会社に出社する働き方が当たり前の世の中から、自宅など会社外で働く「在宅ワーク」が広がってきています。
障害者雇用においても在宅での勤務は可能となっていますが、このような疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
「障害者雇用の在宅ワークには何がある?」
「在宅ワークを探す方法は?」
この記事では、障害者雇用で在宅ワークができる仕事・障害者の方が在宅ワークを見つける方法を紹介していきます。
在宅勤務をしたいと考えている障害者の方は是非参考にしてください。
障害者の方でも在宅勤務は可能です。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センターの調査(※)によると、1980年代半ばにはパソコン通信を介して障害者の方が在宅勤務を行っていたとされています。
とはいえ、出社が前提の障害者雇用が一般的であったため、障害者雇用の在宅勤務は広がりませんでした。
しかし、ここ数年でこのような状況が変わりつつあります。
〈障害者雇用の在宅勤務が増加傾向に!〉
このように、今までは出社して働いていた障害者の方もコロナ禍をきっかけに在宅勤務が可能となりました。
また、障害者雇用を増やそうと考えている企業が在宅勤務を前提に雇用拡大を目指す事例もあるので、在宅勤務を希望する障害者の方の就業チャンスは広がってきています。
障害者雇用を対象とした在宅ワークはIT系職種やパソコンを使った仕事が多くあります。
専門的な知識・技術を持っていなければ就けないIT系職種だけでなく、多少のパソコン知識・技術があればできる仕事もあるので仕事探しの参考にしてください。
プログラマーは仕様書・設計書に基づきプログラムを組み、設計通りにプログラムが動作するかの確認、バグの修正を行う仕事です。
プログラマーの種類は開発ジャンルによって分けられ、主にWebプログラマー、ゲーム系プログラマー、アプリケーションプログラマー、組み込み系プログラマーなどがあります。
専門職であるプログラマーは障害の有無に関係なく専門的な知識・技術があれば就ける仕事であり、在宅プログラマーも多く活躍しています。
在宅勤務の場合は、パソコン上で全ての業務が完結できる「Webプログラマー」や「ゲーム系プログラマー」の仕事が多いでしょう。
Webデザイナーは、企業や個人から依頼されたホームページなどWebサイトの制作や管理を行う仕事です。
Webデザイナーの仕事はパソコンとグラフィックソフト(Photoshop、Illustratorなど)、インターネット環境があればどこでもできる仕事なので在宅勤務に向いています。
未経験からでも独学やWebスクールを利用してWebデザインを学びスキルを身につけていくことが可能です。
自分のペースで作業を進めたい人、チーム単位ではなく一人で作業を行える仕事を希望している人にWebデザイナーはおすすめできます。
データ入力の仕事は、手書きのデータをパソコンに入力し保存することが主な業務です。
入力するデータの種類は「アンケート回答」「名刺・名簿」「顧客データ」「売上伝票」「音声データ」など多岐に渡ります。
データ入力は特別な資格や知識が不要であり、パソコンの基本操作ができれば未経験からでも始めやすいことが大きなメリットです。
一般事務としてのデータ入力もあるので、データ入力だけでなく事務職にも興味がある人は在宅可能な一般事務でも探してみるといいでしょう。
データ入力は在宅ワークの仕事も多いため比較的求人を探しやすいことも特徴であり、黙々と作業を進めていける人に向いています。
カスタマーサポートは、電話やメール、チャットなどで顧客からの問い合わせに対応することが主な仕事です。
カスタマーサポートのためのコールセンターを設けている企業も多いですが、完全在宅勤務でカスタマーサポートの仕事を募集するケースも少なくはありません。
事前に研修が用意されていることや、マニュアルが完備されていることが殆どなので未経験からでも安心して仕事を始められます。
基本的なパソコンスキルが必要ですが、人と話すこと・人の話を聞くことが得意な人に向いている仕事です。
障害者の方が在宅ワークの仕事を見つける方法は以下の3つが考えられます。
それぞれに特徴が異なるため、自分に合ったサービスを上手に利用しましょう。
在宅ワークの仲介を行うサービスのことをクラウドソーシングと言います。
クラウドソーシングには「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがあり、成果物に対して報酬を支払う請負契約で仕事を受注する仕組みです。
動画編集・制作、ホームページ作成、ライティング、ソフトウェア・アプリ開発、イラスト、データ入力…など様々なジャンルの仕事が掲載されています。
すぐに仕事を探せ、手軽に始められる点は◎ですが、請負契約のため収入が安定しない、仕事内容によっては単価が安いといった点に注意が必要です。
まずはお試しで在宅ワークを始めてみたい人はクラウドソーシングを利用してみてはいかがでしょうか。
ハローワーク(公共職業安定所)は厚生労働省が運営する公的な職業斡旋機関であり、様々なサービスを無償で提供しています。
障害者の方に向けた就職活動の支援にも力を入れており、障害について専門的な知識をもつ職員・相談員に仕事に関する相談をすること、求人情報の提供を受けることが可能です。
障害者の方の為の求人だけでなく一般の求人に応募することもでき、在宅ワークの仕事も取り扱いがありますが求人数としてはそこまで多くないことを頭に入れておきましょう。
また、障害者の方を対象とした就職面接会も開催しているので仕事の可能性を広げたい方は一度相談してみることをおすすめします。
転職希望者と人材を募集している企業とをマッチングさせるサービスであり、転職希望者の転職サポートも行っているのが転職エージェントです。
転職エージェントには障害のある方を専門に就労サポートを行う障害者専門転職エージェントもあります。
国として障害者雇用の拡大を目指している中で障害者専門の転職エージェントは企業からの需要が高まっており、多くの求人が集まってきています。
このように、障害者専門転職エージェントでは理想的な働き方を実現するお手伝いをしてくれます。
仕事に不安がある人はキャリアアドバイザーに相談をしてみるだけでも安心できるはずです。
あなたに合った仕事探しのお手伝いをしてくれる転職エージェントを紹介します。
障害を理解してくれる人、適切なサポートを受けられる環境で仕事探しをすることが◎!
LITALICO(りたりこ)仕事ナビは障害者のための就職・転職支援サービスであり、特に一都三県に在住の方が使いやすいサービスです。
障害者雇用支援実績は15年以上!長きに渡り多くの障害のある方の就労をサポートしています。
障害領域専門のキャリアアドバイザーが、あなたにマッチした求人の紹介、書類添削、面接対策などきめ細やかなサポートをしてくれるので安心して就職・転職活動を進めていくことが可能です。
障害者手帳をお持ちの方であれば障害者雇用で働くことができ、豊富な求人から自分に合った仕事を見つけやすくなります。
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【正社員募集】人事課アシスタント/データ入力/人事データ作成/在宅勤務あり 担当業務:総務,人事・採用,財務・経理,入力・オペレーター・庶務 年収:400万円〜450万円 勤務:一部在宅可(週1~4日)、在宅勤務と出社を併用(出社:月4回~) |
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入社後は、従事者・事業者双方へのヒアリングから必要に応じて「報告・連絡・相談」を実施。
就業後の定着を支援するためにフォローアップを行うので安心して仕事を続けていける環境を実現してくれます。
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公式サイト | https://dei-go.com/ |
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この記事では、障害者雇用で在宅勤務を見つける方法を紹介してきました。
職場での人間関係や通勤が負担となり、ストレスを抱えて離職してしまう障害者の方は少なくありません。
働きたい気持ちはあっても、それが叶わないもどかしさを解決する方法の一つとして在宅勤務を視野に入れてみましょう。
コロナ禍をきっかけに在宅勤務が広がりましたが、まだまだ個人で自分に合った求人を見つけることは難しいことが現状です。
障害者専門転職エージェントなどの就労サポートサービスを上手に活用して、理想の在宅ワークを見つけてください。