この記事は、下記のような『回避性パーソナリティ障害』の症状により、「仕事がつらい。」と悩んでいる方に向けた内容です。
「ホントは職場の人たちと仲良くなりたい。でも、『嫌われる』のが恐くて、まともに会話することができない…。職場で孤独感を感じる。」
「上司に『新しい企画をやってみないか。』と提案してもらったのに、失敗がすごく恐くて断ってしまった。これが成功すれば会社の評価はすごく上がったはずなのに…。」
こんな悩みを抱えたまま仕事を続けてしまうと、うつ病のような精神疾患を併発してしまう可能性があります。最悪、『ひきこもり』や『自殺』に追い込まれてしまうケースも…。
『回避性パーソナリティ障害』という障害は、周囲に理解されにくいという事実もあります。
そこで、この記事では『回避性パーソナリティ障害』の症状が原因で、仕事で苦しまないための方法を2つご紹介します。
「あなたは今後、どのように仕事をしていきたいですか?」
もし、「症状に苦しまないで仕事をしていきたい。」とお考えであれば、ぜひこのまま読み進めてください。きっと、解決に近づくはずです。
仕事で『回避性パーソナリティ障害』の症状に悩まないためには、『治療』と『転職』の2つの方法があります。
治療の場合は、いまの職場を続ける前提です。転職は、回避性パーソナリティ障害の影響が少ない職場を探します。
もちろん、治療をしながら転職活動を行うということも良い選択でしょう。
ただ、最新の研究で、「回避性パーソナリティ障害は年齢とともに徐々に軽快される。」ということが明らかになっています。
そのため、『治療』か『転職』どちらかの選択だけで、仕事の悩みは解決することができます。
回避性パーソナリティ障害は、治療によって改善が早くなります。
ただ、治療をするという選択をした場合、まず心得てほしいことがあります。それは、『長期間の通院・治療・積極的な治療への参加を続ける必要がある』ということです。治療中、もしかすると「症状が悪化したな。」と感じる場面、「つらい。」と感じる場面があるかもしれません。
しかし、それは『症状の改善に向けて前進している』ということです。「長い目で見る。」という心構えをしてください。
それでは本題にはいります。
『心療内科』か『精神科』を受診
回避性パーソナリティ障害の治療を行いたい場合、まず病院を受診してください。
病院では、主に『精神療法※1』と『薬物療法※2』で治療を行います。
※1 精神療法…カウンセリングや、認知行動療法(ストレスに、上手に対応できる心の状態をつくる)などを行う。
※2 薬物療法…抗不安薬、抗うつ薬などを使用する。
職場に『パーソナリティ障害の治療中である』ことを報告する。
この章の冒頭に説明した通り、パーソナリティ障害の治療には『長期間の通院』が必要となります。
つまり、「職場に配慮してもらえないと通院できない。」という状況になる可能性があります。
そして、職場に伝えることで、障害に対する理解を得られる可能性もあります。もし理解が得られなければ、その職場はあなたにとって『最悪の環境』です。離職を検討したほうが良いでしょう。
職場に障害を伝えるのは、たしかに勇気が必要です。しかし、これを伝えられるか否かで、あなたの今後が大きく左右されます。ここは勇気を振り絞ってください。
回避性パーソナリティ障害の影響が少ない職場に転職することで、障害による苦しみを最小限に抑えることができます。
さて、ここで1つ質問です。
「あなたにとって、転職は『逃げ』ですか?」
この問いに対する、筆者の答えは「YES」。つまり、『逃げ』です。
ただし、ただの『逃げ』ではありません。問題解決のための『逃げ』です。
障害の辛さと真っ向から立ち向かう必要はありません。回避性パーソナリティ障害の症状は、年齢とともに徐々に軽快されるのですから、その年月が経つまで辛さを避ければいいだけの話です。
なので、転職に対してマイナスな感情があるのであれば、取っ払ってください。では、回避性パーソナリティ障害の影響が少ない仕事とは、いったいどのような仕事でしょうか。
回避性パーソナリティ障害の方に向いている仕事は、下記2つに分けることができます。
直接人と関わることが少ない仕事
極力自分のペースで仕事が進められる仕事
プログラミングを行う仕事です。技術を身に着ければ、仕事の多くをプログラミング言語を使用してシステム作成時間に使うので、在宅でも可能な仕事です。
デザイン作成時は基本的に一人での作業になります。
お客さんとのやりとりもメールやチャットで完了、直接人と接することは一切ありません。
電話を通して話すので、職場の人と話す機会は少ないです。大手企業求人なども多く、初心者でも働きやすいです。最近では在宅勤務でコールセンター業務をする会社も増えています。
基本的に振り分けられた箇所を1人で清掃することが多く、人と接することは少ないでしょう。
人付き合いが苦手な人でもモクモクと作業できる仕事が多いのが魅力です。
そこで、まずは『ハローワーク』と『転職エージェント』を併用して転職活動することをおすすめします。
つまり、選択肢の幅が広がり、かつ選択もカンタンになります。
今回の内容をまとめます。
精神療法(カウンセリングなど)、薬物療法(薬による治療)を行う。
職場に定期的な受診のための配慮をしてもらうため。
障害に対する理解を得るため。
※配慮、理解を得られない場合、その職場はあなたにとって『最悪な環境』といえます。
回避性パーソナリティ障害の影響が少ない仕事(向いてる仕事)に転職する。
・清掃業
・工場勤務(ライン作業など)
・電話オペレーター
・コミュニケーションが、メールなどWeb上でほぼ完結できる仕事(プログラマー、Webデザイナーなど)
・個人事業主(Webデザイナー、ライター、プログラマーなど)
転職先の探し方
冒頭でもお話しましたが、『回避性パーソナリティ障害』は周囲に理解されにくい障害です。まだまだ障害に対する認知がされていません。
つまり、回避性パーソナリティ障害の症状が原因で起こる『仕事の辛さ』を解決するためには、『あなたが行動を起こすこと』が最短かつ確実な方法です。
さて、最後に1つ質問です。
「障害に苦しまなくなったら、あなたはどんな生活を送りたいですか?」
どんな日常を想像しましたか?
仕事が終わって、彼女とデートしている場面?
それとも、ストレスなくグッスリ眠れてる場面かもしれませんね。
なにを想像したにせよ、とにかく、いま想像したことをけっして忘れないでください。そして、想像を現実に変えるためにぜひ行動してください。
現実にできるか否かは、「あなたが動けるかどうか」にかかっています。