【作:アトリエNKTさん】
皆さんの会社にはどんな上司がいるでしょうか?
もし「仕事ができて優しく尊敬できる上司」が直属の上司になったら、仕事のモチベーションも上がりますよね。
一方で、あまり尊敬できる部分のない人が上司になってしまうこともあります。会社は組織ですからそういった人とも上手に付き合わなければいけません。
尊敬できない上司の下で働く場合、どうしたらうまく付き合っていけるのでしょうか。この記事では、そんな悩みを改善する方法を紹介していきます。
部下は上司のどんな点を見て「尊敬できない」と感じるのでしょうか。尊敬できない上司とはどんな人なのか、特徴を5つご紹介します。
質問をしたら「自分で考えろ」と言われる。かといって、聞かずにやったら「勝手なことするな」と言う上司。支離滅裂で嫌になりますよね。
自分で考えずに質問するのは確かに失礼ですし、わからないのに勝手に進めてしまうのはご法度です。ただ、考えた結果わからなくて質問したのに教えてもらえない、挙句の果てに「勝手にやるな」と言うのはお門違いです。
もっと適確な指示をくれたらいいのに!と思ってしまう部下は多いでしょう。
上司が残業していると部下はどこか帰りにくいもの。仕事が多いときは仕方ないですが、上司が残業することで部下も残業が当たり前になるのは望ましくありません。
業務量が多すぎるときはきちんと調整して、適正な量にマネジメントするのが上司の仕事です。残業ばかりしている上司だと尊敬はしにくいものです。
仕事の進め方が下手だったり、業務知識が浅はかだったり、ミスが多かったり・・・。そんな「仕事ができない上司」を尊敬することはできません。
会社員の上司として一番致命的なポイントだと言えるでしょう。
・タバコ休憩が多すぎるうえ、1度行くと20分は戻らない
・上司の外回り中に電話したらパチンコの音が聞こえた
これらは残念ながら実際にあったエピソードです。
真面目に仕事をしている人が不公平になるような行動はやめてもらいたいですね。
上司ももちろん人間ですから、部下の性格やタイプによって多少の好き嫌いが出るのは仕方ないかもしれません。
だからといって露骨に態度を変えるのはNGですよね。可能な限りで平等な目線で見て!と部下は感じてしまうものです。
では、反対に「尊敬できる上司」とはどのような人でしょうか。
仕事ができる上司はそれだけで頼りになります。方針を定めたり進めるための決断力があり、わからない部分を聞きに行ったときに的確にアドバイスしてくれる上司は非常に心強いです。
また仕事の進め方にも、尊敬できる上司とできない上司とでは違いがあるはずです。
たとえばエクセルの作業ひとつとっても、仕事ができる人は効率的なテンプレートや数式を使い、可能な範囲で作業を自動化していることがあります。些細なことであっても、仕事ができる上司からは学ぶことが多いのです。
上司よりも部下が先に帰ると小言を言う人もまだまだいます。そんな中、さっと定時に上がり「残業しないで早く上がれよ」と言ってくれる上司がいたらどうでしょうか。
自分たちもプライベートの時間を充実させられるようになりますし、なによりそんな上司になりたいと考えますよね。
仕事には成功もあれば失敗もあります。部下のミスを自分の責任ととらえ、頭を下げてくれる上司は尊敬に値します。
部下にとって直属の上司は「いずれ働いていけば自分もこんな風になるんだな」と思う未来像です。「休日は家族で外出した」「学生時代の友人たちとスポーツをした」など、プライベートを楽しんでいる話を聞くと、自分も仕事と私生活をどちらも充実させられるのだなと部下は感じます。
自分に向けられた言葉でなくても、暴言は聞いていて気分の良いものではありません。
部下にミスがあるのは当たり前なので、そんなとき感情的にならずに叱ってくれて、より良い方向に進めるようにしてくれる上司なら、部下は尊敬できると思えるでしょう。
自分の上司が尊敬できないとき、どのように付き合っていくのが良いでしょうか。ポイントは以下の2つです。
1. アドバイスはまともに受け止めない
2. 尊敬できるところを一つ見つける
まず、尊敬できない上司から吸収できることはないと知りましょう。
とはいえ仕事ですから、上司に頼まれたことは一生懸命取り組まなければいけません。ただ、その仕事を進めるうえでのアドバイスなどをまともに聞く必要はありません。
なぜなら、尊敬できない上司からのアドバイスを聞いていると、だんだん自分がそうなってしまうからです。
異動や転勤の多い職場であれば上司が別の人に代わることもありますが、そうでなければその上司の機嫌を損ねないように仕事をこなし、別の部署などに尊敬できる人を見つけましょう。その人のいいところを見て吸収するのです。
もし可能ならば、尊敬できない上司のいいところを探しましょう。どんなに尊敬できない人であっても、まったく長所がないという人はいません。
「ここは尊敬できる」と思えるところを見つけ、その部分だけ上司に伝わるような接し方を心がけます。
すると結果的にその上司に気に入ってもらえる可能性があります。当たりが強かった場合は弱くなることもあるでしょう。
社内に敵を作る必要はありません。可能な限り味方でいてもらえる努力はするべきです。
尊敬できない上司がいるために転職を検討することはありかなしかでいえばありです。
上司というのは未来の自分の姿になります。
尊敬できる上司の尊敬すべき部分は自分の中に吸収することで、尊敬していた姿に自分が近づいていきます。
逆に尊敬できない上司の場合、自分が尊敬されない上司に近づくことになります。
特に若いうちは仕事の進め方など上司の影響を受けやすい時期になります。
そういった時期に尊敬できない上司に出会ってしまうと、尊敬される上司になれないのです。
ただ、転職するのは体力も使いますし、収入も止まってしまうので比較的リスクが高いです。
もし、社内移動等で上司が定期的に変わる職場の場合、上司が変わるまで待つのもありです。
上司が尊敬できる人かどうかは運による部分が大きいです。上司が部下を選べないように部下も上司を選べないのです。
まれに選べることもありますが、部下から上司を選ぶというのはあまりないシチュエーションです。
そのため、いい上司に出会えないことも少なくありません。
安易に転職は考えるべきではありませんし、せっかく入社した会社で学べることは学ぶべきです。
ただ、尊敬できない上司のもとで働いていても自分の成長が遅くなるのは嫌ですよね。
上司が尊敬できないことで転職を考えているならば、転職エージェントを利用するのも良いでしょう。
転職エージェントは利用者の希望を聞き、それに見合った案件を持ってきてくれます。
自分でハローワークや転職サイトで転職活動する手段もありますが、初めは自分の市場価値も見出しにくく、第三者視点から判断してもらえる転職エージェントは非常に便利です。
エージェントのコンサルタントは企業の内情も熟知していることが多く、一緒に働くこととなる同僚や上司、職場の雰囲気なども事前に確認してくれます。
環境を変えることでよい上司に巡り合える可能性があるので、転職も一つの手段として前向きに考えてみてはいかがでしょうか。