結婚を機に仕事を見直したい!結婚前に見直しておきたい、話し合っておきたい5つのこと

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結婚を機に仕事を見直したい!結婚前に見直しておきたい、話し合っておきたい5つのこと

結婚をすると決める時にキチンと向き合っておきたいのが「これからの働き方」についてですね。

今後の働き方について話し合う際に、

  • お互いの価値観
  • 家事分担・ルール
  • 育児休暇取得の期間とその時期の過ごし方
  • お金のこと

などもあわせて話しあっておきたいところ。

今回はその5つのポイントについてキャリア理論なども交えて考えてみたいと思います。

筆者プロフィール

著者写真
工藤倫子(くどう りんこ)

国家資格キャリアコンサルタント
産業カウンセラー
CDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)
MBTI認定ユーザー
全米NLP協会認定プラクティショナー

経歴・実績

1969年青森県生まれ
1993年大手化粧品メーカー入社。営業全般にわたる経験と知識を習得。出産を機に退社。
4年間の専業主婦の期間を経て、2004年人材教育会社に入社し、キャリアカウンセラーとしてジョブカフェあおもりにて若年者を対象とした就職支援事業に携わる。
2010年キャリアカウンセラーとして独立。活動拠点を関東に移す。キャリアコンサルタントの育成、キャリア教育(生徒・学生、教職員、PTA)、女性支援、企業コンサルティングなどを全国で手掛けている。講演、研修にて関わった人数は5万人を超える。キャリアコンサルタント養成講座の講師歴は10年。指導した人数は1,100人を超える。全国で個人のカウンセリングを実施。活動の幅を海外にも広げている(海外講演:シンガポール、パリ、ドバイ、ウィーン、ジャカルタ、スラバヤ、カリフォルニア、バリ)

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1.これからの働き方について(aキャリアの棚卸しシートを作成する)

結婚仕事現在は必ずしも「正社員で働くこと」が良いこと、正しいことという時代ではなくなってきました。ずっと派遣で働くことを選ぶ方、フリーランスで働く方、「副業」だけでなく「複業」という考え方も出てきています。

また人生100年時代と言われるようになった頃から「20年ごとに働き方を見直すことが必要」という考え方も出てきています。

60年働き続けるためにだいたい20年ごとに、仕事や働き方を変える前提で勉強し続けることが大切だということです。

将来のライフプランについて話し合う

たとえば、お互い結婚前は正社員だったのに、突然どちらかが「独立したい」と言った時に、「そんなこと聞いていない」とならないためにも将来の「ライフプラン」について話しあっておくことが必要です。

副業、転職なども考えている場合には、どんな準備をして、いつ頃から始めたいのかなども話しあっておきましょう。その際まずやっておきたいことは過去を振り返って自分の強みやキーワードを探してみることです。

「仕事、趣味、ボランティア、学習」について振り返る
  1. 何をしたのか
  2. きっかけは何だったのか
  3. どんな工夫をしたのか
  4. どんな成果を上げたのか(どんな失敗をしたのか)
  5. それがどういう行動につながったか

上記の振り返りシートを作成、記入してみると、自分の売りになるスキルや、何を大切にしてきたのかという価値観も見えてきます。それを元に、今後伸ばしたいスキル、人生で大切にしていきたいことなどを整理してみましょう。

2.お互いの価値観について(bライフプランシートを作成する)

子どもは欲しいのか、どんな家に住みたいか(購入するのか、賃貸か)10年後はどんな生活をしていたいのか、家事の分担はどうするのか。

これらのことは2人の意見が全て一致するということはないでしょうし、今から全て決めておく必要もないと思います。ただお互いどう思っているのか「話しあっておく」ことは大切です。

5年後10年後の自分を想像し、何をしておくべきか検討

5年後、10年後に自分はどうなっていたいのかについて話し合い、そこから逆算して「今何をしておくべきか」について検討しておくかをおすすめします。「お互い描いているライフプラン」を一緒に話し合ってみましょう。

①の「aキャリアの棚卸しシート」を元に自分の強みや価値観を将来にどう反映していくのか考えてみると尚いいです。

ただ、その際注意して欲しいのは「35歳までに○○をしなければならない」などとガチガチに限定してしまうと、必要以上に焦ったり、悩んだり、自分のキャリアを限定的に考えてしまうこともありますから、ある程度のプランを考えつつ、柔軟に対処することも大切です。

3.家事分担・ルールについて(cキャリア理論に当てはめてみる(ホランドの理論))

結婚仕事結婚後の家事分担やルールについても事前に決めておくことが大切です。最近は「家事の見える化」をして点数化をしたり「名もなき家事」という言葉も話題になっています。

ただ、どんなに役割分担をして点数化しても、「どちらがやるか」という押し付け合いになってしまうことも多いもの。家事をすることが時間の無駄という様な考えになっていないでしょうか?家事は生活をしていく上で欠かせない大切な仕事です。

家事を効率良くこなす為の工夫は、仕事に繋がることもあるかもしれません。また、家事で新たな才能、能力に気づくこともあるかもしれません。家事を楽しんだり、能力を発揮したりするヒントとして、ここでキャリアの理論をご紹介したいと思います。

今後の仕事や生き方を考えるヒント

キャリア理論に「ホランドの理論」というものがあります。これは職業興味検査のベースに使われているものです。ホランドは、「人の性格特徴」と「仕事の環境」をそれぞれ六つの基本的タイプにわけ、それを六角形にあらわしました。

キャリア形成は個人の性格と仕事環境の相互作用の結果からなされるとし、個人は自分の性格特性と一致するような社会的環境で仕事をすることによって、より安定した職業選択をすることができ、高い職業的満足を得ることができると考えました。

6つの性格特徴
  1. 企業的(Enterprising)
  2. リーダーシップをとり人を導いたり、組織目標を達成したり、経済的利益を目的とした活動を好む。説得力など人と仕事をする場合に必要とされるスキルを伸ばす。

  3. 慣習的(Conventional)
  4. データをはじめとする情報を、具体的・秩序的・体系的にまとめ、整理する活動を好む。データ処理・管理。ファイリング、情報処理機器の操作などを行う仕事を好む。

  5. 現実的(Realistic)
  6. 物、道具、機械、などをあつかうことを好み、明確で秩序的、組織的な操作を伴う活動を好む。手先が器用であり、組立、修理にかかわる職業を好み、手作業、機械作業、農作業、技術関係の仕事に向く。

  7. 研究的(Investigative)
  8. 数学、物理、生物学などに興味関心があり、それらの能力を伸ばし、好奇心が強く学究肌で自立的であり、独立志向が強い。事象の観察、言語的記述、定型的研究、創造的研究などを好む。科学や医療の分野の職業を好む。

  9. 芸術的(Artistic)
  10. 創造的で慣習にとらわれず、繊細で感受性が強く、独創的で発想が豊かで自由である。創造的な才能を活かせる職業を好む。

  11. 社会的(Social)
  12. 社会的活動に熱心で、対人関係を大切にし友好的であり、人を教育する、人を援助する、伝えることなどに関係する活動を好む。

出典:キャリアカウンセリング 著:宮城まり子(駿河台出版社)

この6つのタイプの中の1つのタイプに決めるのではなく、どの部分とどの部分の要素がより強くありそうかを検討し(職業適性検査を受けるのも良い)そこの興味や能力をどう生かすか、どう伸ばすかを考えていくことが、今後の仕事や生き方を考える際のひとつのヒントになります。

「スキルを伸ばす」というと、仕事の中で伸ばしていくというイメージが強いかもしれませんが、家事や趣味、ボランティアなどをしていく中で発揮したり、伸ばしていくこともできます。

家事をただの「ルーティン」「面倒なこと」と捉えるのではなく、「ここのスキルを使っている・伸ばしている」と思えると、より意味・価値のあるものとして捉えることが出来る様になります。

4.育児休暇の取得の期間とその時期の過ごし方

結婚仕事結婚前は二人とも仕事をしていても、長い人生の間には出産や介護などで、働き方を一時的に変えたり、休んだりしなければならない時期があるかもしれません。

そうなった時に慌てるのではなく、事前にその時にはお互いどうしたいのかを話し合っておきましょう。その際、ただ単に「時短で働く」「育児休暇をどちらがどの位の長さで取得するか」ということだけでなく、長い目で見て「その時期をどう過ごすのか」ということも考えておくといいでしょう。

最近は育児休暇取得中に資格取得の勉強をしたり、ボランティア活動をしたりする人も増えています。「仕事を休んでいる期間、遅れをとってしまうのではないか」と心配するよりも、長期スパンで人生を考え、この時間を子育てだけでなく勉強の時間に使うなど、家族がより幸せに暮らせる工夫、準備をするのも一つです。

この時期考えておきたいのが「自分の強みをどう伸ばすか」「何を大切にして生きていきたいのか」ということです。「aキャリアの棚卸しシート」「bライフプランシート」から見えてきた自分の強みや価値観を大切にして、焦らずに、この時期だから楽しめること、学べることを探して、充実した育児休暇を過ごしてください。

5.お金のこと

①から④のことを踏まえて、二人ともずっと働き続けた場合、どちらかが一時的に仕事を休んだ場合、あるいは退職した場合なども想定し、世帯収入としてどのくらいあれば良いのかということも計算してみて下さい。

一般的に言われている「共働きの世帯収入の平均」などを参考にするのではなく、二人のライフプランに応じて計算してみることが大切です。

住んでいる場所、家族の人数、両親との同居などによって、「このくらいあれば大丈夫」という金額はないからです。

実際の例

  • 世帯年収300万円代 地方在住 子供2人でも無理なく暮らしている
  • 世帯年収1500万円代 都内在住 生活が苦しい
一人一人の価値観、住んでいる場所によって、全く違うのが現状

まとめ

「結婚を機に仕事を見直す」ということは、お互いの価値観を確認したり、時代の変化やライフスタイルに合わせて働き方を変えたり、家事や子育ての時間をどうするかということを考えたり、お金について話し合ったりと、沢山考えることがあります。

「そんなこと考えたこともなかった」という方は是非この機械に見直して見て下さい。

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷