ビジネス・キャリア(R)検定の難易度は?合格のための勉強方法もご紹介

ビジネス・キャリア(R)検定の難易度終身雇用制度の崩壊、外国人材の積極的な受け入れ、多様で柔軟な働き方の必要性など、働き方を取り巻く環境はここ数十年で大きく変わってきています。それと共に企業が社員に求める能力も変わってきているため、以前より資格のラインナップも豊富になってきているのはご存じでしょうか。

その中でもビジネス・キャリア®検定は比較的古い資格です。1994年度に前身となる認定試験が始まり、2007年度からは職務内容に応じた分類という今に近い形式になりました。

この記事では、このビジネス・キャリア®検定自体がどんな知識を身につけられる資格なのかという点と、試験の難易度、合格のための勉強方法についてご紹介します。

どんな分野で役立てられる資格なのか、どのくらいの難易度なのかを理解し、勉強方法を知ってぜひ合格できるようチャレンジしてみてください。

ビジネス・キャリア(R)検定とは?

ビジネス・キャリア(R)検定とは?ビジネス・キャリア®検定は、中央職業能力開発協会が運営する資格です。
試験分野は人事・人材開発・労務管理/経理・財務管理/営業・マーケティング/生産管理/企業法務・総務/ロジスティクス/経営情報システム/経営戦略の8分野で、1級・2級・3級・BASIC級の4等級があります。

“1級は人事・人材開発・労務管理/経理・財務管理/営業・マーケティング/生産管理/ロジスティクス/経営情報システム/経営戦略の7分野、BASIC級は生産管理/ロジスティクスの2分野となります。”

全部で43試験に分かれており、それぞれの職務専門知識・実務の能力を確認できる資格となっています。厚生労働省や経済産業省・国土交通省の後援を得ている公的な資格試験です。

受験者は述べ60万人超(※1)おり、多数の企業でビジネス・キャリア®検定試験が活用されています(※2)。
活用目的は異なりますが、主に社員のスキルアップや自己啓発、昇格要件に組み込むなどの活用を企業ごとにしています。厚生労働省が定める職業能力評価基準に準拠している資格で活用例に有名企業も名を連ねているため、有名企業に入社を考えている人はその企業が取り入れているか確認してみるといいでしょう。

※1 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『ビジネス・キャリア®検定試験とは』

※2 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『活用事例・活用企業のご紹介』

等級について

資格の等級について1級・2級・3級・BASIC級の4つに分かれており、BASICはその名の通り基礎的な知識を主としています。3級が実務経験3年程度、2級が実務経験5年程度、1級が実務経験10年以上で、2・3級は専門知識を問うものが多く、1級はマネジメント能力も含んだ試験内容となります。

試験分野や区分については、中央職業能力開発協会ホームページに過去の問題がアップロード(※3)されているため、いつでも確認が可能です。受けてみると自分が受けるべき等級が判断できるので、一度トライしてみるといいでしょう。

日頃実務で経験していても、知識化できているかはわかりません。
資格取得のための勉強で知識化できれば、人に教える・共有できるなどのメリットが生まれます。
また、体系的に学んでおくことによって、マネジメント職へステップアップしやすくなるかもしれません。将来に活かすことを目標に、資格取得をするのもいい選択です。

※3 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『試験分野・試験区分』

受験料

1級は11,000円、2級は7,700円、3級は6,200円、BASIC級は3,300円となっていて、特に受験資格が設けられていないため、BASIC級から順番に取得しなければならないという面倒さがありません。

試験日

原則年2回、1級及びBASIC級は年1回開かれており、10月と2月に試験が実施されています。詳細は下記リンクをご確認ください。試験の数ヶ月前に受験申請を上げる必要があるため、忘れないようにしましょう。合否はそれぞれ1ヶ月後の11月(2・3級)・12月(1級)・3月中旬に発表となります。

※4 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『試験日程』

ビジネス・キャリア®検定の難易度

多岐にわたる専門知識の試験が受けられるビジネス・キャリア®検定ですが、難易度はどの程度なのでしょうか。合格率や級ごとの難易度について見ていきましょう。

合格率は?

令和4年前期の結果(※5)を見てみましょう。

1級

人事・人材開発・労務管理が13%、経理・財務管理が50%、営業・マーケティングが30%、生産管理が29%、ロジスティクスが32%、経営情報システムが20%、経営戦略が52%となっています。1級は分野ごとに合格率が大幅に異なります。10%台の分野があるというとそこまで簡単な試験でないことがわかるでしょう。しっかり勉強期間を設けて臨む必要があります。

2級

人事・人材開発が48%、労務管理は29%経理が34%、財務管理は37%、営業が40%、マーケティングが49%、生産管理が34~67%、企業法務・総務が33~52%、ロジスティクスが35~68%、経営情報システムが37~56%、経営戦略が49%となっています。2級は生産管理とロジスティクスの60%超え以外、20~50%台で難易度が一気に下がったのがわかります。

3級

人事・人材開発が58%、労務管理が51%、経理(簿記・財務諸表)が45%、経理(原価計算)が36%、財務管理が75%、営業が50%、マーケティングが60%、生産管理が60~64%、企業法務・総務が46~79%、ロジスティクスが62~68%、経営情報システムが51%、経営戦略が63%となっています。ほとんどが50~60%の合格率であるため、比較的簡単に取得できる可能性が高いです。

※5 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『試験の実施結果(受験者数、合格率など)』

級ごとの難易度は?

級ごとの難易度は?1級が実務経験10年以上で部門長レベル、2級は実務経験5年程度で課長レベル、3級は実務経験3年程度で係長レベルと等級イメージがおかれています。自分が目指すレベルを受けて実力の底上げをする、あるいはこれまでの実務を体系的に学ぶという2つの目的のどちらかで受けると良いでしょう。

合格率を見ても取得が難易度が高いのは1級で、2級以下は勉強時間を確保しながら1~2ヶ月勉強を続ければ取得はできる可能性が高いです。

ビジネス・キャリア®検定に合格するための勉強方法

ではそんなビジネス・キャリア®検定に合格するためには、どんな勉強方法を実施すればいいのでしょうか。

過去問で自分のレベルをチェック

まずは過去問(※6)を試しに解いてみて、自分の実力を確認してみてください。最初は正答率が3割などであっても、コンスタントに勉強すれば合格できる可能性が高いので、まずはどのくらい理解できているかをチェックしましょう。

※6 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『試験分野・試験区分』

テキストで苦手分野を重点的に

過去問を解いていくと自分の苦手分野が明確になります。苦手分野が判明したら、中央職業能力開発協会が提供している標準テキスト(※7)もしくは、ビジネス・キャリア®検定試験研究会提供の過去問題集(※8)で勉強していきましょう。

※7 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『標準テキストのご紹介』

※8 参照:アマゾン『ビジネス・キャリア®検定試験研究会提供の過去問題集』

どちらか自分に合う方を選んで1冊しっかりやりきるようにすれば、正答率はかなり高くなるはずです。

合格基準点(※9)は1級で試験全体として概ね60%以上かつ問題毎に30%以上の得点、2・3・BASIC級は出題数の概ね60%以上の正答となっていますから、勉強する中で受ける級の正答率が超えるように勉強を重ねましょう。

※9 参照:中央職業能力開発協会ホームページ『出題形式・合否の判定基準』

ビジネス・キャリア®検定で業務経験・知識を体系化しよう

さまざまな企業で育成や昇格要件に活用されている、ビジネス・キャリア®検定。その試験の難易度や合格率、勉強方法について、ご紹介しました。社会人になって資格取得をしていないという方でも、目指すべき級や正答率が分かれば計画を立てて合格することは難しくありません。

働きながらコツコツと勉強を重ね、自分が積んできたキャリアの証となるビジネス・キャリア®検定に合格し、さらにキャリアに磨きをかけてみてはいかがでしょうか。

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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷