【作:ぺぷりさん】
転職の大きな壁となる『嫁ブロック』をご存知でしょうか?
妻にどうやって切り出したらいいか分からない
転職に反対されてなすすべもない…
せっかく内定を貰ったのに、妻の理解が得られず辞退…
あなたの転職したい!という気持ちを阻む嫁ブロックですが、実はブロックされて当たり前かもしれません。
今回は、嫁ブロックの発動を阻止して転職する方法をご紹介しますのでぜひご参考にしてください。
『嫁ブロック』という言葉、もともとは転職業界の専門用語でした。2016年頃に転職ブームとともに認知度が高まってきた言葉です。
意味は
転職したい夫が妻に反対されて内定を辞退せざるを得なくなる
妻からのブロックにより転職や起業を諦める
ことです。
嫁ブロックを受けた既婚男性は4人に1人といわれ、中でも40代・50代のミドル世代に多い傾向があります。
なぜ嫁ブロックは発動されてしまうのでしょう?その理由は、以下の5つが挙げられます。
最も多い理由は年収問題でしょう。
転職してすぐは、一時的に年収が下がることはよくあること。
妻が家計を管理している場合、嫁ブロックが発動されるひとつの要素となります。
有休取得率が低い、残業が多いなど、夫の新しい職場は今働いている会社よりも条件が悪くなるのでは…?
このような懸念からも嫁ブロックは発動されています。
夫の会社の有休が少ないことや残業が多いことは、家事や育児の負担が妻に傾いてしまうことに繋がるからです。
現代では共働き世帯が一般的になり、妻も仕事をしている家庭は珍しくありません。
転職先が遠く離れているなど、夫の転職のために妻が仕事を辞めなくてはいけなくなるようなことがあれば、転職に反対されてしまいます。
独身時代であれば、転職は新たなチャレンジとして応援してもらえるかもしれません。
しかし結婚して子供もいる身になると、生活の基盤を整え安定させることを考えなくてはいけません。
たとえ今よりもよい条件の会社に出会えたとしても、転職をするとなると環境は変わります。
慣れない生活は、一時的でも不安定になるものです。
また小さい子供がいる場合、子供は環境の変化に敏感です。
そのような不安を妻は感じています。
例えば夫が一流企業に勤めている場合。
妻は夫の転職したいという気持ちがなかなか理解できないでしょう。
「年収や労働環境に不満はないはずなのにどうして転職するの?」
「今のポジションを捨てる必要はあるの?」
嫁ブロックを発動する妻は、夫の転職チャレンジの理由が納得できないのです。
嫁ブロックが発動されてからでは妻の説得は大変です。可能な限り、発動される前に阻止しましょう。
嫁ブロックの発動を阻止するには、まず事前に相談することが大前提です。
あなたの収入や働く環境によって妻は生活が一変する可能性があるからです。
結婚した時点から、夫婦は助け合って生きていくもの。
意見の食い違いが喧嘩に発展し、離婚に…なんてこともあり得ない話ではありません。
転職について難しく語ってはいませんか?
または、「業界事情や新しいビジネスについてなんて、妻にはわからないだろう」などと決めつけてはいませんか?
妻は夫の転職に大きな不安を抱いています。
不安を解消するためには、自分のいる業界の事情なども含めて、なぜ転職するのかを丁寧に、わかりやすく伝えましょう。
それだけで不安な気持ちが和らぐかもしれません。
自分の気持ちだけを熱く語ってはいませんか?
転職は家族全員に影響するものですから、妻の視点にも立って検討することは必須です。
そしてもしかすると、あなたが転職の話を持ち掛けたとき、妻は耳が痛くなるようなことや転職の不安要素となることを話すかもしれません。
そんなとき「もういい!」と頑固になるのは逆効果。
妻が話している内容をしっかりと聴き、妻が感じている不安要素と向き合いましょう。
嫁ブロック発動は日ごろの信頼関係が大きく関わっています。
お金の心配や毎日の生活に不満を持っている妻は、どんなに説明しても嫁ブロックをするでしょう。なぜなら夫を信頼できていないからです。
一方、妻が夫を信頼していれば転職への不安だけで嫁ブロックは発動しないでしょう。
信頼関係は毎日のコミュニケーションの積み重ねです。
「転職をきっかけに話をする」のではいけません。
日ごろから仕事の話や趣味の話など、家庭内でのコミュニケーションをとりましょう。
では、実際に嫁ブロックを受けてしまった場合はどうすればいいでしょうか。
妻を説得するために、プレゼンテーションをおこないましょう。
嫁ブロックは、転職の理解が十分に得られていないことや、これからの見通しが不明瞭であることで起こります。
家庭は小さな会社のようなものです。
会社で新しい提案をするとき、相手の同意を得るためにしっかりとプレゼンテーションをするものです。
相手へ気持ちを伝え、納得してもらうためには必要なことなのです。
プレゼンテーションの流れとしては、以下の通りです。
プレゼンテーションで転職への意図や転職プランをしっかり伝え、妻が理解することができれば、嫁ブロック発動を阻止できるでしょう。
逆に、嫁ブロックを受けて諦めてしまった方というのは、転職への気持ちはそれまでだったのだとも言えます。
実は、嫁ブロックを理由に内定辞退した人のうち6割が、「辞退してよかった」と思っています。
そういうケースもあるのだと納得することも大切です。
嫁ブロックを理由に内定辞退。うち6割が辞退してよかったと思っている
嫁ブロックにあってしまい、一度は諦めたけれど、やっぱり転職したい!という方は、プロのアドバイスを求めてみるのもひとつの方法です。
転職エージェントを活用すると、転職のプロであるキャリアアドバイザーから良いアドバイスを受けることができるはずです。
せっかく訪れた転職のチャンスを諦める前に、一度転職エージェントに登録をしてみてください。
転職業界の専門用語だった嫁ブロックは珍しい話ではありません。転職エージェントでは一般の求人情報には掲載されていない企業の具体的な情報を持っています。
また、応募書類の添削や面接対策も充実しているのであなた自身の転職への不安も解消されるといったメリットもあります。
嫁ブロックを阻止できない、妻に説明し理解を得られないという事態は自身のプレゼンテーションスキル不足も否めません。
具体的な転職プランを妻にプレゼンテーションし、転職の成功が期待できるような内容であれば転職への理解も深まるでしょう。
嫁ブロック発動の対処法について説明しました。
同じ家に住んでいても深く話し合ったことがないという夫婦は少なくありません。
嫁ブロックをネガティブに捉えるのではなく、夫婦の仲を深めるチャンスだと思ってください。
夫婦は、これからの人生を長く共にするパートナー同士です。
2人で素敵な未来を作れるよう、お互いに話し合い理解を深めていきましょう。