悪口ばかり聞こえる職場にうんざり!かわす方法・撃退法はあるの?

職場の悪口
退職理由や転職理由では「人間関係の悩み」がいつも上位を占め、1日の長い時間を過ごす職場での人間関係は働く上でのメンタルに大きく影響します。


「悪口ばかりの職場で居心地が悪い」と、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

仕事への不平不満、陰口がいつも聞こえる職場は、いくら仕事が好きでもモチベーションは下がりうんざりしますし仕事の効率性も悪く良好なコミュニケーションもとれません。

最近ではラインでの悪口や陰口もみられ、グループからの孤立など悪質なケースも増加しています。

今回は、悪口を言う人の特徴、悪口をかわす方法・撃退法、悪口のターゲットにならない方法などをご紹介させていただきます。

職場は悪口や陰口が起こりやすい環境

悪口や陰口は、「他者を悪くいうこと」ですが、複数の人間が集まる場所で起こりやすいものです。

  • 個人をターゲットにし、意図的に対象者が周囲から嫌われるように仕向ける
  • 対象者の噂話を陰でコソコソ話す
  • うまくいかない状況や評価を他者のせいにする

仕事がひと段落して休憩時間、さあゆっくり休もうと思ったら聞こえてくる悪口や陰口。
こんな経験をされた方は多いのではないでしょうか。

職場で起こる悪口や陰口の対象になる相手は、上司、同僚、後輩など様々ですが悪口や陰口の内容は真実ではない可能性が高いため、盲信するのは危険!
職場は様々な世代や職種の方が協働しているため、お互いの価値観が合わないことや仕事の進め方や評価の違いについて衝突しがちで、悪口や陰口が起こりやすい環境ということになるのです。

しかし、職場の悪口や陰口の特徴として、不平不満を訴えたいのではなく、ただたんに“話のネタ”になっているケースが多く次から次に社内でターゲットが変わることも少なくありません。

悪口や陰口が横行している職場はデメリットばかり!

悪口には、企業の経営や仕事内容に対していう悪口・ある個人をターゲットにする悪口など種類がありますが、どちらにしても聞きたくもない悪口ばかり聞かされているとストレスが溜まるものです。

ストレス以外に起こるデメリットについてご紹介します。

仕事への意欲が減退する

仕事に対して意欲的になっているさなかに悪口を聞かされるとどうですか?

  • 「絶対潰れるよね、この会社」
  • 「給料が低いから辞めた方がいいよ」
  • 「仕事の評価とか査定おかしいよね」
  • 「あーあ、仕事面白くないな」

こっちは真剣に仕事に取り組んでいるのに!

そして悪口を言う人は必ずこう言います。「あなたはどう思う?」
下手に同調も反論もできずに、曖昧な返事をするしかないでしょう。

人の悪口や不満ばかりが聞こえる社内では、モチベーションも下がる一方で退職を考える方もいるでしょう。

腐ったみかんになる

悪口や陰口が横行している社内に居続けることで、といつのまにか「腐ったミカンになる」と言われますが、これはドラマ「3年B組金八先生」で武田鉄矢演じる金八先生が唱えた腐ったミカンの方程式です。

同じ箱に1つの腐ったミカンが入っていると、他のミカンも腐ってしまうことを、1人の人間の悪影響が周囲の人間にも及ぼすことを例えて言った言葉です。

悪口や陰口を最初は「嫌だな」と思っていても、長く同じ環境で働くことでミカンと同じようになってしまうのです。
いつの間にか悪口や陰口に同調して、同じ腐ったミカンになってしまう人は少なくありません。

ストレスが溜まる

日常的に行われる悪口大会に疲れた、という方も少なくありません。
悪口や陰口には関わらないことが鉄則ですが、「自分自身が言われている気がする」と不安になったり、悪口を言う人と言われている人との板挟みになったりとストレスが溜まるものです。

同調しないとグループから孤立してしまうかもしれないという不安から、つい同調してしまったという方も少なくありません。

Point

悪口や陰口が横行している職場は「有害無益」

悪口や陰口を言う人はこんな人!

職場のチームワークを乱す悪口や陰口を言う人にはこのような特徴があります。

当事者意識が薄い

会社の悪口を言う人は、自分が社員の1人、当事者であるという認識がない方が多いです。

  • 仕事の結果が出ない
  • 営業の成績が上がらない

こんなことに対して会社が悪い、扱っている商品自体が悪い、人事が悪いという人は当事者意識に欠けています。
当事者としての認識があれば、自分自身の営業スキルを見直したり、商品知識を深めたりといった努力をするでしょう。

いつも誰かのせいにしたい、自分は悪くないという考えなので悪口や陰口といった方法で鬱憤を晴らすのです。

本当は認められたい

「仕事を頑張っているのに給料が上がらない、評価をされない」とグチグチ言っている人は、自分の思った通りの結果が出ないことで不満を感じています。

「もう辞めようかな」と言い続ける人もいますが、本心では認められたい、評価をされたいと思い、承認欲求の表れです。

悪口を言う中で、「そんなことないよ」と誰かにフォローしてもらいたいと思っている人も多いですが、認められたいと思いつつもそれほど努力もしていない、仕事への意欲や向上心も低いといった特徴があります。

マウンティング

自分は他人よりも優れている、と示したいために悪口を言う人や悪口や陰口を言うことでマウンティングし、対象者の評価を下げようとする人もいます。
悪口や陰口でマウンティングをとり相手を下げることで、空虚な優越感に浸っているのです。

自分の価値観が全て

悪口を言う人は視野が狭く、新しいことや自分の価値観と異なることを嫌う傾向があり、新しいことにチャレンジする人に対して、否定的な考えをもち悪口や陰口で攻撃するのです。

そして、自分の価値観が正しいと認められたいために周囲へ悪口を言い同調圧力をかけ仲間を作り、同調を得ると、「やっぱり私が正しいよね」と仲間意識を感じ満足するタイプです。

チームワークがとれない

企業はチームワークで成り立っていますが、悪口や陰口を言う人は周囲への配慮はできず協働できません。
自分の何気ない一言が「社内の悪影響になる」ということを理解していないのです。
ただ自分自身の不平不満、ストレスの発散や自己満足のために悪口や陰口を言い、チームワークを乱してしまいます。

自信がない

悪口や陰口を言う人は「実は自分に自信がない」という方が多いです。

いつも周りの目を気にして自分にターゲットや批判がこないように、誰かをターゲットにして悪口を言う人もいます。
自分に自信がなく、自信をもち仕事をしている人や仕事をスムーズにこなす人への劣等感や妬みを悪口で発散させているのです。

また、自信がないために不平不満を感じても本人に直接訴えることができず相手に隠れた陰口を言ってしまうという特徴があります。

「相手に言いたいことを言ったら自分はどうなるか?」「もし反論されたらどうしよう」というネガティブな感情を持っています。

大きなリスクを抱えている

本人は「悪ふざけで言っただけなのに」と軽い気持ちで悪口や陰口を言っているのかもしれませんが、企業内で表沙汰になることで社内の人間関係の悪化やいじめに繋がります。

悪口や陰口を言う人は基本的にトラブルメーカーであり、取引先との関係に影響を及ぼし、人間関係だけでなく企業間の信頼関係を損なうリスクもあります。
日常的に悪口や陰口を言う人は、後々企業を巻き込んだ大きなトラブルを引き起こすリスクを抱えています。

Point

  • 人を不快にさせる悪口や陰口を言う人は、ネガティブ思考で弱い人
  • 悪口や陰口は負の連鎖を生み、大きなトラブルの原因になる

もしあなたが悪口や陰口に同調してしまっていたら…?

記事を読みながら「もしかして自分も悪口を言っているかも…」と過った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もしあなたが悪口や陰口を言う人につい同調してしまっていたら、今すぐ同調するのはストップしましょう。

悪口や陰口の同調は、一時的に言った相手との連帯感や仲間意識が高まりその場は楽しく過ごせるかもしれません。
しかし悪口や陰口の対象となった人や会社にバレてしまったとき、もしかするとあなたが首謀者にされる可能性があります。

「自分は頷いただけなのに」と悔やんでも後の祭り…
社内での評価や査定に響いたり、社内での居場所がなくなってしまうリスクもあります。

悪口や陰口をかわす方法・撃退法は「見ざる、言わざる、聞かざる」

では、いつも聞こえる悪口や陰口をかわす方法・撃退法はあるのでしょうか?
悪口や陰口のトラブルに巻き込まれないために、「見ざる、言わざる、聞かざる」3つの対処をしましょう。

【見ざる】他人のことを気にしない

誰かの欠点や失敗を気にしたり、悪口を言う人との信頼関係は気にしません。
悪口を言う人に目を向けず距離を置くことで、ストレスを溜めず本来の自分の仕事のスタンスを取り戻せるはずです。
楽しそうにワイワイと悪口や陰口に花が咲いているグループを見ても「見ざる」を貫きましょう。

【言わざる】同調しない

会社で賢く生き残るためには、悪口や陰口に同調せず自分自身をまっすぐにもち、自分の身を守ることが重要です。
言わざるを続けることで、悪口を言わず自分自身の評価を下げずにすむでしょう。
悪口や陰口を言う人とは価値観が異なるんだ、という意識をもち同じ価値観を持つ人を大切にしてください。

【聞かざる】聞き流す

悪口や陰口が始まったら、当たり触りのない会話をして聞き流しましょう。
「そういえばさ…」と違う話題にすり替えるのもおすすめです。
聞き流すことを続けていれば、「言っても意味が無い」「共感されないから面白くない」と認識され、次第に悪口や陰口を聞かされなくなるでしょう。

「悪口は聞かない」という強いスタンスをアピールすることが大切です。

ターゲットは自分だった!自分の陰口が聞こえるときは?

もし自分自身が悪口や陰口を言われていたらどんな行動や対処法をとればよいのでしょうか?
日常的に関わりのない相手であれば無視すればいいのですが、同じチーム内やこれからも関わっていく相手だったら…と不安になりますよね。

これから避けて通れない相手からの悪口や陰口には、関係性を壊さずスマートな対処法をとらなくてはいけません。

ポジティブに考える

基本的に悪口や陰口のターゲットというものは、社内で回り回ってくるものです。

そのため、「自分も誰かから悪口や陰口を言われているかもしれない」と認識しておいた方が気持ちは楽でしょう。

「悪口や陰口を言われたくない」という意識が強くなればなるほど、自分以外の悪口に同調してしまったり陰口に乗っかってしまったりするため、意思や行動を相手に合わせないことが重要です。

ネガティブに捉えず、「ふ~ん、価値観が違うんだな」とポジティブに捉え受け流すことを意識してみてください。
悪口を言う人は自分にとって利をもたらす人なのか?ということを考えると、表面上の付き合いだけでうまくかわし、密な人間関係を構築すべき人なのかどうかが分かりますよね。

仕事と割り切る

悪口や陰口は負の連鎖を引き起こしますので、悪口を言う人のもとへは因果応報でいつか自分自身に跳ね返ってくるもの。割り切って自分自身がやるべき仕事に淡々と取り組んでいれば、社内での評価もおのずと高くなるはずです。

悪口を言えば悪いことが返ってくる、気にせず仕事に注力すれば結果として自分に返ってくるという因果応報を覚えておきましょう。

自分の行いを見直してみる

もしかすると気付かないうちに相手に嫌な思いや失礼な態度をとっていたかもしれない、と自分に非があったのか振り返ってみるのも必要です。
悪口や陰口は絶対だめなことですが、何か原因があったのかもしれないと考えてみましょう。
相手との信頼関係を回復したい場合は、本人に直接聞いてみるのも一つの方法です。

ひどい場合は人事・上司に相談を

モラハラやハラスメントにつながる悪口や陰口に悩んでいるなら、人事や上司に相談してください。
悪口や陰口は“よくあること”と思われがちですが、企業としてのモラルの問題であり、コンプライアンス違反につながる恐れもあります。

企業の信頼性に関わり、企業としての改善策を講じる必要があるでしょう。
企業内でのコンプライアンス管理ができていない内部の社員が信用できない企業に対して、外部の企業や社会は信用できませんよね。

悪口や陰口はマナー違反!絶対に同じ土俵に立たない!

悪口や陰口を言われてイライラするしうんざり!という気持ちは理解できますが、同じ悪口や陰口で仕返しすることは絶対避けましょう。

悪口や陰口は自分自身の評価、価値を下げる行為ですので、同じ土俵に立ってしまったら同じように価値を下げてしまいますよね。
悪口や陰口には毅然とし勝手に言わせておけばいいのです。
自分の行動を振り返っても原因がなく、勝手に悪口や陰口を言っている相手に対しては気にしないことが大切です。

そもそも会社は年代や専門性が異なる様々な人材が集まっているため、お互いがもつ価値観は多様であり基本的に全員が仲良くできるわけがない環境なのです。
「分かり合えない人もいるな」くらいの大人な対応をとりましょう。

もう辞めたい!悪口・陰口でうんざりする場合

ここまで、悪口や陰口に対して「見ざる聞かざる言わざる」の対応をしましょうと述べました。実践していただければ、ある程度はストレスを溜めずに仕事に取り組めますが、悪口や陰口がなくなったわけではありません。

悪口や陰口が聞こえる環境にいる限り、いくら受け流していてもいつかは「もう限界!」「辞めたい」と職場にいることに我慢の限界がくるでしょう。

今の職場が限界で辞めたいと思ったのなら、働く環境を変えてみるのがおすすめです。
無理だと感じながら働き続けているとストレスが溜まり、心身の負担が大きくなるばかりでうつ病に陥る方も少なくありません。

悪口や陰口を言う人と向き合わなければいけない、耐えなければいけない日々は人生にとってもったいない時間だと思わないですか?
ましてやうつ病に陥るほどストレスを抱えてしまうなんでもったいないことです。

悪口や陰口がなく、居心地の良い環境で仕事に取り組める環境へ一歩踏み出すチャンスととらえ転職を考えるタイミングなのかもしれません。

Point

  • 悪口や陰口が横行する会社は、自分のキャリアの財産にならない
  • 居心地の良い会社へ転職し、自分らしく働けるチャンスを掴もう!

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女性の敵は女性?女性の職場は悪口・陰口が多いって本当?

休憩時間や給湯室での噂話、上司の悪口…仲良く見えても上辺だけだったりマウンティングだったり…

女性が多く働く職場は悪口や陰口が多いといわれ、価値観が異なる女性同士は、お互いの仲間意識のためにグループを作り共通の敵を作る傾向があります。
では、悪口や陰口は女性特有のものなのか?というとそれはNO!

男性同士でも悪口や陰口は起こり、女性と異なるポイントは悪口の目的です。
男性の悪口や陰口では、仕事ができる社員に対しての嫉妬や出世、自信の評価のためというケースが多いです。

職場での悪口や陰口は年齢や性別に関係なく起こり、誰しもが巻き込まれる可能性はあるものなのです。

【まとめ】悪口や陰口に同調しない!自分軸をしっかりもつことが大事

いかがでしたでしょうか?
職場での悪口、陰口についてご説明させていただきました。

株式会社セレブレイン代表取締役社長を務める高城幸司氏はこんな言葉を伝えています。

「空気を読めない人であることが重要だと私は思っています。
チームの雰囲気が沈滞気味でも前向きな態度を貫く、愚痴や悪口が飛び交っても同調しない、といった姿勢が大切です」

悪口や陰口は自分自身の価値を下げる行為です。
悪口や陰口に対して空気を読めない人であることで、自分の価値を下げないように。
また、自分自身の軸をしっかりと作り前向きに仕事に取り組む大切さを伝えてくれていますね。

悪口ばかり聞こえる会社にはうんざりします。
集中して仕事に取り組みたいのに、悪口や陰口、噂話が邪魔をして満足な仕事ができない…と悩んでいる方はご紹介した悪口をかわす方法・撃退法を試してみてくださいね。

もし、それでも対処できず改善されない場合や居心地の悪い職場にうんざりする場合は、気持ちよく働ける環境へ一歩踏み出すことも検討してみてください。

職場を辞めたいと思ったとき転職エージェントを利用していただければ、職場環境や人間関係などの企業情報を知った上で転職できるので自分に合った職場と出会えることができるでしょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷