【全3種類】エクセルの資格は結局どれが転職に有利?

今やオフィスワークにはなくてはならないソフトウェア、Excel。社内のデータ管理や事務処理用システム、経理関係やプレゼン資料作成など大多数の企業がExcelを利用しています。

事務職や営業といった職種は、特にこのExcelに触れる機会は多く、操作できて当たり前といった空気を感じずにいられません。
となると、やはり転職活動で効果を発するのが資格。Excelの資格が転職活動において大きな武器になり得るとなれば、ぜひ取っておきたいところ。

Excelの資格といえばMOSですが、他にもあるのを知っていましたか?他に武器になりえる人気で名前も知れたExcel資格の種類と内容、そして資格の有効利用の仕方までお教えします!

Excel資格のおすすめは3種類

MOS(マイクロソフトオフィス スペシャリスト)

やはりExcel資格といえば真っ先に浮かぶのはMOSでしょう。Excel、Word、PowerPointなど今やオフィスワークにとってなくてはならないソフトウェアを開発した、Microsoft公式の資格です。概要は以下の通りとなっています。

一般レベル

バージョン Excel 365&2019 Excel 2016 Excel 2013
受験料 10,780円(税込) 10,780円(税込) 10,780円(税込)
受験資格 規制なし
(未成年は保護者の承諾が必要)
(再受験時にはルールあり)
規制なし
(未成年は保護者の承諾が必要)
(再受験時にはルールあり)
規制なし
(未成年は保護者の承諾が必要)
(再受験時にはルールあり)
試験概要 Excelの主な機能を利用して、セルやセル範囲への書式設定、数式の作成、テーブル機能、グラフの作成・編集など、Excelの基本的な操作を理解している方を対象とした資格です。 Excelの主な機能を利用して、複数のシートを含むブックの作成・編集、データの抽出や並べ替え、数式の作成、関数の使用、グラフを利用したデータの視覚的表現、印刷設定など、さまざまな目的や状況に応じて数値データを扱える方を対象とした資格です。 数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelの基本的な操作を理解している方を対象とした資格です。
試験方法 会場Winを使用し、実技試験のみ 会場Winを使用し、実技試験のみ 会場Winを使用し、実技試験のみ
難易度 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★

上級レベル(エキスパート)

バージョン Excel 2016 Excel 2013 Excel 2013
受験料 12,980円(税込) 10,780円(税込) 10,780円(税込)
受験資格 規制なし
(未成年は保護者の承諾が必要)
(再受験時にはルールあり)
規制なし
(未成年は保護者の承諾が必要)
(再受験時にはルールあり)
※Part1・Part2ともに合格すると認定証が発行されます
規制なし
(未成年は保護者の承諾が必要)
(再受験時にはルールあり)
※Part1・Part2ともに合格すると認定証が発行されます
試験概要 Excel 2016の高度な機能を利用して、ユーザー設定の入力規則や表示形式、高度な関数の利用や数式のネスト、What-if分析ツール、複合グラフ、ピボットテーブル/グラフを活用したデータの分析や評価など、生産性を高めるためにExcelの利用環境をカスタマイズできる方を対象とした資格です。 【Part1】
ピボットテーブルなどのデータ分析、ユーザー設定の条件付き書式や変更履歴の管理やトレース機能を使ったトラブルシューティングなど、Excelの高度な機能を理解している方を対象とした資格です。MOS 2013 エキスパートレベルはPart 1、Part 2の2科目に合格すると認定証が発行されます。
【Part2】
外部データの取り込み、ユーザー定義の表示形式や関数のネスト、シナリオの作成など、Excelの高度な機能を理解している方を対象とした資格です。
試験方法 会場Winを使用し、実技試験のみ 会場Winを使用し、実技試験のみ 会場Winを使用し、実技試験のみ
難易度 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆

https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/

日商PC(データ活用)

1級 2級 3級 Basic
バージョン 2010・2013・2016 2010・2013・2016 2010・2013・2016 2010・2013・2016
受験料 10,480円(税込) 7,330円(税込) 5,240円(税込) 4,200円(税込)
受験資格 規制なし 規制なし 規制なし 規制なし
試験科目 知識+実技 知識+実技 知識+実技 実技
試験レベル 自ら課題やテーマを設定し、業務データベースを各種の手法を駆使して分析するとともに、適切で説得力のある業務報告・レポート資料等を作成し、問題解決策や今後の戦略・方針等を立案する。 MicrosoftRExcelRを用い、当該業務に関する最適なデータベースを作成するとともに、適切な方法で分析し、表やグラフを駆使して業務報告・レポート等を作成する。 MicrosoftRExcelRを用い、指示に従い正確かつ迅速に業務データベースを作成し、集計、分類、並べ替え、計算、グラフ作成等を行う。 MicrosoftRExcelRの基本的な操作スキルを有し、企業実務に対応することができる。
難易度 ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★

日商PC(データ活用)

日本商工会議所・各地商工会議所が行っているOffice検定です。2・3級のみ、『電子メール活用能力検定』『EC実践能力検定』『一般財団法人職業教育・キャリア教育財団主催の情報検定(J検)の情報活用試験』を合格している方は知識科目が免除される免除制度があります。(https://www.jcci.or.jp/jigyo/pckentei20160118.pdf)

Excel®表計算処理技能認定試験

1級 2級 3級
バージョン 2010・2013・2016・2019 2010・2013・2016・2019 2010・2013・2016・2019
受験料 8,100円(税込) 7,000円(税込) 5,900円(税込)
受験資格 規制なし 規制なし 規制なし
試験科目 知識試験+実技試験 知識試験+実技試験 実技試験
試験レベル Microsoft ExcelRを用いてビジネス社会における高度な表計算処理を行うことができる。
同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表、ビジネス帳票、データベースに関する高度な実践的技能を駆使して業務処理を効率化することができる。
Microsoft ExcelRを用いてビジネス社会における通常の表計算処理を行うことができる。
同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する実践的な技能を有している。
Microsoft ExcelRを用いてビジネス社会における簡単なワークシートの作成とデータの入力を行うことができる。
同時に、パソコン、表計算、ビジネス図表に関する基礎的な技能を有している。
難易度 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★

https://www.sikaku.gr.jp/ns/el/exam/content/

サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が行っているExcel認定試験です。こちらの試験は厚生労働省の『教育訓練給付制度』に指定されており、一定の受給要件を満たす方はこちらの制度を利用して、教育訓練受講に支払った一部の支給を受けることができます。(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html)

事務職を希望するならExcel操作能力は必須!

女性の転職希望先として通年、人気のある事務職。経験者だけでなく、未経験者でまったくの別職種からの転職先としても人気があります。今までオフィスワークではなく、現場仕事だった方が、現職に疲れて…、体力の限界を感じて…といった理由でオフィスワークを希望する例もとても多いです。

「事務職は未経験者OKの誰でもできる仕事」と言われがちですが、IT化が進んで久しい昨今、PC操作は基本中の基本。少なくともWord、Excel、PowerPointはできて当たり前という風潮になっています。
文字打ちレベル、表計算、関数、プレゼン資料の作成、一言でOfficeソフトが使えると言っても、レベルは様々。機能を基本から応用のどのレベルまで使えるのかが転職活動をする上で大きく関わってきます。

Excelの資格は持っておいたほうが有利?

転職時に自分がどんなレベルまでExcelを使うことができるのか、一つ一つ説明していては自己アピールも冗長して飽きられてしまいます。そこで端的に自身のExcelレベルを証明できる一つの方法が資格です。
実際のところ、採用担当者がExcel資格○級でどんな事ができるかについて、詳細に把握していることはほとんどないでしょう。

そのため、例えば「MOSのバージョン2013の一般を取得しています」に対して、「日商PCのバージョン2013の2級に合格しています」と言われても、どれほどの能力差があるのかはっきりとは理解されることは稀でしょう。

しかし、「資格はありませんが得意です!」と言われるよりは資格を持っている方が「なんかできそう」という程度の差はつけることができます。
受験資格として『MOSの一般資格合格者』といった注意書きがない限りは、Excel資格は自分の市場価値を少し底上げできるというレベルだと考えてください。その資格を活かすも殺すもあなた次第。持っているだけでは武器になるほどではないが、使い方次第では強い武器にもできます。

Excel資格、おすすめはやはりMOS

資格そのものが効力を発揮しづらい分野であれば、とにかくできる限り目立つ資格を取りたいところです。それでは、Excel資格ではどの資格が一番目立つ資格なのかといえば、やはりMOS。
MOSはExcelを開発したMicrosoft公式の資格です。Officeソフトを使う人ならば一度は耳にするだろう有名な資格なので、目にしただけである程度の有用資格として認識してくれることは間違いありません。

資格試験も日頃からビジネスレベルで使っている人であれば、独学でも十分合格可能と言われるくらい合格率の高い資格です。事務職経験者であれば、一般とエキスパートでは2016以外はすべて同じ金額となっていますし、エキスパートを取得したいところ。とはいえ、MOSは金額が他の資格よりも高い点がデメリットとも言えます。

『日商PC(データ活用)』や『Excel®表計算処理技能認定試験』でもアピール次第で十分武器としては利用できる資格ですし、また『Excel®表計算処理技能認定試験』は厚生労働省の給付金制度も利用できるので、未経験者や経験に自信がない方は、独学ではなく通信教育やスクールなどで、ビジネルレベルの応用機能も習得して臨むのもおすすめです。

Excel資格は持ってるだけじゃダメ!

事務職に転職したいけど、今特筆すべき資格を持っていない。これじゃあ転職できない!?と考える転職初心者は多いです。しかし、事務職は資格ではなく経験を重視しているところが多いです。

現在既に事務処理のシステムを構築し、ほとんど入力するだけのいわゆる「誰でもできる一般事務」であれば新卒を率先して採用するところも多いですが、中途採用をする企業の事務は経験を重視します。

そのため、資格を持っていても上手くアピールできなければ宝の持ち腐れという事にもなりかねません。他と差をつけたい。そのために資格を取りたい。そう考えるのであれば、資格をうまく底上げに使える自己アピールを考え、自身で市場価値を上げる工夫をしましょう。

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷