社内SEは、SEの中でも「ホワイトな仕事」で有名です。
Slerやベンダーの激務に疲れ果てて、社内SEへの転職を考える人もいますよね。
しかし、SlerやベンダーのSEにない社内SE特有の大変さがあります。
約3年間社内SEとして働いた実体験から、社内SEの大変さや楽な部分・社内SEに向いている人を赤裸々に語ります。
社内SEで転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは、企業規模に関係なくどの会社でもありうる社内SEの大変なことを厳選して紹介します。
今、社内SEとして働いている方も共感できる部分があるのではないでしょうか?
とにかく、社内SEの業務範囲は広いです。
業務が細分化されていない会社の社内SEだと、浅く広くシステムの知識を身につけなければなりません。
社員からのシステムの相談が、すべて情報システム部に来るからです。
実際に私が製薬会社で社内SEとして働いたときの対応範囲はこんな感じでした。
MRに支給する家庭用プリンターまでは社内ネットワークにつなぐものなので、社内SEの対応範囲といわれて納得できました。
しかし、オーディオ機器以下は、社内ネットワークにつなぐことはありません。
社員から相談されても「これは社内SEの仕事?」とモヤモヤすることも……。
対応範囲外の相談でも断ると人間関係にヒビが入るので、調べて回答することがほとんど。
自分の知らない分野や苦手なことでも、相談されたら調べて回答しなければならない点が、私にとって一番大変でした。
情報システム部のトップが社内政治に弱く、他部署から雑務を押し付けられやすい点も社内SE特有の大変さです。
製薬会社では次の事務的な業務も「システムに関係するから」との理由で、社内SEが担当していました。
社内SEの客先常駐の経験が豊富な人曰く、「これらの業務は、本来社内SEが担当するものでない」とのことです。
情報システム部のマネージャーも、「納得はしていないが、社内の人間関係にヒビが入るから仕方なく受けた」といっていました。
他部署の人に社内SEの仕事内容を理解してもらえないことも社内SE特有の悩みです。
システムの仕事は知識がないと、具体的に何をやっているのかわからない人がほとんど。
「パソコンで何か作業している」程度の認識しかありません。
私立大学の情報システム部の部長は、異動前にスポーツ関連の部署にいたため、仕事でパソコンを使う機会がほとんどなかったようです。
そのため、外注のSEや派遣社員をみて「いつもパソコンばかり見てるが、あいつらは本当に仕事してんのか」とぼやいていました。
部長はパソコンを使った業務が具体的に理解できないので、外注の私たちがパソコンで働く姿は遊んでいるようにしか見えなかったようです。
営業やマーケティングの社員と比べて年収が上がりにくい点も、社内SEにありがちな悩み。
社内SEが所属する情報システム部は、人事・総務・経理と同じ管理部門です。
営業やマーケティング、販売など会社の利益に結びつく部署ではありません。
社内SEの仕事は、営業や販売のように目に見せる成果を出しづらい部分もあります。
それに加えて、経営陣がシステムの知識がないと、社内SEの仕事を正当に評価できません。
「目に見える成果を出しづらい」「評価しづらい」などの理由で、社内SEは年収が上がりにくい傾向にあります。
実際に製薬会社のマネージャーは、「経営陣に成果を理解してもらうのが大変」と、よく口にしていました。
一般的に社内SEの仕事は「SlerやベンダーのSEに比べて楽」といわれています。
しかし、社内SEの仕事が必ず楽とは限りません。
社内SEの仕事が、大変か楽かは会社次第です。
実際に製薬会社と私立大学で社内SEをやってみて、「役割は同じでも、業務範囲は2社でかなりちがう」と実感しました。
実体験や知人の話をもとに、社内SEの仕事が大変になりがちな会社の特徴を簡単に紹介します。
大企業と比べて中小企業の社内SEは、業務範囲が広いです。
中小企業は大企業のようにITに設備投資するお金がありません。
ITに設備投資ができないので、社内SEの人数も少なく、業務の外注化もできません。
そのため、社内SE1人あたりの業務量が増えます。
社員数100人以下の会社だと、社内SEが1人しかいないことも珍しくありません。
逆に大企業だと情報システム部内で開発・インフラ・ヘルプデスクと、業務が細分化されることが多いです。
職員数500人程度の私立大学の社内SEは正職員の担当業務は下記だけで、その他業務は外注に丸投げしていました。
毎日、定時退社する人がほとんどで、残業してもせいぜい1時間程度。
私の担当業務はパソコン関連のヘルプデスクで、それ以外の業務をやる必要はありません。
今まで働いた中で、私立大学の社内SEが一番楽でした。
社内SEの仕事が大変か楽かは、業種も影響します。金融や医療・小売業界の社内SEは激務になりやすいようです。
特に金融システムは、24時間365日稼働が止まることはありません。
そのため、障害が発生したときは自宅に電話がかかってきて、深夜、休日と関係なく対応しなければなりません。
医療や小売業界も人手不足の業界です。人手不足を解消するため、業務のIT化が急務とされています。
解決しなければならない課題が山積みのため、「社内SEが激務になりやすい」との話を耳にする機会が少なくありません。
「今のまま社内SEとして働くのはつらい」そんな方は、転職を考えてみましょう。
今のキャリアを捨てて新しい職業にチャレンジするは正直もったいない。
エンジニアとしてのスキルを活かした転職活動のほうが成功しやすく、年収も上がりやすいためです。
「でも、社内SEのまま別の職場に変えても同じことなんじゃ…」
そんな方が利用すべきなのが、エンジニア専門の転職エージェント。
上記のサポートがすべて無料で受けられます。
もちろん転職しなくてもOK。解約金もないので、少なくとも1社は登録しておきましょう。
実際に社内SE転職に転職した私が、おすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
エージェント名 | 特徴 |
---|---|
社内SE転職ナビ |
|
レバテックキャリア |
|
社内クラウドリンク |
|
社内SE転職ナビは、社内SEの求人を豊富に扱う転職エージェントです。
保有する求人が多いので、自分のこだわりを集めた「理想の職場」に出会える可能性が高いでしょう。
「残業が多い職場はもう懲り懲り。もっとホワイトな職場に変えたい」
「家族との時間も大切にしたい。年間休日は125日以上がいい」
そんな希望も、社内SE転職ナビなら叶えられます。
プライベートを充実しながら仕事も頑張りたい方は、社内SE転職ナビで求人紹介してもらいましょう。
レバテックキャリアは、ITエンジニア専門の大手転職エージェントです。
レバテックキャリア利用者の希望企業への転職率は、なんと96%。
※2020年8月~2021年9月の実績
・今よりも給料を上げたい方
・心機一転、別の職場でエンジニアとして働きたい方
上記にあてはまる方は、まず登録しておいて損はないでしょう。
大手IT企業からスタートアップ企業まで、社内SE・自社開発求人の取扱いに特化しているのがクラウドリンク。
IT業界に精通した担当者があなたの特性をみて求人を紹介するので、企業とのマッチ度が高いと評判です。
「とにかく今の会社を辞めたい。一刻も早く内定が欲しい」
「転職活動にじっくり時間をかける余裕はない。」
そんな方は、スピード転職が叶うクラウドリンクでサクッと内定GETしましょう。
2社で社内SEを担当した経験から、次の部分が社内SE特有の大変さといえます。
これらは、SlerやベンダーのSEにないデメリットです。
しかし、次のメリットは社内SEならではの特権ですよ。
SlerのSEと比べて、残業が少ないのでワークライフバランスがとれた生活が可能です。
他部署の人と密接にかかわるので、チームワークやコミュニケーションを大事にしたい人に社内SEはおすすめの仕事といえます。
社内SEへの転職を考えている人は、IT業界の求人を豊富に持つ転職エージェントに相談してみてください。
サイト名 | サービス詳細 |
---|---|
レバテックキャリア |
希望企業への転職成功率の高さがウリのレバテックキャリア。IT職種別に専門のアドバイザーが多数在籍しているので、安心してサポートが受けられます。キャリアの幅を広げたい方・年収を上げたい方は、利用して損はない大手転職サービスです。
|
Direct type |
ITエンジニア経験者向けのDirect typeは、無料登録するだけで希望条件に合った会社からのオファーが届く【スカウト型】転職サービス。「現職が忙しくてなかなか求人を探せない」そんな方は、ダイレクトタイプに登録しておきましょう。
|