「このまま非正規雇用で働いていて大丈夫かな」
「非正規雇用のデメリットってそもそも何なんだろう」
こんな疑問や不安を抱えながら、非正規雇用で働いている20代の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、非正規雇用のデメリットから正規雇用の目指し方まで詳しく解説します。
この記事をきっかけにこれからの自分や将来と向き合えば、余裕を持った暮らしに近づけるはずです。
まずは非正規雇用のメリット・デメリットを、正規雇用と比較して解説します。
正規雇用 | 非正規雇用 | |
---|---|---|
契約期間 | 期間の定めがない | 期間の定めがある |
収入 | 月給などで固定給 非正規よりも高額 |
時給制で変動する 正規よりも低額 |
福利厚生 | 各種手当の対象 | 手当の対象外のことも |
保険 | すべてに加入 | 雇用保険や社会保険に加入 するのは条件付き |
勤務地 | 会社の方針に従う | 希望を伝えられる (一般的には転勤なし) |
労働時間 | フルタイム | パートタイムなど融通が効くことも |
業務内容 | 責任の伴う業務 | 比較的簡易な業務 |
※ここでいう「非正規雇用」とは、契約社員・派遣社員・アルバイト(パートタイム)など正社員以外の雇用全般を指しています。
正規雇用にくらべて非正規雇用は、自由に選択できることが多いというメリットはあります。
反対に、待遇面で不安定・不利なことも多いのがデメリットのようです。
非正規雇用で働くことには、いろいろなデメリット・問題点があるのはたしか。
具体的にはどんなものがあるでしょうか。
非正規雇用のデメリット・問題点
以下では、それぞれのデメリットについて説明しましょう。
非正規雇用は期限がある契約であることが多いので、いつまで雇用が続くかが不安定です。
契約期間の一年や半年ごとの更新が今回はされるかどうかわからない状態で働かなくてはなりません。
もし更新不可だった場合には、その度に新たな職場を探す必要があります。
今後がどうなるか分からないまま働くことは、金銭的にも精神的にも負担になってしまうでしょう。
非正規雇用では得られる収入が少ないこともデメリットのひとつでしょう。
一般的に、正規に比べて非正規は給与が低い場合がほとんど。
また、給料のほかに収入となるものには、給与・手当・賞与・退職金などが挙げられます。
これらについては、非正規雇用の場合は対象外にされることが多いです。
生活の基礎である収入が少ないことはとても悩ましい問題です。
正規雇用者にくらべて非正規雇用者は、キャリアップが難しいこともデメリットといえます。
正規雇用者は、会社の事業において重要な責任ある業務や役割を任されます。
それに対して非正規雇用者は、比較的簡単な業務を任されることが多いです。
責任の重い業務は通常は継続していくものなので、途中で離脱するかもしれない非正規には任せづらいのが企業の本音。
非正規雇用者は責任ある仕事を経験する機会が減ってしまうため、キャリアアップしづらい傾向のです。
特別な事情がない限りは、正社員として働く方が将来に期待して暮らすことができるといえます。
正社員であれば、いつ今の仕事がなくなるかの心配をすることなく、非正規よりも多くの収入を得ながらキャリアアップを目指していけるからです。
ただし、子育てや親の介護でフルタイムで働くことや転勤が困難という特別な事情がある場合は、正社員だけが将来に期待できるわけではありません。
そのような事情がなければ、充実した将来を迎えられるように正社員への転職をおすすめします。
就職エージェントを利用すれば就職活動を効率よく進められます。
非正規から正社員を目指す方が使うべき就職エージェントを紹介しましょう。
正社員を目指す方のタイプ別に厳選したエージェントが以下の通りです。
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非正規雇用者が就職活動を成功させるには始めるに際してポイントがあるので、やみくもに行うのは避けましょう。
非正規雇用者が就職活動を始める時のポイント
以下でそれぞれのポイントについて具体的に解説します。
非正規雇用者が正社員を目指して就活を始めるなら、応募先に関係する資格取得やスキルアップを少しでもしておきたいところです。
若さだけを武器に就職活動するのはやはり無理がありますよね。
資格取得などの努力をしておけば、即戦力になりそうなところや、就職してからの業務に対するやる気をアピールすることができるでしょう。
職種例 | おすすめの資格(例) |
---|---|
事務職一般 | MOS、日商PC検定、日商簿記 |
営業職 | TOEIC・TOEFL、FP、宅地建物取引士 |
ITエンジニア | 基本情報技術者、ITパスポート |
実際に応募する仕事で必要となるスキルを見極めて、そのスキルに合った資格取得を目指してみてください。
そういう少しずつの努力の積み重ねがあなたを採用へと近づけます。
応募するなら未経験者歓迎の業界を狙う方が、採用の確率を上げることができます。
もちろんやりたいことがどうしてもあるならば採用確率で業界を選ぶ必要はありません。
しかしそれでは、どうしても就職活動が長引いてしまうことが予想されます。
早く正社員として手に職を付けたいならば、未経験から育成してもらえる業界を狙うべきでしょう。
たとえば、ITエンジニアや介護職・営業職などは、人材不足や人柄採用などいろいろな理由で未経験からでも正社員入社の可能性があります。
これらの中から自分に合いそうな職業を選んでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まずは今までと同じように、非正規採用にはなるが入社後に正社員への道が存在する会社へ就職するのも手です。
現実問題として、希望する職業や勤務地によっては正社員の求人があまりなかったり、なかなか採用に至らないこともあると思います。
そんなときには、正社員登用制度が確立している会社にまずは契約社員として入社することも選択として悪くありません。
希望通りの会社に正社員として入社するのが理想ですが、誰もが簡単にそれを達成できるわけではありません。
日々の生活のためにいつまでも就活をしているわけにもいかないことを考えれば、このような戦略も利口な手段です。
ここでは、非正規雇用の方によくある質問について回答します。
それぞれの回答は以下のとおりです。
A.少しずつ格差は縮まっていますが、まだしばらくは埋まりそうにありません。
同一労働同一賃金の観点から、少しずつ派遣社員など非正規雇用の時給も上がってはきています。
とはいえ、まだまだ正規雇用とは差があるのが現実です。
しばらくは正規雇用を目指して就職した方がいい状況は続きそうです。(*)
*参照:厚生労働省『正規雇用労働者・非正規雇用労働者の賃金の推移(雇用形態別・時給(実質)ベース)』
A.非正規雇用も社会保険に条件付きで加入することができます。
社会保険とは、一般に「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」を指すことが多いです。
健康保険と厚生年金保険について説明すると、条件付きで非正規雇用者も加入できる制度となっています。
2022年10月からは加入対象が従業員数101人以上の企業で働くパート・アルバイトの方にまで広がります。
上記の条件を満たせば加入できることとなっています。(*)
*参照:政府広報オンライン『パート・アルバイトの皆さんへ 社会保険の加入対象により手厚い保障が受けられます。』
本記事では、非正規雇用で働くデメリット・正社員を目指すポイントを解説しました。
非正規では、雇用がいつまで続くか不安定な上、収入やキャリアに期待ができません。
勤務時間などを制限する家庭の事情などがなければ、若いうちに正社員を目指した方があなたのためでしょう。
未経験OKの業種や正社員登用の制度のある企業はたくさんあります。
まだまだ若いみなさんは、転職エージェントを活用しながら正社員の待遇を勝ち取ってください。
そうすれば充実した未来が待っています。