「管理栄養士に転職したい!未経験でも働き先はある?」
「面接ではどんなことを聞かれるんだろう」
食や栄養に関するプロフェッショナルとして活躍の幅が広い、”管理栄養士”。
所定の養成施設や実務経験を経たのち、国家資格に合格すると勤めることができます。
しかし、合格したものの別の職に就いていたり、ブランクがあると「本当に転職できるのか」不安になる人も多いでしょう。
そこでこの記事では、管理栄養士の転職活動や面接対策について解説。
併せて、近年多い就職先や年収相場などリアルな管理栄養士事情も紹介します。
結論からいうと、管理栄養士は「未経験・実務経験なし」からでも転職できるでしょう。
管理栄養士免許を持っていれば、経験問わず異業種からでも求人に応募できます。
企業や施設によっては実務経験がある方を求めているところもあるようですが、全てがそうではありません。
実際に求人を見てみると、未経験・ブランクOK・年齢不問などと記載のある会社が多いです。
というのも、近年管理栄養士の必要性は日々高まっている背景があります。
今後も極端に求人が減ることは考えづらいため、「就職先に強いこだわりがある」などの理由がない限り、条件に合った求人は見つかりやすいでしょう。
ここからは、なぜ管理栄養士の需要が高いのかについて理由を詳しく解説します。
管理栄養士の需要が高い理由のひとつに、日本が超高齢化社会であることが挙げられます。
2022年の総務省のデータによると、日本の高齢者人口は3,627人で過去最多の人口となりました。
さらに、総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が過去最高の29.1%を記録したようです。
参照:総務省『高齢者の人口』
2040年頃には総人口の4割近くが高齢者になると推計されていることから、介護施設で食事指導を行う管理栄養士の必要性も同時に高まっていくといえます。
管理栄養士が必要といわれるのは、生活習慣病にかかる方が年々増えているからです。
生活習慣病とは、偏った食事や運動不足などからなる病気の総称のこと。
厚生労働省のデータでは、2015年に亡くなった方の6割は生活習慣病が原因とされています。
40代以降の男性がかかるものと思っている方も多いようですが、早食い習慣や野菜不足・ラーメンなどのこってりした食事を好む若者が増えていることから、10~20代でも生活習慣病にかかることがあります。
管理栄養士の業務のひとつに、こうした方々に向けて食生活や生活習慣を指導する業務があります。
年代問わず生活習慣病が増えている現代では、管理栄養士の栄養指導業務は今後も無くなることはないでしょう。
管理栄養士の業務は、AIコンピュータに代替されにくい仕事とされています。
急速に技術発展・普及しているAIが最も苦手とするのは、「共感すること」なのだそうです。
例えば食事内容を考える際、「今日は特別な日だから、栄養バランスよりも好きな食べ物を出してあげよう」と相手の気持ちに寄り添った提案ができるのは、人間である管理栄養士が行うからこそのこと。
AIは、膨大なデータから分析し答えを導きだすのは得意ですが、人間の心を読み取り判断するのは難しいのです。(*)
*参照:公益社団法人日本栄養士会『AI専門管理栄養士が必要!?』
管理栄養士に転職するには、主に4つ方法があります。
それぞれの特徴から自分に合った転職活動スタイルを見つけて、効率よく就職先を見つけてくださいね。
管理栄養士へ転職するなら、転職サイトから求人を探すのが手っ取り早いでしょう。
転職サイトには多くの求人が掲載されており、希望職種・勤務地・条件(土日祝休み)などを絞りこむだけで自分に合った求人を見つけられます。
気になる求人があればその応募画面に進み、必要情報を入力するだけで完了です。
スマホやPCがあれば空いた時間でも進められるので、就業中で忙しい方・自分のペースで転職活動を進めたい方などに向いているでしょう。
管理栄養士の求人を見つけるなら、ハローワークに出向いて相談するのもいいでしょう。
ハローワークとは、厚生労働省が設置する公共職業安定所のことで、全国500か所以上に配置されています。
できることは転職エージェントと似ており無料で利用できますが、ハローワークの特徴は「地域の中小企業の求人が比較的多い」ことでしょう。
地元で職場を探したい方・Uターンを考えている方は、1度ハローワークの求人を見てみるのもおすすめです。
ハローワークは基本的に平日しか開いていないので、現在も就業中の方は事前にHPなどで開庁時間を確認しておきましょう。
管理栄養士の求人は、各自治体などのHPに載っていることがあります。
必ずしも載っているわけではないため、他と併用しながらたまに覗いてみるといいでしょう。
管理栄養士への転職先を見つけるなら、転職エージェントに無料登録するのもおすすめです。
エージェントでは、転職活動をサポートしてくれる担当者がついて、下記の業務を行ってくれます。
転職エージェントのイメージが湧かない方は、”賃貸アパートを探す時と同じ”だと思ってください。
アパートを探している時、賃貸紹介会社に出向き希望の条件を伝えると、条件に合った賃貸をいくつか提案してもらえるでしょう。
アパートが決まったあとの大家さんとの手続きや必要書類の用意などは、ほとんど不動産会社が進めてくれます。
転職エージェントも似たようなイメージです。
転職活動が初めてで不安な方・プロにアドバイスを受けながら進めたい方には、エージェント利用が向いているでしょう。
未経験から管理栄養士を目指すなら、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントなら非公開求人も多く取り揃えているため、「未経験でも応募できる求人」を探して紹介してくれます。
レバウェル栄養士は、転職アドバイザーが丁寧・質が高いと評判の転職エージェントです。
管理栄養士・栄養士・調理師に特化してサービス展開しているため、専門性の高い添削や面接対策が受けられます。
栄養士業界への就職が初めての方・知識が少ない方でも、エージェントと二人三脚で転職活動を進められるでしょう。
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「色んな職場の栄養士求人を見て決めたい」
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求人に応募し書類選考が通ったら、次なる不安は「面接」でしょう。
ここからは、管理栄養士への転職面接の際に特に抑えたいポイントを解説します。
「どんな対策をすればいいか分からない…」という方は参考にしてみてください。
志望動機はどこでも必ず聞かれることなので、自信をもって答えられるよう準備しておきましょう。
基本的な志望動機の回答の流れは以下の通りです。
”なぜこの職場(施設)が良いのか”に関しては、当たり前ですが応募先に合わせて必ず内容を変えましょう。
応募先ならではの特徴や業務内容と絡めて話すことで、「熱意が高い・よく調べている」というアピールになります。
特に管理栄養士は業務の幅が広いので、応募先の業務内容は事前に確認し、相違のないようにしましょう。
また、志望動機と絡めて今の職場の退職理由を聞いてくるところも多いです。
1から100まで正直に話す必要はないので、志望理由と退職理由に一貫性を持たせながら、ポジティブな表現に言い換えて伝えましょう。
未経験でも説得力のある自己PRを作るには、自己分析をしっかり行うのが大切です。
今までの成功体験やエピソードは、未経験の場合は別業種の経験でも問題ありません。
成功するために工夫したことまで明確に伝え、それがどう管理栄養士業務に活かせるのかに絡めて話しましょう。
「成功体験やエピソードが思いつかない」という方は、失敗体験でもOKです。
大事なのは、”どう乗り越えたか”や”何を学んだか”。
問題解決力や分析力のアピールになるので、自信をもって伝えてください。
志望動機や自己PRのほかに、対策しておきたい質問をまとめました。
上記はどの企業でも聞かれることが多いので、ある程度回答を用意しておくといいでしょう。
管理栄養士の主な勤め先は、病院や一般企業が多いようです。
平均年収は約317万円、月給換算すると26万円ほど。
とはいえ全体の給与幅は279~745万円までと幅広いため、地域や勤め先などによっても異なります。(*)
希望の年収やボーダーラインがある場合は、募集要項で必ず確認しておきましょう。
ここからは、各勤め先で行う業務内容についてひとつずつ紹介します。
病院で働く管理栄養士の業務内容は、以下の通りです。
病院の管理栄養士は、入院患者さんが安全に食事をとれるよう食事内容全般を管理するのが仕事です。
介護施設で働く管理栄養士の業務内容は、以下の通りです。
基本的な業務内容は、病院勤務の管理栄養士と似ています。
異なるのが”年齢層の違い”でしょう。
病院は老若男女問わず入院しているので、患者さんの状態に合わせて献立を考えます。
施設は高齢者の方向けの献立を考えるので、柔らかく飲み込みやすい食材を使ったり、食べやすいように工夫したりします。
学校や一般企業で働く管理栄養士の業務内容は、以下の通りです。
食品メーカーでの管理栄養士業務幅は企業によって異なりますが、商品開発や品質管理・顧客対応・マーケティング関連など多岐に渡って行うことが多いです。
行政機関で働く管理栄養士の業務内容は、以下の通りです。
行政機関で働く管理栄養士のことを「行政管理栄養士」といいます。
主に保健所や保健センターなどに勤め、住民の健康づくりサポートをするのが仕事です。
今記事では、管理栄養士への転職について詳しく解説しました。
近年の高齢化社会・生活習慣病の割合が増えている中で、活躍できる幅が広い管理栄養士は今後も必要とされる職業でしょう。
未経験・異業種からのチャレンジでも、正しい転職活動や面接対策を行えば希望の職場が見つかるはずです。
転職サイトやエージェントを効率よく利用しながら、転職活動を成功させましょう。
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