【統合失調症】無理せず、失敗しない仕事の探し方

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この記事は、統合失調症をお持ちの方の

  • 就職(転職)がしたい。
  • 仕事ができるか(続くか)不安。
  • 向いてる仕事が知りたい。
  • できればフルタイムで働きたい

といった悩みを解決する内容です。

不安になる、寝れない、幻聴、幻覚。
これらは、統合失調症の症状です。

このような症状から、「就職はできないだろうな。」「(一度退職・休職して)もう社会復帰できないだろうな。」とお悩みの方も多いことでしょう。

ただ、この悩みについては、「いくつかのポイントをおさえるだけで、無理なく仕事を続けることができる。」と断言します。

そこで今回は、”統合失調症の方が、無理なく仕事を続けられる仕事選び”をテーマにご紹介します。

統合失調症を知ろう

まずは「統合失調症」について再度学び、自分の症状と重ね合わせましょう。
すると、後述する「自分で障害特性を説明するさい」に役立ちます。
すでに、「統合失調症」と「自分の症状の説明」ができる方は読み飛ばしてください。

①統合失調症の症状

統合失調症には、さまざまな症状があります。
そのため、ここではタイプ別に分け、”代表的な3タイプの症状”としてご紹介します。

ⅰ.陽性症状(幻覚・幻聴)

2つの特徴があります。

    • 内容が「誰かが私を~」のように、人間関係が主体。
    • それを「事実」と思い込んでしまい、強い不安感や恐怖感に襲われる。

具体的には、

私は誰かに支配されて(操られて)いる。

周りの人が、私の悪口を言っている。

誰かが私を襲おうとしている。

常に監視されている。

といった、幻視、幻聴、妄想の症状です。

ⅱ.陰性症状(生活に障害をもたらす症状)

3つの特徴があります。

    • 会話・行動の障害
    • 感情の障害
    • 意欲の障害

具体的には、

思考力が低下して、会話量が少なくなる。

会話の内容がまとまらない。理解できない。

作業ミスが多くなる。

疲れやすい。

感情が動かない。

なにもやる気がおきない。

といった症状です。

ⅲ.認知機能障害(判断能力に障害をもたらす障害)

  • 判断能力の低下が特徴です。

具体的には、

自分が病気であることに気づけない。

臨機応変な対応ができない。

とっさのできごとに対し、パニックになってしまう。

いろんな物音や動きに気をとられてしまう

といった症状です。

②統合失調症の経過による症状の変化

統合失調症は、下記のように経過が分かれます。

前兆期⇒急性期⇒回復期⇒安定期

  • 前兆期「寝れない」などの統合失調症発症の前触れ
  • 急性期「陽性症状(幻覚・妄想)」が目立つ。
  • 回復期「陰性症状(生活に障害をもたらす症状)」が目立つ。
  • 安定期認知機能障害(判断能力に障害をもたらす障害)が目立つことも。しっかり休息をとったり治療をしないと、前兆期へ戻る可能性がある。

参考サイト:厚生労働省「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス総合サイト」
URL:https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_into.html

まずは精神障害者保健福祉手帳をとろう

仕事探しのコツをご紹介するまえに、まず確認したいことがあります。
「あなたは、精神障害者保健福祉手帳を取得しましたか?」

実際、精神障害をお持ちである65歳未満の「精神障害者保健福祉手帳」取得率は、非常に低くなっています。
具体的な数値は、取得率20%以下です。

もちろん、取得していない方のなかには、障害者手帳を取得することができない方(症状が軽いなどで)もいらっしゃいます。
ただ、「障害者手帳を取得することに抵抗がある。」という理由で取得していない方も大勢いらっしゃいます。

たしかに、「取得に抵抗がある。」というのは理解できます。
(筆者は障害者福祉施設に勤めているので、さまざまな方の相談や話を伺います。)

しかし、「精神障害者保健福祉手帳」を取得することで、下記2つのメリットを得ることができます。

①”障害者雇用枠”で就職できる。

”障害者雇用枠”で就職するには、「障害者手帳(ここでは精神障害者保健福祉手帳)」が必要になります。
この記事では、”障害者雇用枠”で(一般雇用枠だとしても、障害をオープンにして)就職することを強くおすすめしています。
その理由は、次の章で詳しく説明します。

②各種税金の軽減

所得金額から、一定額の控除を受けることができます(障害の等級により、控除額が変わります)。
同居者も、各種税金の控除が適用される場合もあります。

具体的には、下記の控除額に、個人の”課税所得”に応じた”税率”をかけ算することで、控除される金額がわかります。
(控除額×税率=減免される金額)

統合失調症 仕事

※1 特別障害者とは、障害者のうち、次の特に重度の障害のある方のことをいいます。

  • 身体障害者手帳に身体上の障害の程度が一級又は二級と記載されている方
  • 精神障害者保健福祉手帳に障害等級が一級と記載されている方
  • 重度の知的障害者と判定された方
  • いつも病床にいて、複雑な介護を受けなければならない方 など

※2 同居特別障害者とは、次の条件に当てはまる方のことを言います。

特別障害者である控除対象配偶者や扶養親族で、あなたや配偶者、生計を一にする親族のどなたかとの同居を常としている方。
※老人ホームなどへ入所している場合は、同居を常にしているとはいえません。

引用:国税庁(URL)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2016/b/03/order3/yogo/3-3_y05.htm

統合失調症でも無理なく仕事を続けるコツ

それでは、「統合失調症でも無理なく仕事を続けるコツ」を

①「就職(転職)活動前」
②「就職(転職)活動時」
③「就職(転職)後」

の3つに分けてご紹介します。

① 就職(転職)活動前

主治医の許可を得る。

絶対に、「もう大丈夫だろう。」というような自己判断で 就職(転職)活動を行わないでください。
なぜなら、自分だけの判断だと焦りがでてしまうためです。
しっかり回復期を経て、心身が落ち着いた状態でなければ、良い結果は得られません。
そして、最悪”再発”につながってしまう恐れもあります。

リワーク支援などの支援を受ける。

就職(転職)活動前に、リワーク支援などの支援を受けましょう。
リワーク支援とは、主に、精神障害(精神疾患)が原因で休職している方に対し、復職のためのリハビリを行う支援です。

具体的には、ストレス対処法や対人コミュニケーションのスキル向上を目的とした演習などを行います。
リワーク支援を行っている医療機関では、認知行動療法(現状の「ものごとの考え方、受け取り方を自覚し、修正する」といった治療法)も行っています。

リワーク支援を実施している場所は下記の通り(カッコ内は、1回あたりの費用)です。

  • 医療機関(300~3000円、またはそれ以上(自立支援医療受給者証を所持している場合、もっと安くなります))
  • 障害者職業センター(無料)
  • 就労移行支援事業所(約1000円)

リワーク支援を行うことにより、「再就職したさいの離職率と再休職率が低くなる」という研究結果がでています。

②「就職(転職)活動時」

障害者雇用枠で就職(転職)活動する。(障害をオープンにする。)

障害者雇用枠で就職(転職)活動をしましょう。
どうしても一般雇用枠で職を探したい方は、障害をオープン(隠さず)にすれば問題はありません。

たしかに、障害を隠して(クローズにして)就職活動を行うことも1つの手です。しかし、その方法はおすすめできません。
なぜかというと、障害を”再発”させてしまう可能性が高くなるからです。
障害を隠すと、とうぜん支援や配慮を受けることはできません。

たとえ症状が「安定期」にはいっていても、「前兆期」に戻ってしまっては、元も子もありません。またすぐに”休職”となってしまうでしょう。

「統合失調症に理解、配慮のある職場か」を見極める。

面接時や職場見学時などに、下記を確認するようにしましょう。

  • 現在、統合失調症の方が働いているか。
  • 過去に、統合失調症の方が働いているか。どのくらいの期間在籍していたか。
  • 統合失調症の方へ対する、制度(配慮)があるか。

「統合失調症の方が在籍しているか、在籍していたか(在籍期間も)。」は、その職場が、「統合失調症の方に対して実際にちゃんと配慮してくれるのか。」を見極める判断材料となります。

「統合失調症の方へ対する、制度(配慮)があるか。」については、特に”労働時間の制度(配慮)”についてしっかり聞くようにしてください。統合失調症の方は「疲れやすい」という特徴があります。
そして、それを上手く伝えることも苦手なため、事前に制度や配慮を受けていないと、症状が再発する可能性が高くなります。

具体的な例としては、時間をかけて徐々に、「短時間の勤務→フルタイム」へ移行していく制度などです。

それと、配慮の一例として「通院や不調が原因で仕事を休むこと」も考慮しておいたほうがいいですね。

「向いてる仕事」のなかで探す

統合失調症の方は、その特性上、どうしても仕事内容に「向き・不向き」がでてしまいます。それとも上手く付き合っていかなくてはなりません。下記、統合失調症の方に向いている職種です。

  • 事務職(できれば電話応対なし)
  • 清掃員
  • 仕分け(倉庫内、郵便など)
  • 自分のスキルに応じた職種 など

統合失調症の方は、「とっさの判断や臨機応変に動くことが苦手」という方が多いです。そのため、「できるだけ自分のペースで行え、手順がはっきりしている仕事」がおすすめです。

自分になにか特別なスキルがあるのであれば、それを活かした職種でもいいですね。

③「就職(転職)後」

自分から、職場の同僚・上司に

  • 統合失調症であること
  • 自分の統合失調症の症状

を説明をしましょう。結果、理解を得られやすくなります。
そして、自分から発信することで、コミュニケーションのきっかけ、周囲が感じてしまっている「壁」を壊すきっかけ作りにもなります。

事前に「精神障害を持った方が就職する。」との情報は流れていることでしょう。しかし、「事前情報だけで周囲の理解を得られるか」という点には疑問が残ります。

つまり、しっかり障害を理解してもらい、周囲との「壁」をなくすことが、「無理なく働き続けること」につながります。

統合失調症の方におすすめする仕事の探し方

前章で仕事探しのコツを学んだため、次は実践です。
ここでは、「”統合失調症の方向け”の仕事の探し方」をご紹介します。

メインとなる仕事の探し方は、下記①~③です。
+αとして④を活用してください。
職業選択の幅が大きく広がります。

①職業安定所(ハローワーク)
②就労移行支援事業所
③障害者職業センター
④障害をお持ちの方専門の求人サイト(エージェント)

職業安定所(以下、ハローワーク)

誰もが1度は耳にしたことがあるであろう、ハローワークです。
実際、統合失調症をお持ちの80~90%の方がここに登録して仕事探しを行っています。当然、障害者雇用枠の求人も扱っています。
そして、ハローワークでは、統合失調症の方が利用できる下記の支援を行っています。

1.障害者トライアル雇用事業

これは、障害をお持ちの方を一定期間(原則3ヵ月)試行雇用し、継続雇用の移行につなげるためのサービスです。
雇い入れ(企業)側、被雇用者(あなた)側の双方にメリットがあります。

そして、この事業のなかには”障害者短時間トライアル”というコースがあります。これは「雇い入れ時の週の労働時間は週10時間~20時間まで。トライアル期間中に労働時間週20時間以上を目指す。」というものです。このコースは、特に統合失調症の方におすすめできる内容のサービスです。統合失調症の「疲れやすい」という特徴を徐々に克服できる内容ですね。

2.精神障害者雇用トータルサポーターからの支援

“精神障害者雇用トータルサポーター”とは、精神保険福祉士・臨床心理士などの資格がある、精神障害の専門家です。

“精神障害者雇用トータルサポーター”は、精神障害をお持ちの方に対し、”カウンセリング”や”就職準備プログラム”を行います。
そして、雇い入れ(企業)側に対しても、 ”精神障害者を雇う上でのアドバイスや援助”を行います。

実際、精神障害をお持ちの方に対して年間10万件以上の支援を行っています。そして、そのうちの70%以上の方が、就職や職業紹介のような次のステップに進んでいます。

ただ、”精神障害者雇用トータルサポーター”が設置されていないハローワークもありますので、利用希望の方は、事前にお近くのハローワークに問い合わせてください。

就労移行支援事業所

「一般企業への就職を目指している65歳未満の障害をお持ちの方」を対象に、個別で就職準備(就職に必要な知識やスキル向上)のサポートを行っています。

そして、就職準備が完了したら、就職先を探します(ハローワークなどと連携して)。

事業所数が全国に3300ヶ所(平成27年度時点)設置と多いため、通いやすいというメリットがあります。
ただ、利用料※1が発生するで注意してください。

障害者職業センター

障害をお持ちの方に対して、職業的自立に向けた支援をします。
具体的には下記の支援を行っています。

  • 職業能力の分析
  • 障害職業カウンセラーや相談支援専門員、ジョブコーチなどの配置
  • 職業リハビリテーションの実施・助言・援助(職業知識の取得や、労働する習慣づけ、職場でのコミュニケーションの練習など)。
  • リワーク支援

利用料は無料です。
ただ、事業所が全国52ヵ所と少ないため、単体での利用は少し不便かもしれません。

障害をお持ちの方専門の求人サイト(エージェント)

仕事探し方法が①~③がメインとなる方は多いでしょう。
ただ、職業選択の幅を大きく広げてくれるものが「障害をお持ちの方専門の求人サイト(エージェント)」です。
もちろん、「障害をお持ちの方専門の求人サイト(エージェント)」メインで活動してもOKです。
むしろ、これのみで就職(転職)活動を完結させている方もいます。

このようなサイト(エージェント)は多数存在しているため、
次の章で複数社の比較をしています。ぜひ参考にしてください。

  世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給者世帯 0円
低所得 市町村民税非課税世帯(※1) 0円
一般1 市町村民税課税世帯
(所得割16万円(※2)未満)
※入所施設利用者(20歳以上)、
グループホーム、ケアホーム利用者除く(※3)。
9,300円
一般2 上記以外 37,200円

※1 利用料は世帯収入によって変わります。
※ 3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入ア概ね300万円以下の世帯が対象。
※ 収入が概ね600万以下の世帯が対象。
※ 入所施設利用者(20歳以上)、グループホーム、ケアホーム利用者は、市町村民税課税世帯の場合「一般2」。

【まとめ】「自分の体調を第一」に仕事探しをしよう

この記事では、下記の内容をご紹介しました。

  • 統合失調症の症状を把握する重要性
  • 精神障害者保健福祉手帳を取得することの重要性
  • 無理なく仕事を続けるコツ
  • 仕事の探し方

これらすべては、「障害を再発させない」ことを最重要事項とした内容です。その理由は、「就職(転職)しても、結果仕事が続かない。」ということを防ぐためです。

自分の身体を1番大切にすることが、今後のあなたの人生を大きく左右します。
今回の記事を参考に、ぜひ素晴らしい社会人人生を送ってください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷