【作:まるいがんもさん】
あなたは何のために仕事をしていますか?
生活のため、家族のため、趣味のため、お金を貯めるため‥
働く理由・目的は人それぞれですが仕事とプライベートのバランスは大丈夫ですか?
「仕事だから仕方ない‥」とプライベートを犠牲にするほど働きすぎている人は、知らず知らずのうちに『仕事中毒』になっている可能性があります。
ここでは、仕事中毒な人の特徴やなりやすい人の性格、危険性、対処法などを紹介していきます。
『仕事中毒』に思い当たる節がある人はこれからの働き方や仕事について考えるきっかけにしてみませんか?
仕事中毒
家庭や自分の健康をなおざりにしてまで、仕事をやりすぎる状態。また、その人。働きすぎの人。ワーカホリック。
※引用:デジタル大辞泉
仕事中毒はワーカホリックと言われ、「work(仕事)とalcoholic(アルコール中毒)」の合成語として1970年代に米国の作家ウェイン・オーツによって作られた言葉です。
ワーカホリックに陥っている人は自覚なく過剰に働き続けることや、仕事に依存し離れられない状態、仕事をしていないと不安な状態になり、心身や友人・家族との人間関係を壊してしまうなどの弊害をもたらす可能性があります。
日本人は働きすぎと言われることが多いですが、“仕事熱心”と“仕事中毒(ワーカホリック)”は違います!私生活を犠牲にしてまで働く必要が本当にあるのでしょうか?
仕事熱心とは仕事にやりがいを感じ、熱心に取り組んでいる人であり一見すると仕事中毒(ワーカホリック)と同じようですが、仕事熱心な人は仕事とプライベートの境目がはっきりしている、オン/オフの切り替えができており仕事に対してポジティブで充実した状態であると言えます。
では、仕事中毒(ワーカホリック)の特徴にはどのようなことがあるのか見ていきましょう。
ここに挙げた特徴に当てはまる項目が多い人は注意が必要です!
このように家族、趣味、健康、プライベートな時間よりも仕事の時間を捻出することばかり考えてしまい『仕事が最優先』となっている人は仕事中毒(ワーカホリック)である可能性が極めて高いでしょう。
仕事中毒(ワーカホリック)になりやすい人の性格には上記のようなことが挙げられます。
見ていくとネガティブな訳ではなく、むしろポジティブに捉えられる性格である場合が多いのですが、度合いや方向性を間違ってしまうと仕事中毒・仕事依存症へと向かっていってしまい精神状態や周囲の環境に悪い影響をもたらします。
仕事中毒(ワーカホリック)の状態に気付かず放置し続けると心身の健康を損なってしまうことなど悪影響をもたらすケースが多く見られます。
そうならないために仕事中毒(ワーカホリック)の危険性を理解し改善させる努力が必要です。
このように仕事中毒(ワーカホリック)になることで、強迫性障害や自律神経失調症、うつ病などの病気を発症する可能性が高く、酷い場合は過労死となることも。
これらの症状が強く出始めるのは30代からが多いとされ、仕事へのモチベーション低下から早期離職に繋がってしまうケースもあります。
また、仕事を優先し続け家族や友人をないがしろにしたことで離婚を切り出され家庭崩壊となる、友人関係に亀裂が入ることも‥。
家族のイベントや子供との約束を「仕方ない、仕事だから‥」と二の次三の次にしていませんか?
あなたにとって本当に大切なものは‥ “仕事”ですか? “家庭”ですか?
仕事に依存し離れられなくなった状態である仕事中毒(ワーカホリック)を改善させるための対処法を紹介します。
手遅れとなる前にこれからの働き方にしっかり向き合ってみましょう。
休憩時間は休む、仕事を家に持ち帰らない、休みの日は仕事から離れる‥など仕事とプライベートの境目をはっきりさせましょう。
時間の見境なく仕事をし続けるよりメリハリをつけることで業務効率の向上に繋がります。
急に趣味を見つけることは難しいですが、休みの日にゆっくり散歩をしてみる、行ったことのない場所に行ってみる、映画を見る、スポーツ観戦、料理を作る‥など、どんなことでもいいので仕事以外の新しい何かにチャレンジしてみましょう。
気分転換になるだけでなく新しい出会いがあるかもしれません。
仕事、仕事‥と結果としてコミュニケーションを取ることを避けてしまっていた家族や友人と少しずつでもコミュニケーションを増やしていくことを大切にしましょう。
最終的にあなたを助けてくれるのは家族や友人です。仕事以外での人間関係の大切さを忘れないでください。
健康でなければこの先も仕事を続けていくことができません。食事の時間を楽しみ栄養をしっかり摂り、よく眠る。
健康的な生活こそが基本中の基本です。
今の会社ではどうしても仕事中毒(ワーカホリック)となった状況から抜け出せないと感じるのであれば、転職をして環境を変えてみるのも一つの方法です。
仕事への依存性が高い仕事中毒(ワーカホリック)となってしまっている場合は、自分一人での意思では断ち切ることが難しいこともあるでしょう。
また、「転職をする」と言っても今の会社を辞め環境を変えることは勇気がいることであり不安も伴います。
すぐに転職を考えていない場合でも、仕事中毒(ワーカホリック)となっている状況の話しを誰かに聞いてもらうことも大切なので、転職のプロである転職エージェントのコンサルタントに相談だけでもしてみてはいかがでしょうか?
転職エージェントでは、キャリアカウンセリングから始まり求人紹介、面接アドバイス、雇用条件交渉など一貫して転職活動をサポートしてくれます。
あなたのキャリアパスを一緒に考えてもらうことや、これからの可能性を見いだしてもらうだけでも価値のある時間となるはずです。
「日本人は勤勉でよく働く」とのイメージや「karoshi(過労死)」という言葉が国際的に採用された経緯があるように、世界の国の人達と比べ日本人は働きすぎなのでしょうか?
参考までに、OECDの統計による世界主要国の全就業者1人当たり平均年間実労働時間をランキングにしたものがこちらです。
※引用:グローバルノート「世界の労働時間 国別ランキング・推移(OECD)」
https://www.globalnote.jp/post-14269.html
日本が上位に入ると思いきや、1位はメキシコの2,137時間/年であり日本は22位で1,644時間/年という結果でした。
世界の平均年間実労働時間が1,726時間/年であるため決して日本人が働きすぎではないことが分かると思います。
しかし、これにはカラクリがあり日本は他国と比較し“サービス残業”が多い傾向にあるため実労働時間とは言え数字に表れない労働時間がこれ以上にあることも否定出来ません。
また、2020年12月に国家公務員の10、11月の正規勤務時間外の「在庁時間調査」結果が発表され話題となりました。
20代総合職、長時間職場に 省庁の「在庁時間」調査―河野担当相(時事ドットコムニュース)
・20代総合職の約30%が過労死ラインの目安とされる月80時間を超えている
・30代でも約15%が該当
この結果に対し河野行革担当大臣は「このデータを見る限り、サービス残業がないということはおよそ考えられない。残業をやらざる得ない状況になっているという実態がないかのごとく、建前で振る舞うことはもはや許されない」と言っています。
日本人は働きすぎと言うか、“働かされすぎ“ ”働かなければいけない“状況となってしまっているのかもしれません。
未だに「一生懸命仕事に打ち込む姿こそ美徳」「休むことは怠け」という感覚が抜け切れていないのでしょう。
このような状況では日本人に仕事中毒(ワーカホリック)が多くなってしまうことにも頷けます。
ここでは仕事中毒(ワーカホリック)について紹介させていただきました。
あなたはどうでしたか?自分では気付かぬうちに仕事中毒(ワーカホリック)気味になっていませんでしたか?
一度立ち止まって自分自身・家族としっかりと向き合ってみましょう。
あなたが一番大切なもの、失いたくないものは何なのか?を考えてみることで進むべき方向が見えてくるはずです。
これからは仕事中毒ではなく仕事熱心な人に!