2020年初頭までは“売り手市場”と言われる求職者に有利な状態が続いてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により状況が一変しました。
しかし、2020年9月、10月の有効求人倍率1.04倍を底に徐々にではありますが求人は回復傾向にあり、コロナ禍で転職活動を進めていくことに不安を感じていた人は動き出すタイミングが訪れています。
『転職ラストチャンス』と考える人の多い30代では、転職を成功させるにはどうしたらいいのでしょうか?
・30代の未経験転職は可能なのか?
・コロナ禍での転職活動のポイント
・30代転職での転職サイトと転職エージェントの使い方
‥など、30代の転職にスポットを当て失敗しない転職方法を考えていきたいと思います。
30代を転職ラストチャンスと考えている人も少なくはないはずです。
転職をする前にまず、大前提として企業側のニーズを捉えておきましょう。
ポテンシャル、意欲、積極性
即戦力、リーダー経験、柔軟性
即戦力、マネジメント能力、専門性
このように30代になるとポテンシャルよりも実績・キャリアを重視され、30代後半ではマネジメントスキルが必要となります。
年齢・役職が上がれば求められる能力レベルが上がるのは当たり前のことであり、職歴や経験が伴っていなければ転職しようと思っても受け皿はありません。
ベースとなるものがなければ
“転職する度に条件が悪くなる”
というドロ沼にハマってしまうのです。
若ければ若いうちに転職を成功させた方がもちろんいいですが、30代は若手でもベテランでもない中間世代として10年ほどの社会人経験があり、これまでの経験を活かし即戦力となり得る人材として期待されている年代という見方が出来ます。
30代前半であれば「プレイヤー」として活躍し成果を出していけばいいのです。
「30代の未経験転職は可能なのか?」
結論から言えばYesですが、簡単なことではありません。
未経験業界・職種へのチャレンジは30代と言っても30代前半がギリギリとも言われています。
なぜなら先ほどお話しした“企業が30代の中途採用者に求めていること”が即戦力であることからお分かりいただけるのではないでしょうか。
コロナ禍で以前よりも経験・スキルを重視する即戦力採用の傾向が強まりました。
元々「30代 未経験OK」の求人数は少ないため、30代がただ闇雲に未経験転職をしようとしても厳しい現実を目の当たりにすることでしょう。
コロナ禍では以前と比べ私たちの行動や考え方に変化が起きています。
生活の中で非対面、オンライン化が急激に進んだようにビジネスに於いてもこれまで以上にIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進によるデータ、デジタル技術を活用したビジネスモデルの変革が必要とされています。
政府はDXレポートの中で2025年までにシステム刷新が行えなければ“デジタル競争の敗者になる”など言及しており、DX人材や即戦力となる経験者を中心に求人が増えてきています。
※DX人材‥デジタル領域に精通しており事業を変革できる知見・スキルがある人。職種では「ビジネスデザイナー」「アーキテクト」「データサイエンティスト/AIエンジニア」「UXデザイナー」「エンジニア/プログラマー」がDX推進に必要と言われている。
未経験者向けの求人としてはIT系や営業の職種が狙い目であり、通信・ネットワーク、金融、医療業界でも需要が増しています。また、接客・販売・サービス、事務、管理の欠員募集も増えてきているため、ニュースや求人など小まめな情報収集をして、狙い目の企業を見つけていくことがカギとなるでしょう。
このように求人は増えてきていますが、20代での転職とは異なり30代という年齢が大きなネックとなることは頭に入れておかなければいけません。
何度も言うようですが30代の転職は厳しい。
“30代 即戦力”というワードに自信をなくしてしまう人も多いかもしれませんが、企業のニーズにマッチした人材であるかどうかも重要なポイントになります。
しっかりと準備を整えること、転職活動の戦略を立てることが30代の転職には必要不可欠です。
一般的に自分で求人を探し応募できるサービスが転職サイトですが、転職サイトと言ってもスカウトサービスや人材紹介(転職エージェント)がついているサービスもあります。
30代が転職活動で使う場合は、このように複数のサービスを併せ持つ転職サイト、もしくは転職のプロによるサポートが受けられる転職エージェントを利用することが有効的です。
普通の転職サイトで求人を探し応募しても、ポテンシャルを秘めた20代と経験・実績豊富な40代に隠れ書類選考すら通らず苦労する可能性も。未経験転職なら尚更です。
また転職サイトは求人が豊富で誰でも閲覧することができる手軽さが売りであるため、目には見えないライバルが多く隠れていることを忘れてはいけません。
30代が転職サイトを利用するのであれば、転職エージェント+αの位置づけとして情報収集目的で利用してみましょう。
転職エージェントは人材紹介会社とも呼ばれ、求職者と企業の求人をマッチングさせ企業から紹介料を受け取り成り立つサービスであるため、転職を成功させればさせるほど転職エージェントの利益となります。
このようなビジネスの側面もありますが、『転職を成功させる』という根本の目的は転職希望者・転職エージェント共に同じ方向を向いているので30代がサービスを利用する効果・メリットは大いにあります。
転職エージェントを利用するメリット
20代・40代その他大勢と戦う転職サイトより、推薦された人しか応募できない転職エージェントを使った方が内定率を格段に上げることができます。
転職エージェントではアドバイザーのサポートが付くため、未経験業界・職種への転職を考えている人や忙しく転職活動の時間を確保できない人、転職に不安がある人、誰かの後押しが欲しい人は利用したい。
若くもない、経験豊富とも言い切れない30代。求められることは高く、それでも転職したいしたいというなら、30代に特化し、目的に合った転職エージェントを選びましょう。
全国・全世代対応、豊富な求人数を誇るdoda。
会員限定の非公開求人と、スカウト機能も最大の魅力。dodaに登録するだけで1日3件以上のスカウトメールが来たという人も。
スカウトメールの中には面接確約・書類選考免除などの特典付き求人もあるので、就業中でも手間を省いた就活をすることができる。
未経験でも土日休み・残業すくなめなど条件重視の求人も多く、ラストチャンスと思いキャリアチェンジしたい30代におすすめ。
ひっそりと戦えるスカウト機能。自分で求人を探す&エージェントからの紹介を待つ。という両軸で進められるという点でも◎。
公式サイト | https://doda.jp/ |
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年齢 | 全世代対応 |
地域 | 全国・海外 | 特徴 | 転職サイト、転職支援サービスどちらでも使える |
CMでもおなじみのビズリーチ。
エージェントとしての機能だけではなく、17100企業・5100人のヘッドハンターと提携し、スカウト求人が中心>の転職サイトです。
一般的な自分から発信していく転職サイトと違い、スカウト中心なので内定率が高く『好条件』『交渉歓迎』で転職できるのが特徴。
スカウトが特徴の転職サイトなので、今までの経歴・スキルは言い回しなどを工夫しできるだけ検索にヒットするように入力しましょう。
最初に丁寧に入力しておくだけで、スカウト数は段違いに変化します。
通常の転職サイトよりも、ビズリーチのような高年収向け転職サイトに出している求人の方が『求人の質が良い』傾向が強いので、30代で年収が500万円を超えているならビズリーチに登録するのが先決でしょう。
ビズリーチでは年収だけではなく、管理職・専門職でも強みを持ちます。
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
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年齢 | 全世代対応 |
地域 | 全国 | 特徴 | 高年収案件が多い |
全国・全世代対応、豊富な求人数を誇るdoda。
大手支社の求人や、地元優良企業の求人が多く、次の転職で腰を据えたい・安定志向の30代におすすめ。
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スカウトメールの中には面接確約・書類選考免除などの特典付き求人もあるので、就業中でも手間を省いた就活をすることができる。
ひっそりと戦えるスカウト機能。自分で求人を探す&エージェントからの紹介を待つ。という両軸で進められるという点でも◎。
公式サイト | https://doda.jp/ |
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年齢 | 全世代対応 |
地域 | 全国・海外 | 特徴 | 転職サイト、転職支援サービスどちらでも使える |
業界1位の求人数が魅力のリクルートエージェント。
業界・職種は全て網羅。未経験者にも対応し日本全国はもちろんのこと、海外の大手求人も多数扱っています。
応募が殺到してしまう高収入・福利厚生充実の有名企業は非公開求人となっているケースがほとんどです。人気の非公開求人を確認したいなら、登録してキャリアアドバイザーに紹介してもらいましょう。
また、実績豊富なアドバイザーは情報量も随一で、面接に役立つ独自の企業情報で事前対策もばっちりできます。
30代は転職に失敗すると致命的です。大手で長く安心して働ける企業への転職を目指しましょう。
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
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年齢 | 全世代対応 |
地域 | 全国・海外 | 特徴 | 求人の約60%は非公開求人 |
社会人経験を積んで余裕が出てきたタイミングで、ふと「昔夢見た仕事を今こそ始められるんじゃないか?」と考える30代は実はかなり多いです。
20代では就活のコツも分からなくて結局諦めてしまった夢を、今の自分なら実現できるんじゃないのかというわけです。
でも実際は世の中そんなに甘くありません。
未経験で業界に飛び込むには、柔軟性や将来性などのポテンシャルを売り込む必要があります。
ですが、面接官の目線から見ると実はよその業界で身につけた経験や知識、プライドがあることが逆にマイナスに働くこともあり、30代では20代ほどの魅力を感じてもらうことは難しいのです。
転職サイトを利用した転職は、その売り込みまで全て自分一人で行わなければならず、客観性に欠けてしまいがち。
けれど転職にはその客観性こそが一番大事なのです。
さらに言えば、未経験で業界に飛び込むには経験も知識も技術もない。そんな中で自分を採用することでどんなメリットがあるのかについて売り込まなければなりません。
その際に自分には何があるか。企業にとってメリットになる自分のスキルなど、自分一人で考えて答えを出すのは結構難しいものです。
それらが一人でできるプレゼン力があれば問題ないですが、その自信がない30代の転職活動には転職サイトは手軽ではありますが難しいツールなのです。
20代ほどのポテンシャルを感じてもらえない。40代ほどの経験やスキルもない。それでは30代はどうやって転職すればいい?
そこで使えるのが転職エージェントというわけです。
登録時に関しては転職サイトが圧倒的に手軽で面倒がありません。転職エージェントによっては、サイトだけではなく直接面談に赴かなければならない所も少なくありません。
けれど、転職活動全体で見れば、転職サイトに比べてかなりメリットが多いです。
自分ではそこが企業にとって魅力的なものだとは思っていなかった!という点を、転職のプロの目で客観的に見ると、十分武器になるところだと教えてもらったという利用者の声も上がるくらいです。
また、応募書類の作成や面接などはそうは経験するものではないため、一人で行っていると煮詰まってしまうことも。そんな時に、より効果的に企業側にアピールするにはどこを修正していくべきか教えてくれる存在は、かなりありがたいものです。
意外と自分では気づけない売り込みポイントが多く隠れているのが30代。だからこそ、転職のプロである転職エージェントの力を利用して、客観的に自分を棚卸しし、サポートしてもらうことで、転職を成功させる可能性も上がります。
サイト名 | サービス詳細 |
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利用者の3割以上が30代の転職サービス
dodaの利用者は35%以上が30代。30代に対する転職支援に慣れている転職サービスといえるでしょう。またキャリアチェンジの可能性がある30代に試してほしいのがdodaが提供するキャリアタイプ診断。あなたに向いている仕事のスタイルや、企業風土などを知ることができます。
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ビズリーチ![]() |
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