転職活動に疲れたあなたへ~辛いときの対処法~

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転職活動に疲れたあなたへ~辛いときの対処法~

転職活動をされていらっしゃるみなさん、こんにちは。
新型コロナの影響は、皆さんにとってはとてつもなく大きなものになっているのではないでしょうか。
とても心配しています・・・。

そんな中で「転職疲れ」について執筆依頼を頂き、どのようなメッセージをお送りしようかとても悩みましたが、今回のコロナショックとも言うべき状況は特殊なものなので、そこにはあまり影響されずにお伝えしたいと思います。

転職疲れ」とひとことで言っても、面接が立て込んだりしてのカラダの疲労もありますし、うまくいかないことでメンタル的にモチベーションが上がらないといった気持ちの面での疲れもありますね。

今回は、後者のメンタル的な「疲労」に焦点を当ててお伝えしたいと思います。

筆者プロフィール

著者写真
錦戸かおり(にしきど かおり)

国家資格キャリアコンサルタント
2級 キャリア・コンサルティング技能士
産業カウンセラー

経歴・実績

東京都 杉並区在住。1963年生まれ。
転職エージェントのコンサルタントとして13年従事した後、2003年に独立。
個人のキャリア・カウンセリングを中心にセミナーや講演、企業での面談を行う。
内的キャリア(やりがい、働きがい)重視のカウンセリングを得意とし、長期キャリアのアドバイスに定評。
著書「働く女性が35歳の壁を乗り越えるためのヒント」(河出書房新社)。

運営サイト
Twitter:@KaoriNishikido

1.転職活動の疲れの原因いろいろ

転職活動疲れたなんらかの原因があって、今の仕事をしたくないなー、転職したいなーと思う人は決して少なくありませんよね。そんな想いを持って、転職活動を始めてはみたものの、サクサクと進む人は一握り。そうこうしているうちに、モチベーションが下がり、気持ちはすっかりお疲れモード・・・。うんうん。わかります・・・。

私のところにも、そんなご事情を抱えたクライアントさんたちがたくさんいらっしゃいます。そんなクライアントさんたちのお話しをひとりひとりじっくり伺うと、ひとことで「疲れ」といっても原因や背景は違うことが見えてきます。

あなたはどのタイプでしょう?

  1. 長引いているうちに、何を求めているのかわからなくなってしまった
  2. そもそも転職活動を考えただけで疲れてしまう
  3. やりたいことはないのだけれど、今の仕事をとにかく辞めたい

これらが重複している方もいらっしゃいます。
  
それぞれの対処法をお伝えしていきますね。

2.それぞれの対処法

①長引いているうちに、何を求めているのかわからなくなってしまった。

転職活動疲れた「転職は3ヶ月で決める」と書いてあるものをよく目にしますが、実際には3ヶ月はすぐに経ってしまいます。特に仕事をしながらの転職活動はあっという間に時間が過ぎていきますね。2020年の初頭までは多少景気も良く、有効求人倍率が高かったため転職活動に踏み出した人も多かったように見受けられますが、実際には職種によって有効求人倍率はかなりばらつきがあったことから、現実的には苦戦した人も多いのではないでしょうか。

もっと楽に転職できるはと思っていたのに、結果的に活動が長引いてしまい、自信を失ったりどうしたかったのかわからなくなってしまったりするケースが多いように見受けられます。

処方箋A 改めて準備をしっかりする

転職活動を始めると必ず聞かれるのが次の2つ。

  • 転職する理由
  • これからの希望

みなさんはきちんとお伝えできますか?

転職活動をするにあたっては、準備がとても重要です。その準備を怠ると、転職活動中に躓いたり、転職したとしても入社後にミスマッチに気づいたりと、満足する結果にならないことがありえます。
せっかく転職するのですから、できる限り満足感の高い転職をしたいですよね!

そのためには、自己理解を深め、社会のニーズを知り、どう自分を伝えるかなど戦略を立てることが必要なのです。これを飛ばして、求人サイトやエージェントに登録する人が多いのが実情ですが、それはとても危険なことです。
転職活動を始める前に、まず準備をしっかりしましょうね。

処方箋B 軸を明確にする

しっかり事前準備をしたはずなのに、途中で「疲れて」しまうケースもあります。

転職活動を始める際に、叶えたいこと(希望の職種、条件など)の優先順位を決めたり、きちんと自己理解を深めご自分の軸ややりがいを明確にしてから活動をはじめた方もたくさんいらっしゃるでしょう。でも、なかなか希望に合うものが見つからなかったり、採用に結びつかなかったりすると、その希望を広げざるを得なくなり、その結果、何を求めていたのかが分からなくなるケースが多々あります。
そのような時は一度ぜひ原点に戻ってください。

原点というのは、なぜ転職活動をしたくなったか、しなくてはいけなくなったかということです。
前職が有期雇用の場合には、好きな仕事だけどやめざるを得なかったかもしれませんね。その場合はもちろん「そもそも希望していたこと」が原点になるでしょう。

そもそも私は何が欲しかったのだっけ?」そこにぜひ一度立ち返ってみてください。改めて見えてくるものがあるはずです。原点に戻るのが難しかったり、やりがいや軸を明確にしていない場合は次のサイトを参考にしてみてくださいね。

※やりがいや軸を見つけるためのご参考

日経doors「今の仕事でいいのかな」に効く「適性発見」凄いシート
https://doors.nikkei.com/atcl/column/19/011500015/090400040/?n_cid=nbpxwoman_sied_sautrk
きれい生活研究所 コラム Vol.4 お団子の串
https://kireilife-lab.com/?cat=19

②そもそも転職活動を考えただけで疲れてしまう

中には、転職活動を始めたとたんに、あるいは始める前から「疲れた」状態になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のお話しを聴いてみると、こんな言葉が返ってきます。

  • どうせ不採用になるに違いない・・・
  • やりたいことなんてできるはずがない・・・

特に就職氷河期世代の方に多いのですが、就職活動でたくさん不採用を受ける経験をしたり、面接で転職活動の多さを指摘される経験を重ねたりされていると、どうしたって転職活動を考えただけで怖くなってしまうものです。今まで何度もそういう嫌な思いを経験されていらしたのですもの、転職活動を怖いと思う気持ちは、私には当たり前のように感じます。

処方箋C 伴走者を見つける

怖くて逃げたくなる気持ちに寄り添って、あなたの良いところを一緒に見つけようとしてくれる伴走者の存在は、大きな味方になってくれます。たとえば自治体によっては公的機関でこのような伴走してくれる仕組みを持っているところがありますので、ぜひお住まいの自治体のHPやハローワークのHPをチェックしてみましょう。

そういったところでの伴走がないようでしたら、キャリア・カウンセラーに依頼することをお勧めします。まず一度キャリア・カウンセリングを受けることで、あなたのことを理解しようとしてくれるか、また相性などをしっかり確認してから依頼しましょうね。

③やりたいことはないのだけれど、今の仕事をとにかく辞めたい

今の仕事をどうしても辞めたいご事情があって、闇雲に転職活動をしていらっしゃる方もお見受けします。お気持ちはわかるのですが、ちょっと待った!

実はこういったケース、よくよくお話しを伺うと次の2パターンあります。

  • 本当はやりたいことがあるけれど、諦めてしまっている人
  • 全くやりたいことがない人

処方箋D やりたい仕事を要素で分解し、スモールステップで考える

転職活動疲れた本当はやりたいこと、やってみたいことがぼんやりとでもあるのだけれど、親から反対されていたり、自分自身で絶対無理だと思っていたりで、やってみる前から諦めている人も多く見受けられます。そんな場合は諦めてしまう前に、やってみていただきたいことがあります。

なぜそれをやりたいかを「なぜ?」を繰り返して自分に問いかけてください。
たとえば、たくさんの会社を支援する経営コンサルタントになりたいとします。
あなたが惹かれる経営コンサルタントとはどのような仕事でしょう?

たとえば・・・
経営戦略・営業戦略・人事戦略を考える、経営者にアドバイスする、相談に乗る、診断する、調査するなど、さまざまな要素が含まれる仕事ですね。

もっとざっくりと、「いろんな会社を良くするために尽力したい」や、「たくさんの経営者に会える」、「高収入が稼げる」などという要素が思い浮かぶかもしれません。

どこに惹かれたのかが見えてきたら、同じ要素を持った仕事を考えてみましょう。たとえば、「いろんな会社を良くするために尽力したい」という人の場合、経営コンサルタントでなくても、会社を支援する方法があるはずです。

経理面で支援したいのであれば、経理の勉強をして経理スタッフとして仕事の経験を積む道もありますね。あるいは営業経験もプラスになるでしょう。人の面での支援が浮かんだのであれば、人事スタッフや、人材ビジネスのコーディネーターや営業も後々必ず大きな経験となります。

最初から経営者に対してアドバイスをするのは難しいでしょう。でも、ハードルをもっともっと下げるとどうなるでしょう?

やりたいことをするための、その前のステップを細かく作ってみるのです。経営者が困っていることを検索してみて、たとえば「離職者が多くて困っている」というところに興味を持ったのであれば、人に関わるようなお仕事からはじめるのも良いのではないでしょうか。先述の人材ビジネスの営業やコーディネーターをすると、働く人の気持ちや思考に関わるので、解決策を考える場をたくさん経験できます。

このように、やってみたい仕事のどこに惹かれるのかを分解して考え、同じ要素を持った仕事を検討し、スモールステップを考えてみませんか?その経験を積んだ先に望んでいた仕事が見えてきますよ。

最初からあきらめてしまってはもったいない! 

※経営コンサルタントのお仕事の詳細についてはこちらをご参照ください。

厚生労働省 職業情報提供サイト
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/81

処方箋E 健康状態をチェックしてみる

「まったくやりたいことがない」という場合、とても危惧されるのが健康状態です。抑うつ状態の場合は何かをしたいという欲求が生まれにくくなっています。

食欲はありますか?夜は眠れていますか? 

このような状態が2週間以上続いている場合は、心療内科などの受診をお勧めします。

※心のセルフケアについては、ぜひ下のサイトを参考にしてみてくださいね。

厚生労働省 こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト
https://kokoro.mhlw.go.jp/agency/

3.まとめ

転職活動疲れたいかがでしょう?あなたのお疲れにぴったりの「処方箋」は見つかりましたか?

疲れを感じたら、まずはひとやすみして、それから対策をもう一度練りましょう。その際、処方箋Cでも書きましたが、ぜひキャリア・カウンセリングを利用してみてください。カウンセラーはきっとあなたの味方になって「疲れの源」に対しても共に考えてくれますよ。

ただし、頼ってはいけません。あくまでもあなたの人生なので、決めるべきことは自分で決めることが大切です。良い伴走者を見つけたら、できるだけ長くお付き合いすることをお勧めします。

今、感じていらっしゃる「疲れ」も自己理解の一つとして、これから長い人生をより良く生きていくためのヒントになるでしょう。どうかネガティブなことに目を向けすぎず、疲れた自分を大事にしてあげてくださいね。今まで頑張ってきた証でもありますから。

これからのみなさんの人生が、イキイキとしたものであることをお祈りしています!

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷