連鎖退職・・・売り手市場において、業績悪化に匹敵するほど企業の大きな悩みであるこの現象、連鎖退職は一体なぜ起きるのでしょうか?
この記事では連鎖退職の原因やきっかけ、その後の職場の末路について。そして、連鎖退職の真っ只中にある会社を上手に辞める方法をお伝えしていきます。
連鎖退職に関して学ぶとともに、あなたの職場で連鎖退職が起きた場合の対処や、倒産に巻き込まれない方法など、参考にしてみてください。
連鎖退職とは社員が次々に会社を辞めてしまうことですが、そのような職場には当然特徴があります。連鎖退職の起きやすい職場の特徴や原因を見ていくことで、あなたの職場が連鎖退職の起きやすい会社なのかどうかを知ることができます。
連鎖退職のきっかけは、ある1人の社員の退職であることがほとんどです。
その社員とはいわゆるエース社員と呼ばれる職場のキーマンであることが多いです。
「あの人が辞めてしまうなんて、この会社はもうダメだ!」と考えて、他の一般社員もどんどん辞めていってしまい、連鎖退職が起きるのです。
キーマンやエース社員と言われる人が退職している場合は注意しましょう。
連鎖退職の起きる会社はブラック企業である場合が多く、「その会社で働くのは時間と労力の無駄。さっさと他に行ったほうが良い」と思われてしまう労働環境になっていることが多いです。
このような考えは、自分の価値を理解し、決して自分を安売りしない社員が持っていますが、そういう社員は大抵は他の会社でも活躍できるものです。
逆にブラック企業にしがみつかなければならない社員は、真っ先に退職するということはまずありません。特に仕事や将来への希望やモチベーションの低さがそうさせています。
故に前項のようにエース社員の退職を引き起こしやすくなります。ブラックな職場環境ではできる社員から愛想をつかせて辞めていき、その後にしわ寄せのきた普通の社員が辞め、結果、ぶら下がり組のダメ社員のみが残ります。
前項では連鎖退職の起きやすい職場の特徴や連鎖退職の原因をお伝えしましたが、連鎖退職が起きてしまう典型的な3つのパターンを見てみましょう。
会社への帰属意識の低い社員の多い会社は、何か問題が起きると連鎖退職が起きやすい職場といえます。
帰属意識が低いということはつまり、「会社なんてどうでもいい、良いところがあれば今すぐにでも転職したい」と思っている社員が多いということ。
こういった職場の社員は責任感もなく、例えば他の社員の退職により自分の負担が増えると、すぐに自分も辞めようと考えるようになります。
あなたの周りがいつも会社の文句ばかり言っているならば、あなたの職場は連鎖退職の起きやすい職場と言えるでしょう。
管理職の退職や経理担当者の退職は連鎖退職のきっかけになりやすいです。
管理職は会社の業績や経営方針といった内情をよく知っているので、その管理職が退職するということは、会社がかなりまずい状況ということです。
たとえ管理職であろうとも、会社に何か起きる前に退職しようと考えるのは当然のこと。
急激な業績悪化などがあれば、職場のブラック化が進みますから、連鎖退職が始まってしまいます。
同じく会社の内情を知る経理担当社の退職なども危険サインと考えることができます。
ブラックな職場ということに通じますが、ギリギリの人員で膨大な仕事量をさばいている職場もささいな問題で連鎖退職を引き押しやすいと言えます。
ギリギリの人員なので、誰か1人でも辞めてしまったら、負担増に耐えきれずに他の社員も退職。
するとさらなる負担増がさらなる退職者を呼び、連鎖退職となります。もしあなたの職場が常に余裕なく綱渡りのような雰囲気であるならば注意が必要です。
連鎖退職が起きた場合、職場は一体どうなってしまうのでしょうか?
職場環境、会社の業績、最終的にどうなるかについてみてみましょう。
連鎖退職が起きると職場の人員が一気に減ります。
当然採用も間に合いませんから、残された社員の負担が一気に増えます。
すると、労働時間が大幅に増え、長時間残業を強いられることになります。
まともな引き継ぎもなくどんどん人がやめるので、不慣れな業務遂行に余計に時間がかかってしまいます。
残業代が貰えればまだ良いですが、業績も悪化するケースが多いので、残業代も払われずに労働時間だけが伸びてしまうということも十分ありえます。
そして、それに耐えきれずに残った社員も次々と辞めていくという悪循環に。
前項のように人がどんどんいなくなり、負担増と職場のブラック化に耐えきれない社員も辞めていくので、会社の業務遂行すらままならない状態になります。
データ入力、起票、請求書発行、検収、入金確認といった基本的な業務すら滞りますから、当然会社の業績は悪化。まともにビジネスができないと、取引先からの信頼も失墜してしまいます。
こうなると、負のスパイラルから抜け出すのは非常に困難になります。
最終的に会社は倒産の方向への一直線に進んでいくことになります。
人が辞め、売上が落ち、会社として機能しなくなり、業績は一気に悪化、採用も間に合わず、不渡りを出し銀行取引の停止、、、そして倒産。
人はいくらでも替えがきくからブラックな環境でどんどん働かせればいい、という経営者もいますが、このようなことまで考えられている経営者はあまりいないようです。
連鎖退職が起きてしまった職場にながくいることはあまりおすすめできません。
というのも前項で説明したように、連鎖退職の起きている会社は倒産の可能性があるからです。
倒産となれば、失業手当をもらうためにハローワークに提出する離職票も発行してもらえるかわからないですし、それまでの給与も払われるかわかりません。
つまり、出来るだけ早く退職するべきと言えます。
それでは一体、どのタイミングで退職するのがベストなのでしょうか?
ベストなタイミングはズバリ、「今すぐ」ということになります。
理由は連鎖退職の職場に残っていると、どんどんあなたの負担は増え、ますます辞めにくくなるから。
どうせ倒産する企業なので、辞める際にもめたら・・・ということはあまり考える必要はありません。
ただ、万が一ということもありますから、転職エージェントなどに相談しておくのも1つの手です。
キャリアコンサルタントにアドバイスを受けて、次の仕事を探しつつ、スムーズに辞められるように準備しましょう。
前項で説明したように、連鎖退職の起きている職場は一刻も早く辞めることがベストです。
しかし、ただ闇雲に辞めてしまっても自分が困るだけ。
在職中からできることはやっておき、なるべく早く、なるべくスムーズに辞め、次の職場へとつなげるようにしましょう。
つまり、転職先の確保とスムーズな退職準備の2点が重要となります。
退職続出の職場をやめる最適なタイミング”>辞める前に転職先を決めておくことは非常に重要です。
というのも、辞めてしまってから転職活動をした場合、焦って合わない会社に転職してしまったり、企業側に足元を見られて低い条件で転職してしまったりするからです。
それを防ぐためにも、転職先は必ず在職中に決めておくようにしましょう。
しかし、連鎖退職の起きている職場に勤務しながら転職活動の時間を確保するのはかなり大変です。
転職サイトで求人検索、エントリー、書類選考、面接日程の調整、面接、年収交渉など・・・働きながらの活動としてはかなりやることが多くなります。
故に、これらの大部分をあなたの代わりにやってくれる転職エージェントに相談することが重要となります。
転職エージェントであれば、1度面談をして希望条件を伝えておくだけで、求人探し、面接日程の調整、年収交渉、応募書類の支援、面接練習など、転職必要なことのほぼすべてをやってくれます。
倒産可能性が高いからと言って、今の職場を無責任にやめるのはちょっと・・・という場合も転職エージェントが力になってくれます。
職場とトラブルにならないような退職の仕方をアドバイスしてもらえるので、転職エージェントに相談するだけで、転職活動と、今の職場のスムーズな退職の2つに対応できます。
時間に余裕がある人は転職サイト、余裕はないがいい転職をしたい人は転職エージェントを使うようにしましょう。
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連鎖退職の特徴や原因に関してお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
もしあなたの職場が連鎖退職の起きやすい会社であったり、すでに連鎖退職が起きていたりした場合でも何をすべきか明確になったことと思います。
今現在連鎖退職が起きていない会社でも、将来のことはわかりません。ある日突然ワンマン経営者に変わり、職場がブラック化して連鎖退職が起きないとも限りません。
そうなっても大丈夫なように、転職エージェントへの相談だけでも今からしておきましょう。