はじめまして! 日本初のキャリアコンサルタント。
「就活の女神」あらため「転職の女神」の上田晶美です。
20代のみなさん! 今の仕事に満足していますか?
・・・おそらく満足している人は1割程度なのではないかと思います。
9割の人は「こんなはずじゃなかった!」
「大学まで頑張ってきたのはこんな仕事に就くためだったのか?」
と今の仕事への疑問で悶々と毎日を過ごしているのではないでしょうか?
これが私の「就活成功者は氷山の一角」理論です。
長年、大学生の就活を見てきた私にはわかります。
大学時代、就活をはじめた時は「社会に貢献したい」とか「世の中を変えたい」といういわゆる「意識高い系」だったのに、就活終盤になると「大企業志向」に陥ってしまうんですよ。
大学生は周りに流されてしまうからです。無理もありませんよ、学生なんだから。社会に出た事がないんだから。
もう少し就活であなたが失敗した理由を具体的に挙げてみましょう。
売り手市場という安心感から大手に入れると錯覚した
寄らば大樹の陰。大手に入れば給料もいいし、安定しているという思いから、大手を指向するのは仕方ないともいえました。
しかもマスコミをはじめ社会全体が『売り手市場』と喧伝しているから、だったら自分も入れるのでは?と錯覚してスタートしてしまったのではないですか?
ネット就活で、膨大な企業の中から探しきれない
ネットで応募するようになった2000年頃から、誰でもどこからでもどこの会社にで
も応募できるようになりましたね。
つまり、名の知れた大手企業、憧れの企業を受けまくる人気投票のような応募(エントリー)になってしまっていたのです。
逆にネットなので、名も知らぬ会社にエントリーする勇気はなかった。莫大な情報の中から、探しきれなかったのだと思います。
採用人数の多いところに群がる
例えば「3人採用」の中小企業よりも、「1000人採用」の大手企業の方が受かりやすいと思って応募していませんでしたか?
人に聞かれるので名前の知れたところに入りたい
新卒は周囲の友人や後輩達から「どこに内定したんですか?」と聞かれますね。
どうしても名前の知られた会社に入りたくなるのも無理はありません。ベンチャーに入ると仕事内容や事業の説明が難しいですし、「へー」なんて曖昧な反応で、馬鹿にされた
りしたくないですよ。
心がチクッと痛みます。小さい会社であっても「○○の子会社」というのであれば、説明しやすいので、ほっとできますね。
こうして、就活はごく短期間の勝負なのに『大手志向』で惨敗して行く人たちが後を絶たないのです。
その9割に入ってしまったあなた!
大丈夫です! 転職という道があります。
転職は悪でも、負け犬でもありませんよ。
是非このコラムを読んで、いっしょに今後のことを考えていきましょう!
求人数を表す指数に厚生労働省が発表する求人倍率というものがあります。
応募者一人に対して、何人の求人があるのかを表しており、倍率が高いほど、就職は楽になります。
新卒全体の求人倍率は約6倍(2019年就活)であり、一人の学生に対して、6人分の求人があるという「売り手市場」でした。
ところが従業員5000人以上の大手企業に限って見ると、0.8倍となっており、学生一人に対して0.8人の求人しかありません。
つまり一人を割っているということは、希望者全員は入れないということです。
しかも前年よりもむしろ低くなっており、「売り手市場」のはずが、大手企業に入るのは逆に難しくなっているのです。
それに引き替え、従業員100人未満の会社では9倍と飛躍的に入りやすい「売り手市場」でした。
失敗の第一は「スタートは大手志向」にあると私は考えます。
ではどんな人が大手企業に入れた「氷山の一角・1割の学生」なのでしょうか?
上の4つの条件のどれか一つではなく、4つすべてをクリアできたような学生が上位1割なのです。
男子学生は4番目の語学は問われないこともありますが、女子には必須といえます。
そんな成功者のあなた! 氷山の一角・1割のあなたにもこのコラムを読んでほしいと思っています。
そう、大手企業に入れたあなたにも届けます!
それはなぜなのか。
次回「ノーリスクの理由 」に続きます。