手取り20万は少ない?生活できる年齢はいくつまで?

手取り20万少ない現在の手取りが20万円。あなたならこの金額を多いと感じるでしょうか?それとも少ないと感じるでしょうか?おそらく、少ない。もっと欲しいと感じる方は多いかもしれませんね。

そもそも、手取り20万は本当に少ないのでしょうか?若い時なら少ない給料でも仕方ない。30代に、40代にと年齢が上がればもっと貰えるようになるはずと夢見ている方も多いでしょう。

でも公務員じゃない限り、年齢と収入が比例するとは限らないのも現実。
手取り20万で、実質生活できるのはいつまで?何歳まで許される?手取り20万で生活できるボーダーについて、考えてみましょう。

手取り20万は本当に少ない?

手取り20万の総支給額はいくらになる?

正社員になり、一度でも給料を貰った経験がある方ならご存知とは思いますが、『手取り』とは給料の総支給額から社会保険料や税金を差し引いて、実際にあなたが得ることができる収入の事を言います。

正社員になれば社会保険加入は義務になりますし、税金を支払うのも国民の義務なので、例え不本意だと思っても必ず引かれるものです。

そのため、給料が20万の求人に採用されたとしたなら、20万そのまま収入として手にできるわけではなく、そこから社会保険料と税金を引かれるために更に収入は下がってしまうことになります。

手取りで20万を実現するのなら、給料が25万円ほどの求人に採用される必要があるということです。

Point

手取りで20万円なら給料は25万円

年齢別平均年収を見てみよう

月給が25万円だと仮定すると、年収は300万円ということになります。

ここで年齢別の平均年収を見てみましょう。表はdodaが2020年12月に公開した、2019年9月~2020年8月の1年間の平均年収データを集計したものです。

年齢別平均年収

年代 全体 男性 女性
20代 348万円 371万円 321万円
30代 444万円 484万円 377万円
40代 510万円 573万円 403万円
50代以上 613万円 661万円 431万円

(https://doda.jp/guide/heikin/age/)

手取り20万が年収300万になるので、一見すればかなり低い印象になります。ただし、こちらの表は手取りではなく総支給額でしょうから、手取りに換算する必要があります。

20代の平均では348万÷12=約29万、概算で手取りは24万ほど。30代の平均では444万÷12=約37万、概算では31万ほどになるでしょうか。

40代の平均も見ていくと、510万÷12=43万、概算で35万円となります。

20代なら手取り20万は一般的、30代だと低い

平均年収から割り出した月給と、手取り20万を比較すると、20代で3万ほど、30代では10万ほどの違いが出てしまいます。

30代なら手取り20万では間違いなく低いと判断せざるを得ませんが、20代は平均値で3万円程度の差であれば一般的と言っていいと思います。

40代で手取り20万は平均から見てもかなり少ない

40代の平均年収から見ても、手取り20万円は少ないです。40代は独身なら生活可能ですが、家族がいる場合は教育費や見落としがちな親の介護費用など、出費は加速していきます。

新卒で手取り20万は多い?少ない?

『厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況』によると大卒の初任給平均は、210,200円で手取りにすると、204,570円となります。2回目の給料は健康保険と厚生年金も引かれて手取りは約17万円です。

このことから新卒で手取り20万円貰っているのは多い方と言えます。

そもそも手取り20万も『生活』によって大きく違う

一人暮らしなら都内でも手取り20万で貯金も可能

そもそも20代や30代で手取り20万はどうなの?と聞く方がいますが、年齢でどうというよりは、あなたの生活に無理があるかないかが一番の問題なのではないかと思います。

こちらの表は独身一人暮らしの生活費平均の統計です。
(『総務省統計局』2019年8月、家計調査、家計収支編(二人以上の世帯)https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008)

平均 34歳以下 35~59歳
食費【円】 40,026 41,358 45,378
光熱・水道【円】 11,847 7,715 12,098
家事雑貨【円】 964 996 1,087
家事用消耗品【円】 1,123 771 1,157
被服及び履物【円】 5,312 7,568 6,399
通信【円】 6,911 7,744 9,248
諸雑費【円】 13,705 8,382 15,707
食費(交際費)【円】 4,041 2,486 3,256

こちらの表を見ると、全世代平均の独身一人暮らしの方の生活費合計は78,617円となります。こちらには家賃が入っていないので、こちらに更に家賃を加えた金額が支出となります。

一番家賃が高い東京都で考えてみましょう。一人暮らしならワンルームが一般的ではないかと思いますが、例えば港区などの都心部を避ければ6~8万円くらいの家賃になるでしょう。家賃が8万円だとすると、上記の生活費と合わせて158,617円になります。

手取りが20万円であれば、生活費158,617円を引いて約4万円が残ります。そう考えれば、毎月1~2万円貯金することは不可能ではありません。

更に23区外や、神奈川県、千葉県、埼玉県といった都内に交通の便がいい地域ですと家賃も5万~6万円くらいに抑えることも可能です。

生活をするという面で見れば、独身一人暮らしであれば贅沢はできないまでも、20万円は決して少ない金額ではないと言えます。

結婚を考えるなら手取り20万は少ない

あくまで独身を貫くと言うことであれば手取り20万円でも生活をすることはできますが、30代ともなれば既に結婚している、または結婚を考えている方も増える時期です。そういう面で見れば、たしかに30代で20万は少ないと言わざるを得ないでしょう。

先程の独身一人暮らしの表に対して、こちらは配偶者や子供が居る方の生活費平均になります。
(『総務省統計局』2019年8月、家計調査、家計収支編(二人以上の世帯)https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008)

2人 3人
食費【円】 68,961 80,227
光熱・水道【円】 16,029 19,163
家事雑貨【円】 1,776 2,210
家事用消耗品【円】 2,717 3,402
被服及び履物【円】 6,732 9,079
通信【円】 9,383 13,238
諸雑費【円】 24,068 28,008
食費(交際費)【円】 10,219 7,079

配偶者と2人暮らしになると、合計は139,885円。子供一人が加わると合計は162,406円。

こちらも家賃は入っていないため、上記の金額にプラスすることになりますが、人数が増える分ワンルームでは手狭に感じてしまうようになるでしょうし、1DK、2DKなど広いところへの引っ越しを考えれば家賃は更に上がります。

また、学費も計算には入ってないので、貯金があることも前提の上で更に支出は上乗せされていくのです。

そう考えれば、手取り20万で結婚をするとなれば、給料を上げる必要があるか、共働きが前提になると思われます。

同じ手取り20万でもボーナスなしとありとでは年収に大きな違いが出る。

当然ですが、手取り20万にボーナスがあるかないかでも満足できるかできないかは大きく変わってきます。

ボーナスは会社ごとに規定されるものなので、一概にいくら違うとはいえません。しかし、毎月基本給で手取り20万を貰った上で、年2回、給料の1か月分から多いところでは4か月分など貰えれば、手取り20万でもそれほど気にならないのではないでしょうか。

要は手取り20万が生活にどれほど影響するか、残業代やボーナスで上乗せすることで満足できるかどうかが決め手になると言えるでしょう。

手取り20万はやっぱり不満!手取りを増やす方法とは

将来的には結婚もしたいし、やっぱり節約しながら生活するのもストレスが溜まる。貰えるならもっと手取りは増やしたい!

手取り20万に不満を抱いているのであれば、やはり手取りを増やすために手を打つべきでしょう。手取りを増やすにはどんな方法があるでしょうか。

昇進、昇給

勤続年数が上がれば日本では一般的に昇進、昇給があります。30代となればチームリーダー、40代にもなれば役職がつき、昇給する可能性もあります。

しかし、昨今では終身雇用制が崩壊しつつある企業も増えています。会社の昇進、昇給システムが成果重視の評価制度であれば、勤続年数に給与が比例しない可能性もあります。
会社の様子を見つつ、30代までに昇給の伸び率が低いようであれば、別の手立てを取るのが無難でしょう。

資格手当、職能手当

企業の福利厚生で、資格取得者や専門技術者として雇用する時に、手当がつくことがあります。こちらも会社によって制度が違うので確認が必要ですが、資格を取得する。専門的な技術や知識を身につけることで、昇給の可能性もあるということです。

副業

昨今では働き方改革で副業への見方が変わりつつあります。以前は副業は会社にバレたら罰則や最悪解雇といった印象がありましたが、在宅でできるIT系やクリエイティブ系の仕事も増えてきたこともあり、始めやすくなっていると感じます。

ただし、副業も会社によっては禁止しているところもまだまだ多いです。また、同業種の副業はNGといった条件付きの副業可の企業もあるので、事前に社内規定を確認しておきましょう。

転職

手取りを確実に上げていこうと思うのであれば、思い切って転職をするのも手です。ただし、転職すれば収入が上がると認識している人も多いのですが、実は大きな間違いです。

転職はあなたの能力を知らない会社があなたを採用することです。どれだけの能力を持っているのかは働いてみないと分かりません。そんな人に最初から高給で雇おうとは思えませんよね。

一人で転職活動を行うと、よほど即戦力でずば抜けたスキルがある人、また面接でのアピール力が優れている人でない限りは給料が下がった…という結果になる人が多いのです。

もし自分のスキル、アピール力に自信がないという方は、転職エージェントなどの転職のプロの力を利用することをおすすめします。

【目的別】20代におすすめの転職エージェント一覧
20代の転職は転職失敗回避のためにも、転職エージェントを利用したいけどどれを選べばいいのか悩んでいる方が多いでしょう。

30代おすすめ転職サイトを使ったのに【転職失敗】
若くもない、経験豊富とも言い切れない30代。求められることは高く、それでも転職したいしたいというなら、30代に特化し、目的に合った転職エージェントを選びましょう。

40代はエージェントを使っても転職は無理!?
「40代向けの求人が少ない」「即戦力であることが絶対条件」と言う理由に加え、コロナ禍で更に求人数が減少していることもあり難しさが増しています。

手取り20万は独身なら少なくはない。それでも不満を感じるなら30代までに手を打とう

独身なら余程の贅沢をしなければ生活可能な手取り20万。でも結婚すると途端に少ないと感じるようになるでしょう。貯金があるならそれからでもどうにかできる猶予はあるでしょうが、貯金もないということなら少ないと気づいてから動き出したのでは遅いです。

もしも転職を考えるのであれば、できる限り早いほうがいいです。30代も半ばを過ぎてくると、管理職で即戦力転職ができるスキルがあれば別ですが、そうでなければ確実に難航します。

「今はどうにかなってるし、後でいいか……」そう思っていると手遅れになります。もしも手取り20万を不満に思っているようであれば、決断するチャンスを逃さないようにしてください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷