さあ、連載第二回目です。
一回目は氷山の一角になって水上に浮くことのできなかった、
冷たい氷の海に沈んでいるような?
落ち込んでいるあなたへ贈る言葉でした。
なぜ新卒で沈んでしまったのか、わかりましたね?
新卒の就活がうまくいかなかったとしても、くよくよすることはありませんよ。
でも、いつまでも沈んでいるわけにはいきません!
「転職の女神」の船に乗ってください!
大事な命、短い人生を沈んだままで過ごすのはもったいなさ過ぎる!もう過去はどうでもいい!
さあ、未来に目を向けて行きましょう!
早く冷たい水から上がって太陽の光を思い切り浴びようじゃありませんか?
ノーリスク転職に向けて!
この連載のタイトルを見て「転職がノーリスクなわけないだろう?そんなうまい話はないよ」と思いませんでしたか?
確かに、「転職」という言葉が頭をよぎった時に、誰でも一度は思考の歩みが止まるでしょう。
足がすくみます。それは高いビルから下を見下ろした時のように。
転職は次のビルに飛び移るようなものと思っているならですが。
果たしてうまく飛び移れるのか?下手してビルの谷間に落ちてしまったらどうする?
そのまま這い上がれなかったら?這い上がれても前とは遙かに低いビルになってしまったら?生涯賃金が減るのは嫌だし。
そんな「リスク」にまずは思いがいくのは当然のことです。
初めての転職はそんなリスクが心をざわつかせます。
転職にはリスクがつきもの。これまでそう思われてきました。
本当でしょうか?
投資の世界では「ハイリスク・ハイリターン」なんてことを言いますね。
リスクが高ければ高い物ほどリターンも大きく期待できるというのが世の習い。
掛け率の高い万馬券のような物です。
リスクがあってこそのリターン。物事は表裏一体、諸刃の剣です。
投資やギャンブルならハイリスクに賭けるのもいいでしょうが、仕事となると、もっと堅実にいかなくてはなりません。リスクなんて冒したくない。
余ったお金で投資するのとは違う。生活費のすべてをかけてギャンブルしてはいけません。
仕事は生活の基盤の問題だから、投資や賭けは控えたい。できるだけローリスクでいきたいし、ノーリスクが最大の望みです。
「転職は慎重に!」そんな転職会社のコピーもありましたね。
では、転職のリスクには実際にどのようなものがあるか、見てみましょう。
【リスク①】 転職先が見つからない(離職期間が長くなる)
これが多くの人が一番危惧することではないでしょうか?
辞めたはいいけど、次の転職先が見つからない。
つまりビルから飛んだはいいけれど、次のビルに飛び移れなかった。谷間に落ちてしまった。
もしくは次のビルに移るのに時間がかかってしまい、離職期間が長くなってしまったら?貯蓄が底をついたらどうする?
しかも離職期間が長いとますます転職が難しくなりそう。
こんな悪循環のスパイラルに落ち込みそうです。
え?なぜそんなことに?
心配はご無用です。
今時は先に転職先が決まってから辞めるという人が9割です。
これはネットのおかげです。
10年前なら一旦会社を辞めないと、仕事探しの時間が取れませんでした。
仕事を探すのは新聞広告かハローワーク。となると、新聞を見て、昼間電話をするか、ハローワークは平日と昼間しか開いていないわけだから、とにかく活動は平日昼間に限られていた時代は会社を辞めるしか無かったのです。
今の仕事探しはご存じのようにインターネットが中心です。
仕事から帰り、家でインターネットでリサーチする。人材サイトに登録するとスカウトメールが来て、スカウトには夜会う。
面接は夜か、半日有給休暇を取るか、または土日に設定してもらう。転職活動は仕事のオフの時にできます。ほとんどの人がそうしています。
むしろ会社を辞める時には、次の行き先が決まっているのが常識といえるくらいです。
つまり、次のビルへの橋は渡してあるのです。
飛ばなくてもいいのです。落ちることはありません。歩いて渡りましょう。
ということは? このリスクは?
リスクではないですね!
【リスク②】 給料が下がるのでは?
確かにこれはありそうです。
転職の場合、かなり有利なスカウトでなければ、多くの場合は少し給料が下がるところからスタートするかもしれません。
ただ、そこは少しのガマンで先々上がっていくところを探すことが肝要です。
ですが、そもそも20代のあなたが、他社に転職して、どのくらい給料が下がると思いますか?
初任給は日本の会社ならだいたいどこも横並び。20万円前後で、そこに住宅費の補助や残業手当の有無位の違いだった。
ベースが同じなので、あまり差は開いていないはずです。
つまり20代に限って言えば、転職しようが、そのまま残ろうが、給料もそれほど変わらないのではないでしょうか?
ならばリスクとはいえませんね。
給料が変わるとしたら30代から。そこからの伸長率は転職してからのあなたの頑張り次第と言えるでしょう。
給料が下がるかも?
このリスクも20代のあなたには関係ありません!
ではいよいよ次回からはノーリスク転職のための会社選択について考えていきます。