【作:ゆかさん】
日本では効率の良さが重視され「仕事が速いこと=良いこと」ともてはやされます。
この価値観で育った日本人には、「もっとゆっくり働きなさい」の言葉には衝撃を受けますよね。
それも仕事ができる上司に言われたら尚更です。
スウェーデンでは仕事中に「フィーカ」というコーヒー休憩があり、みんな無理のないペースで働いています。
またハワイに行ったときには、飲食店やスーパーのホテルなどの従業員たちが談笑しながら働く姿に驚かされました。
仕事を続けたい女性に立ちはだかる結婚や出産、育児などの問題に振り回されない働き方を日本でもできないのでしょうか?
時間や場所に縛られず自分のペースで働けることはできないのでしょうか?
今回は「時間」「場所」「ライフイベント」の観点からワークライフバランスを実現できる働き方を見ていきます。
まず検討したいのは「時間」を自由にする働き方です。
毎日8時間きっちり同じ時間帯に働くのは意外と大変です。
「朝、私用を済ませてから出社したい」「イベントに行くため夕方早めに上がりたい」など誰でも思ったことがありますよね。
また女性は子供がいると、子供の体調・学校イベントなどで時間を融通したい場面が多くあります。
こういった場面で便利なのが次のような働き方です。
コアタイムを除き、出勤・退勤時間を自由に設定することができる働き方です。
例えば「8時間勤務・コアタイム10時‐15時(休憩1時間)」といった場合では、「8時-17時」で働いても「10時-19時」で働いてもOKとなります。
成果主義で、拘束時間の決まっていない働き方です。営業職などに多く採用されています。
例として「月間○件の契約」などが設定され、それを実現できれば働き方は個人で自由に設定できます。
通常8時間勤務のところ、6時間など短い時間で働けます。
短時間勤務では「残業ができない」と決まっていることが多く、確実に退社時間通り帰ることができます。
次に紹介するのは「場所」を自由にする働き方です。
時間と同様、場所も自由に選べれば効率的に働けてプライベートの時間がもっと取れるでしょう。
また、やりたい仕事があっても勤務地の問題で諦めてしまう場合もあります。
そんな時は次のような働き方を検討してみましょう。
移動中・外出先・在宅などで会社以外の場所で働く方法です。
ネットワークを介して資料共有やビデオ会議などを行います。
テレワークの一種ですが、事業所のない地方など用意されたサテライトオフィスで行うパターンです。
なかなか導入している企業は少ないですが、通える距離に事業所がなく諦めていた仕事に就けるかもしれません。
正社員で働きたいけれど転勤が難しい場合には、地域限定職がおすすめです。
全国転勤型の職種でも、地域限定職としてエリアを限定して採用している場合があります。
給与は低くなる場合がほとんどですが、1つの地域で安定して働けます。
「時間」と「場所」が自由になると、働き方の幅がぐっと広がります。仕事とプライベートの理想のバランスを実現できる働き方を、ぜひ探してみてください。
女性は結婚・出産などのタイミングで生活スタイルが変化します。
これらのライフイベントに対応するためには、どのような働き方があるでしょうか。
まずは制度として、休暇がきちんと取れることが大事です。
その上で実際に取得されているのか、育児休暇から戻ってきた女性社員はどのように働いているか、など実績を伴っていることを確認しましょう。
例えば出産後、休業・復帰して時間の融通を効かせて働きたい場合など、休業前になるべく自身の価値を上げる働き方をすることをおすすめします。
実際このような女性社員の中には、企業側から懇願されて週3日出社の契約形態で戻ってきている人もいます。
また休業のタイミングで、在宅ワークができる環境を整備してもらった例もあります。
自身の価値をあげて企業にとって必要な人となることで、自ら自由な働き方を作っていくことができるのです。
もちろん企業側に女性特有のライフイベントに対応してもらうためには、周りの人の理解も必要です。
制度だけでなく、受け入れてくれる環境があるかも働きやすいポイントになります。
コロナ禍の影響もありテレワークや在宅勤務の会社は増えているものの、様々な理由で導入されていない企業もまだまだ多くあります。
女性向けのライフキャリア支援事業を行っている株式会社リブの調査(2021年2月)によると、転職したい理由1位は「働き方・勤務スタイルを変えたいから」が全体の18.2%と最も高くなっていました。
目指したいキャリアは、場所を選ばずテレワークで働くこと。「副業」を希望する声も多く、コロナ禍での環境の変化によりき方の変化などの影響を受け、場所や時間にとらわれず働きたい人が増えています。
※引用:『LiB×モニタス共同 コロナ禍1年経過後における働く意識・実態調査』 https://monitas.co.jp/news/20210325.html
現在働いている職場は、理想のワークライフバランスを実現できる職場でしょうか?
もしそうでない場合は、働きやすい職場への転職も検討しましょう。
これまで述べてきた点を踏まえると、女性が快適に働くには次の2点が大切になります。
出産・育児休暇や時短勤務などの制度と活用実績や、在宅ワークやリモートワークが可能かなど確認しましょう。
また就業先を選ぶ際には、「働く時間の融通が利くかどうか」のチェックをおすすめします。
実際に利用していて便利だったのは次の2つの制度です。
これらを利用すると、働く時間を自由にカスタマイズできます。
特に有給休暇を1時間、2時間などといった単位で取得できるのは便利です。
子供が熱を出してお迎えの要請があった場合に、一度子供を迎えに行き帰宅するまでの1時間半に有給を使います。
その後自宅で定時まで在宅ワークをする、といった使い方ができるのです。
このように柔軟な働き方ができる、職場はどのように探したらいいのでしょう。
求人情報では、どの企業も「福利厚生充実・女性の活躍できる職場」などとアピールしていることがほとんどです。
そこでぜひ転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントなら、求人情報だけではなかなか分からない実態を直接取材し伝えてくれます。
また希望に合わせた求人を紹介してくれる点でもおすすめです。
ライフワークバランスを意識した転職には、女性向けの転職エージェントの利用がおすすめです。
通常の転職エージェントは次のようなサービスが受けられます。
など
女性向けに特化したエージェントは、更に次のような女性に嬉しいサービスもあります。
特に女性におすすめの転職エージェントを紹介します。
type女性の転職Agentは女性に特化したエージェントとなります。
豊富なノウハウと実績がある信頼度の高いサービスです。
女性特有のライフイベントの悩みなどは、男性カウンセラーには相談しにくかったり、理解されにくかったりします。
type女性の転職agentには女性カウンセラーが豊富で、相談しやすい環境がおすすめです。
また求人の検索項目にも、女性のニーズを意識した項目が取り入れられています。
「産休・育休活用例あり」「女性管理職あり」「エリア限定職」などの設定が可能です。
どんな働き方をしたら、無理せず理想の生活が実現できるでしょうか?
女性はライフイベントに合わせて、生活のスタイルも変化していきます。
「時間・場所にとらわれない」「ライフイベントに対応できる」の2点を意識し、働き方を見直してみましょう。