営業職の方が転職する場合、採用で重視されるポイントは営業成績です。
営業成績が優秀だった方は問題ありませんが、営業成績が悪い方やアピールできる営業実績がない方の場合はアピールに困り、スムーズな転職活動ができません。
今回は、営業成績が悪い人が転職する場合どんなアピールをすれば採用に結びつくのか、仕事を辞めたくなる理由や取り組むポイント、職務経歴書でのアピール方法についてご紹介させていただきます。
営業成績が悪くて辞めたい…と転職を考えたときにぜひご参考にしてください。
この記事の監修者:竹田敬介さん
プロフィール
株式会社チームフォワード代表。
大手人材会社で10年以上のキャリアを積み、累計1000件を超える採用活動に携わる。在籍期間中に中途採用部門、教育研修部門の部長職としてマネジメント業務に従事。
その後、地元である静岡県にUターン、両面型転職エージェントでキャリアコンサルタントとして転職者の生の声を聴く。
現在は、これまでの経験を統合し、「働きたい、働いていて良かった中小企業を増やす」をミッションに、採用アドバイザリー業務や人材育成支援などを行う。
自信のマネジメントにおける失敗から、
「誰もが自分の人生を真剣に生きている」という前提で人と組織に向き合うことが信念。
営業成績が悪いとダメ人間?辞めたくなるにはこんな理由があった!
営業成績が悪くて辞めたくなる理由には3つあります。
上司からのプレッシャーがきつい
営業成績が悪くてノルマが達成できない場合、上司からプレッシャーやパワハラを受けるケースがあります。
ブラック企業の場合は達成できないような理不尽なノルマを課せられることも少なくありません。
努力しても結果が出ない場合、毎日仕事へ行くのが辛い、営業成績が悪くても会社はクビにできませんがプレッシャーに耐えられないと感じ「もう辞めたい」と思ってしまうでしょう。
周りからの視線が痛い
営業の進捗状況や成果は数字で表れるため、営業成績が会社での待遇や評価に影響しますが、個人だけでなくチームに影響する可能性もあります。
他の社員から「ダメな奴だ」「できない営業マン」と冷たい目で見られ、会社に居づらくなってしまいます。
いつまでたっても営業成績が伸びないと「会社から逃げ出したい」と転職を考えるようになるでしょう。
仕事への意欲が下がる
営業成績が悪いと「自分は営業に向いていないのかもしれない」と仕事へのモチベーションが下がり転職の2文字が思い浮かぶでしょう。
いつまでも成果の出ない仕事をしていても現職でのステップアップやキャリアアップは望めず、自分の実績にプラスにならない…
「ただ勤務年数を重ねるだけでは時間がもったいない!」と実績を残せない将来的なキャリアを考え、辞めたいと思ってしまいます。
「稼げる人が欲しい」というのが企業の本音
上述のとおり、営業成績が悪い時期が続けば、脳裏に転職がちらつくこともあると思います。
ただ、特に営業職は「稼げる人が欲しい」というのが企業の本音ですので、どうしても転職活動において不利になりがちです。
転職が視野に入ったら、転職活動を進めながらでも構いませんので、「職務経歴書に書ける成果を上げる」「面接でアピールできる実績を作る」くらいの気持ちで、気持ちを切り替えて、就業中は目の前の仕事に全力で取り組んでみましょう。
際立った営業成績でなかったとしても、変化が激しい時代において、“苦難を乗り越えてきた人”の転職市場における評価は高いです。
同時に、営業成績が悪ければ、その中でどのような行動を起こしたかは、面接官が確実に気にするポイントとも言えます。
「営業成績が悪いから辞めたい!」ときに取り組むべき3つのポイント
営業成績不振で辞めたいと思ったとき、すぐに転職するのはちょっと待って!
ポイントを押さえず退職してしまっても転職活動はスムーズにいかず、また同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。
辞めて転職したいと思った方は以下の3つのポイントに取り組んでみてください。
1.営業成績が悪いのはなぜか?原因を把握する
はじめに営業成績が悪い、実績を残せない原因について考えてみてください。
過去の営業成績や状況を振り返り、他の営業マンと比較してみましょう。営業のプロセスで不足している部分があるのか、自分自身の営業スキルが弱点となっているのか等様々な原因を客観的にチェックし、把握することが大切です。
問題点があれば、改善に向けて目標とプランを立て、必要であれば研修やセミナーの受講も取り組んでいきましょう。
営業スキルを伸ばすことで営業成績向上に繋がる可能性もありますし、転職することになっても営業成績が悪い原因を把握しておけば、失敗を繰り返さずにすむはずです。
2.プッシュ営業→プル営業を検討する
人前で喋ったり交渉したりコミュニケーションが苦手という方、ノルマに対して人一倍緊張してしまう方、などはそもそも営業タイプではないのかもしれません。
自分自身の営業の資質が仕事内容に合っていない場合、どれだけ努力しても克服できない可能性もあります。
その場合「営業職は辞めよう!」と営業職自体を諦めるのではなく、営業職のタイプを変えてみることも取り組む方法のひとつです。
飛び込みやテレアポなどで積極的に顧客をつかみ取るプッシュ営業ではなく、顧客からの自発的な問い合わせや紹介などで行うプル営業に向いているのかもしれません。
心機一転、職場環境や働き方を変えることで活躍できる可能性もありますよ。
3.営業職以外の職種を考える
営業成績が悪くどう頑張っても成果が出ない、営業の仕事自体をしたくないという方は営業以外の職種への転職も考えてみましょう。
営業の仕事はモチベーションの影響を受けやすいため、すでに“営業”に対して魅力がなくなっている場合は同じ職種に就いたとしてもうまくいきません。
在職中に業界や業種の情報収集を進め、自分自身が輝ける仕事について検討してみましょう。
過去の営業成績は転職に影響する?転職先にバレるの?
転職する場合、思わしくない営業成績や実績は転職先へ伝えないといけないのでしょうか?営業成績次第で転職できない可能性もあるのでしょうか?
こんな不安を抱えている方も多いかと思いますが、基本的に転職は営業成績だけが評価されるわけではありません。
営業成績が良い場合は即戦力が見込まれ採用に有利で、実績や成果のアピールは転職先へいい印象を与えます。
しかし、これまでの営業成績は細かく転職先へ伝える必要はありません。いくら営業成績が悪くても不正や不祥事がなければバレることもないのです。
多くの企業では営業成績の数字だけでなくどんな風に営業に取り組んできたかという過程こそが重要です。ただし、常に数字が付いて回る職種である以上、面接官が営業成績を見るのは間違いありません。営業成績でアピール出来ない場合は、取り組みについては、特に入念な準備が必要と心得ましょう。
営業職で工夫したことや培ったことなどがアピールできればプラス評価となるでしょう。
これまでの営業で顧客から言われた嬉しい一言や身に付いたスキルなどを具体的なエピソードを交えて伝えると印象に残りやすいですね。
営業職→営業職へ転職する場合のアピール方法
「営業成績が悪くても営業の仕事自体は好き」という方は転職で再び営業職を目指したいと思います。
営業成績が悪かったことでマイナス評価にならず内定を掴みとるには以下に気を付けてアピールしましょう。
職務経歴書では営業成績についてあえてアピールしない
アピールできる営業成績でなければ、あえて言わないという方法があります。
履歴書や職務経歴書には営業成績を書く必要はありませんし、もし面接で聞かれた場合も詳しく説明する必要はなく「誇れるほどではありません」とサラっと受け流しても良いでしょう。
ただし、営業成績を上げるために努力していたことや意識していたことは積極的にアピールしていきましょう。
営業のプロセスや顧客管理の工夫などを説明することで営業スキルが認められ「自社で貢献してもらいたい」と高い評価を得られるケースもあります。
「営業が好き」をアピール
前職で営業成績を残せず悔しい結果に終わってしまっても、再び営業職にチャレンジしたいと思う方もいらっしゃいます。
営業職から他企業の営業職へ転職する場合に印象がいいアピールとして「やっぱり営業が好きだからチャレンジしたい」が効果的です。
転職先企業から「営業から逃げず、粘り強いタフさを備えている人材」としていい印象を与える可能性があります。
しんどかった時期の経験を活かしてタフな営業マンになってくれるだろう、と期待値も込めた評価で内定を得られるチャンスもあるでしょう。
営業職→他職種へ転職する場合のアピール方法
営業職は他職種と比べると「合う・合わない」がはっきりしている職種のひとつで、性格や適性に影響されやすく合わない人はとことん合わない、向いていない仕事です。
営業の仕事はこりごり・合わない…と他職種への転職を考える方は、以下のアピール方法を検討してみましょう。
営業経験で得たスキルをアピール
営業職の方が誇れるアピールとして最も大きいものは「営業経験」です。
営業成績が振るわなかったからといっても、培ったビジネスマナーやコミュニケーションスキル、顧客心理の重要性などは他職種への転職でも大いにアピールできます。
営業職を通じて学んだ経験を具体的に説明し、これを活かして仕事に取り組んでいきたい、と伝えることがアピールポイントとなるでしょう。
前向きな気持ちを訴える
「営業職が嫌になった」「しんどかった」とネガティブなことは言わず、チャレンジする職種についての前向きな気持ちを述べ、転職先となる仕事内容についてのポテンシャルをアピールしましょう。
最近では入社意欲や仕事へのやる気といったポテンシャルが採用に重視される傾向なので、前職の悪口ではなく、これからのキャリアプランをアピールする方が印象はよくなります。
転職を考えたら…転職エージェントで適職を見極める
転職活動は基本的に1人で行いますが、デメリットとして思い込みが強く視野が狭まってしまうことが挙げられます。
転職活動を成功させるためには、情報収集と広い視野を持ち、いろいろな可能性を探る必要があります。
1人ではなかなかできない…という方は転職エージェントのキャリアカウンセリングによって、仕事の向き・不向き・自分の強みなどを客観的に評価してもらいましょう。
営業がそもそも適職なのか・どんな企業であれば活躍できるのか・キャリアプランを実現するためにはどうしたらいいかなど転職のプロであるキャリアアドバイザーに相談できます。
転職エージェントは無料で利用できるので、「営業成績が悪いから辞めたいと思っている」と気軽に相談するだけでも気持ちが楽になるかもしれません。
また、履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスや面接対策も充実しているため、アピール方法が分からない方や営業スキルやプロセスをうまく説明できない方にもおすすめです。
入社後のアフターフォローまで充実しているので、安心して新しい仕事へチャレンジすることもできますね。
天職とのマッチング!SPACE JOB
前職の退職理由が「営業成績が悪かった」というネガティブなものだった場合、新しい転職先へアピールする武器がないためスムーズな転職活動を進めることは難しいでしょう。
しかし、それでも営業の仕事が好きで次も営業職に就きたい!という方は営業職の転職に強い転職エージェントを選ぶことが重要です。
- たまたま前職の企業との相性が悪かっただけなのか
- 営業スタイルが合わなかっただけなのか
- そもそも営業職が適職ではなかったのか
営業成績の成果が上がらなかった理由には様々な要因が考えられますが、転職エージェントで適職診断を受けてみるのもひとつの方法です。
そこで、天職と出会い未来ある転職を目指す方におすすめなのが、営業職の転職に特化した転職支援サービス「SPACE JOB」です。
10年を超える営業の転職支援の実績・転職ノウハウと、求職者の人生に寄り添う質の高いコンサルティングによって転職をサポートします。
営業職の人財と天職を導く転職・採用支援『株式会社SPACE JOB』https://spacejob.co.jp/
営業職に特化した転職支援
転職で重視されるポイントはキャリアやスキル等の即戦力として働ける人材かどうかです。そのため未経験からのキャリアチェンジは難しいとされていますが、営業職はポテンシャルが重視されやすいため、未経験からの転職もしやすい業種。
どんな企業でもニーズがあり求人数も多い営業職は応募しやすい反面、一歩間違うとミスマッチ転職のリスクが高い特徴があります。
SPACE JOBでは長年の営業職特化型の転職支援の実績から培ったノウハウと業界や企業情報を活用から、求職者が希望する仕事内容や企業風土に合った企業とのマッチングを可能にします。
自己肯定感を高めるキャリアカウンセリング
SPACE JOBのキャリアカウンセリングは、キャリアプランを聞いてマッチングする企業を紹介するだけではありません。
コミュニケーション技法のコーチングを取り入れ、求職者との対話を重ねながら目標達成へのプロセスを確認し、必要なスキルを棚卸ししていきます。
求職者の主体的な行動や新しい気づき、自己肯定感の向上を促進し、面接に自信をもって臨めるようサポートします。
一気通貫型のコンサルティングでベストマッチを実現
他の転職エージェントでは企業と求職者の担当が異なる分業制を取り入れているところも多いですが、SPACE JOBでは求職者と企業の両方を把握する「一気通貫型」のサポート。
両者を一人が担当するため、情報収集しやすく、より人材や市場の動向を掴みやすいといったメリットがあります。
求職者に対して企業から直接聞いた新鮮でリアルな情報を伝えることができるため、ベストマッチの提案を実現し、高い内定率と入社後のミスマッチがない定着率が実現します。
企業との信頼関係厚い!希望する条件での採用率アップ
業界の転職事情や企業風土、内部情報など求職者にとって有益な情報を提供するSPACE JOBは圧倒的な情報量に定評があります。
応募前に情報提供してもらえるので、自分に合った企業かどうか判断しやすいのがメリット。
また、これまで積み重ねた企業と信頼関係を築き太いネットワークを活かし、条件交渉や選考中のサポートで採用率も高まるでしょう。
利用の流れ
では、SPACE JOBの利用の流れをみていきましょう。
利用の流れ
- 転職相談、申込
公式ホームページ【転職相談】より、名前・メールアドレス・問い合わせ内容等を記入し転職支援に申込します。
- キャリアカウンセリング
その後、キャリアコンサルタントとのキャリアカウンセリングを行いこれまでのキャリアやスキル、キャリアプラン、転職プロセスなどを相談します。
- 応募
ヒアリングした内容から企業の提案や紹介をされますので、希望する企業があれば応募、履歴書や職務経歴書のアドバイスを受けることができます。
- 面接
キャリアコンサルタントのもつ豊富な情報や転職ノウハウを活用した面接対策を受け、面接に臨みます。
- 内定、入社
面接に合格すれば無事内定獲得です。
ポジティブな気持ちで次の第一歩を踏み出してください。
SPACE JOBでは人材を“人財”(財宝)として、求職者の人生に真摯に向き合い、ポジティブなコンサルティングによって求職者のプラスの気持ちを引き出すサポートが充実しています。
ぜひSPACE JOBの天職マッチングで自分の可能性を信じて動き出しましょう!
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【まとめ】営業成績が悪くても諦めない!個性を発揮できる仕事を見つけよう
営業は自分自身と相手の個性や環境に大きく影響されるため、ひとつの企業で営業成績が悪くても“たまたま”という可能性もあります。
営業のスタイルには決まった形式や職務内容はなく、自分自身の強みと弱みを理解し個性を活かした営業スタイルを築くことが大切です。
もう一度営業にチャレンジするのか、違う職種を検討するのか、どちらにしても自分の個性を発揮できるような仕事とマッチングするには、企業の情報収集が欠かせません。
業界や企業の内部事情に精通した転職エージェントを利用すれば、仕事をしながらでも無理なく企業の情報収集ができ、マッチングする企業の紹介をしてもらえます。
営業成績が悪いと気持ちが落ち込んでいる方や体調を崩してしまっている方は、転職に向けて体調を整え、キャリアアドバイザーとともにあなたが輝ける場所を探していきましょう。
アウトプットすると気づきに繋がりやすい
営業職か非営業職かという二元論で考えると、転職を後悔する結果になってしまうことも。まずは、自分の価値観を知ることからはじめましょう。
これまでの仕事の中でやりがいを感じたことや、逆に嫌だったことなどを書き出したり、信頼できる人に話を聴いてもらうなど、アウトプットすると気づきに繋がりやすいです。
また、キャリアコンサルタントの有資格者は、この道のプロですので、キャリアコンサルタントと一緒に価値観を整理するのも良いでしょう。
転職する場合には、この価値観を基に「何を変える為に転職をするのか」という転職軸を明確にすることからはじめると、ぶれずに転職先探しを進めることが出来ます。
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