「障害者雇用で正社員として働きたい」
「働き口はある?どうやって探せばいい?」
このように考えている方も多いでしょう。
しかし、障害者雇用枠では”契約社員”や”アルバイト・パート”として働くケースがほとんど。
はじめから正社員として働くことは難しいのが現実です。
では、どうすれば正社員になれるでしょうか?
この記事では、障害者雇用で正社員として働く方法・正社員求人の探し方などを解説していきます。
結論からいうと、正社員からのスタートではなく契約社員として雇用されることが多いからです。
契約社員は、正社員として雇用する前に障害者の方が安定して仕事を続けていけるのかを見極める期間と捉えることができます。
厚生労働省の調査によると、障害の種類別の雇用状況は以下の通り。
障害の種類 | 雇用者数 | 正社員の割合 |
---|---|---|
身体障害者 | 52万6,000人 | 59.3% |
知的障害者 | 27万5,000人 | 20.3% |
精神障害者 | 21万5,000人 | 32.7% |
発達障害者 | 9万1,000人 | 36.6% |
正社員の割合は身体障害者が約6割と最も多くなっていますが、全体平均を出すと37.2%と正社員の割合は4割を切る結果となりました。
もちろん、この結果だけでは正社員で働くことを希望しない方もいるため「正社員になりにくい」と一概には言えません。
障害者の方が障害者雇用で正社員になる方法は主に2つあります。
自分に合った方法で正社員を目指してみましょう。
「正社員」で募集をしている障害者雇用の求人を探し応募することがまず1つ目の方法です。
これまで正社員として働いた経験がある方であれば尚更「正社員募集」で採用される可能性も高いため、探してみる価値は大いにあります。
懸念点としては、契約社員の求人と比べて正社員の求人が少ないこと・職種が限られやすいことは頭に入れておきましょう。
障害者雇用で正社員になるための一般的なルートが契約社員から正社員登用を目指すことです。
契約社員として一定期間働き、仕事内容が一定の水準を満たしていることで正社員に切り替える正社員登用制度を行っている企業もあります。
企業側も「どのくらい働けるのか?」を見極めることができ、障害者の方も自分に合った職場環境・仕事内容なのかを見極めることができます。
そのため、ブランクのある方や初めて就業する方などは、はじめから正社員で雇用されるよりも安心感がある働き方です。
懸念点は、”正社員登用制度あり”と謳っていても正社員登用実績が全くない企業もあります。
障害者雇用の正社員登用を積極的に行っている企業であるかを事前に確認することが大切です。
障害者雇用で正社員求人をスムーズに探す方法を2つ紹介します。
ハローワーク、就職サイトの両方を併用して正社員求人を探すと仕事の選択肢を広げることが可能です。
厚生労働省が運営する総合的雇用サービス機関がハローワーク(公共職業安定所)です。
ハローワークでは障害者雇用枠を設けている企業からの障害者求人を多数扱っています。
障害に関する知識をもつ職員・相談員から正社員求人の情報提供や就職相談をすることができるので、安心して仕事探しを進めていくことが可能です。
地元企業で障害者雇用の正社員求人を探している方はハローワークを利用してみてはいかがでしょうか。
障害者の方の就職サポートを専門に行っている就職サイトでも障害者雇用の正社員求人を探すことが可能です。
就職サイトは民間の人材紹介サービスであり、障害者雇用枠で採用したい企業と就職を希望している障害者の方とをマッチングしてくれます。
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登録後からの一貫したサービスが魅力です。
効率良く仕事探しをしたい、長く働ける職場に出会いたいと思っている方は就職サイトがおすすめです。
障害者の方専門の就職支援サービスを提供している就職サイトを紹介します。
〈障害者雇用で正社員求人が見つかる就職サイト〉
就職サイトは複数登録をして比較検討をしながら就職活動を進めていくことがおすすめです。
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障害者雇用で正社員として活躍している人には以下のような特徴があります。
一つ一つ詳しく説明していきます。
正社員として働くには症状が安定しており、長期的に働くことができる人が好ましいです。
体調や症状が安定しておらず休みがちになってしまうこと、すぐに辞めてしまうようでは仕事に穴をあけて業務に支障がでてしまいます。
また、フルタイムで安定して働けることも正社員として活躍するためには不可欠です。
日頃からの体力づくり、体調・症状を安定させることを意識してみるといいでしょう。
企業で正社員として働くうえで上手くやっていくためには周囲との協調性が必要です。
組織の中では一人で働くわけではなく、周囲とコミュニケーションを取りながら協力して仕事を遂行していくことも多くあります。
仕事面だけでなく、自分の障害特性を伝え理解してもらうこともチームの一員として働き職場に馴染むために重要なポイントです。
これまでの障害者雇用の実績を事前に確認しておくことで企業側の障害に関する理解度が分かり安心でしょう。
良好な人間関係を築くことで長く安定して働き続けることにも繋がっていきます。
障害者の方も一人の立派な戦力であり、会社に貢献できる人材であるかが問われます。
これらは正社員として働くうえでの判断基準となります。
無理をせずにこなせる業務内容であるかを事前に確認しましょう。
一定の水準を満たしていることはあくまでもスタートラインであり、向上心を持ち日々の業務に取り組む姿勢を見せることも大切です。
この記事では、障害者雇用で正社員になる方法を解説しました。
〈障害者雇用で正社員になる方法〉
これまでに正社員で働いた経験がある人は正社員募集の求人に応募してみましょう。
自身の体調や症状に不安がある人、仕事をこなせるのか心配な人は契約社員として働き仕事との相性を見極めながら正社員登用を目指すことがおすすめです。
無理をせずに自分に合った方法で障害者雇用の正社員として活躍してください。
就職の不安や悩みは障害者の方専門の就職支援サイトに相談することで解説できるはずです。