飲食店店長、辞めたいのに辞められない時は?辞めた後におすすめの転職先は?

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学生アルバイトとしては人気の飲食店。卒業の時にそのまま就職して、店長を目指すという方も居るでしょう。

でも「実際に店長になったら、思ったほど役職手当がつかなかった」「昇給率が低かった」という声はよく聞きます。

店長を辞めたい…と考えるも、店長という立場は結構辞めづらいもの。

他のスタッフに迷惑がかかる。
本社からの引き止めに遭う。
ずっと飲食店でしか働いたことがないから、転職できる自信がない。
自分は飲食店以外で何ができるのか分からない……。

そんな悩みでなかなか転職に踏み出せない方に、飲食店店長を辞めて転職する秘訣を取り上げてみました。

飲食店店長を辞めたい理由とは

店長を辞めたいと思うとき、そこにはどんな理由があるか見ていきましょう。

労働環境が過酷

飲食店は年中無休・長時間営業・土日祝日やお盆年末が書き入れ時といった風潮があります。

さらに店長という責任ある立場であれば、過酷な労働環境であることは想像に難くありません。

  • 朝から店の鍵を開けて仕込み、夜は鍵閉め売上管理。
  • 上からは「利益向上」とうるさく言われ、削れるとしたら人件費。
  • 人件費を削って人が足りなくなれば自分が負担。

ほかにもシフト管理・売上管理・経営方針管理などなど、店長にしかできない仕事もたくさん。

自分でお店を持っているなら別ですが、雇われ店長だと月給+役職手当の収入しかなく、実際の労働と収入が釣り合っていない状態で働く店長も少なくありません。

スタッフとの人間関係

店長はスタッフをまとめる立場なので、人間関係にも配慮しなければいけません。

人には当然相性があるものです。もちろんみんな和気あいあいと仕事ができているお店もありますが、もしも店内で問題が勃発した時に、運営に影響しないとも限りません。

また、自分自身もスタッフをうまく使うことが求められます。

スタッフ教育をしっかり行っておかなければ、お客様からのクレームに繋がりかねません。

スタッフとのコミュニケーションに失敗して、店内がギスギスしてしまい、辞めたいと感じるパターンも多いようです。

お客様からのクレーム

飲食店は毎日多くの人とコミュニケーションを取らなければ成り立たない業界です。

多くの人と関われば関わるほど、反感を持たれてしまう可能性は必然的に上がります。

毎日営業している限りは、クレームが出ないよう、気を張って接客を行わなければならないというプレッシャーもあります。

特にお酒を扱う飲食店となれば、接客の多様性が求められるでしょう。

上司からのプレッシャー

雇われ店長は、本部の決めた利益ラインを目標にお店の利益を上げなければいけません。

お店の采配は各店舗の店長に任されていることも多く、もしも利益が赤字になれば、店長は責任を取らなければいけません。

エリアマネージャーや本社から利益利益とうるさく言われるプレッシャーに悩む店長は少なくありません。

更に上司が高圧的で、サポートしてくれないくせに利益にはうるさいといった横暴なタイプだと、ストレスは計り知れません。

体力的にキツイ

飲食店は体力仕事です。

基本的に立ちっぱなし動きっぱなし。料理や飲物を運ぶにも結構な重みがあります。

30代も半ばを過ぎてくると、だんだん自分の体力の衰えを感じ始め、不安になる方も多いようです。

さらに40代ともなってくると、20代の仕事量と比べるとどうしても効率は落ちるもの。

その頃になって、将来に不安を感じはじめる方は多いようですね。

飲食業界はブラック?

「飲食店はアルバイトなら働きやすくシフト制で稼ぎやすいけれど、社員としてはブラックだ」などといった声も聞かれます。

近年は労働環境のひどさが見直され、業界としても少しずつ改善されてきているようですが、店長クラスではまだまだ厳しい状況と言わざるを得ないでしょう。

飲食店の店長に憧れて頑張ってきたのに、いざ店長になって給料明細を見れば、役職手当+5000円のみ、昇給なし。

そこで未来の希望を失った。

なんて経験をした人もいます。

もちろん、飲食業界すべてがこうだというわけではありません。ホワイトな労働環境で、上からのサポートも万全という企業もあります。

同じ飲食店でも、ピンからキリまで差があるというのが現実のようです。

飲食店店長は辞めるにも一苦労…

飲食店店長はいざ辞めたいと思っても、なかなか辞められないという事情があります。

辞められない理由として多いのは、以下の通りです。

  • 会社からの強い引き止めに遭う
  • 人手不足で残るスタッフに迷惑がかかるため、店長として責任を感じてしまう

人件費削減のために、シフトが回せるギリギリの人数で運営をしているお店だと、責任を感じて「辞めるわけにはいかない」と思ってしまいます。

更に、本社は店長クラスの人が辞めるとなると、手続きや人員募集・異動などの手配を行う必要があります。

そのため労働コストを考えて大抵の場合引き止めを行います。

  • 人が足らないのに辞めるなんて、無責任だ
  • なにか不満があるなら、できる限り改善するから残ってくれないか?
  • 代わりの人が見つかるまで待ってほしい

これらの言葉をかけられたら要注意です。

もともと引け目を感じている人なら、できるだけ迷惑がかからないようにと提案を飲んでしまいがちです。

でも多くの場合、体の良い引き止めの定型句みたいなものです。

改善や代理の採用などは実現されない場合があります。

何の対策も取られないまま、そのままズルズル1か月、2か月と店長を続ける羽目にもなりかねません。

もし本当にあなたが辞めたいと決意したのなら、ここは頑として退職の意志を貫くべきです。

新しい人を配置するのは本社の仕事であり、あなたが本社に人員補充や確保を申し出たのに人員が足りないまま放置しているとしたら、それは本社の怠慢と言わざるを得ません。

最初こそあなたが辞めた穴はお店に影響が出るかもしれませんが、すぐにそれなりに回るようになります。それが企業です。

社員1人が辞めて駄目になるような企業であればいつ倒産してもおかしくないので、それこそさっさと見切りをつけるべきでしょう。

あなたの生活、心身の健康を何より大事にできる選択をすべきです。

辞めたいのに辞められない、そんな時は第三者の手を借りてみては?

辞めたいのに、やっぱりどうしても辞めることができない。

辞めさせてもらえない。

このままだと追い詰められそう…

そういう時には、自分ひとりで頑張るのではなく、助けてくれる第三者の力を借りるという手もあります。

労働基準監督署

退職は労働者の権利であり、会社はそれを無視することはできません。

正当な理由と手順で退職を申し出ているのに受け入れて貰えないのであれば、各自治体の労基署に行くと相談に乗ってくれますし、会社に働きかけてくれます。

労基署なので、退職の際に有給が余っていればしっかりとそちらの手配も正しく運用されるよう働きかけてくれるはずです。

ただし、会社にとっては労基署が間に入ると何かと調査などを受けることもあり、円満退職とはいかなくなるかもしれません。

転職エージェントを利用する

転職エージェントは転職を支援するサービスですが、職業紹介の他にも退職サポートも行ってくれるところが多くあります。

先に転職先を紹介してもらって採用が決まってから、もしも退職トラブルが起こっていたら、そちらについても相談に応じてくれるので、転職とセットで問題解決できる可能性があります。

弁護士に相談する

法的に退職の代行を請け負うことができる機関です。

ただ退職の意思を伝えたのにスルーされているといった程度だと、さすがに弁護士利用は腰が引けてしまうと思いますが、

「上司からのパワハラを受けている。」
「精神的に疲れてうつ病を患ってしまった。」

そういった事情を抱えている方は、まずは自治体の市民相談や、弁護士会が行っている無料相談などに行ってみると良いでしょう。

退職代行サービス

最近知られるようになってきた、退職代行サービスに依頼するという手もあります。

名前の通り、あなたの代わりに退職を代行してくれるサービスです。

利用するメリットとしては、即日退職で翌日から行かなくてもOK、有給消化の手配をしてくれて、制服などの貸与品も郵送などで対応できるなどの点があります。

ただし、弁護士資格保有者が在籍していないサービスの場合、交渉自体は不可能になるため、もし会社側が交渉を要求してきたら対応できないというデメリットもあります。

その点は要注意ですが、弁護士を利用するよりはかなり安価で利用できる点もメリットでしょう。

飲食店店長を辞めた後、どんな仕事ができるか

飲食業界で店長経験があることがアピールポイントになる

「もう飲食店勤務は疲れたし、他業界他業種に転職したい」
「でも今まで飲食以外の業界で働いたことがない。特別にスキルなんて持っていない。」

そのような理由で転職は無理だろうかと考えてしまう方も多いようですが、簡単にあきらめないでください。

接客の経験があり、さらに店長の経験があれば、他業界・他業種でも幅広く使えるスキルが備わっているはずです。

例えば下記のようなものになります。

コミュニケーション能力

接客の経験は営業などの顧客対応だけでなく、社内での円滑なコミュニケーションを取るという点でもアピールができます。

マネジメント能力

店長としてスタッフを纏めていたという経験は、リーダーの資質として高評価を受けられるポイントです。

情報収集力

世間のニーズを常に得ていなければ、どんな業界でも廃れていく一方です。店長としてお店の客層やニーズに目を向けていたという経験も情報収集力としてアピールできるポイントです。

このように、アピールの仕方で自分の経験をスキルにすることができるということを知ることは、転職では大事なことです。

飲食店店長の転職におすすめの業界と職種

サービス業

ブライダル業界、アミューズメント施設、介護業界、ホテルなどのサービス業は飲食業界からの転職がしやすい業界ではないでしょうか。

接客の基礎はできているし、細やかな対応も慣れていることと思います。

業界の中でもキャリアアップ可能なものが多いですし、将来性もある業界ではないでしょうか。

マーケティング

IT系や広告業界のマーケティング職も、勉強次第で狙える職種ではないかと思います。

広告系では飲食業界で得た知識が活かせる事もあるかもしれません。世間のニーズに目を向ける情報収集力が活かせる職種だと思います。

経理

店舗の経営を任されていた経験を活かせるのではないでしょうか。

接客やサービス業から他業界・多職種に転職したい方の中には「デスクワークがしたい」と考える方が多くいるようです。

一般事務は未経験者OKの案件が多いですが、その多くの枠が新卒で埋まります。

残りの枠は経験者が取っていくので、中途採用の未経験者はかなり狭き門です。

転職を考えたら、まず簿記の資格を取っておくといいでしょう。

長く続けられるデスクワークですし、おすすめです。

経営コンサルタント

いきなりハードルが上がりますが、こちらも勉強次第で決して不可能ではない職種ではないでしょうか。

経営には興味があるけど、飲食店の店長は年を取って将来的にいつまでも続けられるとは思わない。

将来性があって、更にキャリアアップが狙え、年収も上げたいといった上昇志向がある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

異業界・異業種を目指すなら

しかし中途採用で未経験の業界・職種に転職するというのはなかなか難しいものです。

未経験転職をするなら20代のうちにと言いたいところですが、店長を経験した上で転職を考えているとしたら、30代、もしかしたら40代の方もいらっしゃるかもしれません。そうなれば殊更転職は難しいと言わざるを得ません。

そこでおすすめしたいのはやっぱり転職エージェントです。

転職活動を行う上で一番大事なことは、まず自分を客観的に見て、上げすぎず下げすぎずの正当な市場価値を知ること。

いったい自分の知識や経験がどれだけ他業界や多職種に活かすことができるのかを、しっかりと棚卸しして分析をすることです。

けれど、自分を客観的に見るというのは結構難しいものです。

その点、転職エージェントは転職のプロですし、第三者の目線からあなたの市場価値を分析してくれます。

更にあなたの適正と本人の希望を含めて判断し、あなたが探す代わりにおすすめの転職先企業をピックアップしてくれます。

それなら飲食店店長をする傍らで転職活動も苦なく行えるのではないでしょうか。

退職トラブルの相談も乗ってくれますし、応募書類添削や面接対策などもしてくれる上で利用が無料なので、ひとまず登録してみても損はないと思います。

飲食店店長でも転職先はいっぱいある!すべてはあなたのアピール次第

店長という立場は、とても責任のある立場だと思います。

「今いるスタッフに迷惑をかけたくない。でももう限界…」

もしもそんな風に感じているとしたら、体や心のバランスを崩してしまう前に、思い切って決断することをおすすめします。

あなたが居なくなった穴は、結局本社がどうにかして、また回るようになるものです。

難しければ介入してくれる第三者に頼ってみても良いのではないでしょうか。

あなた自身も、店長という経験はスキルとして次に生かせるものがたくさんあるのです。

自分ではなかなか気づけないあなたの武器も、転職エージェントといった第三者の視点から見れば見つかるかもしれませんよ。

辞めるも、転職できるかもすべてあなた次第です。

勇気を出して踏み出してみてください!


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷