カラーコーディネーター検定の難易度は?勉強方法や色彩検定との違いを解説!

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カラーコーディネーター検定スマホの中から会議資料のグラフにまで、日常生活は色であふれています。色の持つイメージは私たちに様々な影響を与えます。

ファッションやメイクなど日々の身だしなみに、カラーセンスは重要な役割を果たしますし、色の組み合わせ1つで商品の印象ががらりと変わってしまうこともあります。色を効果的に扱えることは、自分や製品をぐっと引き立たせる大きな力になります。

このような色の知識を証明するための有名な資格にカラーコーディネーター検定があります。デザインやファッションの仕事に関わる人はもちろん、自分のセンスを磨きたいという人にもカラーコーディネーター検定は役に立つでしょう。

この記事ではカラーコーディネーター検定の勉強方法や難易度、類似資格である色彩検定との違いについて詳しく解説していきます。

カラーコーディネーター検定とは

カラーコーディネーター検定とは、色の特性や性質といった色彩に関する知識を証明するための検定試験です。主催は東京商工会議所で、全国の商工会議所で受験することができます。

センスがよく目立つデザインには、色の組み合わせが効果的にとりいれられています。このようなデザインを引き立てる配色を可能にしているのは、デザイナーの感性だけではありません。色の相乗効果や、色が持つイメージなどの基礎理論が背景にあるからこそ、良いデザインができるのです。

デザインに関わりたいけれど自分にはセンスがないと悩んでいる人こそ、カラーコーディネーター検定で色の扱い方を学ぶべきでしょう。

カラーコーディネーター検定が生かせる仕事

カラーコーディネーター検定を受験することで色彩に関する理論的な知識を学び、色を効果的に扱えるようになります。

カラーコーディネーターの知識が活かせる仕事を4つご紹介します。

デザイン関係の仕事

カラーコーディネーター検定の知識は、デザイン系の仕事をしている人にとっては実務に直結するものです。例えばWEBデザイナーは、コンテンツの中身に合わせた色をベースにサイトデザインを作り上げることが求められます。また広告デザイナーは、背景色や照明の色をどのように組み合わせれば顧客に商品をアピールできるのか知っている必要があります。

デザイナーは芸術家のように自分自身の感性のみで作品を作るのではなく、広く一般に受け入れられる商品を作る仕事です。そのためにはどの色が大衆にどのようなイメージを与えるのかという色の理論をしっかり学ぶことが大切です。

ファッション関係の仕事

アパレルショップの店員などファッション関係の仕事をしている人にも、カラーコーディネーター検定の知識は役に立ちます。色彩に関する知識があれば、接客の中で商品同士の効果的な組み合わせを提案したり、流行りの色を取り入れた魅力的な着こなしを紹介することができます。メイクアドバイザーやスタイリストの仕事でも同じことが言えるでしょう。

インテリア関係の仕事

インテリアデザイナーやインテリアショップ店員として働く場合にも、カラーコーディネートの知識は大切です。内装にどのような色の組み合わせを配置するかで、部屋の印象はガラッと変わります。
カラーコーディネーター検定アドバンスクラスの試験内容には、インテリア製品についての問題も含まれます。顧客が希望するイメージを適確に形にするために、配色のノウハウを知った専門家を目指しましょう。

商品開発関係の仕事

4つ目は商品開発関係の仕事です。商品を開発する際には、消費者に選ばれるデザインやパッケージを製作することが求められます。色彩の知識があれば商品が使われるシーンを想定したうえで、適切な商品カラーを提案することができます。

例えば、食べ物には明るい赤や黄色を基調とした色がよいとされていますが、そこにどの色を組み合わせていくとよりよいデザインになるかを考えるには配色の知識が必要です。消費者の目を引くイメージを作り出すためには、カラーコーディネートの知識がとても重要なのです。

他にも一見色とは関係ないような仕事にもカラーコーディネートの知識が役に立つこともあります。例えば事務の仕事です。配色の知識があれば、会議資料の作成を依頼された時グラフの色、スライドのデザインなどを工夫して見栄えの良い資料に仕上げることができます。

カラーコーディネーター検定の概要

カラーコーディネーター検定はスタンダードクラスとその上位にあたるアドバンスクラスの2段階に分かれてます。それぞれの検定試験概要をご紹介します。

スタンダードクラス

日常の色彩について基礎的な知識を問われるクラス

受験資格

とくになし(アドバンスクラスとの併願受験可能)

試験内容

・生活と色
・配色
・光と色
・背景色の効果的な使い方
・色と売上
などについて公式テキストの内容とその応用力を問われる

試験時間

2時間

受験費用

5500円(税込)

試験内容

マークシート方式

合格基準

100点中70点以上で合格

アドバンスクラス

スタンダードクラスの知識+色彩のビジネスでの活用方法など幅広い知識を問われるクラス

受験資格

とくになし(スタンダードクラスとの併願受験可能)

試験内容

・カラーコーディネーターの実務
・ユニバーサルデザイン
・安全色彩
・色彩管理
・色彩計画
・照明計画
・メイクアップ製品と色
・インテリア製品と色
・プロダクツ製品と色
・環境色彩
・プレゼンテーションのカラーコーディネーション技術
・色彩の歴史
などについて公式テキストの内容とその応用力を問われる

試験時間

2時間

受験費用

7700円(税込)

試験内容

マークシート方式

合格基準

100点中70点以上で合格

(参考元:「カラーコーディネーター検定試験受験要項」https://www.kentei.org/color/common/pdf/color_panflet.pdf)

カラーコーディネーター検定の難易度

カラーコーディネーター検定はもともと3級、2級、1級の3階級に分かれていました。

しかし2020年6月より、スタンダードクラス、アドバンスクラスの2階級に生まれ変わっています。2020年6月の試験は新型コロナウィルスの影響により中止となりましたので、2019年以前の合格率から難易度を検討します。

スタンダードクラス難易度

まずはスタンダードクラスの試験内容に類似した3級の難易度を見てみましょう。2019年試験における3級の合格率は69.9%とかなり高く、それ以前もおおむね60%台に納まっています。資格試験の難易度としてはかなり易しめの試験と言えるでしょう。

アドバンスクラス難易度

一方、アドバンスクラスの試験内容に類似した2級、1級の難易度はぐっと上がります。2019年における2級試験の合格率は41.9%でした。それ以前の試験でもおおむね40%台です。

1級試験はカラーコーディネートを専門とする3つの分野に分かれており、自分が勉強したい分野を選んで受験する方式でした。

第1分野「ファッション色彩」の合格率は36.7%、第2分野「商品色彩」の合格率は38.7%、第3分野「環境色彩」の合格率は32.9%とどれも30%台となっており難易度が高いことが伺えます。(合格率は分野と年によってかなりのばらつきがありますが、だいたい20%~30%台になっています)

カラーコーディネーター検定の勉強方法

カラーコーディネーター検定に合格するための勉強方法について、独学と通信講座のメリット、デメリットをご紹介します。

独学で勉強する

カラーコーディネーター検定には公式のテキストと問題集があります。また非公式の対策テキストや問題集も各出版社から発売されています。

試験内容は公式のテキストに添って出題されるため、独学で勉強する際にはまず公式本テキストを購入して勉強していきましょう。公式テキストで理解が難しいところは、非公式の対策本で補うことができます。

主催団体がカラーコーディネーター検定の試験対策セミナーを開催していることもあるので、公式ホームーページの情報をチェックしながら上手に利用していくとよいでしょう。

メリット

独学で勉強するメリットは、学習費用が比較的安く抑えられることです。スタンダードクラスの公式テキストは3,100円、アドバンスクラスの公式テキストは5,300円(共に税抜)で手に入ります。

非公式の対策本はもっと安く手に入るので、数冊のテキストや問題集を購入したとしても教材費を1万円以下に抑えることも難しくありません。とくにスタンダードクラスとアドバンスクラスを併願受験しようとする場合、受験料もかさんできますので、学習費用はできるだけ安く済ませたいところです。

また独学では、自分の好きな教材を選んで購入することができますし、勉強の時間も仕事や家事にあわせて調整することができます。自分にあった教材をいろいろ見て回るのが好きな人や、自分で学習計画を立てられる人には独学での勉強は向いているといえるでしょう。

デメリット

独学のデメリットは勉強の効率が悪いことです。分からない言葉や理解しにくい問題があったら自分で1つ1つ調べていかなくてはなりません。いくら調べても納得のいく説明を見つけられないこともあります。これは、学習のアドバイスをしてくれる講師がいない独学につきもののデメリットです。

また、出題傾向や重要ポイントが分かりにくく、テキスト全体を丸暗記するような効率の悪い学習方法になりがちです。特に難易度が高いアドバンスクラスの試験は勉強する範囲も広いため、できるだけ効率的な学習をしたいところです。

一人で勉強しているため、学習のペースメーカーとなる存在がないのもデメリットです。いつでも勉強できるということは、いつでもさぼれるということにもつながります。試験に絶対合格するという強い意志がないと、教材だけ買って試験勉強が進まないという事態にもなりかねません。

勉強が進まないと、受験を次回に延期したくなる場合もあるでしょう。ところが2020年からカラーコーディネーター検定の概要はがらりとかわりました。このように試験内容の改定はたびたびおこることなので、購入したテキストが次年度の試験で再度使えるとは限りません。

いくら学習費用が安いといっても、試験に合格できなければ費用は無駄になってしまいます。
とくにスタンダードクラスとアドバンスクラスを併願受験しようと考えている人は、学習計画に無理がないかどうかよく検討することが大事です。

通信講座で勉強する

通信講座では対策用のテキスト・問題集がパックになって届くので、これら教材に添って勉強をします。添削問題や質問サポートを利用して、分からない点を講師に聞きながら本番に備えていきます。

パソコンやスマホで見れる動画での講義を提供している講座もあるので、スキマ時間を上手に利用して勉強ができます。

ちなみにカラーコーディネートに関する通信講座はいくつかありますが、東京商工会議所主催の「カラーコーディネーター検定」ではなく、「色彩検定」、「パーソナルカラリスト検定」を対象にしているものもあります。

どれも講座の名前に「カラーコーディネート」が付くことが多く見間違いやすいので、講座が本当に「カラーコーディネーター検定」を対象にしたものかどうか確認することが大切です。

メリット

通信講座を利用して検定対策をする大きなメリットは、学習効率の良さです。通信講座の教材には、試験に出やすいポイントを分かりやすく詳しく説明する工夫がされています。

また、添削指導や質問サポートが受けられるので、理解が不十分な部分に対して講師からアドバイスをもらうことができます。分からないところを分からないままにしないことは勉強においてとても大切なことです。

短期間で試験に合格したいと考える人は、通信講座を上手に活用しましょう。独学途中で試験内容が思ったより難しいと感じている場合も、通信講座の利用を検討するとよいでしょう。

また通信講座の中には複数の級や検定試験をまとめてサポートしてくれるものがあります。例えばキャリカレの「カラーコーディネーターW合格指導講座」では「カラーコーディネーター検定」と「色彩検定」のW受験をサポートしてくれます。

独学ではバラバラになってしまいがちな複数試験の対策が一括でできるのは通信講座ならではのメリットです。

(参考URL: 「カラーコーディネーターW合格指導講座」https://www.c-c-j.com/course/beauty/colorcoordinator/curriculum.html)

通信講座には試験合格後の仕事に繋がる支援がある場合もあります。カラーコーディネーター検定を取得後に転職を考えている人は、転職サポートサービスやフリーランス支援がある通信教育を選ぶと、よりメリットを感じられるでしょう。

デメリット

通信講座のデメリットは、学習費用が高くなることです。独学の3~4倍ほどの値段になることもあります。これはテキスト・問題集以外にも添削指導や動画配信など様々なサービスが追加されていることを考えれば、当然といえます。

また通信講座の場合、受講期間が限られているというデメリットもあります。受講期間内に勉強を進めなければ、サポートが受けられなくなってしまいます。

しかし、受講期間が決まっていることで「〇ヶ月以内に合格する」と目標を明確にできるという良い一面もあります。資格の勉強をダラダラすると知識がなかなか身につきません。受講期間の制限を勉強に集中できる期限と考えれば、メリットとしてとらえることもできます。

色彩検定との違い

色に関する検定で、カラーコーディネーター検定と並んで有名なのが色彩検定です。色彩検定は公益社団法人色彩検定協会(A・F・T)が実施している資格です。ファッションカラーコーディネーター検定試験と呼ばれていたこともあり、カラーコーディネーター検定と混同してしまいがちですが全く別の試験です。

色彩検定は3級、2級、1級、UC級の4段階に分かれています。UC級は2018年から新設された「ユニバーサルデザイン」に特化した階級になります。
カラーコーディネーター検定との違いは、いくつかあります。

試験内容

まず、試験の内容についての違いです。カラーコーディネーター検定・色彩検定どちらも色彩の総合知識を問う検定です。ただしラーコーディネーター検定は専門的な問題が多く、若干製造系・工業系寄りと言われています。一方の色彩検定は、もともとアパレル業界販売員を対象にした試験でした。そのため色彩検定は、若干服飾関係寄りの傾向があり、ファッション業界に強いと言われている資格です。

階級

階級の設定にも違いがあります。カラーコーディネーター検定ではスタンダードクラスとアドバンスクラスの2級制でしたが、色彩検定では4級制です。ユニバーサルデザインに特化した級があるのも特徴的です。

受験料

受験料ではやや色彩検定の方が高い傾向にあります。3級が7,000円、2級が10,000円、1級が15,000円、UC級が6,000円(すべて税込み)となっており、全部受験するとかなりの出費になります。

ただ色彩検定の受験資格は(カラーコーディネーター検定と同様)特に問われません。色の知識がある程度ある人は、2級もしくは1級から受験をしても良いでしょう。

試験形式

試験形式も違います。カラーコーディネーター検定がすべてマークシート方式に対し、色彩検定では2級以上に一部記述式問題が採用されています(UC級でも記述式問題が出題されます)。1級試験は1次と2次に分かれており、2次試験では一部に実技問題もあります。

カラーコーディネーター検定と色彩検定、難易度が高いのはどちら?

カラーコーディネーター検定と色彩検定、難易度はどちらが高いのでしょうか。

色彩検定3級2019年の合格率は74.4%となっています。2019年カラーコーディネーター検定3級の合格率69.9%と比べても若干高く、色彩検定の難易度はカラーコーディネーター検定とほぼ同じか、やや易しめということができるでしょう。

また2019年色彩検定2級の合格率は67.4%、1級の合格率は44.7%となっています。一方2019年カラーコーディネーター検定2級の合格率は41.9%なので、数字だけ見れば色彩検定1級の方がカラーコーディネーター検定2級より難易度が低いことになります。

全体的にカラーコーディネーター検定の方が色彩検定より難易度が高いといえるでしょう。

まとめ カラーコーディネーター検定を取得し、色の専門家を目指そう

カラーコーディネーター検定は、デザインやファッション業界に関わる上で重要な色彩の知識を総合的に身に着けることができる資格です。仕事に活かすならビジネスでの色の活用法が学べるアドバンスクラスを目指すとよいでしょう。

独学での勉強の方が学習費用が安く済みますが、短期間で効率よく勉強したいときは通信講座の利用を検討してください。

色に関する検定としてはカラーコーディネーター検定のほかに色彩検定もあります。難易度や試験形式などに違いがありますので、問題サンプルなどに目を通し、自分に向いている方を選ぶと良いでしょう。

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷