管理職の40%が転職失敗?40代からの転職活動の成功法

現在の職場で管理職というポストについているものの、「もっと活躍できる場所があるのではないか」「今の職場ではやりたいことができない」といった様々な理由から転職を考える人もいるでしょう。

年齢を重ねるほど新しいことにチャレンジするのは難しいもの。気力体力のあるうちに、よりよい待遇や自分がしたかったことに向かって転職を考えるのは自然なことかもしれません。

しかし管理職からの転職は、一般的な転職活動に比べて難しいといわれます。管理職からの転職に失敗するのはなぜなのでしょうか?

この記事では管理職からの転職が難しい原因や、転職活動をする上での一般職との違いから、管理職転職のための成功方法、管理職のようなハイクラス求人に強い転職エージェントについてご紹介していきます。

管理職からの転職が難しいと言われている理由

管理職からの転職が困難な理由は、求人を行う会社側の問題や転職する人の希望など複数存在します。

求人数の絶対数の少なさ

あなたが現在勤めている会社には何人の社員がいますか。そして、その中で管理職と呼ばれる人は何人でしょうか。一般職を指揮する立場である管理職は通常一般の社員より数が少ないものです。当然管理職の求人数も一般職の何分の一にもなってしまうのは想像できるでしょう。

さらに日本の会社における管理職の多くは、若いうちから会社に貢献し、実績をあげたり勤務年数を積み重ねたうえで出世した人達。新卒で採用した社員に、社員教育・研修などを施し一人前の社員に仕立てた後、出世コースの途上で管理職に就任させるのが通例です。

管理職を外部から登用しようという流れが増えているのは確かですが、管理職の外部求人事態が日本の企業ではまだまだ貴重な存在といえるでしょう。

通常の面接や職務経歴書では選考が難しい

管理職における実績のアピールは非常に難しいものです。一般の社員なら「私は営業部で売上ナンバーワンでした」「○○という製品の開発に×年間携わってきました」と目に見える形で実績のアピールをすることができます。

一方、部下の管理やリーダーシップのアピールは簡単に数値化することができません。例えばあなたが統括するチームが高い成績を収めたとしても、それがリーダーの実力なのか、部下の実力なのか、線引きが難しいといえます。

また、外部からの管理職は部下の反発を招くこともあるので、自社の社風に合っているか、コミュニケーションスキルは優れているかなど、書類や実績の面だけでは測りにくい部分も重要視されることになります。

求める人材とのマッチングが困難

管理職を外部から新規採用する理由は様々ありますが、内部からリーダー候補を選ばないということは現在の社内には「管理職のポジションに見合った人材がいない」と判断していることになります。

例えば、新しい事業を立ち上げたいのでその分野に強い専門家を求めている、傾いている事業を立て直せるような実力を持った人材が欲しい、硬直化している経営を一新するため社内にしがらみのない改革派のリーダーを立てたいなどです。

業界内の一定のスキルや経験があれば採用される一般職に比べ、求められる実績や経験が非常にシビアで限定的です。

希望条件との折り合いがつかない

1つの職場で管理職まで経験している人が転職を希望するにはそれ相応の理由があるはずです。職場環境が悪くなったのか、家庭の事情で今までと同じような勤務体制で仕事ができなくなったのか、あるいはより高い年収を求めてのことでしょうか。

とにかく、今の職場では満足できないと考えたからこそ、転職を望んでいるわけです。
しかし、転職者が考えているような希望条件を満たす職場が必ずしも見つかるとは限りません。以前の職場に比べ年収がぐっと下がるような転職条件は飲めないという人も多いでしょう。

また採用側の会社規模によっては、どれだけ優秀な人材でも転職者が希望しているだけの待遇はとても提示できないという場合もあります。管理職を経験したからこそ、希望条件に妥協ができず、苦しんでしまうということもあるのです。

 管理職と一般職との転職の違い

それでは、管理職の転職を成功させるために、管理職と一般職の転職活動の違いを具体的に考えてみましょう。

一般職の転職活動の場合

一般職の転職では転職サイトやハローワーク、求人情報誌等を使って仕事を探します。前職と同じ業界を中心に探せば、今までの経験をアピールして効率よく採用を狙うことができます。

また未経験の業界に挑戦するときは、最初はアルバイトで入社し、正社員登用の機会を狙っていくという方法を取るのもお勧めです。

紹介予定派遣を狙って派遣会社に登録するのも良いでしょう。一般職で転職をする場合は、多様な転職活動の方法があります。年齢や希望条件によって柔軟な転職活動を行えるはずです。

管理職の転職活動の場合

管理職転職
管理職の転職では、使える手段がある程度狭くなります。まず、ハローワークで管理職の求人を見つけるのは一般職に比べて難しいです。

ハローワークの求人検索システムでは、全国の正社員求人数は約62000件存在します(2020年5月現在)。しかし、その中で管理職のキーワードを用いた検索ではわずか約3600件しかヒットしませんでした。表に出てくる求人の絶対数が少ないのです。

さらに管理職を途中採用するということは、社内で管理職を育てるための教育時間を短縮したいということですから、即戦力・短期で結果を出せることが求められます。未経験OK、お試し期間ありの一般職求人とは別のアプローチが必要になります。

履歴書の書き方や転職方法の仕方についても、一般職向けのアドバイスや転職相談では役に立たないかもしれません。そこで、管理職専門の転職サービスを上手に利用することが大切になってきます。

※参照 ハローワーク(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html)

管理職転職で有利な人・不利な人

管理職と一口に言っても転職市場でどのように扱われるかはその人の能力や心構えに左右されます。

管理職転職で有利な人の特徴

①新しい環境への適応力がある

新しい環境で自分のスキルを発揮するためには新しい環境にすぐになじめる適応力が必要です。これは一般職での転職でも同じですが、即戦力を期待されている管理職にとっては一層重要な要素です。

②コミュニケーション能力が高い

外部からの管理職は古参の社員から批判的な目で見られる場合もあります。そのような中でも信頼を勝ち取ることができるような高いコミュニケーション能力やヒューマンスキルを持っているなら、転職先でも歓迎されるでしょう。

③経営者の視点を持っている

管理職は1つの仕事のみならず、広い視点から会社の経営自体を分析する力が求められます。外部から採用する管理職に経営改革や現状打破を期待する企業も多いので、経営者の視点を持っているなら管理職として活躍できる場は広がるでしょう。

④自己分析で自分の強みを発見することができる

管理職として経験した事柄を分析し、自分ならではの強みをアピールできる人は転職市場で有利です。ただ、管理職の場合はどのような経験が転職市場で高く評価されるのかイマイチわからない場合もあります。自分一人で限界がある場合は転職エージェントなどの人材サービスを利用し、客観的な視点から自分のアピールポイントを分析してもらうとよいでしょう。

管理職転職で不利な人の特徴

①転職動機が漠然としている

転職動機が漠然としている場合、なんとなく転職活動をしているので希望する仕事が見つかりにくいものです。そのため転職活動が長引いてしまうこともあります。また、衝動的に仕事を辞めてしまったり、焦って転職した結果、年収ダウンなど待遇が悪化してしまうこともあります。

②戦略無しに転職活動を行おうとする

前述したとおり、管理職の転職は求人数が少なく、一般職の転職とは別のアピールや転職活動を行う必要があります。何の戦略もなく管理職向けのハイクラス求人を探そうとしても、徒労に終わる可能性が高いです。

③客観的な自己分析ができず、プライドが高い

管理職まで出世したならば、自分の能力に自信がある人は多いでしょう。転職において自信を持つのは良いことですが、自分を客観視できずプライドばかり高くなっていると、求人先にアピールすべき能力を的確にとらえることができません。また、管理職の転職では転職先の社風や同僚を尊重する態度も求められますので、尊大な態度は転職で不利に働きます。

④主体的に動けない

現状管理職のポストについていても、経営陣の命令に対して従順に従っているだけだった人は転職には不利です。外部からの管理職には、新しい仕事を開拓していくアクティブな人材が望まれることが多いからです。

管理職の転職成功法

では難しいとされる管理職での転職を成功させる方法にはどんなものがあるでしょうか。

在職しながらの転職活動

管理職の転職は一般職の転職に比べ、希望条件をかなえるのが困難になります。転職をしたら年収が下がってしまったり、思ったような裁量権を与えられない、管理職とは名前だけで業務内容に全くやりがいがないといった失敗もありえます。

もっと最悪なのは、管理職を辞めてしまったのに採用先がみつからないという場合です。焦りから、まったく希望と違う職場に入社してしまったら大変です。
できるだけ、今の職場にとどまりながら転職活動を進めていくことで冷静な転職活動が可能になります。

転職希望動機・転職希望条件を明確にする

現状でも管理職という高い地位についていながら転職を希望するのはなぜでしょうか。その転職希望動機や希望条件が明確な人は転職先を絞りやすくなります。

自分の希望をはっきりさせておけば、転職後に「失敗した!」と後悔する確率をぐっと減らすこともできるせしょう。転職したい業界、希望年収、企業の規模、関わりたいプロジェクトの内容、日本企業か外資系かなど自分の気持ちを正直に条件に反映させていくことが転職成功のポイントです。

転職サービスを上手に利用する

管理職の採用は通常の転職サイト、求人検索では引っかからない非公開求人を通して行われることがあります。ハイクラス向けの転職サービスを利用することで、非公開求人を紹介してもらえます。また、転職サービスのコンサルティングを受けることで、自分の転職市場における価値やどのような強みがあるのかを客観的に知ることができます。

ベストな転職のタイミング

管理職からの転職を決めるベストなタイミングはいつでしょうか。

将来に現状の問題を解決する見込みがない時

現状抱えている問題は時間が解決してくれるということはないでしょうか。例えばもっと上の役職に昇進すればやりたいことができるようになる、給料がアップするなどです。一方、上の役職に空きがなく、将来仕事の幅が広がる見込みがない、会社の企業理念と自分の考えがどうしても合わないなど、時間が経過しても現状問題を解決できそうにない場合は、転職を決めるタイミングと言えます。

管理職として十分な実績が残せた時

管理職として転職する際は、一般職以上に自分の実力をアピールする必要があります。管理職になりたてで実績が乏しい場合は、他の会社で管理職として採用されることは難しいでしょう。まだ管理職の経験が浅い場合は、実績作りを優先します。逆に管理職として十分キャリアを積んだのなら、転職を決めるのに良いタイミングです。

ヘッドハンティングされた時

管理職クラスの求人はヘッドハンティングによるものも多いです。ヘッドハンティングされたということは、あなたの実力が評価されているということ。相手会社とのマッチング率も高くなります。ただし実際転職をする前にあなたの希望条件と相手先の提示条件が合うのかどうかじっくり確かめることが重要です。

実際に転職するタイミングは繁忙期やプロジェクトの終了後

管理職の転職は、一般職の転職以上に職場に大きな影響を与えます。辞める会社とはいえ顧客や会社にダメージを与えるような時期を選ぶと、転職先に悪い評判が届かないとも限りません。転職のタイミングには気を配り、繁忙期や携わっているプロジェクトの終了に合わせて転職するように心がけてください。

管理職転職に強い転職エージェント

転職エージェントとは、転職者と求人を出している会社をマッチングしてくれる人材紹介サービスです。

専門のキャリアアドバイザーが転職の方法をアドバイスしてくれるので、どのように転職活動を始めてよいのか分からない人でも安心です。また転職エージェントは非公開求人を多数抱えているため、一般的な転職市場に出てこないハイクラス求人を目指す管理職希望者の強い味方になってくれるでしょう。

転職エージェントの数はたくさんありますが、各社それぞれ得意としている職種や業界、ポジションなどが異なってきます。ここでは、管理職転職に強い転職エージェントを3社ご紹介します。

ビズリーチ

公式サイト https://www.bizreach.jp/
公開求人数 109,000件
採用企業数(累計) 9,800社
登録ヘッドハンター数 2,900人

「年収600万以上の人に支持される転職サービスNo1」をうたうビズリーチは日本最大級のハイクラス転職サービスです。年収1000万以上の求人が全体の約3分の1を占めており、年収アップを望む管理職や経営幹部への転職希望者には魅力的なエージェントです。
ビズリーチ最大の特徴は、ヘッドハンティングを中心にした転職エージェントであるということです。会員が職務経歴書を登録することで企業からスカウトが届くという仕組みなので、企業とのマッチングがしにくい管理職求人でも成功率の高い転職活動ができます。ビズリーチには優秀なヘッドハンターがそろっており、職務経歴書から転職者本人が気が付かないような強みを発見してくれます。また転職をすべきかどうか迷っている人が転職における自分の市場価値を確かめるという点でも、スカウト機能を持ったビズリーチは有益な転職ツールと言えるでしょう。

ランスタッド

ランスタッド

公式サイト https://www.ranstad.jp
求人数 約10,000件(非公開求人80%)
特徴① 世界39の国と地域に4,400拠点
特長② グローバル・外資系転職に強い

ランスタッドは事務職、製造系、IT系など幅広い業界に対応しています。また求人形態も短期のスポットワークから派遣社員、正社員と様々ですが、その中に「プロフェッショナル転職支援サービス」を設けています。これは年収800万~3000万円以上のハイクラス求人を紹介するサービスです。自宅でのキャリアコンサルティングが可能なので、多忙なエクゼクティブでも転職活動を始めやすいでしょう。

オランダ発のランスタッドは世界規模で人材サービスを展開しています。特にグローバル企業、外資系企業の求人に強い転職転職エージェントで、年収の高い外資系ハイクラス求人は得意分野と言えます。日本の管理職では物足りない、企業風土にイマイチ満足できないなら、一度ランスタッドを利用してみてはどうでしょうか。

JACリクルートメント

JAC リクルートメント

公式サイト https://www.jac-recruitment.jp
求人数 約15,000件(非公開求人60%)
転職支援実績 約43万人(※1988年からの累計)
特長 30~50代ミドル・ハイクラス向けの転職サポートに強み

30代から50代のミドルエイジ向けハイクラス求人を専門としているのがJACリクルートメントです。ロンドン発祥の転職サービスで、国内大手企業のみならず、海外進出企業や外資系企業の転職に強みがあります。

JACリクルートメントでは約800人から構成されるJACコンサルタントチームが専門的かつ多角的な視点から転職者にあった求人を紹介してくれます。チームによる転職サポートは一人のヘッドハンター頼りの転職サービスに比べ、転職先の幅を広げ、偏った見方を防いでくれます。

JACリクルートメントのもう一つの特徴は、企業ニーズと転職者側の転職条件ヒアリングを一人の担当者が同時に行う「両面型」のサービスであるということです。「両面型」サービスでは、企業担当と転職担当が分かれている転職サービスに比べ、求人側・転職者両方のニーズに合わせたマッチングができるメリットがあります。

年収だけでなく、社風や部内の雰囲気と言った実際の仕事で重要になってくる細かな企業情報を共有してくれる点もありがたいですね。

管理職の転職を失敗しないために、転職サービスを上手に使っていこう

管理職転職
一般職に比べ求人数が少ない、求められる実績や能力がシビア、企業とのマッチングが難しいなど、管理職の転職が難しいのにはいくつも理由がありました。

管理職が好待遇を求めて行う転職活動においては、通常の求人サイトではなかなか希望の条件にみあう仕事は見つかりにくいため、管理職からの転職に失敗してしまうという人もいます。

希望を叶える転職活動のためには、ハイクラス求人を扱っている転職サービスを利用すると便利です。自分のアピールポイントは専門家に見つけてもらったり、非公開求人を紹介してもらうことはもちろん、本当に今転職すべきなのか、自分の転職市場価値はどの程度なのかを考えるために登録しても良いでしょう。

また、管理職の転職においては、相手企業の社員と上手に仕事をするコミュニケーション能力やチャレンジ精神も重要です。管理職の転職活動は気力が必要ですが、より広い世界を目指して頑張ってください。

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷