[30代転職失敗] がこの先の人生を左右する?

30代 転職
これまで当たり前に存在していた終身雇用や年功序列といった日本独特の就業制度が、静かに崩壊しつつある昨今の日本企業。新卒で入社した企業に定年まで勤務し続ける人は減少し、転職がとても身近なものになったように感じます。

総務省が行なった労働力調査でも、2019年の転職者数は351万人と比較可能な2002年以降で最多の人数になりました。しかし実際に転職を実現させた人の年代を見ると、その置かれた状況には大きな違いが垣間見えます。

転職者の割合は、15~24歳が最も多く12.3%。次いで25~34歳が7.8%、35~44歳では4.4%と、年代が上がるにつれて転職者数はどんどん減っていきます。そもそも人口の割合は15~24歳は9.7%。25~34歳が10.3%、35~44歳は13.0%と世代が上がるにつれて増えているため、いかに若い世代の転職が活発に行なわれているかが理解できるでしょう。

確かに10代や20代は、「思っていた仕事と違った」「会社が合わなかった」「新しいことにチャレンジしたい」など方向転換を考える人も多く、企業側も若手であれば未経験でも比較的簡単に採用します。しかし社会人生活にも慣れた働き盛りの30代こそ、今後のキャリアを見据えた前向きな転職を検討している人が多いことも事実。

30代での転職失敗は今後のキャリア、さらには人生にとって致命傷、なんて消極的になる人もいらっしゃるかもしれませんが、ポイントをしっかり押さえれば理想の転職を叶えることだって可能です。

本記事では、30代の転職の失敗談や不安から学び、転職を成功させるためのポイントをご紹介します。

失敗ばかりの30代転職

20代の時は比較的簡単に転職できたのに、30代になると不採用が続いてしまう…。そういった話は、珍しいことではありません。ただし、年齢が高いから採用されにくいという単純な話ではないということは、押さえるべきポイントです。

まず20代と30代では、企業が求めているものが異なります。20代の転職希望者に求めるものは、大きく言うと仕事に対する高いモチベーションややる気です。若くこれからの活躍が期待できる20代を採用することで、新しい風をふかせてくれること、さらには社内全体の士気上昇を期待します。

また、雇用対策法により年齢制限を設ける募集は本来できませんが、「長期勤務によるキャリア形成をはかるため」という例外事由に限り『●歳未満』と年齢制限を設けた募集を行うことができます。

一方、30代はどうでしょうか。30代の転職には、社会人としての基本マナーはもちろん、技術や知識、経験といった即戦力が求められます。20代の頃と同じように「やる気だけはあります!」という姿勢は通用しなくなってきます。

また、なぜか失敗ばかり続いているという人には、マナーや経験以外にもある特徴が。失敗を引き寄せてしまう下記のような残念ポイントに心当たりのある人は、要注意です。

①何となく転職している

転職が失敗続きの30代は、はっきりとした転職したい理由がないことが多いです。「同期が転職して、楽しそうに生活しているから」「転職すれば、何か変わる気がする」など転職の動機がぼんやりしていると、転職活動をして運良く内定をもらえたとしても、「やっぱり思っていたのと違う、こんなことやりたくない」と堂々巡りする可能性が高いです。

結局、転職を繰り返して時間だけを浪費してしまうので、“何となく転職”は直ちにやめましょう。周りと比べることなく、なぜ転職したいのか、どういう仕事をしたいのかを明確にして取り組むことで、自分の本当の気持ちと向き合うことができるでしょう。

②給料アップにこだわりすぎている

30代の転職において、収入アップは大きなキーワードのひとつです。しかし給料にこだわりすぎると、転職活動が必要以上に長引いたり、プライベートに支障が出たりなどこれも転職活動失敗の原因になります。

給料を気にするあまり、他のリサーチが手薄になってしまい、実はみなし残業代込の金額だった、退職金がないなど現職よりもトータルの収入が減ってしまう可能性も。また、入社後に企業の経営状況が変わり、月収が下がって元の企業よりも収入が減ってしまったというケースも珍しくありません。

目先の給料だけでなく将来的な収入まで考慮することはもちろん、収入は少し下がっても今までよりもライフワークバランスが良いなど、他で満足できる点があれば、長く働くことができます。安定して勤めることができれば、結果として収入アップにつながることもありますよ。

③現職への不満が強すぎる

転職を検討する要因の一つに、現状への不満を挙げる人も多くいらっしゃるでしょう。それは決して間違いではありませんが、不満を解消する術は“転職”以外にもあるということを忘れないでください。どんなに良い企業に就職できたとしても、100%希望通りに働けるということはありません。

ちょっとした不満ですぐに転職をすると、同じ不満を抱いたらまた転職をすればよいと安易な転職を続けるようになり、無駄に転職回数を重ねることにもなります。20代ではそれでも転職できたかもしれませんが、転職回数は多くなればなるほど不採用になる確率も高くなりますので、注意が必要です。

また面接では必ず転職理由を問われますが、現職の不満をぶちまけてしまうのは絶対NGです。面接官に悪い印象を与えてしまうだけでなく、入社しても不満が出るだろうと思われてしまい、内定が出ず就職難民になってしまう恐れがあります。 現状に不満がある場合は、まず不満の原因を突き止め、転職以外で解決できないかどうかを考えてみましょう。場合によっては、不要不急の転職をしないで済むかもしれません。

30代での転職が辛い理由

転職活動は決して楽なものではありません。故に、転職活動が長引くと様々なところに支障が出てきます。不採用通知が来るたび、まるで出口の見えないトンネルを歩いているような気分に陥ってしまうでしょう。現職を続けながらの転職活動は、会社での仕事もこなしながら並行して活動する必要があります。

翌日に面接を控えているのに予想外の残業で帰宅が深夜になってしまい、準備不足で本番を迎えてしまった、なんてこともあるでしょう。さらに、現職の同僚や上司には転職活動をしていることがバレないようにと神経質になることがストレスにもつながります。

また転職活動が長期化すればするほど、出費はかさみます。そのため、現職を退職し、毎月の安定した収入がない状態で行う転職活動はますます焦りを生んでしまいます。特に30代は家庭を持つ人も増える世代。独身の時以上に、経済的な負担は重くのしかかってしまいます。

このような状態が長期化すれば、精神的・経済的・肉体的にも余裕がなくなり、「どこでもいいからとりあえず内定を」と本来の目的を見失いやすくなります。

30代転職失敗ばかり

意気込んで始めた転職活動。内定をもらえたけど、何か違う…。そんな、30代で転職に失敗してしまった例をいくつかご紹介します。

①力の転職活動で後悔したAさんの例

Aさんは、学生時代や20代の頃と同じように転職サイトに登録して仕事を探しました。求人検索にはじまり、企業分析や履歴書を作成して応募、面接の日程調整、自己PRを考える…などなど、転職活動はやらなければならないことが山積み。自力で仕事を探すとなると、これらの手続きを全て自分で行なわなければなりません。

ましてやAさんは、仕事を続けながらの転職活動。連日の残業で就職活動に身が入らず、履歴書や職務経歴書も雑に作成してしまいました。また、面接も平日に行くことが難しかったため、必然的に土日に面接をしている企業に絞られてしまい、思ったような企業を受けることすらままならない日々。プライベートの時間も削がれ、焦ったAさんは「面接は1回だけ!書類選考なし!」という求人で妥協してしまいました。

内定はもらえたものの、本当にやりたいことだったのか、何のために転職したのか、わからなくなってしまったと言います。
このように不完全な状態では、結果に結びつかず、時間だけが過ぎていってしまいます。焦りや不安から、次第に「内定をとること」が目的になっていき仕事選びも適当に…。最終的にブラック企業に入社してしまってすぐ退職、また転職活動しなければ…こんな負のループにはまってしまう危険性もあります。

②スカウトされ意気揚々と転職したBさんの例

社会に出て経験を積んできた30代の転職でありがちな失敗は、スカウトやヘッドハンティングでの転職です。もちろん、それらすべてが失敗するというものではありませんが、Bさんのようによく考えずに行動すると失敗に繋がりますので注意が必要です。

Bさんは、仕事用の携帯に突然「あなたの評判を聞いてスカウトしたい」と見ず知らずのスカウト会社のエージェントから電話をうけました。Bさんは、自分の経験や仕事ぶりが認められてスカウトされた、と有頂天。よく話も聞かずとんとん拍子に話を進めましたが、蓋を開けてみると仕事内容は全く繋がりもなく、給与も現職とほとんど変わらない内容。現職の同僚に「スカウトされた」と自慢してしまい、うわさが広まり現職にも居づらい雰囲気になってしまったため、やむを得ず転職してしまったという失敗談です。

このようにスカウトやヘッドハンティングを受けると、ついキャリアアップや昇給を考えてしまいがちですが、必ずしもそうとは限りません。採用する側としては、慢性的な人手不足を補うため、未経験の新人を雇うよりも手っ取り早く使えるので声をかけるケースも多くあります。後悔しないためにも、相手の真意を見極め、ミスマッチをなくすことが必要です。

30代での転職に不安

現状よりも、もっと良い環境を実現させるための転職活動。20代で転職を経験した人も、30代で初めて転職をする人も、やはり不安はつきものです。
では転職における不安要素は、どんなものがあるでしょうか。不安を具体化することで、解消方法も明確になります。

①人間関係への不安

1日のうち、ほとんどの時間を過ごす職場。職場での人間関係は、転職理由として挙げられるほど働く上で非常に重要なことといえます。せっかく転職しても、新しい職場の人間関係に馴染めなければ、また転職を検討しなければならない。そう考える人もいらっしゃるでしょう。

人間関係に不安を抱いている方は、面接でさりげなく社内の雰囲気について質問するのが一番簡単な解消法です。もし見学に行ける場合は、実際に行ってみるのも不安要素を減らすには有効かもしれません。また企業の口コミサイトなどをチェックしてみるのもよいでしょう。

人間関係についてだけではなく、サービス残業の有無や有給の取得しやすさなど、面接では聞きにくい情報も事前に確認することができます。

②給与への不安

働く対価として支払われる給与は、自分の生活を形成させる非常に重要なものです。そのため、転職することで給料が下がってしまわないか、という不安が出てくる方もいるでしょう。

給与は企業にエントリーする時点で大体の目安はわかっている場合がほとんどですが、不明な点や不安なことは面接でしっかり確認することも可能です。またこれまでの職歴を生かして転職する際には、交渉をするというのもひとつの方法です。

給与だけにとらわれず、福利厚生など他のメリットにも目を向けると更に選択肢も広がります。

③転職失敗への不安

30代ともなれば、これまでたくさんのキャリアを磨いたという方が殆どでしょう。この分野に関してはある程度の自信があるという方も少なくないと思います。そうした方が転職活動中に「不採用」といわれると、これまでのキャリアや自分自身を否定された気持ちになり、現職を続けることにも自信が持てなくなってしまうという不安があるかもしれません。

そんな方に忘れないでいただきたいのは、「不採用」とは決して能力や人柄だけで判断されるものではないということです。企業側は、経験や知識や人物像などももちろん判断材料にしますが、社風に合うかどうかやフィーリングも重要視します。また経験や知識に関しても非常にピンポイントなものを求めることもありますし、経歴が素晴らしすぎて見合った対価を出せないために不採用、というケースだって往々にしてあります。

転職の成功率を上げるには、徹底的に企業分析を行い、入社した後のギャップを少なくすることです。「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、焦らず時間をかけて取り組みましょう。 転職活動は想像以上に、気力や体力を使います。余計な焦りや不安を招かないためにも、今の仕事はできる限り退職せずに、活動するのがベストです。

経済的に安定しているだけでも、心に余裕が生まれます。また、スケジュール管理も転職成功率を上げる重要なキーポイントです。書類の送付忘れなどで貴重なチャンスを逃すことのないよう、徹底しましょう。

30代転職・再就職をして失敗したらどうする?

失敗しない人間はいません。失敗しないようにすることではなく、失敗してしまったその後に、どのような行動をとるかが重要です。では30代が転職・再就職で失敗してしまったら、どのようにして失敗を取り戻せばよいのでしょうか。

まず、仕事選びは妥協しないようにしましょう。転職活動がうまくいかない憤りや焦りから、適当に仕事を選んでしまうことも多く、志望度がそれほど高くない企業にも手を出してしまうことがあります。

希望している業界や職種に絞り、その中でも特に自分の希望とマッチしている企業にしっかりと時間を費やして準備していきましょう。また、その企業が求めるスキルを自分が持っているか、レベルは十分に達しているか、客観的に自己分析をすることも大切です。

不足していると感じる場合は一度転職活動を中断して、必要なスキルを磨き、自信をつけてから再度チャレンジしたって遅くありません。急がば回れ――遠回りに見えますが、実はいちばんの近道となるかもしれません。

転職に迷う30代

働くことに夢や希望を抱いていた学生時代とは違い、社会の表も裏も見てきた30代。そんな30代が転職に迷うのは何故でしょうか。
転職したからといって、今よりも幸せになれるかどうかは誰にもわかりません。何となく続けてきた今の会社にも、不満はありながらも居心地の良い部分も少なからずあるのです。

転職するとなると、基本業務はもちろん、人の名前や役職を覚えることにはじまり、ペンやコピー用紙などのストック場所といった細かいルールをイチから覚え直すという名もなき仕事は、非常に億劫です。

また、30代ともなると、結婚や出産などライフスタイルが変化しやすい時期。家族をもったことで、20代や独身時代のように自分の考えだけで行動しにくくなり、家族の意見が転職を迷わせる理由にもなり得ます。

転職のタイミング

サービス残業が横行している、給料の未払いや業務で違法な行為をするよう強要されるなど、明らかにブラック企業の兆候がある場合はできるだけ早く行動して、転職のタイミングを逃さないようにしたいところです。そうではないのであれば、30代の転職は、慎重に時間をかけて検討し、タイミングを見極めつつ、自身の能力のアップグレードに努めましょう。

現代は、働き方の多様化の後押しもあり、ひと昔前に比べて30代の転職も前向きに捉えられるようになってきました。焦って不本意な転職をして無駄に転職回数を重ねるよりは、じっくり機会を伺い、ココという企業を見つけたらすかさず応募をする。そのためにも、履歴書や職務経歴書は定期的に見直すなど、いつでも動ける準備はしておきたいものです。

失敗から学びたい30代の転職活動

これまで見てきた転職の失敗談は、

  1. 仕事が決まらないことへの焦りから活動がやけくそになってしまう→志望度の低い企業に内定
    →仕事が続かない
  2. 給料や条件ばかりに気をとられて、自己分析ができていない
  3. 自力での企業研究には無理があり、準備がおろそかになっている
  4. スケジュール管理ができていない

などがあげられました。

これらの失敗は、向き合って改善していけば、むしろ意味のある失敗だったといえます。何が原因だったか過去の自分を客観視することができれば、行動は変わり、次のチャンスにつながります。

また、30代だからこそ活用したい強力な一手があります。転職エージェントの活用です。転職エージェントとは、転職希望者と優秀な人材を求めている企業との間を取り持つ双方の転職成功・採用成功を支援するサービスのことです。 転職エージェントを利用すれば、転職のノウハウや、最新の求人状況などを教えてくれるだけでなく、履歴書や自己PRの添削、面接時のアドバイスなど転職のスペシャリストから様々なサービスを受けることができます。

さらに希望や経験にマッチした求人の紹介、面接の日程調節、給与や配属先の交渉などもお願いできる場合があります。自力での求人検索は、誰でも閲覧できる公開された求人のみですが、転職エージェントを活用すると、非公開の求人を紹介してもらえることも。ひとりで悩んでしまいがちな転職活動ですが、相談できる環境があるというのも魅力ではないでしょうか。険しい転職活動の負担を少しでも軽くするため、また効率よくチャンスを掴むためにも、転職エージェントの活用は非常に有効です。

まとめ 転職失敗をチャンスと捉えよう

いかかでしたでしょうか。 30代が陥りやすい転職・再就職失敗のパターン、転職にまつわる不安や迷い、解決法などについてご紹介しました。

転職失敗は、自分を見つめ直すチャンスです。30代を理由に焦ったり妥協したりする必要はありません。スキルを磨き、自身の市場価値を高めつつ次のチャンスを待ち、理想の転職を実現させてください。

30代は転職サイトを使うな!その理由とは?
難しいと言われる30代の転職は、一人で活動する転職サイトは不向きです。それではどうやって30代は転職活動を進めて行けば良いのか解説していきます。

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