障害者雇用で働いているけれど、現在の職場から転職をしたいと考えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、「障害者の転職は難しい」と言われることも確かです。
この記事では、障害者の転職が難しいと言われる理由・転職を成功させるポイントを解説していきます。
障害者雇用での転職に不安を感じている方は是非参考にしてください。
厚生労働省の調査によると、令和5年度の障害者の就職率は44.4%であったことが公表されています。
ハローワークにおける障害者の職業紹介状況は、新規求職申込件数(249,490件)に対して就職件数(110,756件)。
逆の見方をすれば、求職を申し込んだ55.4%もの障害者の方が就職できていないことになります。
障害者の就職・転職が難しい理由には以下のことが考えられます。
障害者を受け入れる体制が整っていない企業が多いことも、障害者の転職が難しい理由の一つになっています。
厚生労働省の調査で、事業主が”障害者を雇用しない理由”として挙げた一番多い理由は「当該障害者に適した業務がないから」でした。
このように、障害者の方向けの適した業務を見つけられない事業主が多く、業種や職種によっては障害者の方に適さない場合もあります。
障害の種類によってそれぞれに必要な配慮が異なります。
受け入れる企業側は職場のバリアフリー化などの環境整備はもちろんのこと、障害者と一緒に働くイメージを持ち社員の理解・協力を得ることが大切です。
このような状況の事業所が多いままでは障害者雇用は進みません。
障害者職業総合センターの調査によると、就職後の障害別職場定着状況は以下の通りでした。
定着率(3ヶ月後) | 定着率(1年後) | |
---|---|---|
身体障害者 | 77.8% | 60.8% |
知的障害者 | 85.3% | 68.0% |
精神障害者 | 69.9% | 49.3% |
発達障害者 | 84.7% | 71.5% |
新規大卒就職者の1年目離職率は10.6%であり、新卒者の1年後定着率が90%近くであることが分かります。
単純に比較してしまうと障害者の職場定着率は低いと言えるでしょう。
事業主は安定して長く仕事を続けてくれる人材を求めているため、障害者雇用を消極的に考えてしまう要因になりかねません。
「転職活動が上手くいかない」
「やっぱり障害者の転職は難しい」
このように感じている方は、以下のポイントを意識して転職活動を進めてみましょう。
それぞれを詳しく解説するので転職活動が上手くいかない方は参考にしてください。
自身の障害特性をしっかりと理解していることは、転職を成功させるために重要なポイントになります。
…etc.
これらを自分自身が深く理解し、しっかりと事業主に伝えられることが必要です。
自分に合った職場環境を見つけるために自身の障害について理解を深めておきましょう。
興味がある仕事、やってみたい仕事など憧れの職業への転職を希望する方もいると思います。
しかし、障害者の方は「やってみたい仕事 < できる仕事」を選ぶことが大切です!
自身の障害特性を理解した上で、これまでの経験・スキルを活かして働ける仕事、ストレスを感じにくい仕事内容であることを意識してみましょう。
また、仕事内容だけでなく人間関係を含む職場環境においても自分の希望を明確にしてください。
これらは、安定して長く働き続けるために重要なポイントの一つです。
転職活動が上手くいかず不安な方は、障害者の転職活動をサポートしてくれる転職エージェントに相談してみましょう。
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ここでは、障害者の転職に関するよくある質問にお答えします。
障害者雇用に「年齢の壁」があるのかを気になっている人が多いようです。
それぞれを見ていきましょう。
障害者雇用に年齢制限はありません。
経験の有無にかかわらず、障害者雇用の求人には年齢制限がありません。
しかし、障害者に限らず年齢が若いほど採用されやすい傾向にあるため、中高年層の転職ではしっかりと対策をする必要があるでしょう。
50代障害者の就職は、一般雇用枠よりも就職しやすい状況です。
厚生労働省の調査によると、年齢階級別に雇用者数の割合をみると以下のようになりました。
身体障害者 | 知的障害者 | 精神障害者 | 発達障害者 | |
---|---|---|---|---|
19歳以下 | 0.1% | 2.0% | 0.8% | 1.2% |
20~24歳 | 2.5% | 25.0% | 9.5% | 23.1% |
25~29歳 | 3.8% | 18.1% | 15.1% | 21.4% |
30~34歳 | 4.7% | 18.0% | 13.4% | 16.7% |
35~39歳 | 7.8% | 9.2% | 12.2% | 8.4% |
40~44歳 | 6.3% | 8.0% | 12.3% | 3.9% |
45~49歳 | 11.8% | 5.1% | 12.1% | 6.4% |
50~54歳 | 15.8% | 8.6% | 15.7% | 12.9% |
55~59歳 | 16.3% | 2.6% | 5.8% | 1.6% |
60~64歳 | 13.0% | 1.9% | 2.6% | 1.4% |
65歳以上 | 17.4% | 0.5% | 0.8% | 0.6% |
障害の種類によって差がありますが、身体障害者と精神障害者は50代の雇用率が高いことが分かります。
障害者雇用では「年齢」よりも「経験」や「障害特性」が重視されるケースも多く、これまでの就業経験がプラスになると50代でも採用されやすい状況です。
年齢を気にしすぎずこれまでの経験を活かしたチャレンジをしてみることが大切です。
この記事では、障害者の転職が難しいと言われる理由・転職を成功させるポイントを解説しました。
〈障害者の転職を成功させるポイント〉
これらは個人で進めていくことも可能ですが、障害者向け転職エージェントに相談することですべて解決します!
障害者雇用の知識・ノウハウを持つプロのアドバイザーに相談をして、自分にぴったりな働きやすい職場を紹介してもらいましょう。
就職・転職の不安は一人で抱え込まず助けを借りることも大切です。