現在の手取りが20万円。
あなたならこの金額を多いと感じるでしょうか?少ないと感じるでしょうか?
おそらく、少ない・きつい・もっと欲しい…と感じる方が多いかもしれません。
ですが、そもそも手取り20万は本当に少ないのでしょうか?
この記事では、手取り20万で実質生活できる年齢・手取りを増やす方法について、考えてみましょう。
こちらの表は、dodaが2020年12月に公開した2019年9月~2020年8月の1年間の平均年収データを集計したものです。
年齢別平均年収
年代 | 全体 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
20代 | 348万円 | 371万円 | 321万円 |
30代 | 444万円 | 484万円 | 377万円 |
40代 | 510万円 | 573万円 | 403万円 |
50代以上 | 613万円 | 661万円 | 431万円 |
参照:doda『平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報)【最新版】』
こちらの表は手取りではなく総支給額なので、ここから手取り換算する必要があります。
『厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況』によると、大卒の初任給平均は210,200円。
手取りにすると204,570円となります。
2回目以降の給料は、健康保険や厚生年金も引かれるので手取りは17万円ほどになるでしょう。
このことから、新卒で手取り20万円をもらっているのは多いほうと言えます。
先述の年齢別平均年収の表から計算すると、
20代の平均年収は348万で、月収を12で割ると約29万円。
平均手取り額は概算で24万円ほどとなるため、手取り20万円は一般的な数字といえます。
しかし30代になると、平均年収が444万なので月収が約37万ほど。
手取りの平均が概算で31万ほどになるため、手取り20万円だと10万円ほど少ないでしょう。
40代の平均年収は510万で、月収を12で割ると43万円。
平均手取り額は概算で35万円となるため、手取り20万円は非常に少ないといえるでしょう。
40代は独身なら生活可能ですが、家族がいる場合は教育費や見落としがちな親の介護費用など、出費は加速していきます。
手取り20万とひとことでいっても、置かれた環境などによって、それが「少ない」のか「十分」なのかは異なります。
年齢でどうというよりは、あなたの生活に無理があるかないかが一番の問題でしょう。
ここでは、一人暮らしの方と結婚している(予定している)方に分け生活費の平均を解説します。
こちらの表は独身一人暮らしの生活費平均の統計です。
平均 | 34歳以下 | 35~59歳 | |
---|---|---|---|
食費【円】 | 40,026 | 41,358 | 45,378 |
光熱・水道【円】 | 11,847 | 7,715 | 12,098 |
家事雑貨【円】 | 964 | 996 | 1,087 |
家事用消耗品【円】 | 1,123 | 771 | 1,157 |
被服及び履物【円】 | 5,312 | 7,568 | 6,399 |
通信【円】 | 6,911 | 7,744 | 9,248 |
諸雑費【円】 | 13,705 | 8,382 | 15,707 |
食費(交際費)【円】 | 4,041 | 2,486 | 3,256 |
参照:総務省統計局『2019年8月、家計調査、家計収支編(二人以上の世帯)』
こちらの表を見ると、全世代平均の独身一人暮らしの方の生活費合計は78,617円となります。
次に家賃です。一番家賃が高い東京都で考えてみましょう。
一人暮らしならワンルームが一般的ではないかと思いますが、例えば港区などの都心部を避ければ6~8万円くらいの家賃になります。
家賃が8万円だとすると、上記の生活費と合わせて158,617円になります。
手取りが20万円であれば、生活費158,617円を引いて約4万円が残ります。
そう考えれば、毎月1~2万円貯金することは不可能ではありません。
生活をするという面で見れば、独身一人暮らしであれば贅沢はできないまでも、20万円は決して少ない金額ではないと言えます。
こちらは、配偶者や子供が居る方の生活費平均になります。
2人 | 3人 | |
---|---|---|
食費【円】 | 68,961 | 80,227 |
光熱・水道【円】 | 16,029 | 19,163 |
家事雑貨【円】 | 1,776 | 2,210 |
家事用消耗品【円】 | 2,717 | 3,402 |
被服及び履物【円】 | 6,732 | 9,079 |
通信【円】 | 9,383 | 13,238 |
諸雑費【円】 | 24,068 | 28,008 |
食費(交際費)【円】 | 10,219 | 7,079 |
参照:総務省統計局『2019年8月、家計調査、家計収支編(二人以上の世帯)』
配偶者と2人暮らしになると、合計は139,885円。
子供ひとり加わると、合計は162,406円。
上記の金額に家賃がプラスされますが、人数が増える分ワンルームでは手狭に感じてしまうでしょう。
1DK、2DKなど広いところへの引っ越しを考えれば家賃は更に上がります。
学費も計算には入ってないので、貯金があることを前提の上で更に支出は上乗せされていくのです。
そう考えれば、給料が高い所に転職をするか・共働きが前提でないと厳しいでしょう。
「将来的には結婚もしたいし、節約しながら生活するのもストレス溜まる。」
「貰えるなら手取りをもっと増やしたい!」
手取りを確実に上げていこうと思うのであれば、思い切って転職をするのも手です。
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独身を貫くならば、余程の贅沢をしなければ生活可能な手取り20万。
ですが、家庭をもつとなると途端に少ないと感じるようになるでしょう。
貯金があるならどうにかできる猶予はあるでしょうが、貯金もないということなら、少ないと気づいてから動き出したのでは遅いです。
もしも転職を考えるのであれば、できる限り早いほうがいいです。
「今はどうにかなってるし、後でいいか……」そう思っていると手遅れになります。
もしも手取り20万を不満に思っているようであれば、決断するチャンスを逃さないようにしてください。