【作:ゆすらさん】
「愛する家族のために遅くまで仕事を頑張る、でもその分一緒に過ごせる時間が減る…」
そんなジレンマ抱えていませんか?
ワークライフバランスという言葉が浸透してしばらく経ちますが、仕事とプライベートのバランスがとれていることは心身の健康にとても大切です。残業の多い働き方を見直し、プライべートの時間を充実させましょう。
働き方改革で残業規制が強くなった今が、定時退社生活にシフトするチャンスです。
そもそも皆そんなにも残業しているのでしょうか?
周りの皆も当たり前に残業している環境にいると、こんなものだろうと残業を受け入れてしまいがちです。しかし実際は残業をほとんどせずに帰れる環境の方が多いのです。
2020年に経団連から、労働時間等実態調査が公表されています。
ここで行われた、時間外労働時間(年間平均)の調査結果は次のようになりました。
年間の残業時間が360時間未満と少ない人の方が圧倒的に多いのです。
たしかに電車通勤していた経験では、夕方17時-18時台の電車が一番混み具合がひどく、残業して遅くに帰るほど空いていると感じたものです。
残業が多い状況を受け入れてしまわず、ぜひ定時帰りを目指してみましょう。
周りが残業している中での定時上がりは、どうしても罪悪感をかんじてしまう…といった人に
また定時上がりのメリットはたくさんあります。
罪悪感は持たなくても大丈夫です。ぜひ皆の代表・先駆けとして定時帰りをしましょう。
定時に帰っている人と、帰っていない人では何が違うのでしょうか?
まず定時に帰っている人は考え方が違います。主に次の2点です。
プライベートを充実させたい!これは皆思うことです。しかし実際に定時退社を実現している人は、意思の強さが違います。
「時間ができたら…したいな」「どこか遊びにいきたいな」といった願望程度ではなく、「…のために時間を捻出したい!」「今日は定時に上がって…をする!」と具体的なやりたいことと時間をつくるんだといった意思があります。
そのためにはハートも強くなれるものです。絶対に帰る!と思える楽しみを見つけましょう。
ここでいう仕事ができるとは、必ずしも超人という意味ではありません。同じ仕事をこなす場合でも、仕事ができる人は次のように能力の範囲内でうまく仕事を調整しているのです。
仕事ができる人・できない人で、能力にそれほど差があるわけではありません。仕事ができない人は完璧を目指すあまり時間をかけすぎたり、優しさから余分な仕事を引き受けたりしがちです。
自身の仕事の仕方を振り返ってみましょう。
実際に定時帰りを実現するべく、具体的なポイントを見ていきましょう。
周りに残業している人がいる中で毎日定時上がりをするのには、やはり強い思いが必要です。特に定時後にしたいことがなければ、ついついながら残業・付き合い残業となってしまいます。
まずは趣味や、したいことを考えてみましょう。
など目標を決めたり、平日定時後に習い事をしたりするのも良いでしょう。
また趣味でなくても、家族のためでもモチベーションに繋がります。
など具体的な時間を思って働くとより効果的です。
そのために定時に上がりたい!仕事を終わらすため頑張れる!といったモノを持ちましょう。
定時に上がりたい動機が明確になったら、実際に定時帰りできるよう仕事の方法を見直してみましょう。
押さえておくべきポイントは次のような点です。
まずは仕事をしっかりすることが大前提です。定時内にだらだらと仕事をしていて、同僚に仕事を押し付けて定時帰りする、なんて態度では反感を買うばかりです。きちんと役割を全うしている、業務をこなしている姿勢を見せてスッキリと帰りましょう。
真面目に仕事をしていても時間内に仕事が片付かない場合は、いかに終わらすかを考えましょう。もっと良いやり方はないか、余計な手間をかけていないか見直します。
仕事に優先順位をつけることも大事です。楽な仕事・やりたい仕事から手を付けがちですが、緊急度や納期を判断して今するべきことをやりましょう。
企業内には意外に不必要な仕事があります。慣習でなんとなく作っているけど誰も利用していない資料、廃止しても影響のない定例会議や報告会などありませんか?必要のない仕事は見直しましょう。
また定時帰りに固執するあまり、仕事の対応が悪くなったりいやな人間と思われたりすると、逆に定時に帰りづらくなります。
など柔軟な対応ができる姿勢も必要です。
定時帰りを実現するためには、諦めなければいけないものもあります。
まず当たり前の話ですが定時帰りをすると、今まで貰っていた残業代が減るぶん給与が減ります。昇進やベースアップまで当面は給与の減少を受け入れる必要があります。
また人事評価・昇進についても気になるところです。
本来は「残業をしない=効率良く仕事ができる人」であり、会社としては有難いはずです。しかし残業の多さ・仕事の多さで、頑張っていると捉える会社も存在しています。もし定時に帰っているだけで評価されないような会社なら、転職を考える必要も出てくるかもしれません。
優しい人・和を大事にする人は、ちょっとした仕事を頼まれがちです。ちょっとの仕事でも塵も積もれば山となり、定時帰りを邪魔します。
たとえば定時ギリギリに仕事を頼まれたりする場合もあるでしょう。そんな時は「明日以降やります」と伝えます。「明日でいいですか?」ではありません。明確に今日はやらないと意思表示しましょう。
また一部の人の理解を得られない可能性もあります。いくらきちんと仕事をしていても、定時に帰るというだけで批判してくる人はいます。
しかしよく考えてみてください。本来職務を全うしていれば、定時帰りをしても何の問題もないはずです。
的外れな批判をしてくる一部の人の理解まで得る必要はないと思います。
定時帰りのためには、我を貫く人だと思われた方が得策です。余分な優しさは捨てましょう。
定時帰りを実現するためには、プライベートを充実させたい!という意思と、仕事を効率的に・定時内に調整する工夫が大事です。
以前は飲み会にこない・飲まない人は批判されたものです。今ではパワハラの規制が進み、飲み会に不参加・飲まないという選択肢も受け入れられるようになってきました。付き合いが悪いと思われてもそれだけです。
定時帰りも同様です。働き方改革で残業規制が進む中、定時帰りが当たり前に受け入れられる時代も近く感じます。ぜひ率先して定時帰りをして、いち早く定時退社文化をつくりましょう。