管理職の転職が難しい理由とそれでも成功させる3つの方法

30代、40代ともなれば職場で管理職に就いている方もいらっしゃるでしょう。現在働いている職場で、なんの不満もなく管理職で働き続けられるのなら、それに越したことはありません。しかし、現実はなかなかそうもいかないことも多い…。

現在、管理職の方もそうでない方も、ある程度の年齢に達した転職は、一般職では困難な事も多いでしょう。年下の上司の下で肩身狭く働くくらいなら、最初から管理職を目指して転職したい。しかし、管理職の転職もまた難しいと言われます。

この記事では、【管理職の転職が難しい理由】、【管理職の転職成功とは】、そして【管理職の転職成功への3ステップ】、【管理職のようなハイクラス求人に強い転職エージェント】について詳しく解説します。

なぜ管理職の転職は難しいと言われるか

管理職の方が転職を決める理由

まず、管理職の方がなぜ転職を決断するようになるのか、理由について考えてみましょう。概ね、このような理由が見られます。

  • 待遇に不満がある
  • 幹部の移動などにより、社風についていけなくなった
  • プライベートをもう少し大事にできる時間がほしい
  • 会社、または自分の将来性に不安がある
  • この会社ではこれ以上のキャリアを望めそうにない
  • 今の仕事にやりがいを感じられなくなった

管理職とはいえ、会社員であることに変わりはないので、実際のところ一般職の方と転職理由はそう変わらないように思えます。

その転職は本当に必要なのか

一般職の方が転職を考えた時、まず一度冷静になって考えてほしいのが「本当にその理由は転職することで解消されるのか」ということです。これはもちろん、管理職の方の転職にも共通します。

転職をしたところで、人間関係や仕事のやりがいなどは、必ず得られるものとは限りません。人間関係の構築などは、どこに行っても必ずついてまわるもの。仕事のやりがいなども、自分の仕事に対する姿勢で、ある程度は意識が変わることもあります。

転職というのは、給与や信用、人脈や培った経験など、必ず何かしらを犠牲にするリスクを伴うものです。転職先によっては、これまでの経験やスキルを1から構築し直す必要があるかもしれません。

会社や職場に何らかの嫌気や不信感などを抱いてしまうと、「仕事に行きたくない」「早く転職したい!」と思ってしまう気持ちは分かります。しかし、転職を決意する前に、まずは一度、今ある環境を全て捨ててしまってでも転職をしたいと思うのか、あるいは自分の意識の変化や、社内での部署移動で改善はできないのか、冷静になって現状を見つめ直してみましょう。

転職することで起こりうるメリット・デメリットを書き出すなどして、視覚化してみてはいかがでしょうか。

管理職転職の現実を見つめよう

そもそも、なぜ管理職の転職が難しいと言われるのかについて考えてみましょう。

求人数が少ない

そもそも管理職は一般職に比べて求人数が絶対的に少なく、選択肢が狭くなることが上げられます。社内でも役職がついている人は数えるほど。しかもそのポストは一般職に比べて回転が早いものでないのは、会社員として働いていれば実感できるでしょう。

しかも、管理職にもしも空きができたとして、わざわざ今まで全く会社の運営に関わってこなかった外部の人より、社内の事を熟知している経験者を昇進させたほうが、運営的に効率が良いのは間違いありません。そのため、わざわざ管理職に新人を迎える管理職求人事態が、そう頻繁に出るものではありません。

面接時に実績を示しづらい

管理職は部下に仕事を割り振り指示を出したり、仕事が円滑に回るよう手配をしたりとマネジメント的なものが仕事になります。そう言った仕事は書類や数字的な実績として示すことが難しいものです。

採用の場では自分が成した実績を示して自己アピールすることを求められますが、とはいえ履歴書・職務経歴書といった書類上で書き出すのも難しいですし、面接でも管理職としてのスキルというのは口頭でも伝えづらいものです。

こういった理由から、自己アピールがうまく行かずに難攻する方が多いようです。

条件面でマッチングしづらい

現在、管理職に就いている方は、役職手当や昇給にボーナス、福利厚生などの面で一般職の頃より充実しているのではないかと思います。

管理職に就いているからには、やはり30代以上の方も多いでしょう。配偶者やお子さんがいらっしゃる方もいるのではないでしょうか。単身者であればある程度の自由も利くでしょうが、家族がいるとなれば無理はできません。

転職では当然ですが、給料、ボーナスが下がるリスクは大いにありますし、会社が変われば当然福利厚生の内容も変わります。できるだけ今の水準を下げずに転職したい。それは誰もが思うこと。

しかし管理職の転職となるとただでさえ求人数が少ないのに、選り好みしては更に選択肢は狭まります。高望みしすぎて転職活動が長期化してしまうケースも多いのです。

以上のように、管理職の転職は一般職の転職よりも、市場的にも求職者の事情的にも難しくさせています。

「管理職まで経験しているんだから、どこでも通用するだろう」

そう思うのは大きな間違いです。現在の会社でなら通用するかもしれませんが、他社には他社のシステムがあり、それを知らないあなたはあくまで『新入社員』なのです。管理職として転職をするなら、しっかりと現実を見定めて、手堅い転職活動を行わなければ失敗しかねません。

そもそも管理職転職の『成功』とはなんなのか

管理職転職で何を求めるかで変わる

そもそも転職活動では何をもって『成功』というのでしょう?転職ができればそれで成功?転職はできたけど、年収は下がった。これは『失敗』でしょうか?

転職において、『成功』は自分がこの転職で何を求めていたかにかかっているのだと思います。

  • 今の年収は絶対に維持したい
  • 年収は多少下がってもいいから、家族との時間は大切にしたい
  • もっと自分の実力を認めてくれる会社で働きたい
  • 仕事にやりがいを感じたい

あなたが転職するに至った理由を明確にし、それに向かって芯の通った転職活動を行い、希望を実現した時は、転職成功と言えるでしょう。

転職に曖昧な動機は失敗の元

逆に、あれもこれもと欲張って高望みすると、分不相応でマッチングに失敗しやすくなりがちです。「年収は上げたい。できるだけ残業はしたくない。自分の事を評価してほしい」

このようにあれもこれもと欲張ると、どれか一つでも達成されなかった時に、「失敗した…」と感じやすくなってしまうので注意が必要です。

また、今現在働いている会社が「なんとなく」気に入らない。「なんとなく」仕事に飽きている。「なんとなく」人間関係が微妙。そんな理由でする転職も、面接の際にやる気の無さをズバッと見切られてしまいますよ。

  • なぜ今このタイミングで転職したいのか
  • どうしてこの会社を選んだのか
  • 業界にどんな魅力を感じ、この会社で何がしたいのか

とにかくできる限り細かく明確に自己分析をしておくことが、転職『成功』に繋がるはずです

管理職の転職では企業が求めるものを理解すべき

管理職に向いている人のスキル

一言に管理職と言っても、会社によって管理職の担当する業務の内容や範囲は、それぞれに異なります。

そのため、現在あなたが管理職に就いているといっても、無条件で他社に受けれられるとは限りません。しかし管理職に就く上で、どこでも通用するスキルというのもあります。

以下に上げるスキルは、どんな業界、業種、職種でも管理職になる上では必要になるスキルです。自己PRを行う上でもこれらに絡めた内容はとても有効だと思いますので、参考にしてみてください。

コミュニケーション能力

管理職は、様々なタイプの部下に指示を出す立場にあります。部下とのコミュニケーションが円滑にできなければ、仕事が回らなくなるくらい大事な核とも言えるでしょう。

また上司や取引先とも信頼を築いていなければ、もし部下が何かミスをした時、不測の事態が起こった時などに上手くフォローができなくなってしまいます。

コミュニケーション能力は管理職になくてはならないスキルです。

マネジメント能力

自分が担当するチーム内のマネジメントを行うのが管理職の仕事です。部下の適正によって仕事を割り振ったり、全体の仕事の流れをチェックして調整を行ったり…広い視野でもってマネジメントを行える能力は重宝されます。

決断力と実行力

上がもたもたと決断力に欠け、もじもじと実行できずに足踏みしていたのでは、部下たちは何をしたら良いのか分からなくなってしまいます。

仕事の決定権を持つのは管理職です。時流を見定め、決断が必要になれば、分かりやすく明確に部下に指示を出す。それによって、チーム内の団結力も生まれるでしょう。

論理的思考

物事を冷静に観察し、筋道を立てて構築する能力は、部下に仕事を割り振る時、また上がってきた仕事をまた一つにまとめて整理するのに重要です。

また、状況を見極めてどのように仕事を展開させるかの判断にも役立ちます。

企業研究なくして成功はなし

転職する際に企業研究ができていない人は、人事担当者に必ず見破られます。

新卒や第二新卒ならばポテンシャル採用ということで、多少詰めが甘くても大目に見てくれるかもしれませんが、管理職ともなれば即戦力として現在仕事に慣れた社員たちを上手くまとめられる人材を求めています。

企業の事をよく知らない。なぜこの会社に入りたいのか伝わらない。あなたを採用することで将来どのようなメリットがあるのかビジョンが見えない。そのような人を、あなたなら採用したいと思うでしょうか?

企業が求めている人材とは、会社に利益をもたらす人材のこと。それが管理職ならなおさらです。

また、それ以外に企業が社員に何を求めているのか、例えば社風に同調して同じ方向を向いて共に進める人。会社に新しい風を吹き込んでくれる人。常に革命的に新しい発見をもたらしてくれる人…。

それは当然のことながら企業によって違っています。あなたが転職したいと思う企業が何を求めているのかは、あなたが自分で調べて企業研究を徹底してください。逆に言えば、これくらいできないようでは、管理職は務まらないでしょう。

管理職の転職成功への3ステップ

では難しいとされる管理職での転職を成功させる方法にはどんなものがあるでしょうか。

1.在職しながらの転職活動

管理職の転職は一般職の転職に比べ、希望条件をかなえるのが困難になります。転職をしたら年収が下がってしまったり、思ったような裁量権を与えられない、管理職とは名前だけで業務内容に全くやりがいがないといった失敗もありえます。

もっと最悪なのは、管理職を辞めてしまったのに採用先がみつからないという場合です。焦りから、まったく希望と違う職場に入社してしまったら大変です。
できるだけ、今の職場にとどまりながら転職活動を進めていくことで冷静な転職活動が可能になります。

2.転職希望動機・転職希望条件を明確にする

現状でも管理職という高い地位についていながら転職を希望するのはなぜでしょうか。その転職希望動機や希望条件が明確な人は転職先を絞りやすくなります。

自分の希望をはっきりさせておけば、転職後に「失敗した!」と後悔する確率をぐっと減らすこともできるせしょう。転職したい業界、希望年収、企業の規模、関わりたいプロジェクトの内容、日本企業か外資系かなど自分の気持ちを正直に条件に反映させていくことが転職成功のポイントです。

3.転職サービスを上手に利用する

管理職の採用は通常の転職サイト、求人検索では引っかからない非公開求人を通して行われることがあります。ハイクラス向けの転職サービスを利用することで、非公開求人を紹介してもらえます。

また、転職サービスのコンサルティングを受けることで、自分の転職市場における価値やどのような強みがあるのかを客観的に知ることができます。

管理職転職(ハイクラス求人)に強い転職エージェント

転職エージェントとは、転職者と求人を出している会社をマッチングしてくれる人材紹介サービスです。

専門のキャリアアドバイザーが転職の方法をアドバイスしてくれるので、どのように転職活動を始めてよいのか分からない人でも安心です。また転職エージェントは非公開求人を多数抱えているため、一般的な転職市場に出てこないハイクラス求人を目指す管理職希望者の強い味方になってくれるでしょう。

転職エージェントの数はたくさんありますが、各社それぞれ得意としている職種や業界、ポジションなどが異なってきます。ここでは、管理職転職に強い転職エージェントを3社ご紹介します。

大手など質の高い好条件の求人が豊富【ビズリーチ】

公式サイト https://www.bizreach.jp/
公開求人数 109,000件
採用企業数(累計) 9,800社
登録ヘッドハンター数 2,900人

「年収600万以上の人に支持される転職サービスNo1」をうたうビズリーチは日本最大級のハイクラス転職サービスです。年収1000万以上の求人が全体の約3分の1を占めており、年収アップを望む管理職や経営幹部への転職希望者には魅力的なエージェントです。

ビズリーチ最大の特徴は、ヘッドハンティングを中心にした転職エージェントであるということです。会員が職務経歴書を登録することで企業からスカウトが届くという仕組みなので、企業とのマッチングがしにくい管理職求人でも成功率の高い転職活動ができます。

ビズリーチには優秀なヘッドハンターがそろっており、職務経歴書から転職者本人が気が付かないような強みを発見してくれます。また転職をすべきかどうか迷っている人が転職における自分の市場価値を確かめるという点でも、スカウト機能を持ったビズリーチは有益な転職ツールと言えるでしょう。

外資系企業なら【ランスタッド】

ランスタッド

公式サイト https://www.ranstad.jp
求人数 約10,000件(非公開求人80%)
特徴① 世界39の国と地域に4,400拠点
特長② グローバル・外資系転職に強い

ランスタッドは事務職、製造系、IT系など幅広い業界に対応しています。また求人形態も短期のスポットワークから派遣社員、正社員と様々ですが、その中に「プロフェッショナル転職支援サービス」を設けています。

これは年収800万~3000万円以上のハイクラス求人を紹介するサービスです。自宅でのキャリアコンサルティングが可能なので、多忙なエクゼクティブでも転職活動を始めやすいでしょう。

オランダ発のランスタッドは世界規模で人材サービスを展開しています。特にグローバル企業、外資系企業の求人に強い転職転職エージェントで、年収の高い外資系ハイクラス求人は得意分野と言えます。

日本の管理職では物足りない、企業風土にイマイチ満足できないなら、一度ランスタッドを利用してみてはどうでしょうか。

コンサルタントの質が高い【JACリクルートメント】

JAC リクルートメント

公式サイト https://www.jac-recruitment.jp
求人数 約15,000件(非公開求人60%)
転職支援実績 約43万人(※1988年からの累計)
特長 30~50代ミドル・ハイクラス向けの転職サポートに強み

30代から50代のミドルエイジ向けハイクラス求人を専門としているのがJACリクルートメントです。ロンドン発祥の転職サービスで、国内大手企業のみならず、海外進出企業や外資系企業の転職に強みがあります。

JACリクルートメントでは約800人から構成されるJACコンサルタントチームが専門的かつ多角的な視点から転職者にあった求人を紹介してくれます。チームによる転職サポートは一人のヘッドハンター頼りの転職サービスに比べ、転職先の幅を広げ、偏った見方を防いでくれます。

JACリクルートメントのもう一つの特徴は、企業ニーズと転職者側の転職条件ヒアリングを一人の担当者が同時に行う「両面型」のサービスであるということです。「両面型」サービスでは、企業担当と転職担当が分かれている転職サービスに比べ、求人側・転職者両方のニーズに合わせたマッチングができるメリットがあります。

年収だけでなく、社風や部内の雰囲気と言った実際の仕事で重要になってくる細かな企業情報を共有してくれる点もありがたいですね。

管理職エンジニアの転職なら【リクルートエージェント】

公式サイト https://www.r-agent.com/
公開求人数/非公開求人数 112,368件/165,245件(2021年6月)
実績 転職支援実績No.1
特長 IT/WEB求人に強み

転職支援実績NO.1のリクルートエージェントは、職種・業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、業界最多クラスの求人の中から優良案件を厳選。

企業の風土や働く環境、具体的なスキル要件など、情報の提供もしてくれるので、納得感を持った転職を実現できます。

管理職の転職は効率良く転職活動したいもの。親しい人に最もおすすめしたい エージェントサービス1位にも選ばれている大手転職支援サービスだけあって、使い勝手は抜群です。

利用者の6割以上の方が年収アップを実現しているので、年収を下げたくない方にもおすすめです。

応募が殺到しすぎる非公開求人は全体の80%。リクルートエージェントで、好条件での管理職エンジニア転職を成功させましょう。

管理職転職だからこそ、専門のプロに相談するのも手

管理職転職
実際のところ、やはり管理職の転職はかなり難しいと言わざるを得ません。ただでさえ少ない求人に、年齢層が高めの転職希望者は一般職への転職では年収も下がりがちですから、管理職への転職を狙いがちです。

数値や書類上で明確な実績を提示でき、自己アピールにも自信があるという方ならいいのですが、例えばどのように自己アピールをすべきか分からない。実際に何社か挑んでみたものの、既に全て落ちている。

そんな方は、ビズリーチなどの、ハイクラス・エグゼクティブ層専門の転職エージェントを利用することを検討してみてはいかがでしょうか。

あなたがどうしても外せない、転職で実現したいものを実現させて、管理職転職を成功させてください。

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷