経歴
・制作会社で映像・WEBクリエイター
・TSUTAYAの教育プログラム開発、研修講師、採用、販促支援
・女性誌出版社で人事リーダー
「人生100年時代」といわれる今、50代・60代のシニア世代となってもまだまだ働きたいという声も多数きかれます。
出産や子育て、家族の介護とライフイベントの多い女性も家庭のために仕事と家庭を両立して家計を支えてきた方も少なくありません。
子供が巣立ち時間を有効活用したいと思い仕事を探したいと思ってもなかなか思うような仕事と出会えないのが現状です。
生きがいや定年後の生活の安定のために仕事をしたいというシニア世代の女性のために、【50代・60代からの仕事の探し方】、【おすすめの仕事】、【60歳過ぎてもできる仕事】などをご紹介します。
経歴
・制作会社で映像・WEBクリエイター
・TSUTAYAの教育プログラム開発、研修講師、採用、販促支援
・女性誌出版社で人事リーダー
プロフィール
企業人事歴トータル12年以上
5万人以上の応募書類を見てきた「採用とキャリア支援のプロ」
前職在職中に群馬県に移住
東京ー群馬往復6時間通勤&リモート勤務を2年間続けた後、2021年に独立
法人向け人事コンサルタントおよび
働く女性向けキャリア支援 iodus(アイオダス)主宰
50代、60代のシニア世代突入をきっかけに生活のために仕事をするライスワークから「自分のために」「生きがいのために」ライフワークへシフトチェンジして働きたいという方が増えています。
2017年に実施された総務省統計局による高齢者の就業についての調査では、14年連続で前年に比べ増加し、高齢就業者807万人(就業率は、男性が31.8%、女性が16.3%)と過去最多という結果が出ました。
産業別では、卸売業,小売業(125万人)が最も多く、ついで農業・林業(99万人)、製造業(92万人)、サービス業(91万人)となり、7割以上が非正規雇用での就業とされています。
参考:総務省統計局 高齢者の就業
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1133.html
体に無理のない範囲で好きな時間に働きたいという方が多く、金銭目的よりも生きがいや社会とのつながりを重視されています。
年金2000万円問題のニュースから老後の貯蓄に不安感を感じ、不足分を補おうとする方も多く、高齢化に伴い資産寿命を延ばすことも理由のひとつといえるでしょう。セカンドライフの充実のために生涯現役という選択をされている方が増えている現状です。
生涯現役で働く選択肢をとりつつも正社員での雇用は難しく、多くのシニア世代はパート、アルバイトとして週に4日5~6時間程度働かれている方が多いとされています。
仕事探しといえば、ハローワーク・新聞の折り込み広告・求人サイトなどが定番ですが、シニア世代はどのような仕事の探し方をされているのでしょうか。
多くのシニア世代が利用しているハローワークでの仕事探しです。様々な制度利用の説明やシニア世代に向けた求人の紹介など職員と直接相談しながら仕事探しができる点で支持されています。
スマートフォンやパソコンを利用しないシニア世代の方もいらっしゃるので、利用しやすいと思う方が多いようです。
日々の生活の中で求人情報が得やすく、地域に密着した職場探しができるメリットがあります。気になった求人情報があればすぐに連絡できるといった便利さも支持されている理由です。
定年を迎えても長年勤めていた会社の再雇用制度を利用して働きたいと考える方も少なくありません。慣れた職場で安心感はありますが、賃金や待遇のダウン、勤務地の異動などデメリットが多いのも事実です。
管理職だった方がサポート業務につき、働く意欲がなくなるといった声もきかれます。
「高年齢者の雇用の安定等に関する法律」に基づき、高齢者の生きがいある生活の実現、地域の活性化を目的とした団体です。営利を目的にした団体ではないので時給は安くなりますが、軽作業や事務、家事サービスなど得意なことや自分のできることを活かした仕事をしたい方におすすめです。金銭面での目的よりも社会とのつながりを求めて登録される方が多くいらっしゃいます。
最近ではパソコンやスマートフォンを利用されているシニア世代が多いことからインターネットでの求人サイトの利用も多くみられます。気になった情報にすぐアクセスでき情報収集できるスピーディーさがメリットです。
求人サイトの利用では、「年齢不問」「60代歓迎」「中高年歓迎」などのキーワードを選択し、求人情報を絞り込めるのでピンポイントの求人情報をチェックすることができます。
ハローワークと異なり、外出や相談の手間や時間を省き、生活の空き時間に気軽に情報収集できるため多くのシニア世代に利用されています。
求人サイトと異なる点は、専任のアドバイザーがつき求職相談から求人紹介までトータルサポートを受けられる点です。シニアという年齢から「仕事はあるのだろうか」と不安になる方も少なくありませんが、求職者に合った仕事を探し入社までをサポートしてくれるサービスを行っています。企業とのやり取りも代行してくれるので手間や時間を節約することができるのも支持されている理由のひとつです。
ハローワークのように直接アドバイザーへ相談できるので、どんな小さな不安や疑問も気軽に聞けるため安心感というメリットがあります。転職エージェントを選ぶ際は、シニア世代に強みのあるエージェントを選べば就職までスムーズです。
シニア世代の仕事の探し方には様々な方法がありますが、「手間や時間を少なくスピーディーに仕事を探したい」「ミスマッチのない企業へ入社したい」という方は転職エージェントの利用をおすすめします。
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対象者 | 50代、60代、70代 |
地域 | 全国 |
特徴 | 50歳以上のシニアに特化したサービス |
中小企業やベンチャー企業などを中心に、50代・60代からのシニア世代の求人数は毎年増加傾向にあります。しかし若い世代と比較して働ける期間が短いため、企業側が採用にリスクを感じるのも事実。これまで正社員・管理職として高待遇を得ていた方ならなおさらです。
ですので、シニア世代の仕事探しに大切なポイントは、自分は今後の人生で何のために働くのかを明確にしておきましょう。
これまでの経験やスキルを活かしてやりがいのある仕事をしたいという目的であれば、年収はやや下がりますが、シルバー人材センターで地域貢献につながる仕事を見つけるのも一つの手です。
また生活資金のために働くのであれば、自分が経験してきた業界や職種、自分がやりたいことにこだわらず、企業がシニア世代に求める仕事に視野を広げたり、ダブルワークなどの働き方も検討すべきかと思います。
50代、60代のシニア世代が仕事選びで重視する点は金銭面よりも生きがいや社会とのつながりと先述しましたが、60歳から働く人・働きたい人におすすめの仕事をご紹介します。
現役世代のときに事務職を経験されていた方や、簿記など事務系の資格を保有している方に人気なのは事務職。常勤での正社員雇用は厳しいですが、短時間のアルバイト、パートとして経験や資格を活かして働ける職種でしょう。
事務職は書類整理や電話対応、パソコン入力などのデスクワーク中心なので体に負担なく働けることがメリットです。また、事務職としつつも雑務が多い職場ではフットワークの軽いシニア世代の採用を希望している企業も多く、若い人材にはない社会経験や知識、安心感が求められています。
梱包・仕分け・検品・在庫管理などの軽作業も人気の職種です。仕事に活かせる資格を持っておらずパソコンのスキルにも自信がない…というシニア世代から人気が高く、スキマ時間にシフト勤務できるためライフスタイルに合わせた働き方をしたいという方にぴったりです。
同じ業務をコツコツと続けることを苦痛に感じない方に向いています。
独身のシニア世代や夫婦で仕事を探している方では軽作業や宿泊施設などの住み込みの仕事も人気の仕事です。
シニア世代の男性、女性ともに人気が高い職種です。「未経験OK」「シニア世代歓迎」の求人情報が多く、比較的採用されやすいことがメリット。
工事現場や道路での現場警備や交通整理などのほか、民間企業や公共施設、医療施設などの施設警備員がありますが、どちらも特別なスキルや経験が必要ありません。
また、施設警備員は現場警備に比べて体力的な負担が少ないため女性も働きやすく業務スタート前には研修が行われますので安心して働き始めることでしょう。
朝早い時間に2~3時間だけ、昼の数時間だけと短時間から働けるのが清掃業のメリット。
家事スキルの高いシニア世代の女性ならではの掃除スキルを活かすことができ、同年代の女性が多いため世代間ギャップの不安なく働くことができます。
セカンドライフは「誰かの役にたつ仕事をしたい」と希望して介護職を希望されるシニア世代の方が多くみられます。介護職はシフト勤務なので、早出だけ日勤だけと好きな時間に働くことができ、特別養護老人ホームやグループホームなど働き場所の選択肢が多いこともメリットです。
例えばグループホームでは、身体介護メインではなく調理補助プラス見守り業務、といった働き方ができるケースもあるため「介護業務をする体力に自信がない」といった方も安心ですね。家族介護の経験を活かして介護職員初任者研修を取得し、60歳から働く人も多くいらっしゃいます。
60歳過ぎてもできる仕事として人気が高い仕事は家事代行・家政婦です。最近では共働き世帯や独身世帯が増えているためニーズが高い職種で、2~3時間の短時間から働くことができるのでシニア世代におすすめです。
料理や掃除、片付けといった家事スキルを活かせるので家事を長年されてきたシニア女性の経験が求められます。保育士や幼稚園教諭の資格を保有している方はベビーシッターサービスでの需要も高くチャレンジする方も多くいらっしゃいます。
60歳過ぎてからの仕事では、これまでの経験や資格を活かせる仕事、未経験でも就職できる仕事と多種多様。ライフスタイルや希望する働き方に合わせて無理のない仕事を選ぶようにしましょう。
60代からの就職活動が成功するか否かは、履歴書・職務経歴書の書き方と、面接での態度が大きく左右します。
応募書類は、簡潔にわかりやすくまとめましょう。毎日忙しい採用担当者が一人あたりの書類選考にかける時間は長くて5分、短いと書類を見ただけで不合格、ということもあり得ます。社会人キャリアが長いシニア世代は応募書類も長くなりがちですが、箇条書きで記載したり、レイアウトを見やすく整えるだけでも印象が変わります。
面接では自分より若い面接官と話す際も、気を緩めて横柄な口調になったり長々と経歴自慢をしたりしないよう注意しましょう。必要以上にへりくだる必要はありませんが、前職にこだわりすぎず新しい職場では一から学ぶ姿勢を見せることが大切です。
シニア世代の仕事探しではどのようなポイントに重視して仕事を探しているのでしょうか?
これまで歩んできた人生の経験や知識は若年層にはない強みです。
生活のために働くのではなく、自分らしさを求めて、誰かの役に立ちたいという想いを持って仕事をすることを重視しています。
例えば介護職では、家族介護の実践的な介護経験を仕事に活かし、利用者との年齢が近いため寄り添ったケアができるため重宝されやすいでしょう。
60歳過ぎてからの仕事で重視するポイントとして、体力的な負担です。常勤雇用で働くよりも週に数日、短時間の非常勤雇用で無理なく働きたいという方が多くいらっしゃいます。
50代や60代の方は早朝の清掃やコンビニ、介護職での早出勤務などライフスタイルに合わせたシフト勤務のある職場で活躍しています。
無理をして高い賃金を得るのではなく、一定収入を安定して得たいというポイントを重視し、やりがいがあり仕事とプライベートを両立して働くことを重視されています。
シニア世代になると健康面の不安も出てくることから、自宅から通いやすい生活圏内で長く続けられる職場を希望されている方が多くみられます。
60歳から働く人・働きたい人は、無理のない仕事を続け生活での趣味や楽しみを充実させたい、これからの老後に備えて貯蓄を増やしたいと考えている方が目立ちます。
60歳をすぎても働き続けていきたいと考える人は多いです。生活費のためはもちろん、社会との接点を求めたり、健康維持を目的とした人もいます。
上記の「シニア女性に人気の仕事」にあげた職種はどれも定年後も働くことができる仕事です。求人サイトで「シニア 60代女性」で検索すると、清掃スタッフ、軽作業、販売、ヘルパー等の求人が豊富です。
元気な間は働きたいと意欲はあるものの「この年から働けるの?」と仕事探しに不安を感じている方も少なくありません。
中高年の求人募集は多いものの、50代・60代を過ぎた年齢は募集の対象かどうかを悩みなかなか一歩踏み出せない方も多く、シニア世代に強みのある転職サービスがあるという情報を知らないため、インターネットでの転職サイトや求人広告を闇雲に探している方に目立つ悩みです。
また、体力への不安も目立ちます。
年齢を重ねるごとに体力の衰えが目立ち、健康面での不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。若い頃仕事をされていた経験のある方もブランクがあるため体力的に働くことに対して懸念されています。
不安を解消するには、年齢に合った中高年のミドル層・シニア層向けの転職サービスを活用し、自分に合った働き方や職場を吟味するということが大切です。1人での就職活動に不安がある方は転職エージェントのアドバイザーと相談することで希望に合った職場と出会える可能性が高いでしょう。
働き始めると「気持ちが若返った」と生活にメリハリが出て以前より健康になったという方も多く、老年期のひきこもり防止や心身の健康促進にもつながり、少しの収入でも生計維持が楽になります。
シニア世代が意欲と能力がある限り働き続くことを目的として、2018年4月よりハローワークに「生涯現役支援窓口」が設置されました。ハローワークによって愛称が異なりますが、対象年齢は55歳以上からで特に60代、65歳以上の方が重点的な支援対象とされています。
シニア世代の採用を積極的に行っている企業の求人情報の提供や、就業ニーズに合った情報提供のほか、シニア世代に特化した就職支援サービスが実施されています。
履歴書や職務経歴書の書き方アドバイス、面接対策、就職活動の進め方など、シニア世代に合った就職支援を受けることができるため、マッチング率が高くシニア世代の再就職におすすめです。
「生涯現役支援窓口」では年齢を気にせず再就職を目指し、生きがいを持って過ごすことを支援していますので、気になった方はチェックしてみてください。
参考:厚生労働省 高年齢者雇用対策
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/index.html
皆さんも肌で感じていらっしゃるかと存じますが、今時代は大きく変化しています。終身雇用や年功序列制度の崩壊に加え、AIの進歩や新型コロナウイルスの流行など様々な社会変化が目まぐるしく起こっています。
働く期間がさらに長くなっていく人生100年時代に、シニア世代を含めあらゆる人に求められる力とは何でしょうか。
私は、変化適応力ではないかと考えます。自分のこれまでの経験値にすがるだけで変化に翻弄される人と、周りの環境変化に合わせて自分をアップデートしながら変化を楽しめる人。一緒に仕事をするなら圧倒的に後者の方が選ばれることは明白です。新しい価値観や市場変化を柔軟に受け入れながら主体的にキャリアを築き、いきいきと働くシニア世代がこれからますます増えてくると、下の世代の希望になるのではと思います。
60代女性の仕事事情や仕事の探し方、人気の仕事などについて説明しましたが、60歳過ぎてもできる仕事はたくさんあること、60歳を過ぎてからの仕事に可能性が高いことをご理解いただけましたでしょうか?
シニア世代には若年層にはない、豊富な知識と深い人生経験を持っています。それをいかに採用担当者にアピールできるかがポイントとなります。
シニア世代といっても、人生100年時代の今はまだまだ現役。少子高齢化が進み、人材不足の現代ではニーズも高く、再就職の可能性は高いといえます。
これまで培った人生経験を武器に、健康管理に気を付け彩りある人生を歩んでいきましょう。