公務員からの転職は安定を捨てることになるのか!?

安定している職業のイメージが強い公務員から民間企業への転職を考えている人はいませんか?

いくら「安定している」と言われている公務員でも仕事は仕事。仕事に対して不満や不安を感じることがあるはずです。

それならば、思い切って転職を!と考えるのが自然な流れですが、公務員から民間企業へ転職をして後悔する人がいることも確かです。
また、転職が頭をよぎっても公務員を辞めることに不安を感じる人も多いのではないでしょうか?

ここでは、公務員を辞め転職をするべきか悩んでいる人に向け様々な視点から「公務員の転職」について解説していきたいと思います。

公務員の離職率は低い

はじめに、総務省のデータから公務員の離職率について見ていきたいと思います。

総務省「平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果」

※参照:総務省「平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/kyuuyo/pdf/h29_kyuyo_1_01.pdf

総務省「平成29年度 地方公務員の退職状況等調査」

※参照:総務省「平成29年度 地方公務員の退職状況等調査」
https://www.soumu.go.jp/main_content/000591345.pdf

平成29年の調査結果ですが、地方公務員の一般行政職の人数は845,532人。
そして、地方公務員一般行政職の普通退職者数(※在職期間の通算を伴う退職等は除く)は7,123人。

この結果を元に離職率を割り出してみると、約0.8%となります。
民間企業の1年間の離職率は9%程と言われているので、公務員の離職率がかなり低いことが分かると思います。

公務員の離職率の低さはやはり「安定」が影響しているのでしょうか?

安定していると言われる理由

  • 毎月安定した額の給与(年功序列で昇給)
  • 賞与が必ずある
  • 退職金の金額が多い
  • リストラの可能性が少ない

「安定」ということを第一に考えると確かに公務員はそれに値する職業であり、離職率が低い理由にも頷けます。

公務員が抱える不満とは?

では、公務員を辞め民間企業への転職を考える人はどのようなことに不満を感じているのでしょうか?
一つ一つ見ていきましょう。

人間関係のストレス

公務員であっても民間企業であっても人間関係によるストレスを感じる人は多いのですが、人事異動の多い公務員は職場環境の変化も多い分、人間関係によるストレスを感じやすい傾向にあります。

激務である

公務員と言っても様々な種類があり仕事内容はそれぞれですが、定時で帰れる人ばかりではなく残業が多い、休日出勤が多いなど周りが思っているよりも激務をこなしている人が多い職場です。
また、公務員の定数削減が行われたことも激務に影響しています。

給与に不満

長い目で見れば安定した金額の給与をもらうことが出来ますが、自治体ごと、部署ごと、年齢により給与が大きく異なります。

若いうちでは月給20万円にも届かず、民間企業の方が給与が高いケースも珍しくはありません。

責任の重圧、ストレス

直接市民と関わる機会の多い市役所窓口などで働いていると、様々な相談・クレームが毎日のようにあり責任と重圧、ストレスに押し潰されてしまう。

やりがいを感じられない

年功序列による昇給をどう捉えるのか?頑張った分だけ給料が上がるわけではない、毎日同じことの繰り返し、仕事が楽しくない‥などただ仕事をこなしていくだけでやりがいを感じることがない。

このように、公務員だからこそ感じてしまう不満や民間企業で働く人と同じように感じる不満に加え、「公務員は安定している」「公務員は楽そう」「税金で給料もらっているのだからしっかり働け!」などと勝手なイメージ・理不尽なバッシングを受けることもあり辞めたい、転職したいと考えてしまう公務員がいるようです。

公務員からの転職を成功させるには?

公務員から民間企業への転職に限った話ではありませんが、転職前の事前準備が転職を成功へ導く重要なポイントとなります。

身体的・精神的に疲れてしまい「辞めたい」という気持ちが大きくなってきているときは冷静な判断が出来なくなり、衝動的に転職を決断してしまうと後々後悔してしまうことも少なくはありません。

公務員が民間企業へ転職をしたときに後悔や失敗したと感じる事例を挙げていきます。

後悔しやすい理由

  • 給与が安定しない(年収ダウン、業績次第で賞与カット など)
  • 福利厚生面(公務員ほど手厚い福利厚生ではない)
  • 職場に馴染めない(仕事のやり方、職場の雰囲気が大きく異なり戸惑う)
  • 公務員の経験やスキルを活かしづらい、仕事についていけない(公務員はつぶしが利かないと言われやすく応用が利きづらい)
  • 同僚から敬遠されてしまう(民間企業との感覚の違いから扱いにくいと思われがち)
  • ワークスタイルの違い(定時で上がれない、週休2日制ではない など)

転職をすることで職場環境がガラッと変わることを頭に入れつつ、「なぜ公務員を辞めたいのか?」を明確にしておきましょう。

辞めたい理由は転職をしないと変えることが出来ないことなのか?上司に相談することや人事異動で解決できないのか?‥など、はじめに転職以外の解決方法を考えてみる。
それでも転職への気持ちが変わらないのであれば、転職先に望む条件(給与、勤務地、仕事内容、やりがい、職場環境など)を挙げていくとともに優先順位を付け、希望にマッチした転職先を探していきましょう。

そして、つぶしが利かないと言われる公務員であってもこれまでのキャリアを振り返り自分自身の強み・弱みを客観的に知っておくこと、アピールポイントを見つけておくこと、転職先で実現したいことを明確にしておくことが大切です。

自分自身を客観的に分析することが出来たら、次に転職先に関する情報収集をしましょう。

求人を探すことからはじめ、気になる企業のHPや口コミ、実際に働く人などありとあらゆる視点からの企業研究、気になる業界の動向をチェックするなど事前の入念な情報収集がカギとなります。
これらの事前準備は在職中に計画的に進めていくことが大切です。

Point

  • 公務員を辞めたい理由を明確に!
  • 転職以外の選択肢はないのか?
  • しっかり自己分析をしておき自分の能力を把握する!
  • 入念な情報収集!

転職エージェントを活用する

公務員からの転職を決意しても不安な気持ちが拭えないままである場合は、転職エージェントを活用し転職活動を進めて行く方法もあります。

転職エージェントでは「転職先で上手くやっていくことが出来るのか?」「自分のキャリアを活かせる仕事はあるのか?」「年収アップを含む待遇面を重視した転職は可能なのか?」など不安や疑問に感じる点を相談しながら、より良い転職を成功させるためのサポートをしてくれるため効率良くスムーズな転職を叶えられる可能性が高まります。

例えば、公務員から民間企業への転職成功事例を交えながら転職希望者一人一人に合った的確なアドバイスをしてくれるので安心して転職活動を進めていけるでしょう。

転職エージェントのサポート

  • キャリアカウンセリング(転職相談、自己分析、希望条件の確認など)
  • 求人紹介(希望条件にマッチした求人の紹介、企業の詳細情報の提供)
  • 応募書類作成サポート
  • 面接日程調整、面接対策(企業ごとに合わせた対策)
  • 雇用条件交渉(あなたに代わり待遇面などの交渉を代行)
  • アフターフォロー(入社後の悩みや不安への対応)

これらのサポートはすべて無料で利用でき、忙しい仕事の合間でもエージェントのサポートがあれば在職中から無理なく転職活動を始められます。

転職をしようか悩んでいる状況であっても、まずは相談だけでもしてみることで今後の方向性が見えてくるかもしれません。

なりたい自分がイメージできますか?

いかがでしたでしょうか?
ここまでの内容は公務員からの転職を勧めるわけでも、公務員を辞めない方が良いと言っているわけでもなく最終的にどうするのか決めるのはあなた自身です。

公務員から民間企業への転職で後悔しやすい理由は挙げましたが、ネガティブな面だけではなく「公務員の時よりも年収アップ」「やりがい(頑張り次第で評価される)」「キャリアの選択肢が増える」「将来の可能性がある」といったポジティブな面ももちろんあります。

自分自身を成長させたい、可能性を探ってみたいといった気持ちがあるのなら転職も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?
そして、もしも転職をするのであれば年齢が高くなればなるほど難しくなるので早めの行動をおすすめします。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷