40代ともなると年齢を重ねてきたと同時に、仕事術もコミュニケーション術も新人社員と比べると遥かにスキルが上です。
ところが、「資格がないから」「やった事がない仕事だから」とせっかくの求人を見逃していないでしょうか?
突然ですが、「ぐるんぱのようちえん」(福音館書店)という絵本をご存じですか?
ひとりぼっちのぞうがジャングルから街へ働きに行きます。
ビスケット屋・お皿作り・靴屋・ピアノ工場・自動車工場と渡り歩きますが、どこも長続きしません。転職を繰り返すわけです。
しかし、自分のスキルが役立つことに気づき居場所を見つけるというお話しです。
これまでの人生で経験してきたことは、それが職場では直接仕事に繋がらないとしてもどこかで発揮する機会がやって来ます。
どんな経験が相手先企業にヒットするかは分からないものです。
遠慮せずにやってみたい職種にチャレンジをしてみましょう。
新卒ではない人材を採用するということは、あなたの積み重ねてきた経験が欲しいのですから。
いざ転職活動を始めると、思ったような反応が出ない可能性もあります。
世間では人手不足と言われていて、簡単に採用が決まるだろうと考えていた人にとっては不採用が続くと心が折れそうになります。
自分が社会には求められていないのでは?と思い込んでしまう人もいますが、そんなことはありません。
その時に気をつけて欲しいこと。
「基本に戻る」です。
1社ごとに振り返りをしていくと、傾向と対策が見えてきますね。
1人でなかなか上手く行かない時は、キャリアコンサルタントに相談をしてみることもお薦めです。
他人から客観的なアドバイスをもらうことで自身が気づきを得る場合があります。
親しい間柄(家族や友人)は感情が入ってしまうので相談の際は注意しましょう。
余計な一言は耳に入れないことです。
新卒採用とは違い、転職の場合は即戦力として期待に応えてくれるかどうかを見られます。
仕事内容・職歴・スキル度合いはもちろんですが、人物重視でもあるのです。
例えば、仕事はもの凄く出来るのに「挨拶」「一般常識」がないと判断されてしまっては厳しい状況なわけです。
過去の華々しい経歴を面接で語ったとしても、自己満足にしかなりませんから気をつけましょう。
特に、役職に付いていた方は転職先では新人です。
前職を引きずらない気持ちの切り替えを意識してくださいね。
また、年齢が上がると「もう若くないし」と自分を卑下する発言をしがちです。
これから働き手となってもらう人が後ろ向きな態度では勿体ないですね。
数年先を語れる人材である事をアピールしましょう。
最終的な採用基準は「人柄」です。
年齢を言い訳にせず、行動してください。
「5つのヒント」をもとに前向きな転職活動が出来ますよう願っています。