30代、出世できないと分かったら|昇進できなかった時のモチベーションの保ち方と行動

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出世できないとわかったら

「入社から5年、10年と経つうち、他の同期に比べて自分だけ昇進ができていないことに気づいた」ということはありませんか。

出世ができないとわかったら、給料も仕事のモチベーションも上がりません。
30代、40代と年を重ねれば、将来に対して不安を覚えるのも仕方ないことです。

しかし悲観するばかりでは何の解決にもなりません。出世できないという現状を認めたうえで、次の戦略を練りましょう。

「昇進が見込めない・出世できない」主な理由とは

「自分は出世できないかも」と思ったら、まず原因を探りましょう。

出世できない原因はおもに以下のようなものがあります。

出世できないおもな原因

  • 上司・同僚との関係が悪い
  • 管理職のポストが足りない
  • マネジメントスキルが足りないと思われている
  • 指示された仕事だけをやっている

上司や同僚との関係が悪い

昇進において特に重要なのは、直属の上司からの評価です。

直属の上司に「仕事ができない」と評価されてしまうと人事査定に響きます。

また、同僚との関係が悪い場合も出世に響くことがあります。多くの職場ではチームワークが求められるため、同僚と仲が悪くなると仕事の進捗が鈍化してしまうでしょう。

出世して管理職になれば、部下をまとめる人間力が問われます。

今の時点で同僚とうまくやっていけていない場合、昇進は難しいでしょう。

管理職のポストが足りない

年功序列が当たり前だった時代は、管理職のポストをたくさん増やして、維持していけるだけの体力が企業にはありました。

でも今はそうではありません。

人事の世界では(業界にもよりますが)、管理職の比率は1割程度が妥当と考えられています。会社では、管理職ではない人の方が圧倒的に多いのです。

現在の日本の人口構造は、中高年が多く、その下の世代がどんどん少なくなっています。

人口の多い上司世代が管理職のポストを占めていれば、若手がどんなに有能でも昇進する隙がないのです。

会社にポストの空きがなければ、仕事がどれだけできても出世できません。

マネジメントスキルがないと思われている

自他ともに認めるレベルで有能という人でも、かならず管理職になれるかというとそうではありません。

出世するということは、仕事に慣れていない若手や、仕事の速度が遅い人をまとめる立場に立つということです。

つまり管理職は、自分が優秀であるだけでは不十分なのです。

管理職のポジションでは、できない人に寄り添う、相談相手になる、チーム全体を見て問題点を発見するなどのマネジメントスキルが問われます。

あまりに効率を重視したり、できない人間に冷たい態度をとったりしていれば、出世は遠ざかってしまいます。

指示された仕事だけをやっている

仕事に真面目に取り組んでいるのに、全く評価されない人がいます。

それは、指示された仕事しかしていないからです。指示されないと動けない、自分から仕事を探さない人は、出世がむずかしいでしょう。

出世するということは、指示を出す人間になるということです。

若手の間は言われたことをこなすので精いっぱいかもしれません。しかし、30代、40代になって言われたことしかできないのでは、とても昇進の見込みはありません。

昇格できなかった時のモチベーション|おすすめの保ち方

出世意欲があるのに出世できない人が出世するためにはどのような秘策があるのでしょうか。

小さくてもいいので目標を持つ

毎日同じように繰り返していても、なかなか出世することはできません。

言われたことだけをやっていても意味がないからです。

仕事に対して目的意識を持ち、小さなことでもいいので目標をたてましょう。そして、その目標を達成することに貪欲になるのです。

今までの業務に疑問を持ち、視点を変えたり方法を検討したりすることで業務スキルは向上します。

そうすると、結果的に出世に繋がるかもしれません。

適切な自己評価をする

会社での自分に対して正しく自己評価できていますか?

「こんなに頑張っているのになぜ出世できないんだろう」と悩む人の中には、自分を実力よりも高く評価し慢心している人もいます。

現実の自分をしっかりと見つめましょう。

そして、「自分はこんなところがダメだったな」と思う箇所が見つかったら、それを改善するように努めましょう。

聞き上手を目指す

管理職に向いている人は、聞き上手なことが多いです。

人の話をしっかり聞く、耳が痛い指導もしっかり聞き入れることが大切です。

「今日は〇〇さんに話しかけてみよう、明日は△△さんの意見を聞いてみよう」などと決めてみるのも効果的です。

人に話しかけるきっかけになるだけでなく、それが楽しみにもなればモチベーションUPににもつながります。

聞き上手になれれば、自ずと好感度は上がるでしょう。上司に気に入られれば出世への道も近いはずです。

スキルを磨く

スキルアップのための勉強をすることも、仕事のモチベーションに繋がります。

新しい知識を身に着けることで仕事に前向きに取り組めるようになるのです。

社内で「〇〇のことはあの人に聞け」と言われる立場になれば、昇進も夢ではなくなります。

「〇〇ならお任せください」と自分から「できる」という姿勢を見せることで、周りから専門家として認められていくはずです。

今の会社で出世できないと分かったら。とるべき道は4つ

出世できないと分かった後、ただ悲観しているだけでは未来は開けません。

あなたが次にとるべき行動は4パターンあります。

  • 出世を諦め、今の仕事を続ける
  • 出世できそうな会社に転職する
  • 起業して、自分が社長になる
  • 独立しフリーランスになる

一つ一つ解説していきましょう。

出世を諦め、今の仕事を続ける

「無理に出世しなくてもほどほどにお金をもらえればよい」と思える場合、出世できなくても今の仕事を続けた方が幸せを感じられるかもしれません。

出世をすればもちろん仕事の責任は重くなります。

もともと仕事がさほど好きではない、人をまとめることが苦手な人にとっては、出世することが幸せにつながらない場合もあるでしょう。

管理職になることで必ず待遇が良くなるかどうかも分かりません。

「名ばかり管理職で実際には給料も権限も増えない」「サービス残業が多く、時給に換算すれば平社員の時より悪い」など、出世することが労働環境悪化につながる場合もあります。

ただし、出世しなくても、会社にそれなりの居場所を見つける努力をするのは大事です。

例えば、後輩の育成に力を注ぐ、若手社員と年配上司のコミュニケーションを仲立ちするなど。長年勤めているからこそできるサポート業務があるはずです。

出世できそうな会社に転職する

今の職場ではどう頑張っても出世できない場合は、出世できそうな会社に転職しましょう。

ただし30代、40代と年齢がかさめば、転職自体が難しくなってきます。また、転職先で必ず出世ができるとは限りません。

やみくもな転職ではなく、あなたのステータスで出世できそうな会社を見つけることが大事です。

そのためには、転職エージェントを利用すると効率よく、また賢く転職ができます。

転職エージェントではあなたの経歴をヒアリングして、転職市場での価値を示してくれます。

第三者による能力評価は転職において大切な要素です。転職エージェントで自分の気が付かなかった強みを発見してもらえた、という人もいます。

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転職して、専門職としての出世を目指す

専門的な技術はあるものの、マネジメントスキルがないせいで管理職に昇進できないという人は、専門職としての出世コースもあることを知りましょう。

出世するというのは必ずしも管理職になるということとイコールではありません。エンジニアなど技術職には、専門職としての出世コースが用意された職場もあります。専門職の技術は他に代えが効かないため、リストラされにくいのがメリットです。

また高い技術力があれば、フリーランスとして高収入を得る未来も考えられます。

自分の会社に専門職として出世できる道がなければ、専門職となれるような会社を探して転職する、あるいはフリーランスとして働き収入アップを狙ってみてはどうでしょうか。

起業して、自分が社長になる

今の会社で出世できないのなら、いっそ自分で起業してしまうという方法もあります。起業して会社を作れば自動的に自分が社長になり、出世も昇進も関係なくなります。

起業というと、大変なイメージがあるかもしれません。しかし企業自体は案外簡単なのです。個人事業としての起業なら、税務署に書類を提出するだけで手続きは完了です。

株式会社を作る場合手続きは少々厄介ですが、資本金としては1円以上あれば可能です(ただし諸経費に最低20万程度は必要)。もし会社が副業を許可しているなら、今の会社に勤めながら会社を興すということもできます。

また、日本では起業後の生存率が他の国に比べ比較的高いという調査結果もあります。

中小企業白書によると、日本で起業された会社の5年後生存率は81.7%となっており、40.2%のドイツに比べ、倍以上の割合になっています。日本は新興の中小企業が生き残りやすい土地柄なのです。

参考元:「中小企業のライフサイクル」https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H29/PDF/chusho/04Hakusyo_part2_chap1_web.pdf

ただし、起業後に利益を生み出していくためにはそれなりの準備が必要です。例えば事前に起業家の交流会に参加したり、固定顧客を確保するための人脈作りに励むことはとても大切です。

【まとめ】出世できないとわかったら、まずは解決方法を探そう

出世できない原因は大きく分けて、自分自身にある場合と、会社側にある場合があります。出世できない原因が自分自身にある場合、その原因を改善したり、人にはないスキルを身に着けることで今の会社で出世を狙うことができます。

また社風が合わない、ポストがなくてどんなに頑張っても昇進できないという場合は、転職をするのも1つの方法です。ただし、転職先で必ず今以上に出世できるとは限りません。転職をする際は、自分の能力の正確な分析結果と、転職先企業の特徴・評価制度を詳しく知っておくことが大事です。これら転職時のサポートには転職エージェントを利用すると便利です。

もちろん出世自体をあきらめて、今の会社で細々と仕事をするのも個人の自由です。昇進できなくても、自分にできる会社貢献の仕方があるはずです。
出世できないとなるとモチベーションが下がってしまいがちですが、少しでも未来につながる行動をしていきましょう。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷