【作:さといもさん】
みなさんは仕事にやりがいを感じられていますか?「こんなはずじゃなかったのに」と悩んでいませんか?
最近では“やりがい搾取”という言葉も聞かれるようになり、やりがいとは本来ポジティブな意味をもつ言葉なのにネガティブなイメージに変わりつつあります。
「やりがい」は仕事のモチベーションにつながる一つの要素ですが、形の無い曖昧なもの。
ここでは、やりがいとは何か?ということから、やりがい喪失の原因、対処法などについて説明します。
新しい道が切り開けるヒントになるかもしれません。
「仕事のやりがい」よく耳にしますよね。しかし漠然としているため掴みにくい言葉です。
やりがいとは、「自分が目指すべき未来の姿や目標、利益につながるもの」です。
つまり、人によって何がやりがいになるかは異なります。
求人情報などで「やりがいのある仕事です!」と書いている企業。どこか胡散臭い雰囲気がしますし、ブラック企業の常套句といわれています。それは、やりがいは人によって異なるのに、企業が「うちの会社のやりがいはこれです」と決めてしまっているから。
やりがいは、人に押し付けられるものではないのです。
自分で選んだ仕事なのに…なぜ仕事にやりがいがないと感じてしまうのでしょうか?
やりがい喪失につながるきっかけ例
職場環境の不満が原因で仕事に対して前向きに取り組むことができない方がたくさんいらっしゃいます。
仕事のやりがいは、「自分が取り組んでいる仕事が適正な評価を受けることで、それがキャリアプランへの過程で満足感をもっているか」が重要になります。
やりがいに大切なのは「適正な評価」「利益」「キャリアプラン」の3つです。このうちの「適正な評価」は成果が認められ給料に反映されることだけではなく、仕事をする中での喜びやチームプロジェクト成功の充実感なども含みます。
「適正な評価」「利益」「キャリアプラン」いずれかに満足していない場合、なんのために仕事をしているのか分からない…と悩んでしまうでしょう。
15項目のチェックリストで、自分自身のやりがい度をチェックしてみましょう。チェックの数が多いほど仕事へのやりがいを失っているといえます。
やりがい度チェックリスト
チェックの数が多い人は、このままの状態で仕事を続けると心身へ悪影響があるかもしれません。
15のチェックリストでやりがいを失っているサインが明らかだった方。すでに自分自身で仕事への意欲を失いやりがいがないと確信している方。仕事を続けることに悩んでいるのではないでしょうか?
仕事にやりがいを感じられない中で、もし業務上での問題などが生じれば、ますます「仕事を辞めたい」「ここから逃げ出したい」と強く感じるようになるでしょう。
そうならないための対策を6つご紹介します。
やりがいがないと感じている人は、自分が無力で役に立たない人間だと思い込んでいる場合が多いです。
人は誰でも「ありがとう」と感謝されたり評価されることで、会社や社会に貢献できていると実感し自分を肯定できます。評価されない環境では自分を肯定することができないのです。
対処法としては、まず「自分はそもそも役に立たない人間なのか?」を考えるのではなく、「会社にとって意味のある人間なのか?」を考えるようにしましょう。
意味のない人間だと感じた場合でも、それはあなたのせいではありません。今の会社が自分に合っていないだけという可能性が高いのです。新しい場所を見つけるタイミングなのかもしれません。
仕事には前向きに取り組めていたとしても、将来に希望が見えてこないとやりがいを失いやすくなります。会社が景気に左右されていたり、安定しない業界にいたり、自身のキャリアアップも期待できないという状況であれば、目の前の仕事に集中することができませんね。
将来に不安があるのであれば、安全策を講じましょう。
退職や転職を想定して、スキルアップや資格取得などの準備を進めたり、副業を検討したりといった行動を起こしていきましょう。
転職までは考えていなかったとしても、転職サイトを見て様々な企業を知ると、今の会社の方がいいと感じる場合もあります。心にゆとりができれば今の仕事にもやりがいを感じられるようになるかもしれません。
社内の人間関係もやりがいの喪失に関わりやすい要素ですが、会社には様々なタイプの人が働いています。自分と合う人なんてほんの一握りでしょう。
人間関係が悪い職場では、お互いの悪い部分を強調して見てしまい余計に嫌になってしまうという悪循環が起こりがちです。
複雑な人間関係に巻き込まれたくないと他者と距離をとっている方もいますが、適度なコミュニケーションはスムーズな業務や人間関係の改善に効果的です。
人間関係に悩んでいる方は、苦手な相手の行動にあえて焦点をあててみましょう。
例えば、相手の良い所をみつける・今の状況や気持ちを考える・相手に共感できることを考えるといった視点をもつことで、今のやりがいのない状況を改善できるかもしれません。
仕事でやりがいがないという方、プライベートでの楽しみはありますか?
無理に仕事でやりがいを見つけずとも、仕事以外で生きがいを感じられれば、人生が充実する場合もあります。プライベートの楽しみは生きがいにつながり、それが仕事にも前向きに取り組めるきっかけとなるかもしれません。
など、楽しみを見つけ気分転換することでポジティブになり、仕事とプライベートの時間を割り切りメリハリのある生活を送ることができます。
メリハリのある生活を続けることで仕事にも良い影響が出てくるでしょう。
「隣の芝生は青く見える」といいますが、人の話を聞くと他社の良い部分だけを見てしまいがちです。会社には当然悪い部分もあるということを理解し、「隣の芝生は青くないかもしれない」と捉えるようにしましょう。
隣の芝生現象で転職を考えたとしても、双方の良いところ・悪いところをしっかり見極めることが大切です。
いのちの詩人と呼ばれる相田みつをの言葉に、『しあわせはいつも自分のこころがきめる』というものがあります。
幸せと同じように、やりがいも「いつも自分のここころがきめる」ものです。
やりがいがあり仕事が楽しいと感じるのは自分ですし、やりがいがなくつまらないと感じるのも自分。工夫次第でやりがいを感じられることができ、やりがいがある時間が長ければ長いほど、前向きな仕事に取り組めます。
どんな工夫をすればよいかというと、「主体的に仕事に取り組む」ことです。
手ごたえや充実感を感じられるような仕事をすることを目標に取り組めば、やりがいを得られやすくなります。
ルーティンワークの業務が中心だとしても、業務改善や業務の向上性を考え目の前の業務を積み重ねていくことが大切です。
ひとつひとつの業務に主体的に取り組むことで周囲からの評価を得ることができ、それがキャリアアップや給料アップにつながる可能性もあります。
今の業務状況を把握し、改善できる部分は改善するように携わっていくことで業務はもちろん、自分自身や周囲にも影響します。
仕事にやりがいがないと感じる原因や対処法、やりがいを得るポイントなどについて詳しくご説明させていただきました。
今回ご紹介した対策を実践しても、「どうしてもやりがいがない!」という方もいらっしゃいますし、やりがいを感じるようになるまで時間もかかるかもしれません。
やりがいのない仕事と感じながら働くのが苦痛で、今の職場では見つけられない場合は思い切って転職もひとつの方法です。
自分に合ったやりがいのある仕事を選ぶことで、今よりもポジティブに働けるようになる可能性もあります。
やりがいを求めての転職では、十分な自己分析と企業の情報収取が転職成功の鍵となります。転職のプロである転職エージェントに相談することで適切なアドバイスを受けられますのでぜひご活用を検討してみてくださいね。