【作:金星さん】
働き方改革が推進され、ビジネスパーソンにとって働きやすい職場環境になりつつあるのかと思えば日本ではいまだ会社に色濃く残る悪しき習慣。
よく言えば古き良き日本の美しい伝統、悪く言えば日本企業独特の社畜的慣習ともいえます。
しかしその一方で今の時代の流れに適応している企業も増えてきているのも事実。
ではどんな悪しき習慣が残っているのでしょうか?
また「働き方改革」が推進されていても、改革をなかなか実感できない現状についても調べてみました。
「これって悪しき習慣?」「私のわがまま?」と職場の謎ルールに疑問を抱く方は、ぜひ参考にしてください。
日本の働き方改革を阻む要因となる悪しき習慣についてgooランキングによると、結果は以下の通りです。
引用:NTTレゾナント gooランキング 『日本の会社の悪しき習慣ランキング』
https://ranking.goo.ne.jp/ranking/17714/
コロナ禍のいま、日本のワークスタイルは改革しつつあり悪しき習慣も薄れてはいますが会社によってはまだまだ根強く残っている現状です。
会社の悪しき習慣は、「誰が決めたか分からない」「根拠のない」もしくは強引な意味を持たせた企業文化・伝統です。
例えば、飲みにケーションや社内の順列など業務に直接関係のない理不尽なルールとされています。
なかでも当たり前のサービス残業については、国が推進する働き方改革に逆行した悪い習慣。
「うちの会社は日本じゃないの?」というくらい働き方改革がスルーされている会社もあり、就業後の残業だけでなく始業の1時間前出社がルールという勤務時間外の業務も問題となっています。
働き方改革の推進なんて嘘でしょ?と思う方も多く、まだまだ会社の環境改善には至らない現状です。
では、働き方改革の現状はどうなのかみていきましょう。
日本が推進する一億層活躍社会実現への働き方改革ですが、具体的には以下のような課題を掲げています。
働き方改革の目的は、少子高齢社会の日本における労働者人口不足から多様な働き方の実現。
そして働く人の立場や視点にたち、働きやすい環境作りや労働生産性の向上に取り組むことです。
2020年4月から時間外労働の上限規制が厳しくなり、違反した場合には、罰則規定(6か月以下の懲役または30万円以下の罰金)が科せられます。
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
引用:厚生労働省 働き方改革特設サイト
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/overtime.html
しかし悪しき習慣は根強く残りサービス残業に悩む社員は少なくありません。
働き方改革の導入が進んでいるかというと、すべての会社ではそうではないといえるでしょう。
この悪しき習慣の分かれ道はブラック企業・ホワイト企業との差といえます。
日本においてもグローバルに活躍するビジネスパーソンが増え、海外企業との関わりが多くなってきた今日。
そこで日本企業に慣れていた方達や日本で働く海外の方が「あれ?これっておかしくない?」と疑問に感じ注目されるようになりました。
これまでも悪しき習慣に首をかしげていた方達はいましたが、「企業でうまく働くためには黙ってルールに従わなくてはいけない」と沈黙を守ってきていたからです。
ランキングを見ても「これって業務に必要なことなの?」と感じるものが多いですよね。
しかし、古き良き習慣という名目の悪しき習慣が横行している企業では評価に影響するため不満を感じつつも従わなくてはいけないのです。
ランキング内やそれ以外に、多くの頭を抱える謎ルールにはこのような例があります。
ランキングにもありましたが、「やっぱり女性の入れたお茶は美味しいね」が口癖の上司。
あなたの会社にはいませんか?
なお、女性が入れたお茶の方が美味しいに根拠はありません。
飲みたい人が飲みたいタイミングで入れろ!と声が聞こえてきそうですね。
朝礼すら必要なのか疑問ですが、朝の忙しい時間に1分間の小話、誰が聞きたいのでしょうか?
人前で話すのが苦手な方にとっては、毎朝の1分間が苦痛でしかありませんね。
労働者には有休を取得する権利がありますので、これは明らかな労働基準法違反。
会社によっては有休の理由を詳細に記載し、許可された場合に取得できるといった悪の文化があるようです。
仕事ができる社員が出世できるわけではありません。
仕事ができなくても上司へのご機嫌とりが上手な社員が順調に出世していく企業も少なくありません。
業務は「見て覚えろ」と、質問すらまともに答えてもらえない会社もあります。
こんな会社ではやりがいを感じることなく退職してしまうので、常に求人募集をしていることが特徴です。
任意といいつつも参加しなければ賞与の査定に響くとされ、不満を持ちながら参加している社員がたくさんいます。
パワハラを感じさせる、会社の上層部だけが満足している悪しき習慣のひとつです。
「とにかく参加しなければ翌日からの業務が怖い」と暗黙の了解で参加させられます。
社員のリフレッシュのためと言いつつ、上司の愚痴やセクハラが横行しています。
筆者が働いていた会社ですが、1年に2回ある賞与は社長から直接手渡しされます。
業務を中断し、社長のいる事務所へ行き賞与へのお礼とこれからの抱負を述べることが慣例でした。
「24時間働けますか?」という懐かしいCMがありましたが、コロナ禍であっても38度程度なら出社して当たり前と考える会社も珍しくありません。
まさに今の時代に逆行したブラック企業の特徴です。
また休んだ翌日は社員に対して謝罪とお礼を述べなければいけない、という苦行が待っています。
女性社員はお金を出し合い連名で部署毎にバレンタインのプレゼントを配り、もらった男性社員は、ホワイトデーに女性1人ひとりにお返し。
貰うのは嬉しいですが、「お返しが高額になり大変」と男性社員からの悲鳴が上がっています。
細かいものもあげればキリがなく、すぐに思いつくものだけでも多くの悪しき習慣がピックアップされますね。
働き方改革を実感している人は実は少ないのではないでしょうか。
「素手でトイレ掃除をする」ことが美徳とされる、とある企業。
ちょうどコロナ禍にメディアで紹介され、パワハラや衛生面での賛否両論あったこの習慣。
実はこの悪しき習慣を「どんな仕事でも嫌がらず積極的に取り組む」「謙虚さを生む」という美徳意識や精神論を掲げ、取り入れている企業は少なくありません。
しかし新型コロナウイルスだけでなく様々な病気への感染のリスクや、汚染された手で社内の物品を触ることで汚染拡大にもつながり大変危険な行為です。
素手トイレ掃除を導入した経営者の想いや理念もありますが、嫌悪感や不安を抱く社員にさせているとすればパワハラともいえる行為です。
古い企業の古い体質による悪しき習慣の代名詞、ともいえるトイレ掃除。
悪しき習慣が横行する企業の問題点
この2点から、業務での費用対効果を考えていないことが露呈されるだけではありません。
素手トイレ掃除以外に対しても社員を大事にしない謎ルールが横行しているのではないかと懸念されますね。
誰がどう見てもおかしい習慣なのに無くならない会社は「新しいことへのチャレンジができない会社」といえます。
上司に何か提案しても「前例がないからダメ」と一蹴される、ニューノーマルや改善への足踏みをする会社でありうまく方向転換できません。
コロナ禍では多くの企業が事業縮小や売上の低迷に悩む中、感染拡大防止をしつつ社員が働きやすいよううまく方向転換では企業は、売上が向上しているところもあります。
古き良き伝統を守り続けて倒産に追い込まれた企業がある中で、コロナ禍をきっかけにテレワークが進み悪しき習慣が薄れていった企業も少なくありません。
もちろん新型コロナウイルスは誰もが経験したことがない前例のないことです。
そこでアイデアを出し工夫をし、コロナに立ち向かいながらゼロから前例を作り上げる企業こそ透明性があるクリーンな企業であり、今後も大きく活躍する企業といえるでしょう。
将来有望な企業の特徴
これら3点は企業にとって当たり前のことですがブラック企業では、当たり前のことが当たり前になりません。
いつまでも「前例がないから」と悪しき習慣を残している会社や根拠のないマイルールばかりの会社は、将来どうなるか分からない不安を感じさせます。
企業に根強く残る悪しき習慣、「おかしい」「習慣をなくしたい」と思っても批判することはは個人のキャリアを阻み、会社に居づらくなってしまうといった事態を引き起こします。
そこで悪しき習慣と戦いたいと思っている方は、まずその会社で美徳とされる悪しき習慣のもつ意味「なぜそれをしなければいけないのか」を考えてみることが大切です。
悪しき習慣に感じる違和感に納得すれば現状維持でも構わないですし、やっぱりおかしいとなれば新しい提案をしてみてもいいかもしれません。
しかし、前例主義を継続し、悪しき習慣に慣れきっている会社では新しい提案は受け入れてもらえることは少なく、反対に「君がおかしい」と言われるでしょう。
柔軟なビジネススタイルや新しいことへのチャレンジをしない企業に成長はあり得ません。
それは社員を大事にしない会社、という現れだからです。
Pointやりがいやキャリア形成を考えるなら、見切りをつけ転職した方が得策
自分のできることをやり、提案もしたけれど組織の圧力に負けてしまった…のは逃げでなく新しい一歩と考えましょう。
チャレンジ精神の低い企業は、現状維持に満足し悪しき習慣に浸かる人ばかりが居座り続け、本来仕事ができる人はいい企業へ行き活躍する、そんな構図が作られていくでしょう。
いかがでしたでしょうか?
働き方改革の現状やいまだ根強く残る悪しき習慣について説明しました。
働き方改革が浸透しているホワイト企業のポイントは2点。
ただ長時間労働を減らすことだけでなく、「社員が安心し働きやすい環境でやりがいのある仕事ができる」ことが働き方改革の着地点となるのではないでしょうか。
しかしながら多くの企業では悪しき習慣が残り、「働きやすい環境」とはいえない現状があります。
勤務時間前後の出社や意味の分からないミーティング、強制参加のイベント、飲みにケーションは「無駄」と感じつつも阻むのが踏襲です。
文化や伝統を守ることは素敵なことですが、前例にこだわり守り続ける傾向が強い日本の会社。
「古い考えが悪い」ではありませんが、時代やその時に合ったやり方を取り入れ、新しい試みにチャレンジすることこそ大切であり、受け入れるべき変化です。
コロナ禍をきっかけに、悪しき習慣・前例・古い文化を見直すタイミングとなり、無駄を省いた業務の効率化を考え直す企業も増えています。
紹介された漫画のように時代錯誤の悪しき習慣から抜け出し、時代の流れに適応しているホワイト企業へ転職することで働き方改革を実感することができますよ。
「あれ?ちょっとおかしいな」という自分の直感を大事に働く場所を選びましょう!