日以降に有給休暇や代休を取得し休みを取っている間も雇用契約は継続しているので、最終出勤日=退職日ではありません。また、退職日を決めるのは会社ではなく労働者です。会社から一方的に退職日を決めることは出来ないことになっています。

退職日の定義が分かったところで、転職などのために退職日を決めるための考慮すべきポイントがいくつかあります。いつを退職日にするかで得したり損したりすることもあるので「だいだい○月くらいに‥」とおおよその退職日を考えている人は、退職日を決めるポイントを押さえ少しでも得する日を退職日に設定できるよう参考にしてください。

退職日の決め方

まず、退職日の決め方として確認しておきたいことが5つあります。

1.会社の就業規則を確認(「退職の申し出は退職を希望する一ヶ月以上前」などと規定されているため)
2.有給休暇の日数を確認(最終出勤日+有給休暇で退職日を設定しやすい。※有給休暇を買い取るシステムがあれば特別考慮する必要は無い)
3.抱えている仕事の状況・引き継ぎに掛かる期間を考慮する(退職日の1週間前までには引き継ぎが完了していると望ましい)
4.会社の繁忙期は避ける(会社にも周りにも迷惑を掛ける恐れがある)
5.転職先が決まっている人は入社日との兼ね合いが必要

 
会社を退職したら自分には関係が無いといったような考え方は社会人としてマナー違反です。最後まで責任を持って、自分のことだけではなく会社のこと一緒に働いてきた人たちのこともしっかりと考え、周りに迷惑が掛からないように退職日を決めていきましょう。

退職日は月末にしない!?いつがベスト?

退職願に記載する退職日は”月末”であることが一般的で、月末に退職日を設定する人が多いと思います。ここで「月末の1日前」「月の途中」を退職日にした方が得する!と言ったことを聞いたことがある人も居るのではないでしょうか?

退職日の違いによって最後の月にもらえる給料に差が出てくるため、月末以外を敢えて退職日に設定する人も居ます。これには社会保険が関係しています。
会社員は社会保険として健康保険と厚生年金保険に加入し、”入社日に資格を取得” ”退職日の翌日に資格が喪失”します。退職日を月末とした場合と月末1日前とした場合を比較してみます。

【月末】例 退職日(3/31)→資格喪失(4/1)→3月分の社会保険料を徴収される
【月末1日前】 例 退職日(3/30)→資格喪失(3/31)→3月分の社会保険料は徴収されない

 
月末1日前や月の途中で退職した場合は社会保険料を徴収されない分だけ、給料をいつもより多くもらえます。しかし、資格を喪失しているため厚生年金を国民年金に、社会保険を国民健康保険(任意継続保険)に切り替えなくてはいけないため今までは会社が折半して支払っていてくれた社会保険料以上の保険料の支払いが待っています。一見メリットのように感じますが、実は月末1日前や月の途中での退職はデメリットの方が大きいのです。

ちなみに月をまたいで、1日に退職した場合(例 退職日4/1→資格喪失4/2)は1日しか雇用契約がなかったとしても1ヶ月分の社会保険料が発生するので、退職日は月をまたがず”月末”がベストな選択だと言えます。

月末以外で退職日はいつが得?

退職日は月末がベストと説明しましたが、1年の中ではいつが得する退職日なのでしょうか?会社員の人は毎月の給与の他に多くは6月と12月に支給されるボーナス(賞与)を楽しみにしている人も多いことでしょう。

すでに転職先が決まっている人も居ればまだ転職活動中の人も居るかもしれません。転職活動中の人であれば退職後の生活費としてもボーナスを支給されてからの退職の方が多少の安心感を得られるはずです。そのためにもしっかりと計画を立てて退職日を決めていくことが理想です。

【理想的な退職スケジュール】

6月 ボーナス支給・退職願の提出→7月 引き継ぎ・退職日→8月 転職先へ入社
12月 ボーナス支給・退職願の提出→1月 引き継ぎ・退職日→2月 転職先へ入社

このようにボーナス支給後に退職願を提出し、その後退職日までの間に十分な引き継ぎ期間を設けましょう。ボーナス支給前に退職を申し出た場合、企業によっては支給額が減額されることもあります。しっかりと満額を受け取りたいのであればボーナス支給後が確実です。「ボーナスをもらってすぐ辞めた」と思われないためにも、引き継ぎや残務処理をしっかりと行い最後まで責任を持って取り組みましょう。

また、転職活動に関しても計画的に行い退職願の提出前には転職先から内定をもらっていることが理想ですが、その場合は内定から入社まで2~3ヶ月待ってもらうことになるかもしれません。入社の意思があること、具体的な退職スケジュールを伝え入社日を考慮してもらう必要があります。

しかし、転職のチャンスはいつ訪れるか分かりません。ボーナスのことばかりに気を取られず現在の会社、転職先の双方に迷惑が掛からない範囲でスケジュールを立ててみると良いでしょう。

退職最終出社日にやること

残務処理や引き継ぎも無事に終わり、ついに最終出社日。一息つく前にやらなくてはいけないことがたくさんあります。事前の準備も含め、最終出社日にやることをチェックしてみましょう。

【最終出社日にやることリスト】
・会社への返却物(健康保険被保険証、社員証、通勤定期券、名刺、制服・作業着、会社から貸与された備品など)
・会社から受け取るもの(雇用保険被保険者証、源泉徴収票、年金手帳、離職票)
・挨拶、お礼(上司や同僚、お世話になった方へ)
・私物の片付け、デスク周りの清掃

 

【社内での挨拶】朝礼や終礼時での挨拶では具体的な退職理由は述べず「一身上の都合での退職」と言い、出社している方には一人一人デスクを回って挨拶をしましょう。
【メール】最終出社日の退社1,2時間前が一般的。定型文でも良いですが個別にメール内容を変更すると気持ちが伝わりやすいでしょう。取引先や社外のお世話になった方にも送りましょう。
【挨拶状】社外でお世話になった方には挨拶状を事前に用意し、退職日前後に投函しましょう。

挨拶だけでなく、お礼の気持ちとしてお菓子を用意しておくのもいいと思います。
一人一人への挨拶に回った際に一緒にお菓子を手渡しをしたり、部署の共有スペースに「今までお世話になりました。みなさんで召し上がってください。」といったメモを付けて置いておく方法もあります。

・一人一人であれば予算100~300円くらいのお菓子
・大人数であれば予算3,000円程度の菓子折を(人数に合わせ個数を調整)
・個包装になっているもの
・生ものなど日持ちしないものは避ける
・ポロポロこぼれるような食べにくいものも避ける
・万人受けするものを選ぶ

退職までのスケジュール管理がカギ

可能であれば、ボーナス支給後の月末に退職日を設定するのがベストな選択だと言えます。

すぐにでも退職をしたいと思っても退職までのスケジュールをしっかり立てて、会社にも迷惑を掛けず自分にとってもベストなタイミングで退職が出来るように心掛けてみましょう。

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