「文学部の就職は他学部よりも不利」
「文学部の就職は悲惨」
文学部はこのように言われてしまうこと、イメージを持たれることがあります。
しかし、これらは誤ったイメージであり、文学部の就職は決して悲惨ではありません!
文学部生ならではの強みをアピールすることで就活を有利に進めていくことも可能です。
この記事では、文学部生におすすめの就職先・文学部生が就活を成功させるポイントなどを解説していきます。
文学部の就職について不安に感じている人は是非参考にしてください。
文学部の就職が”悲惨”といわれてしまう理由を挙げていきます。
まずは、就職に不利と言われている理由を知っておくことが大切です。
文学部は仕事に直結する「実学」ではなく、教養分野を学ぶ機会が多いため就職が不利といわれています。
文学部で学ぶ内容はビジネスとの関連性が低いので、「就職に弱い」「社会に出てから役に立たない」といったイメージを持つ人が多いのです。
しかし、このような考え方は一昔前のこと。
不利だと思われている部分を上手に補うことができれば問題ありません。
文学部生だからこその強みを活かした就職活動を意識することが大切です。
令和5年度の学校基本調査によると、文学部の就職率は76.5%でした。
他学部の就職率は以下の通りです。
学科 | 就職率 | 卒業者数 | 常用労働者数(無期雇用労働者) |
---|---|---|---|
人文科学(文学・史学・哲学・その他) | 76.5% | 82,506人 | 63,155人 |
社会科学(法学・政治学・商学・経済学・その他) | 82.5% | 191,248人 | 157,889人 |
保健(医学・歯学・薬学・看護学・その他) | 69.7% | 68,892人 | 48,082人 |
農学 | 63.0% | 17,943人 | 11,314人 |
教育 | 75.7% | 44,883人 | 33,988人 |
同じ文系学部の社会科学(法学・政治学・商学・経済学・その他)と比べると就職率が低いことが分かります。
しかし、教育学科とは就職率がほぼ同じであり、保健や農学と比べると文学部(人文科学)の方が就職率が高い結果となりました。
イメージが先行しているだけで、文学部の就職率は悲観するほど低いわけではありません。
文学部で学んだことを活かしやすいおすすめの就職先を業界別に紹介します。
自分に合った就職先選びの参考にしてください。
マスメディアを通してたくさんの人に情報を届ける仕事がマスコミ業界です。
書籍・雑誌などの出版物の制作に携わる出版業、広告を発信する広告業、新聞を発行する新聞業などがあります。
本を読むことや文章を書くことが好きな文学部生から人気の高い業界の一つです。
文章に触れる機会が多い文学部での学びを活かすことができる業界といえるでしょう。
卸売業から仕入れた商品を直接消費者へ販売するのが小売業です。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア、ウェブショップなど私たちの生活に馴染みのあるお店が多くあります。
顧客とのコミュニケーションが大切となる小売業界において、文学部で身につくコミュニケーションスキルを活かすことができるでしょう。
また、小売業界の仕事は商品を販売するだけでなく新商品の企画・開発の仕事もあるので、プレゼンテーション能力を発揮できる可能性も高くあります。
文学だけでなく哲学、歴史学など教養科目を学ぶ機会が多い文学部生の知識を存分に活かせるのが教育業界です。
文学部では国語や英語、社会の教師を目指すことができ、大学の教職課程を選択し教員免許を取得する必要があります。
教育業界は学校の教師だけでなく、学習塾や予備校の講師、大学職員、社会人向けスクールなど進路は様々です。
電話やテレビ、インターネットサービス企業などの通信サービスを提供する業界のことを指します。
情報通信業界は、NTTやGoogle、Amazon、楽天など大手企業が多く、文学部に限らず就職先として人気が高いことが特徴です。
理工系のイメージが強い情報通信業界ですが、事務系総合職での採用や文学部生でもエンジニアとして採用されることがあるため文学部の就職先上位に入る業界となっています。
文学部生の強みを活かせる就職先を職種別に紹介します。
これらは文学部生の教養の広さを活かせ、活躍しやすい職種です。
技術職や研究職は理系出身者が多いですが、事務職には文学部を含む文系出身者が多く集まります。
書類の作成・処理・ファイリング、データ入力、電話応対など多岐に渡る業務を担っており、事務職は社内のサポート役として必要不可欠な存在です。
気遣いができる人やコツコツ作業できる人、臨機応変な対応ができる人に向いています。
金融業(銀行・証券会社)やインフラの窓口、製造業のカスタマーサービスなどで働く文学部出身の女性は多くいます。
窓口業務は手続きや不明点の説明、他部署への案内などを行うだけでなく、企業の印象を左右する”会社の顔”として大切な仕事です。
文学部生ならではの教養力を活かせる適した職種といえるでしょう。
大学の教職課程を選択し教員免許を取得することで教員として働くことができます。
教養科目を専攻している文学部では一般的に国語(現代文、古文、漢文)や社会(日本史、世界史、公民)、英語の教員を目指すことが可能です。
「公立学校」と「私立学校」の2種類の教員があり、それぞれに違いがあります。
・公立学校…地方公務員のため公務員試験を受ける/異動がある
・私立学校…各学校の試験を受ける/異動がない
教員を目指す人は自分の信念や働き方にあった学校を選ぶようにしましょう。
図書館で、図書資料の選択・発注、収集・分類整理、貸出業務などを行う専門職員が図書館司書です。
文学部で図書館司書の資格を取得するためには、「司書資格取得に必要な科目を履修」または「司書講習を修了」が必要となります。
文学部には本を読むことが好きな人も多いので志望者が多い職種の一つです。
文学部の就職を悲惨にしないために、就職活動を成功させるためのポイントを幾つか紹介します。
〈文学部生の就活成功ポイント3つ〉
就活に役立つ行動を起こしていくことで、就活を有利に進めていくことが可能になります。
興味のある就職先や就きたい職種にかかわる資格を取得しておくと就職活動に役立つでしょう。
また、資格取得までの努力をアピールすることもできます。
在学中から計画的に資格を取得しておくことで、理想の進路を実現するための近道となります。
文学部はビジネスとの関連性が他学部よりも薄いといわれています。
だからこそ、ビジネスに関連する知識の差を埋めていくためにも積極的にインターンシップへ参加しましょう。
このように、インターンシップに参加することで就活を有利に進めていくきっかけを作ることができます。
就職活動に不安がある文学部生は、新卒生に特化した就活エージェントを利用して就職活動を有利に進めていくことをおすすめします。
就活エージェントでは新卒生一人ひとりの適性にあった企業を紹介してくれます。
サポートを受けることで就職活動の幅を広げることができ、自分では見つけられなかった仕事や企業との出会いがある可能性も!
文学部の強みを活かした就職を成功させたい人は利用を検討してみましょう。
文学部の新卒学生が使うべき就活エージェントを紹介します。
〈文学部の新卒学生におすすめの就活エージェント〉
就活エージェントは複数登録をして求人の比較検討をすること、アドバイザーとの相性を見極めることが賢い使い方です。
就活エージェント選びも就活を成功させる上で重要なポイントになるので、是非参考にしてください。
キャリアチケットは、今すぐにでも内定が欲しい、やみくもに就活したくない新卒学生におすすめの就活エージェントです。
いつしか就職活動は大量エントリーが当たり前となっています。
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これらに1つでも当てはまる新卒学生はシュトキャリのサポートを受けてみましょう。
オンライン面談が可能なので全国どこからでもOKです!
また、シュトキャリでは選考対策はもちろんのこと合否理由のフィードバックもしてくれます。
就活が上手くいかなかった人でも、シュトキャリなら次に繋がる就活を実現することが可能。
効率良く就職活動を進めていきたいならチェックしてみましょう。
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就活のアピールに使える文学部生の強みを4つ紹介していきます。
文学部で学んできたことが就活を不利にさせるのではなく、有利に進めていくための強みになります。
自信を持ってアピールしましょう!
文学部は文章を読む力、レポートや論文を書く経験の多さなど文章に触れる機会が多い学部です。
それゆえに、自分の考えを倫理的に伝える能力が優れています。
高い文章力があることで円滑なコミュニケーションが取れる、書類や企画書の作成で力を発揮できるなど社会人になってからも役立つことが多いスキルです。
就活ではエントリーシートを書く際に、文章力を存分に活かしましょう。
文学部では日々のレポートや論文を作成する際に、参考資料などからさまざまな情報を収集する必要があります。
自然と身についていた情報収集力は、就活の企業研究でも役立ち自分にマッチした企業を見つける助けになるはずです。
また、入社後も幅広い業務で活かすことができるため、ビジネスの現場で成長・成功するためには欠かせないスキルとなります。
多角的な視点とは、特定の考えだけに偏らず、あらゆる視点から物事を捉えることができる能力です。
哲学を学ぶこともある文学部では、”答えのない”ことに対して自分なりの答えを導き出していきます。
これらの学びは多角的な視点に繋がり、物事を深く・広く理解することが可能となります。
ビジネスでは、問題を解決していく力やさまざまなアイディアを生み出す発想力をアピールすることができるでしょう。
文学部は自分の意見や考えをまとめ発表する機会が多いため、自分の考えを伝える力や構成力が身につきプレゼンテーション能力に長けています。
就活では面接、グループディスカッションで活かすことができるスキルの一つです。
プレゼンテーション能力は、入社後も以下のような場面で役立ちます。
プレゼンテーションに苦手意識を感じる人が多いなか、学生時代からの積み重ねによってプレゼンテーション能力が鍛えられていることは大きな強みになります。
この記事では、文学部の就職先について解説してきました。
文学部は就職が不利…というイメージはなくなりましたか?
もちろん学部ごとに得意・不得意な分野はあります。
文学部に限らずですが、不得意なところを+α(資格・その学部ならではの強み)でカバーしていくことで、就職活動を「不利」ではなく「有利」に進めていくこともできるのです。
それでも、就職先選びや就職活動に困っている文学部生は就活エージェントに頼ってみてください。
+α 以上にスムーズかつ有利な就職活動に期待できます。
まずは就活エージェントに相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。