現役大学職員が伝える!転職で大学職員が人気の理由3選

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人気の転職先はいくつかありますが大学職員もそのひとつです。働き方や待遇面で人気を集めている大学職員ですが、実は仕事内容や職種自体を知らない方も多く存在します。

この記事では現役の大学職員が「大学で働いているからこそわかる大学職員が転職で人気の理由」を解説します。

大学職員は事務作業だけをしているというイメージは残念ながら現状とは異なります。大学職員の仕事内容や向いている人の特徴を理解するために大学職員のリアルな姿をお伝えします。

この記事の執筆者:土岐 光(TOKI Hikaru)さん
  • 現役大学職員
  • Webサイト「大学職員になる」運営

プロフィール

関東の私立大学に勤務する現役の大学職員。大学職員への転職・就職を支援するメディア「大学職員になる」を運営。大学職員への就職支援を通じてエントリーシートの添削や模擬面接を行い、累計相談者数は40名を突破。大学職員として働きながら多数メディアにて寄稿・記事監修を行う。
大学職員への転職支援を発信するYouTubeチャンネル「大学職員になる」は右肩上がりに成長中。

大学職員の仕事は法人業務と教学業務で構成されている

大学職員とは、大学に勤務する職員のことで主に学校法人の経営や運営に関わる仕事を行います。大学職員の仕事は法人業務教学業務の2つに分けることができます。

法人業務とは、学校法人の経理・人事・総務など会社経営をするために必要な機能を担う業務を指します。法人業務の場合は学生と関わる機会が少ない一方で学内の教職員や学外の企業との接点が多くなります。

具体的には、教職員の給与計算、福利厚生業務、キャンパス内施設の補修点検、公共料金の支払い、学費請求、学校法人の契約業務などが法人業務にあたります。

教学業務とは、教務課・奨学金支援課・研究支援課など大学の教育研究に関わる業務を指します。

教学業務では学生や教員との接点も多く、大学職員の仕事としてイメージしやすい業務です。大学生がキャンパスライフを通じて見かける大学職員は教学業務を行っているケースがほとんどです。

具体的には、学生の履修指導、学部運営業務、入学試験業務、奨学金業務、ゼミ合宿などの授業手続き支援、教員人事任用などが教学業務にあたります。

大学職員が転職で選ばれる理由

大学職員として働いていると中途採用で転職した同僚をたくさん見かけます。転職経験のある大学職員から聞いた「大学職員が転職先として選ばれる主な理由」は次の3つです。

大学職員が転職先に選ばれる理由

  • 学生と関わる仕事ができるから
  • ノルマや営業成績のない職業だから
  • 社会的信頼性が高く安定した収入があるから

このほかにも学生が夏季休暇の期間は大学全体で一斉休暇になる期間があるため、年間を通じて休みがとりやすい職場でもあります。

「大学職員は安定している」というイメージがある背景には、このような待遇面・働きやすさが影響しています。

しかし、大学職員に転職するとのんびり仕事ができるというわけではありません。大学を取り巻く環境として、我が国の18歳人口の減少は大きな課題として残っています。

18歳人口の推移をみると1992年以降右肩下がりを続け、2009年から2018年まではほぼ横ばいで推移しています。2018年以降は減少局面にあり今後、2032年には初めて100万人を割って98万人となり、さらに2040年には約88万人にまで減少するという推計もあります。

出典:文部科学省『地域連携プラットフォーム構築に関するガイドライン参考資料集②』

このように大学職員に転職するということは、年間休日数などの待遇面や働きやすさがある一方で、18歳人口の減少に伴う解決しなければいけない大きな課題への対応を求められることになります。

良い面だけでなく、課題となる面はありますがそれでも多くの転職希望者が大学職員を志望する理由を紹介するのでご自身の希望と合致しているか確認しましょう。

大学職員の仕事は学生と関わる機会が多い

大学のキャンパスには大規模大学の場合、数万人の学生が在籍しています。そのため大学職員の仕事上、学生と関わる機会が多く、新年度ガイダンスや履修相談、奨学金説明、学費業務などがあります。

各種制度の設計だけでなく、学生の相談にのることも大学職員の仕事のひとつです。

ただし、大学職員が学生対応をすべて行うわけではなく、相談内容や状況によっては公認心理師や臨床心理士、キャンパスソーシャルワーカーなどカウンセリングの専門職の方を案内します。

このほかにも図書館や就職支援課なども学生との接点が多い仕事になります。

実際に大学職員として勤務していると、4月の新年度が始まったばかりの時期は新入生からの問い合わせが多く、「午前中はすべて学生対応だけで終了した」という日もあります。

大学職員にはノルマや営業成績がない

大学職員の仕事はひとりだけで完結する仕事は非常に少なく、複数名で協働しながらすすめることが多いです。そのため職員ひとりひとりに営業ノルマのようなノルマが課されることはありません。

営業をしたくない方やノルマに追われたくない方は公務員などと併せて大学職員への転職を検討している傾向にあります。

ただし、大学職員も毎年、人事考課を受ける必要があるので自身で目標を立てて取り組む必要があります。

また、大学の受験者獲得に向けた高校訪問や卒業生への寄付金獲得の業務では、多方面にお願いをしてまわる機会も多くなります。

当記事ライターの現役大学職員が実際に中途採用で大学職員に転職した方にインタビューしたところ、

「ノルマがなく自分のペースで働けるのに国家公務員並みの給料という点で非常にホワイトな職場であり、転職して良かった」

とのことでした。

出典:大学職員になる『大学職員への転職は可能!ホワイト職場で働く現役職員に対策方法を聞いてみた』

大学職員は社会的信頼性が高い

大学職員は年功序列の風土が根強く残っているため、給料も入職年次を重ねるごとに昇給していきます。

そのため、若手のうちは年収が低くなる傾向にありますが、毎年一定額の昇給が見込めることで住宅ローンやクレジットカードの審査に通りやすく、経済面からみた社会的信頼性は非常に高いです。

大学職員が働く大学という組織は、設立100年以上の大学も数多く存在していることから長年にわたる歴史において、大学に勤める職員も金融機関からの信用が厚いことで有名です。

出来高払いのインセンティブ給ではなく、毎年、一定額の昇給があることでモチベーションが高まる方には最適な給与体系といえるでしょう。

出典:文部科学省『文部科学省所管独立行政法人、国立大学法人及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準(令和2年度)の公表について』

大学職員に向いているのはバランス感覚のある人

「大学職員=事務作業」というイメージが強いですが、大学職員はただ単純に事務作業だけをしているわけではなく、非常に多くの方と会話をしながら仕事を進めていきます。

大学職員が仕事で関わる人には以下のような方々がいます。

  • 大学教員
  • 学生
  • 保護者
  • 卒業生
  • 公官庁職員
  • 民間企業社員
  • 地域の方々
  • 財団法人関係者 など

大学職員が仕事で関わる人々から分かるようにさまざまな年齢で異なる背景を持った方々とコミュニケーションをすることが大切です。

たとえ、自分とは異なる価値観、思想であったとしてもまずは相手の意見に耳を傾けて、双方が納得できるポイントを探すことができる傾聴力も大学職員に必要な能力です。

お互いを尊重しながら、聞くところと主張するところのバランスを保ち、柔軟な思考で対応できるバランス感覚のある方こそ大学職員に向いている人といえるでしょう。

大学職員に不向きな人の特徴

大学職員は世間で抱かれているイメージと乖離する部分がいくつもあります。

黙々と事務作業だけをしているわけではなく、施設管理系の部署に配属されれば現場視察や物品の管理など体力が必要となる仕事をすることもあります。

大学という大きな組織ではひとつの部署だけで完結できない仕事も多く、ひとりで黙々と事務作業をしたいと思っている方には不向きな職業です。

大学職員としての仕事をするためには、毎日、誰かと会話をしながら主体的にコミュニケーションをとる姿勢が求められます。

コミュニケーションがうまく取れずに仕事を抱え込んでしまい、結果的に調子を崩してしまう方がいることも事実なので、ひとりで黙々と作業がしたい方は転職鉄板ガイドを利用して別の職業を探しましょう。

大学職員に転職する方法は2つある

大学職員に転職する方法は第二新卒として新卒採用枠で採用される方法中途採用で転職する方法の2つがあります。

第二新卒は学部卒業後3年以内の社会人が対象で新卒採用の募集要項に応募条件として「大学卒業から3年以内の方」などの記載がされています。

大学職員を目指していたものの新卒採用では内定をもらえずに民間企業に就職した方や、就職後にすぐに転職を考えている方は、第二新卒を利用して大学職員への転職を目指しましょう。

大学卒業から4年以上が経過しており、一般的な転職活動をする方は中途採用で大学職員への転職を目指すことになります。

大学職員の転職求人は転職サイトや大学公式ホームページなどに掲載されるので気になる大学の求人情報は定期的に確認しましょう。

大学職員として働くことの良さ

当記事ライターの大学職員・土岐は現役の大学職員として勤務をしていますが、大学という職場は多様性の環境そのもので多くの個性があつまる場所です。

大学では学生たちが学修に励み、教員は研究者として自身の専門分野に対する研究活動に邁進しています。そんな大学という特殊な環境で働くことで毎日のように新しい発見や刺激を受けることができます。

大学職員として働くことでひとりの社会人として成長していくことを実感できる環境が大学にはあり、このことこそが大学職員として働く魅力なのだと感じます。

まとめ:大学業界は一緒に課題解決できる転職希望者を待ち望んでいる

確かに大学職員は年間の採用人数が少なく、転職者からも人気があるため倍率も高くなりやすい傾向にあります。

しかし、多くの大学では18歳人口の減少に伴うたくさんの課題を抱えている現状があるので、これまでの経験をもとに主体的に行動できる人を大学側も求めているため、大学職員に転職できる可能性は十分あります。

人との会話を通じて物事を推し進めることができる人こそ、大学職員を転職先の選択肢に加えて、ぜひ挑戦してください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷