上記の例は、典型的な『対人恐怖症』の症状です。
このような症状が原因で、下記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
「職場に居づらい。」
「仕事が異常に疲れる。」
「仕事が辛い。辞めたい。」
「何度も転職を繰り返している。」
「就職した後が不安。」
そこで、今回は『対人恐怖症の方でも無理なく続けられる仕事』を紹介します。
そして、その紹介する仕事の中には『稼げる仕事』も含まれています。記事の後半では内容をさらに深堀りし、『稼げる仕事に就くための手順』も紹介します。
こんな疑問をお持ちの方もいるでしょう。「極力人と関わらない仕事をしたほうがいいっていうけど、今後のためには対人恐怖症を克服したほうがいいんじゃない?」
これに対する答えは、「無理して克服(改善)を目指す必要はない。」です。
対人恐怖症は、完治が難しい病気です。ただ、治療を続けることで『改善』は期待できます。
対人恐怖症を改善するためには、病院の精神神経科や心療内科に通い続け、『精神療法』と『薬物療法』を続ける必要があります。なので、余裕がある方は治療を行っても良いでしょう。
ただ、『改善しなくてもできる仕事・稼げる仕事』はあります。そのため、無理して克服(改善)しなくても問題ありません。
こんな心配をしている方はいませんか?
「『対人恐怖症でもできる仕事=収入が低い仕事』なんじゃないの?」
たしかに、<対人恐怖症の方が『無理なく続けられる仕事』>で紹介した
工場のライン作業員
清掃スタッフ
などは収入が低い傾向があります。
しかし、対人恐怖症でもたくさん稼ぐことができる仕事が存在します。
それが、『スキルを活かして、在宅でできる仕事』です。
<対人恐怖症でも『無理なく続けられる仕事』>で紹介した仕事のなかでは、下記の仕事がそれにあたります。
ただし、これらの仕事で稼ぐためにはスキルが必要です。
いま現在、上記仕事に関するスキルをもっていない方も多いでしょう。
そこで、次章で『いまから稼げる仕事に就く(スキルを身につけて)ための手順』を紹介します。
下記画像の手順が、『稼げる仕事(在宅ワーク)に就くための手順』です。
ハローワークとは、『国によって運営される職業安定所』です。
職業を紹介してくれる他に、下記のような支援も行っています。
障害者トライアル雇用事業※
働きたい会社に、トライアル(原則3ヵ月)として雇用してもらう事業です。そこで問題がなければ、そのまま継続雇用に移行できます。
このサービスを利用することで、「この会社で問題なく働けるか。」ということを確かめることができますね。
そして、『障害者トライアル雇用事業』のなかには『障害者短時間トライアル』というコースがあります。
内容は「週の労働時間を週10時間~20時間までとし、トライアル期間中に労働時間週20時間以上を目指す。」というものです。
つまり、「徐々に労働時間を長くしていく」というコースです。
参考:厚生労働省「「障害者トライアル雇用」 のご案内」
URL:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000103780.pdf
※ 障害者手帳を持っていなくても、障害があると認められれば利用できることがあります。ご自身が利用できるかは、ハローワークの窓口でご確認ください。
『doda』は、国内でも屈指の求人数と実績を誇る転職エージェントです。「転職ならデューダ!!」のCMでお馴染みですね。
専任のキャリアアドバイザーが付き、数多くの求人情報のなかから、あなたに合った仕事を紹介してくれます。
利用は無料です。つまり、ハローワークとdodaで仕事を探すことで、お金をかけずに職業選択の幅を広げることができます。
ハローワークとdodaの2つを利用すれば、膨大な求人数のなかから仕事を探すことができます。
ただ、両者の求人の数は膨大です。
そこで、「dodaのキャリアアドバイザーが紹介してくれる仕事とハローワークの同業種の求人を見比べる」という方法をつかえば、条件の良い職場をカンタンに見つけることができます。
注:ここで取得を目指すスキルが決まっているのであれば、「そのスキルを活かせる仕事に就くのもアリです。
就職(転職)に成功したら、働きながら「あなたが目標とするスキル取得のための勉強」をしましょう。
期間は、取得を目指すスキルによります。(例えばWebエンジニアなら、約6~12ヵ月間勉強すれば基礎的な仕事はできるレベルになると言われています。)
スキルを取得したら、そのスキルを活かした仕事を、副業として在宅で開始しましょう。
「すぐに会社を辞めてフリーランスへ!」という気持ちはわかるのですが、まずは土台を固めるところからです。
いまは『クラウドソーシングサービス※』などで、
という形で仕事を探すことができます。
ここで、インプットした知識をアウトプットして、さらにスキルを磨きましょう。
※クラウドソーシングサービス…『仕事を依頼したい人』と『仕事を受注したい人』を繋いでくれるサービス。
ここで、筆者の勤める法人(筆者は障害者支援メインの社会福祉法人で勤務しています。)の利用者さんの実例を紹介します。
この方はフリーランスになったわけでないのですが、自分のやりたい仕事に就き、年収を大幅にアップさせました。
下記、その実例です。
利用者Aさん
利用者Aさんは、まず『障害者枠』で工場のライン作業員として就職。
最初は、やはり職場になじめませんでした。
ただ、『工場のライン作業』という仕事柄、あまり人と関わらなくても大丈夫なため、すぐに職場に定着。
仕事はまったく苦でなく、不満はなかったものの、『障害者雇用枠のライン作業』ということで給料は低め。
そこでAさんは、工場勤務をしつつ、独学でコンピューターの勉強を始めました。
もともとゲームが好きだったこともあり、コンピューターに興味を持ってすぐにスキルを取得。その知識をさらに深めていきました。
そして2年後、得た知識を活かして『一般雇用枠』でゲーム制作会社に転職。現在もゲームクリエイターとして活躍されています。
『好きなことをしながら高い給料をもらえる職場に就くことができた』という事例です。
Aさんは希望がゲームクリエイターということで、ゲーム制作会社に転職しました。しかし、これが『在宅でできる』仕事であればフリーランスも選択肢の1つになっていたでしょう。
今回の内容をまとめます。
対人恐怖症の方
対人恐怖症は無理に克服する必要なし。
対人恐怖症でもできる『稼げる仕事』とは?
稼げる仕事(在宅ワーク)に就くための手順
対人恐怖症は、周囲からの理解が得にくい障害です。だからといって、自分を無理に変える必要はありません。「人と関わることが苦手」=「あなたの個性」なんです。
辛い思いをしたくないのであれば、自分から楽な環境に身を置けばいいだけです。
あなたの動き方と努力次第で、なるべく辛い思いをせずに稼ぐことは十分可能です。
障害と上手く付き合い、あなたにとって最適な方法で成功をおさめてくださいね。