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試用期間中に退職はできる?転職への影響は?

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正社員雇用だけでなく、アルバイトやパートでも現在の日本では働く際に大体企業から提示される『試用期間』。社会人経験のある方は、実際に試用期間を経験した方のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

でもこの『試用期間』とはどういったものなのか、流されるまま体験はしたけど、実際にどんなものなのか正しく理解できていますか?そしてこの試用期間内に「仕事を辞めたい」と思った時、退職はできるのでしょうか?また退職した際には、転職への影響はあるでしょうか?

今まさに試用期間中で退職したいと悩んでいる方。退職して転職活動を始めている方。試用期間で辞めた場合の転職の仕方を含めて、確認していきましょう。

『試用期間』てどういう期間?

試用期間の意味とは

『試用期間』て名前まま、お試し期間でしょう?とお察しの通り、簡単に言えばまさに正社員採用のお試しをする期間を『試用期間』といいます。けれど、この試用は企業側にとってのお試し期間だということは知っていたでしょうか?

雇用した人材が会社にとって適しているかを見極める期間であり、実際に雇用された本人は正社員と同等の立場になります。期間は会社によって異なり、一般的には1か月〜3か月程度。長いところでは1年と規定されているところもあります。

試用期間内であれば、会社からの解雇もありえますが、その場合には正当な理由が必要であることと法律で定められています。正当な理由とは「経歴詐称」「無断欠勤」「勤務態度が著しく悪い」などがあり、「社風に合わない」「仕事ができない」といった理由は曖昧な理由として、解雇の理由としては成り立ちません。

また、退職の30日前までに通達を出すことと定められていますが、雇用から14日以内であれば、即日解雇が可能となっています。

試用期間で退職する方は意外と多い

それでは、試用期間中に採用された側から、退職の意思を通すことはできないのでしょうか?それについては、正社員と同等の社員契約を結んでいるため、当然退職する権利はあります。そして、意外とこの期間に退職するという方は多いです。

採用前に会社の実態や、仕事の内容をすべて知るということはかなり難しいです。そのため、実際に雇用され仕事してみて、職場の雰囲気がイメージしていたものと合わなかった。仕事内容が実際に働いてみたら思っていたものと違った。また働いてみたらブラック企業だった。など、様々な理由で退職するというパターンは結構多いのです。

試用期間は簡単に退職できる?即日退職は可能?

先にも話した通り、この試用期間を雇用された側にとっても、会社や仕事を体験するお試し期間だと勘違いしている方がいます。どうせお試し期間なんだから、簡単に辞められるでしょう?と考えるのは、社会人の考え方としてはいただけません。

実際の立場は正社員雇用と同等の立場です。そのため、「簡単に辞めてOK」と考えるべきではありません。即日退職なんて以ての外です。トラブルの元となってしまう可能性も多いにあります。

社員なので、基本的には就業規則の退職規定に則るべきですし、もしそういった定めがなければ、法令の「退職の2週間前には申し出る」事を遵守すべきです。それを破った場合には、損害賠償を請求される場合もありえるので注意してください。
退職を申し出るタイミングや、伝え方などについては、また後ほど細かく説明します。

試用期間で退職した場合、転職に影響はある?

試用期間で退職したら、履歴書に書かないといけない?

試用期間中で退職と言えば、こちらも先に行った通り採用から3か月以内…長くても1年以内には辞めたということになります。かなり短い期間ですし、いっそ言わなくてもいいんじゃない?と考えてしまうかもしれません。

結論から言うと、試用期間であろうと正社員として働いていた期間があるなら、正直に書くべきです。
書かなければいけないという定めはないので、実際のところ本人の裁量によるところではありますが、例え1か月でも不自然に間が空いていれば、面接では高確率でそこを突っ込まれます。この期間は何をしていたの?と聞かれた時に、もし嘘をついてしまえば、それに気づかれた時に「面接で嘘をつくような人」というレッテルを貼られ、一気に信用を失います。

また、社会人経験があれば、社会保険などの加入で経歴が残ります。いざ入社した後に、面接で隠していた経歴が見つかれば、嘘をついた程度ならまだしも、下手をすれば経歴詐称として損害賠償を請求される恐れもゼロではありません。

そんなリスクを背負うくらいなら、正直に書いてなぜ退職したかの理由を説明できるように準備しておくほうが、企業に対する誠意や熱意に変えることもできますし、建設的なのではないでしょうか。

試用期間で退職するメリット・デメリット

【メリット】
・試用期間のため、まだ受け持ちの仕事量が少なめの場合が多く、引き継ぎなどの手間がかからない
・仕事量も少なく、残業控えめな場合が多いため、比較的転職に時間が使える

やはり試用期間で仕事量が少ない身軽さという点が、メリットになると思います。引き継ぎの準備などもほとんどしなくて済み、また受け持ち分の仕事量が少ないことで、後任を探さなければならない焦りも然程抱かれずに済むと思います。

勤続年数が長ければ長いほど、あなたにしか分からない領域というのも増えがちです。そうなると同じだけの仕事をこなせる人員を確保するのは難しくなりますから、会社からの引き留めも強くなりますし、引き継ぎの情報量も多くなるため、この会社に長く居るつもりはないという意思が強いのであれば、いっそ早めに身を引くのがお互いのためかもしれません。

【デメリット】
・転職活動では「試用期間で辞めた人」という目で見られる可能性が高い
・就職や転職後すぐの再転職で、経済的な不安が起こりかねない

試用期間で退職した場合の最大のデメリットは、やはり転職活動時のイメージを悪くしかねないという点にあります。会社では「長続きしない人」というのは、教育をしてもそれが無駄になるかもしれないと警戒されてしまうからです。

企業としても、求人を行うことは資金面でも労力面でもコストがかかります。そのコストをできるだけ最小限にしたいと考えるのは当たり前のことなので、能力面だけでなくできる限り危険を伴わない人を選ぼうとする意識は仕方ありません。

その他、もし前回の転職活動が長引いていた場合は、無収入期間があったわけですから、貯金額なども無視できない問題だと思います。今度の転職がスムーズに行くとは限りません。ただでさえ試用期間で辞めたという点をハンデ扱いされる危険性もありますし、長期化する可能性は十分ありえます。

心身の健康面・家庭の事情などやむを得ない事情による転職なら仕方ありませんが、上司や先輩と気が合わない、仕事が楽しくないといった曖昧な感情だけで安易に退職をするのは、得策とはいえません。

試用期間で辞める時の会社への言い方とタイミング

試用期間で辞めるのはさすがに早すぎると自覚していると、やはり言い出すにも勇気が要ります。でもやはりここでも嘘を言っても仕方がありません。逆に長く勤めれば勤めるほど、人間関係が構築されていきますし、言いづらさは増していきます。

試用期間中に辞めたいと思う理由は何でしょうか?
「職場の雰囲気が思っていたよりも悪くて、長く務められる気がしない」
「仕事内容が思っていたのと違う」
「入りたかった部署と違う所に配属された」

大体このような理由が多いのではないでしょうか。そのまま言ってしまうと角が立つ理由ばかりですが、どれも嘘をつく必要はない理由のように感じます。文句のようにならないよう、マイルドにぼかしつつ言うように心がけてください。
「入社前に抱いていた会社の印象と、実際入社してから見た雰囲気に齟齬があり、申し訳ありませんが馴染めないように感じています」
「私はずっと〇〇の仕事がしたいと思い、この仕事がイメージと近いと思って入社したのですが、実際に仕事をしてみてもっと他に〇〇や〇〇についての仕事もしたいと思っているため、それを実現できる仕事に転職したいと思っています」
「この会社の〇〇の仕事がしたいと思い採用試験を受けましたが、実際にこちらに配属されました。それでも適正があるかと頑張りましたが、やはりどうしても夢を叶えたいです」

会社に非を押し付けるような言い方は控え、一身上の都合である事を伝えるようにすると、比較的穏やかに退職の相談ができるのではないでしょうか。

先にも書きましたが、退職の申し入れは最低2週間前に伝えるべきですが、穏便に退職したいと思うのなら、1か月前など早ければ早いほど良いです。直属の上司に退職の相談をし、後日でも構わないので退職届を提出しましょう。

試用期間の退職を言い出せない方は『退職代行サービス』も視野に!

退職の意思は本人から直接会って伝えるのがマナーではありますが、やはりどうしても言い出しにくい。どう伝えれば分からない。ブラック企業で確実に揉めることが予想できる。など、事情がある人は『退職代行サービス』を利用するという手段もあります。

最近ではネットで検索すれば数件のサイトがヒットするくらい、退職代行サービスをビジネスとしている会社が増えてきました。サービス内容は名前の通り、あなたの代わりに会社に電話で退職の申し入れを行ってくれるというものです。

実際に利用した人の中には「自分で言ったら有耶無耶にされていたのに、依頼したらスパッと辞められた」などとレビューを挙げている人も多くいます。

ただし、注意すべきはやりようによっては違法になる可能性もあるという点です。本来、退職の手続きに関しては本人が行うべきもので、本人が無理なら弁護士資格を持っている人だけが代行できると法律で定められています。

代行サービスは違法にはギリギリ当たらない電話での連絡のみにサービスが限定されているから、成り立っているビジネスだということを理解しておくべきです。

退職代行がビジネスになると広まるようになってからは、詐欺サイトや、代行失敗してしまうクオリティの低い会社も増えて問題になっているという一面もあります。代行が失敗してしまった場合、あなたが現在働いている会社から訴えられたり、損害賠償を請求される可能性もあるので、退職代行サービスを利用する際にはしっかりとサービス内容を把握し、正しく実行してくれるところを選ぶ必要があります。

試用期間で辞める時は、転職が不利になることを覚悟すべき

試用期間中に退職をすることは当然可能ですが、その際には色々なリスクがあるということを覚悟すべきです。安易な理由や感情で退職をすることはおすすめしません。

最初は慣れない環境や仕事から、どうしても嫌気が指してしまう場合もよくあることです。でも、そんな時期を乗り越えたらやりがいを感じられるようになったという人も多くいます。

ただ、やはりどうしても会社のやり方についていけない。内情がブラックだった。など諸々の理由から心身の調子を崩してまで我慢する必要は当然ありません。もしも転職の意思が固いのであれば、いっそ早めに手を打ってしまった方が良いパターンもあります。

その場合は、辞め方と転職の進め方によってポジティブな転職にできる場合もあります。覚悟さえあれば、自分でポジティブにもネガティブにもなる転職。すべてはあなた次第です!

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