あなたは「指示がないと動けない人」「自分で考えて行動できない人」と言われたことはありますか?
もしくは、「言われたことしかできないなぁ」と思い当たる節はありませんか?
「指示待ち人間」と言われると、「使えない人」「ダメな人間」とレッテルを貼られたように感じるかもしれません。
しかし、指示待ち人間から脱却できれば、仕事の幅や視野が広がります!
今回は指示待ち人間の特徴や、向いている職業、抜け出す方法について紹介します。
「私ってどうなの?指示待ち人間なの?」と不安に思う人は、次のチェックリストを使って診断してみましょう。
どんな特徴があるかを知っていれば、改善策を講じることができます。
また、自分ではなく部下や同僚が指示待ち人間である場合も、その人に合った対応を身につけることができますよ。
指示待ち人間チェックリスト20
結果
なぜこれらの特徴が指示待ち人間にあてはまるのかは、以下の通りです。
優柔不断である
指示待ち人間は自分で決断することに不安を感じています。誰かの指示やアドバイスがないと物事を決定することができません。
責任感がない
自分で考えて行動しない指示待ち人間は責任転嫁しがち。
仕事において責任感のなさは仕事ができないことにつながります。自分のミスは指示をした人間のせいだと主張します。
意思を主張しない
指示待ち人間は意見を伝え反論、拒否されることが最も苦手です。
会議の場で提案したり意思表示したりせず、決められた内容に従うだけというスタンスです。
ぼーっとしている時間が長い
勝手に行動すると怒られると恐怖心があるため、指示があるまで動きません。
「動かざること山の如し」が指示待ち人間の特徴で、さぼっているわけではなく指示を待っているだけなのです。
計画性がない
指示されることを淡々とこなすだけなので、自分の業務量やスケジュールを把握していません。そのためタスク管理できず納期に間に合わない可能性も高いでしょう。
同じミスを繰り返す
何度も同じ質問をする、ミスを繰り返す人は指示待ち人間の可能性大!
ミスをしたことに注意されてもその場限りの返事ばかりなので反省の色がみられず同じミスを繰り返します。
メモをとるよう指示をしてもメモをとっているだけで内容を理解せず、メモをとることだけに集中し満足してしまいます。
業務意識が低い
業務の進捗状況を確認しても返事がない、業務内容を理解していないのは指示待ち人間の特徴です。
「言われたことをただやっているだけ」と目的意識なく仕事をしています。
文句が多い
問題に対して解決しようとする意識や代替案がなく文句を言っているだけです。
ネガティブな発言が多く周囲の人間はストレスが溜まり「一緒に働きたくない」と思われてしまいます。「でも」「だって」と言い訳が多いのも特徴のひとつです。
臨機応変に対応できない
イレギュラーな出来事が起こるとその場を離れ、他の人に任せっきりにし、たとえ自分の業務であっても対応しません。普段と違うことが起こると途端に混乱してしまいます。
向上心がない
キャリアアップやスキルアップのために努力をする方が多い中、指示待ち人間は仕事への意欲に欠け成長する意思がありません。
指示をされて仕事をしている現状に満足しているのでこれ以上の変化を望んでいないのです。
導=怒られると感じてしまう
仕事では注意を受けることや改善策への指導はつきものですが、指示待ち人間はすぐに「怒られた」と感じ、指導をした人を嫌いになります。
仕事であっても好き嫌いで人を判断する特徴もあります。
仕事をしていますアピールが強い
自分で行動せず指示を待っているだけにも関わらず「忙しい」「仕事をしている」アピールが強いのが指示待ち人間の特徴のひとつです。
報連相ができない
仕事で大切な報告・連絡・相談ができないので、トラブル発生の要因になってしまうケースがあります。
空気が読めない
仕事では周りを理解し、業務が滞りなく進めるようサポートに回ることも必要です。
しかし指示待ち人間は自分のことしか考えていないので視野が狭く周りの状況を把握し率先して業務することができません。
やること全て空回りしてしまう
指示を待ち業務をしている中で、たまに自ら進んで行動すると失敗ばかりして空回りしている人、立派な指示待ち人間です。
今何をすべきかが判断できず行動の選択を誤ってしまいがち。
「できません」「やっていません」が口癖
仕事には柔軟性が必要です。指示をされていない仕事でも周りの状況判断をしてやるべきことを考えなければいけません。
指示待ち人間は「指示されたことだけ」しかしないため、指示されていないことは「聞いていません」「言われていないのでやっていません」と悪びれもなく返答するのが特徴です。
分からないことがあっても質問しない
他者とのコミュニケーションが苦手だったり、質問することに緊張感を持っていたりといった理由で分からないことがあっても質問をせずにそのままにしていることがあります。
分からないまま仕事を進めるのでミスを引き起こす要因となってしまいます。
マニュアル人間である
マニュアルに沿って仕事をするのは大切ですが、マニュアル通りにしか行動できず、マニュアルを信じていれば失敗しないと思い込み、アレンジができません。そのため仕事の幅は広がらず、工夫できないので同じやり方でしか仕事を進めることができません。
ミスはいけないことと思い込んでいる
仕事をしていると誰にでもミスをすることはあり、ミスも経験のひとつですが指示待ち人間はミスをすることに強い恐怖心を持っています。
「ミスをしたくない」という意識から失敗しない方法を考え指示を待つという結論に至ります。
体調管理が苦手
指示待ち人間は仕事で突発的なことが起こると気持ちが滅入ってしまい体調不良になることも少なくありません。緊張や不安感から心にゆとりがなくなり、つい仕事を休んでしまうこともしばしばみられます。
指示待ち人間の方は自発的に行動することは苦手です。
しかし、反対にマニュアルのある決められた仕事をこなすのは得意といわれています。
性格的なこともあり、無理に改善するのが難しい場合は、適性と合う職業に就くのがおすすめです。
欠点は長所となることもあります。指示待ち人間であることを活かした仕事を探してみましょう。
営業というと飛び込みやセールスのイメージが強く臨機応変な対応が必要と思われがちです。しかしルート営業はすでに取引をしている固定されたお客様がターゲットです。新規開拓の必要が少なく顧客へのフォローを行い、信頼関係を深めていきます。
指示があり顧客を回るので指示待ち人間には向いている職業です。
指示待ち人間は「指示がないと行動できない、仕事ができない」が短所ですが、反対に指示がある場合、過不足ない業務が可能なことが長所で、マニュアルが徹底された仕事には強い!
工場のライン業務や部品の組み立て、仕分けなどはマニュアルが整備されマニュアルに沿ったルーティンワークなので向いている可能性は高いといえます。
指示待ち人間の「マニュアル人間」という個性を活かすことができる仕事です。
資格取得までは難関ですが、市役所等公的機関で働く公務員も指示待ち人間にとっておすすめの仕事です。法律に則って業務を行うためマニュアルがしっかり整備されているので、日々の業務を適切に行うことを心がければミスを怖がる必要はありません。
指示待ち人間に向いている仕事のひとつで事務職が挙げられますが、中でもデータ入力業務が中心の事務職がおすすめです。
指示されたデータをこつこつ入力する業務なので、地道な作業を継続することが得意な指示待ち人間に向いています。
指示待ち人間は自ら行動し業務をすることを不安に感じ、積極的な仕事ができません。しかし、指示に対して的確に業務することがメインの職業を選べば適職につくことができる可能性が高いです。
中小企業やベンチャー企業は、積極的な仕事への姿勢や新しいアイデアを提案することが提案される傾向なので指示待ち人間にとってはストレスを感じやすい職場でしょう。
反対に、大企業や年功序列の企業であれば指示された業務を正確に行うことが求められるケースが多いため企業にもよりますが、指示待ち人間が働きやすい環境かもしれません。
前項では指示待ち人間に向いている職業を4つご紹介しましたが、職業に就くためには5つのスキルが求められます。
「マニュアルに沿った仕事をするだけ」と思わず、仕事をスムーズに行うためには職場での人間関係の構築が必要です。
まず挨拶と言葉遣いを大切にしましょう!
朝気持ちいい挨拶を心がけ、職場内のコミュニケーションでは正しい言葉遣いが求められます。「こんなの常識でしょ?」と思われがちですが、十分でない方も少なくありません。
挨拶と言葉遣いに気を付けるだけで、スムーズな社会交流がすすめられるでしょう。
特に工場勤務やルート営業では、体力が資本となります。長時間の立ち業務や荷物を運ぶ作業もあるため、日ごろから規則正しい生活を心がけ適度な運動をするなど体力づくりをしておくといいかもしれません。
公務員やルート営業では、相手の要望や本音に耳を傾けしっかりと聴く力が求められます。要望や本音を受け止め対応することで信頼関係を構築することもできるでしょう。
どんな職業でも必要ですが、清潔感のある身だしなみや基本的なビジネルマナーは身につけておく必要があります。
特にルート営業では顧客へ対応しなければいけないため、相手に失礼とならないマナーが求められます。
データ入力事務はもちろん、公務員やルート営業でもIT化が進みパソコンを使う業務が中心となっています。MOSや日商PC検定などパソコンのスキルを証明できる資格を取得することで有利となるでしょう。
「指示待ち人間とレッテルを貼られるのは嫌だ」「もっと仕事ができる人間と認められたい」と、指示待ち人間から抜け出したい方もいらっしゃるでしょう。
脱!指示待ち人間をするには下記のような方法がおすすめです。
指示待ち人間は自分で考えない特徴がありますが、仕事ひとつひとつに理由や目的があることを知れば積極的な業務を行えるようになります。
業務の指示があった場合、「なんで?どうして?これをするのだろう」と意図を考えることが大切です。理由や目的が分かれば、次にしなければいけない業務やもっとこうしたほうがいいという改善案も想像できるでしょう。
業務の進捗状況やミスを防止するために日ごろからメモをとる習慣をつけましょう。
メモをとることで仕事全体の流れが把握でき、ケアレスミスを防ぐことができ、業務の効率化にも繋がります。
引っ込み思案な性格だったり緊張しやすいタイプもいらっしゃいますが、脱指示待ち人間をするなら自分の意見を周りに伝えるようにすることが大切です。
仕事はどんな職場でもチームワークが必要なので、チームに自分の意見を理解してもらうこと、よりよい業務遂行のための工夫や提案をすることが必要となります。
与えられた仕事だけをするのではなく主体性をもった仕事をしていきましょう。
「指示待ち人間=ダメ人間」というネガティブな考えはもう捨てましょう。
指示以外のことが不安・失敗が怖いといったネガティブな思考を脱却し前向きに仕事を進めていくことが大切です。「仕事で多少のミスはするもの」と割り切って失敗を恐れないようにポジティブ思考で過ごしましょう。
指示待ち人間から抜け出すのに最も有効な方法は周りの人ともっと接するということです。
周りの人の意見や考えを知ることでより身近に感じられ、分からないことも聞きやすくなり自分の意見も言いやすくなります。
「こうしなければいけない」という考えをなくし、臨機応変に対応することで業務での突発的な事案に対しても柔軟に対応できるようになります。
1人では対応できない事案でも、他の社員に相談できれば対応に困りおろおろすることも少なくなるでしょう。
自分に自信をもつことで、仕事への意欲や向上心にも繋がり、指示を待たずとも業務を進められるようになるでしょう。
仕事に関する知識や技術を学び、資格取得を目指すことで「これだけは負けない」という成功体験を得て自信を持てるようになります。
会社からも信頼され仕事を任せられる人材として重宝されるでしょう。
指示待ち人間を抜け出すために様々なことを試したのに、なかなか脱却できないという方は今の職場が自分に合っていない可能性があります。
何をしてもうまくいかない場合は思い切って環境を変えるのもおすすめです。
自分に合わない職場で働き続けることはストレスが溜まる一方、続けることで心身の健康にも害を及ぼしてしまいます。
企業の人手不足で売り手市場の転職市場だからこそ、自分に合った職場が見つけやすい今がチャンスです。
あなたの個性を発揮できる仕事を見つけ、勇気を出して飛び込んでみましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回、指示待ち人間の特徴や抜け出す方法をご紹介しました。
「こんな人職場にいる!」「もしかして自分がそうかも…」とお心当たりの方もいるかもしれません。しかし指示待ち人間が決してダメな人間や仕事ができないのではない、ということをご理解いただけたかと思います。
指示待ち人間は、創意工夫のある仕事が苦手、スピーディーに欠けるといった点は否めませんがマニュアルに沿って適切に仕事を進める点はメリットのひとつ。
指示待ち人間の個性を活かせるような職場へ転職したり、新しいスキルを身につけることで仕事に楽しさを感じ生き生きと過ごすことができるでしょう。