介護職に向いてる人・向いてない人|介護職で長く働くコツとは?

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介護職は高齢化が進む日本で需要が高い仕事の一つですが、どんな仕事にも向き・不向きがあります。

「介護の仕事に興味があるけれど自分は向いているのかな?」
「介護職として働き始めたけれど‥もしかして向いていないのかも」

このように感じている人のために、介護職に向いてる人・向いてない人の特徴、介護施設別の特徴と適性、介護職で長く働くためのコツなどを紹介していきます。

介護職への就職・転職を考えている人だけでなく、現在介護職として働いている人もぜひ参考にしてください。

介護職に向いてる人の特徴

介護職は需要が高く未経験からでも採用されやすい仕事ですが、誰でもできる仕事ではありません。介護職に向いてる人の性格的な特徴を挙げていきます。

人と接すること・関わることが好き

介護職は利用者だけでなく、その家族や一緒に働くスタッフなど人と接する機会の多い仕事のため、人と接すること・関わることが好きな人に向いています。

コミュニケーション能力が高い、高齢者と話すことが好き・得意な人、口下手でも聞き上手な人は◎

気配りができる・思いやりがある

介護施設の利用者の中には、介護職員への遠慮から自分の気持ちを伝えない方、病気や認知症のために意思を上手く伝えられない方や、入浴介助や排泄介助などの際に恥ずかしさを感じること、抵抗を感じる方もいます。

利用者の立場に立って考え、配慮や気配りができる人は利用者や利用者家族からも信頼してもらえるはずです。

明るく笑顔が多い

介護施設の利用者には心身の不調を抱えている方も少なくはありません。

介護職員から明るく元気な挨拶や優しい笑顔を向けられることで利用者に安心感や親近感を与え良い関係を築いていけるでしょう。

健康で体力に自信がある

介護の現場は体力が必要となる場面が多くあります。

施設によっては24時間体制で介護をしているところもあるので、生活のリズムを整えることが難しくなり自分自身が体調を崩してしまうことも考えられます。

日頃から体調管理に気を遣い体力を維持していける人に向いています。

責任感がある

介護の仕事は利用者の命を預かる仕事でもあります。

些細なミスから怪我をさせてしまうことや今後の生活に大きな影響を与えてしまうことも考えられるため、強い責任感を持ち仕事に取り組める人が望ましいです。

気持ちの切り替えが上手くできる

介護職はスタッフだけでなく利用者も含めた人間関係によるストレス、利用者からの理不尽な態度や暴言を受けること、ターミナルケアや終身介護を行っている施設では人の死に向き合わなければいけない場面など精神的なストレスを受ける可能性のある仕事でもあります。

仕事とプライベートのメリハリが付けられる人、ストレス発散が上手な人、気持ちの切り替えが上手な人、メンタルが強い人に向いています。

学ぶことが好き

より良い介護を行っていくために向上心を持って介護に関する知識・スキルを積極的に学ぶ姿勢を持っている人は介護職に向いています。

利用者の満足度が向上するだけでなく、自分自身のスキルアップ・キャリアアップにも繋がります。

介護職に向いてない人の特徴

『介護職に向いてる人の特徴』に当てはまらない人は介護職に向いていない可能性がありますが、それに付け加えて介護職に向いていない人の性格的な特徴を以下に挙げていきます。

仕事をマイペースで進めたい

介護の仕事は利用者のペースに合わせて介助する必要があります。

また、一緒に働くスタッフとの連携も大切なので自分中心で物事を考えやすい人、自分のペースで仕事を進めていきたい人には向いていません。

潔癖症

介護職は利用者の食事介助、入浴介助、排泄介助などさまざまな業務があります。

特に排泄介助ではおむつ交換をしなければいけないことも多く抵抗を感じてしまう人もいるでしょう。嫌そうな態度が伝わってしまうと利用者も嫌な気分になるので潔癖症の人には難しいかもしれません。

せっかち・すぐにイライラしてしまう

利用者一人ひとりのペースに合わせた介護が大切ですが、ゆっくりと見守ることができない人、せっかちな人、すぐにイライラしてしまい利用者のペースに合わせられない人は向いていません。

体力に自信がない

介護職は身体介護や夜勤などもあり体力勝負な一面があります。

体力がない、体調を崩しやすい介護職員では利用者やその家族も不安になってしまいます。

しかし、身体介助の少ない職場や夜勤のない職場を選ぶことで上手く働ける場合もあります。

介護職で働く人はどんな人が多い?

介護職向いてる人

参照:厚生労働省『介護労働の現状』

厚生労働省が公表している「介護労働の現状」を見てみると、介護職で働く人の特徴として【非正規職員の割合が多め】【女性が多い】【40代以上が活躍している】ことが分かりました。

介護施設などでは正規職員と非正規職員の割合は6:4ほどで正規職員の方が多いですが、家庭の都合などに合わせて短時間で働きやすい訪問介護では3:7で正規職員よりも非正規職員の方が多いことも特徴的です。

また、訪問介護員は60歳以上の割合が38.5%と最も多いことからも、働き方や職場を工夫することで長く働き続けることができ年齢に関係なく活躍できることは介護職の大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

  • 介護職はライフスタイルに合わせた働き方をしやすい女性(主婦、子育て中など)の非正規職員が多い
  • 介護職は幅広い年代が活躍できる未経験からでも始めやすい、ミドル・シニア世代の転職も可能、多様な働き方ができる

【介護施設別】施設の特徴と向いてる人の特徴

介護の仕事には様々なサービス形態の介護施設がありそれぞれに業務内容や働き方が異なるため、施設ごとの特徴を理解しておき自分に合った職場選びをしていくことが大切です。

介護施設ごとの特徴とそれぞれの施設に向いてる人の特徴を紹介していきます。

介護施設の種類
  • 入所型施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、グループホームなど)
  • 通所型施設(デイサービス、デイケアなど)
  • 訪問介護

入所型施設

入所型の介護施設では医師や看護師など様々な職種と協力して働くためチームワークが大切です。

◆特別養護老人ホーム

要介護度3以上の方が入居しているため、入居者のサポートのために体力を必要とすることが多くある。

終身利用可。知識・経験を積みやすく研修体制が整っていることが多い。

【体力的・精神的に強い人】【入居者へ長期的なサポートがしたい人】【スキルアップしたい人】

◆介護老人保健施設

介護サービスだけでなく、医療ケア、リハビリ、栄養管理などを通して在宅復帰を目指すための施設。入居期間は原則3ヵ月と定められている。

【コミュニケーション能力が高い人(入居者の入れ替わりが多いため)】【医療的ケアも学びたい人】【介護業務に集中したい人(レクレーションやイベントが少ない)】

◆有料老人ホーム

「介護付き」「住宅型」「健康型」に分けられ、自立している方から要介護の方まで施設によって入居者の対象が幅広い。

民間企業が運営しているため設備や人員、教育体制が充実していることが多い。

【入居者へきめ細やかな個別のサポートがしたい人】【充実した福利厚生を求めている人】【ホスピタリティ精神も身につけたい人】

◆グループホーム

主に認知症がある方が入居している。5~9名の小規模な共同生活住居のため家庭的な雰囲気のところが多い。

【認知症ケアの知識を身につけたい人】【観察力のある人(行動を見守る必要がある)】【サポート役に徹することができる人】

通所型施設

デイサービスやデイケアなどの通所型施設では日帰りで施設に通い、食事介助、入浴介助、レクレーション、体操などのサービスを提供し利用者同士の交流も目的としています。

施設によって力を入れているサービスが異なりますが、レクレーションに力を入れている施設が多いため【人を楽しませるのが好きな人】【イベント企画を考えるのが得意な人】【日中だけ働きたい人】に向いています。

訪問介護

利用者の自宅を一人で訪問して生活介助や身体介護を提供する仕事。

介護の方法や日程は利用者と相談をしてスケジュールを組むため時間や曜日を固定するなど、シフトの調整がしやすい職場です。

【一人ひとりに向き合った介護をしたい人】【ライフスタイルに合わせた働き方がしたい人】【自発的に動ける人】

Point

施設ごとの方針や独自の特色を事前に確認しておくことで、自分の働き方にマッチした職場に出会える可能性が高まります!

介護職で長く働くためのコツ

介護の仕事は人から感謝される仕事でありやりがいも多いですが、体力的・精神的に大変で疲れてしまうこともあるでしょう。

「介護の仕事は大変だけど辞めたくない」
そう思う人のために、介護職を長く続けていくためのコツを紹介していきます。

目標を持って働く

何も目標を持たずに働くよりも小さなことでも目標を掲げることで仕事へのモチベーションに繋がります。目標があると業務の効率化、スキルアップ、将来のキャリアビジョンが見えてくるなどメリットがたくさんあります。

介護資格の取得を目指す!

  • 例:介護職員初任者研修⇒実務者研修⇒介護福祉士⇒社会福祉士‥
  • 利用者さんと楽しくコミュニケーションを取れるようになりたい!
  • 利用者さんの少しの変化にも気付けるようになりたい!
  • 仕事を頑張って長期休暇を取ったら旅行をする!
  • ‥etc.

休みはしっかり休む

『介護職に向いてる人の特徴』にもあるように気持ちの切り替えが大事!

休みの日は好きなことに時間を使うことや心・体を思う存分休めましょう。

リフレッシュすることで仕事へのパフォーマンスにも繋がります。

時には「仕事」と割り切ることも大切!

介護の仕事を続けていく中で、ストレスを感じること、悲しい気持ちになること、モヤモヤした気持ち‥などさまざまな感情を持つことがあると思いますが「仕事は仕事」と割り切って考えることも大事です。

割り切ることで気持ちを一旦リセットさせてみましょう。

ツラいときは周りに助けてもらう

責任感を持って働くことは大切。笑顔で元気に接することも大切。利用者のことを思いやることも大切。

‥でも、一人で頑張りすぎていませんか?
どうしても無理なこと、どうしてもツラいときは周りのスタッフに相談する、頼ることが一番大切です。

一つのチームとして困難な場面も協力して乗り越えていく関係性が築ける職場が理想的です。

介護職ならではのメリットを考える

介護職は需要が高い仕事であり、高齢化が進む日本では欠かすことができない将来性のある仕事でもあります。

この他にも、

  • ライフスタイルに合わせた働き方(短時間、日勤のみ、夜勤のみ‥)が可能!
  • 年齢に関係なく長く働ける!
  • キャリアアップを目指しやすい(資格取得、施設長など)!

など、介護職ならではのメリットがあります。

仕事が大変なときは悪い面ばかり考えてしまうかもしれませんが、介護職のメリットにも目を向けてみましょう。

自分に合った職場で働く

介護施設別に特徴があるように、その施設で働くことの向き・不向きもあります。

自分が希望する働き方は?提供したい介護とは?今一度考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

職場の人間関係が理由で居心地が悪い場合は思い切って転職も検討しましょう。介護職は求人に困ることはありません。

【まとめ】介護職が働きやすい職場選びも大切です

介護職に向いてる人、向いてない人の特徴などを紹介してきました。

向いてない人は介護の仕事をしない方がいい!と決めつけているのではなく、仕事だと割り切って働ける人もいるはずです。

また、介護職に向いてる人の特徴を意識しながら働くことで介護の仕事に順応していけることもあるので、介護職の向き・不向きだけでなく働きやすい職場探しにも注目してみましょう。

自分に合った施設はどこだろう?スキルアップしやすい職場は?

職場の人間関係が気になる‥。など、介護の転職に関する不安や悩みがある人は、介護職に特化した転職エージェントを利用すると理想的な職場に出会える可能性が高まります。

困ったときは一人で抱え込まずに転職エージェントなどのサポートを上手に活用していき、介護職として充実感のあるキャリアを築いてください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷