無駄に部下の足を引っ張る能力が高い上司=無能な上司
毎日の仕事をこなすだけでも大変なのに、なんと彼らは、そのストレスを2倍…3倍…と大きくしてくれます。思わず同僚に愚痴ったり不平不満をぶつけてしまい、なんだか気分が落ち込んでしまいます。
そんな無能上司が、あなたの周りにも潜んでいるかも…?
【作:いけだいけみさん】
無能な上司は臨機応変です。
そのときの気分や相手に合わせて変幻自在な意見を繰り出してきます。さっき白と言っていたものが一瞬で黒に変わります。
また、都合が悪くなれば他人の意見を横取りすることにも何の躊躇もありません。
何なら本人は横取りしたことに気付いてすらいません。
常に自然体で部下をブンブン振り回す、それが無能な上司なのです。
午後二時シメキリ前に企画書を持ってったら、突然のダメ出しが始まることもあるでしょう。
「やる気」「積極性」「熱意」等は無能な上司の大好物です。
実際に部下にやる気があるかどうかは問題ではありません。上司がやる気を感じられるかどうかが問題なのです。
無能な上司は「やる気」という情熱をいつも一人追いかけているのです。
無能な上司の指示に具体性がないのは有名な話です。
最初は「君に任せる」と言っておいて、最終段階になって突然ダメ出しを始めるのもよくあることですね。任せるんじゃなかったのかよと突っ込みたくなりますが、それもこれもすべては部下のため。
上司の考える正解を部下が自主的に汲みとって情熱を持って形にすることで、部下に成長してほしいと願っているのです。ちなみに何が正解かは上司本人もよくわかっていません。
先に述べた「意見の横取り」と並んでよく行われるのが「成功の横取り」です。
部下がやった仕事は広い意味で考えれば上司である自分がやったようなものでその仕事が褒められているのは自分が上司だったおかげのようなものなのでまぁつまり要約すると褒められているのは自分、という柔軟な発想のもと、悪気なく部下の成功を横取りするのです。
とはいえ、上司も常に奪っているわけではありません。
上司と部下といえども関係は対等、ギブアンドテイクの精神を大切にしています。自分の失敗は部下のものとして譲ってくれる優しさも持ち合わせています。
無能な上司の特技のひとつに「責任回避」があります。
何かトラブルが起きると不思議なことに毎回上司には他の仕事が発生し、華麗に責任を回避してしまいます。他の仕事の内容は様々ですが、日報の確認をしていたり、デスクトップのフォルダを開いたり閉じたり開いたり閉じたりしていることが多いようです。
そんな多忙を極める上司ですが、永遠にフォルダを開閉しているわけではありません。
トラブルがすべて解決して自分の出番がもうないことを感じ取ったら、「僕にできることあったら何でも言ってね」と声をかけてくれることでしょう。
もちろんこれは社交辞令です。本当に何かをお願いするととてつもなく嫌な顔をされますので、くれぐれも注意してください。
どこの会社にも1人はいるであろう「無能な上司」、無能な上司がいるばかりに仕事は好きなのに会社が楽しくないと感じたり辞めたいと悩んだり…
モチベーションダウンさせるような無能な上司とは関わりたくないものですね。
いざというシーンで使えない無能な上司はなぜ生まれるのでしょうか?
ここからは、無能な上司の生まれる原因、ダメ上司チェックリストを使った特徴と対策についてご説明させていただきます。
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今でこそ無能な上司ですが、きっと彼らも入社したての頃は一生懸命仕事に取り組んでいたビジネスマンだったことでしょう。
では、なぜ無能な上司へと成り果ててしまったのでしょうか。
無能な上司が生まれる原因には以下3つの原因があります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
最近では能力主義の企業も増えてきましたが、老舗大手企業や家族経営の中小企業では、年齢や勤続年数に応じた昇進制度である年功序列制度が主流。
そのため、スキルや評価ではなく、年齢や勤続年数で昇進していくため仕事ができないのに上司になる人が多いということです。
そして大きなミスをしない限り昇進し続け降格はほとんどありません。
年齢や働いている年数が長いだけで威張るような人が多いのは、年功序列制度がひとつの要因となりモチベーションダウンを引き起こします。
無能な上司は強い自己保身からも生まれます。
家族を養うため、家のローン…と今のポジションを失われたくないと考え、昇進すればするほどに「降格」への不安が強くなります。
「失態」「ミス」をしなければいいという考えになり仕事への新しいチャレンジをしなくなり、与えられた仕事を卒なくこなすだけの毎日になるでしょう。
若い頃はやる気や熱意に溢れていた人も昇進するごとにモチベーションがなくなり、無能な上司へと成り果ててしまいます。
会社の評価制度に疑問を感じことってありませんか?
Aさんの方が評価されるべき人材ですが、理不尽にも会社ではゴマすりのBさんの方が、評価が高いことが少なくありません。
“上司のお気に入り”になれる人材こそが、仕事もできないのに昇進する人が多いのです。
無能な上司が無能な上司を生む…こんな悪循環が会社には存在します。
では具体的に無能な上司はどんな特徴があるのでしょうか?
ダメ上司チェックリストを使って気になる上司をチェックしてみましょう。
いくつチェックがあてはまりましたか?
ダメ上司・無能上司度をみてみましょう。
おめでとうございます!
あなたの上司は有能な上司です!
少し仕事がしにくいと感じる上司ですが、害がない場合は放置していても大丈夫でしょう。
無能な上司疑いがありますが、年齢によるだけのものかもしれません。
部下の手柄をとる、ミスの責任転嫁など直接関わる内容であれば無能上司認定です。
かなり無能な上司です。
こんな上司と一緒に仕事をしているあなたはエライ!
これ以上被害が大きくなるなら関わりを避けた方が良いでしょう。
完全な無能上司です。
あまり関わらないように距離を置くか、パワハラがある場合は上司に相談した方が良いでしょう。
それでも改善されない場合や一緒の職場にいることさえしんどくなれば転職もひとつの解決法です。
上記のチェックリストで無能な上司度が分かりましたが、それでも毎日職場で上司と関わらなければいけないですよね。
チェックリストの内容ごとにダメ上司、無能な上司の特徴と対策をご紹介します。
部下に仕事を丸投げして上司である自分は楽をしようと考えている上司。
明確な指示もなく「これやっといてね」と書類の束を渡される、膨大な量の仕事を就業後に渡される…上司として尊敬できる面はひとつもありません。
部下に丸投げ上司の対策は、その都度仕事内容を確認することです。
「これやっといてね」の丸投げ指示のあと「わかりました」というのはNG!
「何をどこまでするのか」と、こちらから具体的な質問をして指示内容を明確にしてもらいましょう。
無能な上司は自分の立場を守ることに必死、というか自分の立場しか興味ありません。
上司だから部下を守ってあげようという気はないのです。
「ミスをしたくない」と上層部からの評価を気にして新しいことにチャレンジしようとせず、チャレンジしようとする部下の足を引っ張ります。
また、部下の仕事が評価されるのを恐れて嫉妬心が膨らみ、大事な人材である部下潰すような上司も少なくありません。
“上司だから自分を守ってくれる人”“自分よりも仕事ができる人” という観念を捨て、自分の身は自分で守ることが大切です。
自分の身を守るだけの無能な上司から仕事の成果を評価してもらうのは諦め、淡々と仕事に取り組むことで自分自身のスキルを上げることに専念しましょう。
無能な上司は仕事ができないので、ミスも多く、そのミスは自分で責任をとらず、部下のせいにします。
無能な上司を通り越して最悪ですね。
本来であれば上司は、自分のミスも部下のミスも責任を取るのが仕事ですが、ミスを責任転嫁する上司は理不尽の固まり。
ミスが多い上司のもとで働くなら、上司がミスをしないように気を付けてあげることが対策です。
もうどっちが上司で部下なのか分かりませんが、ミスのない環境を作ることで自分自身も嫌な思いをしなくても済みますね。
無能な上司に振り回れないように、うまく誘導できるような有能な部下になることで上司のミスの責任転嫁から回避できるでしょう。
部下にミスを押し付け手柄は盗む、まるでジャイアンのような上司です。
部下の手柄を盗んで評価を得ている上司は多いですが、1度経験すれば対策できることを覚えておいてください。
手柄を盗む上司に対しては、予め周囲に根回しをして手柄を盗めないように対策をとったり、嘘の情報を流し妨害作戦を行ったりといった方法が効果的です。
一度痛い目をみれば二度と手柄を盗もうとは思わないでしょう。
無能な上司といえば、聞くたびに発言が変わるということでしょう。
自分軸を持っていないため、上層部からの意見や気分で左右され従う部下は苦労が絶えません。
「昨日はAと言っていたのに今日はBと言っている、3時間後にはCに変わっている…」
業界や企業の動向をみて根拠のある発言ならいいのですが、無能な上司には根拠は皆無。
ただの気分屋で仕事のやり方を変更してしまいますし、言った本人は覚えていないこともしばしば。
発言がブレブレの上司と話すときは必ずメモを取り、なぜそれをするか根拠をさりげなく聞くことが大切ですし、メールや文書で指示を貰うのも効果的です。
ただ単に忘れているだけかもしれませんので、〇月〇日「指示内容」を記し、発言の後に確認するようにしてみましょう。
また、「どうせ言うことは変わる」と指示内容が変わることを事前に想定して仕事に取り組めば気持ちも楽になり、最終的な指示を待って仕事に取り掛かる判断ができますね。
最終的な責任を持つ上司は決断力が必要ですが、無能な上司は「責任を負いたくない」ため決断を恐れています。
「〇〇に任せるよ」
「うーん、どうかなぁ」
「君がいいと思えばいいんじゃない?」
など、はっきりとした決断をせずあやふやな返事をしたり決断を先延ばしにしたり。
上司に決断してもらわなければ進まない仕事ってありますよね。
決断を待っていたらいつまでたっても仕事が終わらない…こんな決断力のない上司は、上司が決断しやすいような問いかけがおすすめです。
例えば、自由な発言ができるオープンクエスチョンではなく、解答範囲を限定したクローズドクエスチョンで決断を求めましょう。
上司の決断の不安を取り除くように、しっかりとした根拠ある説明をしてあげると決断しやすくなりますよ。
ささいなトラブルや自分の気分次第で感情的に怒り出したり、そうかと思えば突然部下を褒めだしたり…
感情のコントロールができない上司も無能な上司の一種。
TPOを考えず部下を怒り散らし不快な気分にさえ、部下のモチベーションを下げるのが得意です。
このようなダメ上司の場合は自分のストレス発散のため部下に当たり散らしているケースが多いため、機嫌が悪いときはそっと離れることが重要です。
自分がターゲットにならないように、上司の状態次第で近づかない対策が効果的です。
何を言っているか分からない上司、何を伝えても暖簾に腕押しの上司。こんな上司はコミュニケーションスキルのない無能上司。
コミュニケーションスキルが低いと指示を受けるのも仕事内容を伝えるのも難しく、「この上司の下で働いていていいのか」と悩んでしまいます。
コミュニケーションスキルが低い上司と接する際は、ひとつひとつの内容を確認しながら話すと良いでしょう。
相手が理解しているかどうかを確認する、という作業を行い指示内容にミスがでないよう気を付けることが大切です。
どうでもいいことをネチネチとしつこく言う上司は、揚げ足取りの無能上司。
プレゼンでもささいやことに突っ込んで指摘し、とりあえず部下は説教したいタイプ。
パワハラ気質も十分なので関わり過ぎると潰されるリスクがあります。
真面目に聞かない、聞き流すなどの対処法がありますが、ネチネチしつこいパワハラ上司に対してはあまり効果があるとはいえません。
知らないうちに心を病み鬱になる可能性もあるため、自分自身のメンタルヘルスを守るためには我慢し過ぎないことが重要です。
異動や転職といった方法で回避することも検討しましょう。
日本人といえば精神論や根性論が古き良き文化とされていますが、もはや時代錯誤。
「やる気」「努力」「気合」「真心」や「みんなやっているから」といった理論はブラック企業を疑います。
精神論だけで仕事はできませんし、解決策にもなりませんので、根性論・精神論ばかり言う上司は悪しき慣習が生んだ無能上司です。
頑張っている気持ちを伝え成果を出すことが対策ですが、ブラック企業では過重ノルマの押し付けもあるため、ひどい場合は異動や転職して逃げることをおすすめします。
「昔はこうだった」が口癖の上司、いますよね。
昔の古い価値観に固執し、新しいことを受け入れられない時代錯誤上司。
新しいやり方を覚えられない・覚える気がないと考え、ミスをしたくないからわざと受け入れないようにしているといったケースがあります。
時代とともに仕事のやり方や業務内容は日々変化していますが、それについていけません。
時代錯誤上司に対しては、安心させてあげることがポイントです。
「新しいやり方も怖くない」「新しいやり方にするとこんな風に改善する」といった内容を丁寧に説明してあげることで変化も受け入れやすくなるでしょう。
昭和アナログ人間の上司はITに弱いことが特徴。
Excelで書類を提出したら「確認のために電卓でもう一度計算しろ」と、理不尽すぎることを指示してきます。
パソコンを使えば「壊れた!」と騒ぎ、大事なデータを消去してしまう…すべてIT機器のせいにしてアナログにこだわる無能上司で、紙媒体にこだわり続ける人もいますね。
年齢を重ねると新しいことを覚えることができず、柔軟性も低下してしまうためある程度は仕方のないことです。上司のやり方も尊重しつつITの利便性を説明し少しでも理解してもらいましょう。
頭ごなしに上司のやり方を否定しないことがうまくいく方法です。
ポジションを得た上司は仕事もできないのに“自分はエライ”と勘違いし、プライドばかり高くなってしまい自分の意見が否定されたり、部下がついてこなかったりした場合は「馬鹿にしている!」と怒り出す人も少なくありません。
周囲の人間はプライドを傷つけないように気を遣って過ごしますが、関わるのがしんどいと感じてしまうでしょう。
プライドが高い上司とうまく仕事をするには、「否定しない」ことを念頭にコミュニケーションをとるようにしましょう。
誰でも相手に否定されると辛いものですが、特にプライドの高い上司は否定されることに敏感です。
肯定しながら意見を伝えるような話し方を工夫すれば、トラブル回避できるでしょう。
無能な上司はプライドが高いと説明しましたが、いつまでも過去の栄光にしがみ付いていることも特徴のひとつ。
「昔は〇〇だった」と、聞いてもいないのに隙があれば喋りだしましますが、正直聞き飽きたしうざい…が部下の本音。
過去の手柄を自慢する上司に対しては、職場内の平和のため気分良くさせておくことが無難。
「あぁいつもの手柄自慢が始まった…」と感じても嫌な顔をせず「すごいですね!」とほめたたえておけば気分が良いのですから。
自慢話が始まったら先に「〇〇がすごかったんですよね!」と先に言ってしまえば長話を回避させやすいコツですよ。
聞きたくない無能上司の話は右から左に聞き流しておきましょう。
仕事への熱意、上司になってどこかへ置いてきてしまったのでしょうか。
パソコンでゲームをしたり雑誌を読んでいたりと仕事とは関係のないことをしていることもしばしば。定時になるとすぐに帰る人も多いですね。
やる気のない上司は、部下のやる気まで失わせる存在です。
あなたが仕事に対して意欲的であればあるほど、やる気のない上司に嫌気がさすでしょう。
やる気のない上司に対しては、何をしても無駄です。
上司本人にやる気がないだけで他に悪影響がないのであれば、相手をしないことが得策。
もっと自己成長したいと感じるのなら、異動や転職といった方法も考えましょう。
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いかがでしたでしょうか?
無能な上司の生まれる原因、ダメ上司チェックリストを使った特徴と対策についてご説明させていただきました。
年功序列制度が強い企業ではいつまでたってもその社風や制度は変わらないものです。
そのため無能な上司が良くなることや自分の成長につながるとは考えにくく、部下である自分自身が精神的に消耗していくだけです。
無能な上司のせいで適切な評価もされずストレスを抱えて仕事をする羽目になるでしょう。
また、無能な上司はキャリアアップの妨げにもなる存在です。
気になる上司がいれば、ぜひ【ダメ上司チェックリスト】で無能上司度を出してみてください。
ストレスを抱え込まずに「仕事」と割り切ることも大切ですが、対策を講じてもダメな場合は、いっそ上司から逃げることも考えてみてくださいね。