【作:るしこさん】
「仕事ができる」といわれている人達はコンディションを大切にしています。
急な体調不良にならないよう日常生活習慣を整え、普段から体調管理に気を付けているつもりでも、どうしても体調を崩してしまうこともありますよね。
「休めば人手不足となり職場に迷惑をかけてしまう」としんどいと感じながらも仕事へ行く方も多いのではないでしょうか?
会社を休むことに罪悪感があり仕事へ行ったけれど、仕事ができる状態でなく周囲へ迷惑をかけてしまった、という状況は一番避けたいパターンです。
今回は、体調不良で仕事を休む際のマナーや体調管理について詳しくご説明させていただきます。
ぜひご参考ください!!
効率の良い仕事をするためには体調が整っていることが前提です。
風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなどに感染していた場合、出社することで社内の感染を拡大させ業務は滞り、企業としての信頼をなくしてしまうリスクも。
体調管理とは、日ごろから体と心の調子に気を配り無理のない生活や規則正しい生活習慣を身につけ過ごすことですが、自身の状況を冷静に判断するスキルも含まれます。
無理に出社するよりも休んだ方が賢明な場合は潔く休む決断をしましょう。
仕事ができる人の体調管理とは、自分自身の体調に気を付けるだけでなく状況を判断し、周囲に迷惑をかけないよう配慮できることです。
体調不良で会社を休むときの連絡は気が重く、「怒られるかもしれない」と悩むものです。
直接言いにくいから電話でなくメールで…と考える方もいらっしゃいますが仕事を休む場合の連絡は、社内でメール連絡が許可されていない場合は電話連絡が基本です。
電話連絡のメリット
電話連絡をするタイミングは、業務が始まる時間の20分前がベストです。
日ごろから上司とのやり取りがある場合は直接上司に連絡しても良い場合もありますが、基本的には会社に直接連絡しましょう。
就業規則や職場のルールで連絡先が決まっている場合は、ルールに応じて連絡するようにしてください。
体調不良の時点で早く伝えたいと焦る気持ちはありますが、時間が早すぎると出社している人がいなくて電話が繋がらないという可能性があります。
体調不良で会社を休む際、初めてであれば何をどう伝えればよいか分からない方も多いですが、社会人のマナーとして伝えるべき内容があります。
上記4点は必ず伝えていただきたい内容です。
特に急ぎの仕事を予定していた場合は、必ず引継ぎを行い取引き先等に迷惑をかけないようにしなければいけません。
いつ頃出社できるかについては、病院を受診した結果をもとに病状とともに翌日以降の出社について連絡しましょう。
電話連絡において体調不良の伝え方のマナーについてご説明しましたが、忘れてはいけないポイントがあります。
あくまでも「休む相談」のスタンスで話す
どれだけ高熱でも、どれだけ体調が悪くても自分で「休む」と言わないことをおすすめします。「体調不良で休みます」と伝えるよりも「体調が悪く受診したいのですが、お休みいただいてもよろしいでしょうか?」と伝える方がイメージは良いでしょう。
出社したらお礼は必ず伝える
体調が回復し出社できるようになったら、連絡をした上司や同僚等に対して丁寧にお礼を伝えましょう。
1人が休むとみんなでフォローしなければ業務は回らなかったはずです。
休むことを当たり前のように思わず、休んで迷惑をかけてしまったことへの謝罪・フォローしてもらったことのお礼は社会人としてのマナーです。
子供を保育園に預けるために熱を測ったら38℃!
小さな子供がいる家庭では急な発熱や体調不良がつきもので、当日の朝急に休まなければいけないケースは多々あります。
共働き世帯と核家族が主流になっている今、面倒をみてくれる人がいなくてパパとママどちらかが休まざるを得ない状況も考えられます。
子供の場合、朝起きたら突然の発熱もあれば「最近調子悪そうだな」と体調不良の予感を感じることもあります。
子供の体調の異変に気付いたら、「近々熱が出るかもしれない」ということを事前に上司に相談しておくと、社内の業務の振り分けや当日連絡もスムーズでしょう。
他に迷惑をかけないよう仕事の引継ぎをしっかり行い、出社の予定についても分かり次第連絡するようにしましょう。
「体調が悪いけれどどうしても休めない」社会人になればこのような状況もあり、90%以上の方は無理をして出社したことがあるといわれています。
1日休みをもらい微熱があるまま出社した場合や休むほどでもない程度の体調不良であれば周囲に迷惑をかけないよう配慮した出社を心がけなければいけません。
体調不良で出社したときのマナーについてご説明します。
体調不良で会社を休んだあと、本調子でないまま出社する方も少なくありません。
万が一インフルエンザやRSウイルスなどの感染症であれば周囲にうつる可能性も高く、会社全体に影響を及ぼす場合があります。
インフルエンザなどでは就業規則に応じた出勤停止となるため、仕事を休むほどの体調不良で休んだ場合は病院で受診しましょう。
咳が続いているのにマスクをしない、客観的にみて気分のいいものではなくインフルエンザだった場合には感染のリスク高く怒りさえこみあげてきますね。
咳やくしゃみが出る場合は咳エチケットとしてマスクを着用しましょう。
感染予防と「体調不良のアピール?」と思われないためにもマスクの着用は必須です。
最近はカラーのマスクがありますが、会社で着用する場合は印象が悪いため白いマスクがよいでしょう。
体質やアレルギーなどで予防接種できない方もいらっしゃいますが、最近ではインフルエンザの予防接種費用を会社負担しているところもあるため受けられる方は予防接種を必ず受けるようにしましょう。
予防接種してもインフルエンザになるときはなりますが、「予防接種しなかったから」と責められるリスクを避けることができます。
体調管理のひとつとして病気にならないよう予防することが大切です。
体調不良ながらも出社した場合や体調不良で休んで出社した場合、少しおとなしい雰囲気を出していれば体調が優れないことが周囲に伝わります。
普段通り活気よく過ごしてしまうと「本当はズル休みじゃないの?」と疑念を抱かれる可能性もあるため注意しましょう。
仕事を休む罪悪感や周囲への迷惑、仕事の進捗状況を考えると、無理やり出社してしまう方もいますが反対に出社することで他の社員にうつしてしまったり、社内で休みにくい環境を作ってしまう原因になってしまいます。
体調が悪い状態で仕事に行っても果たしてちゃんとした仕事ができるのでしょうか?
万全でない体調で出社しても仕事に力が入らず十分な成果は出せず、職場に風邪をうつしてしまうなど悪影響を与える可能性もあります。
仕事ができる人は、潔く休み体調を整えて復帰したほうが出社後に効率の良い仕事ができると分かっています。
「たかが風邪」「ただの腹痛」と言って体調不良で休むことをかたくなに拒む方がいます。しかし、後々業務効率の低下や周囲への影響を考えると休むべきときは休むと潔い判断をすることが体調管理といえるでしょう。
体が健康であってこその仕事です。
季節の変わり目や職場環境が変わったときなどは特に体調管理に気を付けなければいけません。
睡眠時間・栄養バランスのとれた食事・適度な運動この3つが体調管理のポイントです。
夜遅くまでゲームをして寝不足、外食・脂っこい食事が続いている、運動をする習慣がない方は体調を崩しやすいタイプなので普段の生活を見直してみましょう。
睡眠時間
睡眠不足は仕事のパフォーマンスや体の免疫力を低下させるため、睡眠時間の確保とともに良質な睡眠をとるように心がけましょう。
このような工夫をして良質な睡眠をとり睡眠リズムを整えていきましょう。
栄養バランスのとれた食事
仕事が忙しい方は外食やコンビニのお弁当、ラーメンなど脂っこい食事が続いていませんか?また、間食やアルコールの量が多い方は食生活の見直しが必要です。
今自分がどんな食材を食べているのかを振り返り、主食・主菜・副菜で栄養バランスが偏っていないか確認し、不足している栄養があればバランスよく補いましょう。
適度な運動
デスクワークで働いている方は肩こりや腰痛に悩んでいませんか?
座りっぱなしは身体機能の低下や血行不良に繋がり運動不足は生活習慣病になるリスクも高まります。
休日に体を動かす機会を増やす、エレベーターではなく階段を使うなど、日々の生活で運動を取り入れる工夫をしましょう。
体調管理で必要なことは資本である体の調子を整えることと、心のリフレッシュすることです。
休日、好きな映画をみたり美味しい食事をとったり気分転換して心を休ませることで仕事とプライベートのオンオフを切り替えられます。
仕事では業務に集中し、プライベートでは気分転換するなどメリハリのある生活を心がけましょう。
日常生活に感染予防を取り入れ、風邪・インフルエンザなど感染症を予防しましょう。
感染予防には以下の4つが効果的です。
手洗い・うがい
感染症の多くは手から侵入するため、感染予防には手洗いが効果的です。
手洗いの効果的な時間は30秒以上とされています。
30秒の目安として「ハッピーバースデー」の歌2回分と覚えておいてください。
また、通常のうがいはもちろん歯磨きやマウスウォッシュも口腔内の菌を除去できるため効果的といわれています。
適度な温度と湿度
インフルエンザでは温度20度以上、湿度50~60%で空気中での感染力が低下するといわれています。乾燥はインフルエンザ感染の原因となるため、加湿器などを使用し湿度管理しましょう。
アルコール消毒剤で手指の消毒
電車のつり革や手すり、エレベーターのボタン、ドアノブなどはウイルス・菌が付着しやすいです。手洗いがすぐにできないときのために携帯用のアルコールを持っていれば安心です。
こまめな水分補給
体内の水分量が減少すると粘膜が乾燥しウイルス感染しやすくなります。20分おきの水分補給が効果的といわれています。
いかがでしたでしょうか?
仕事での体調管理について詳しく説明させていただきました。
“休まないこと”が仕事の美学ではないことをご理解いただけたでしょうか?
体調を冷静に判断して休まなければいけないときは適切な手順とマナーを守って欠勤し、体調を整える方が賢明です。
「体調管理も仕事のうち」とよくいわれますが、これは自己管理しきれない不測の体調不良のことではなく二日酔いや不摂生な生活に対しての自己管理のことをいいます。
日々の生活の中で仕事に支障のないよう気を付け、セルフコントロールできてこそビジネススキルをもった社会人として一人前だといえます。
まずは普段から取り組めることから始めていきましょう。