「男性が看護師になるのはやめとけ」って事実?元男性看護師がメリットを解説!

このページにはPR広告を含みます
  1. 「転職鉄板ガイド」ではPR広告を掲載しております。但し、報酬目的で虚偽の情報を発信したり、事実に反して優遇するなど、ユーザーの皆様にとって不利益になることは一切いたしません。
  2. 「転職鉄板ガイド」は皆様に有益な情報を提供するため、各公式HPやSNSなどからお客様の声を掲載することがあります。但し、あくまで個人的な感想のため、サービス内容を保証するものではありません。
  3. その他、個人情報の取り扱いや免責事項に関してはプライバシーポリシーをご確認ください。

医療機関や介護施設など、様々な場所で男性看護師が働いています。

2000年代頃までは男性看護師は珍しい存在でしたが、今では男性も当たり前に看護師として働けるようになりました。

しかし、男性看護師になった方からは、一部で「男性看護師はやめとけ」とも言われます。

no-img2

男性看護師として12年以上働いてきた筆者が、なぜやめとけと言われるのか、後悔しない理由、メリットなどを実体験も交えてご紹介します。

なぜ男性看護師はやめとけと言われるのか?

なぜ男性看護師はやめとけと言われるのか、その理由を4点ご紹介します。

女性中心の職場環境

日本ではかつて看護師(看護婦)は女性のイメージがありました。現在では男性看護師も以前より大幅に増え、医療や介護などの分野で活躍しています。

しかし、現場レベルでは今でも看護師の世界は女性中心で、男性看護師の立場は決して強くありません。

師長、部長などの管理職になるのは大半が女性です。

また、日本の看護師を支える日本看護協会においても、理事のほとんどは女性です。

そのため、男性看護師は女性中心の職場で働く必要があり、職場における自分の立ち位置や人間関係を常に意識する必要があります。

*参照:日本看護協会『役員紹介』

選べるキャリアに制限がある

残念ながら、日本の法制度や環境は、男性看護師が自由なキャリアを選べるように作られていません。

国家資格である助産師は女性しか取得できない点がわかりやすい例です。

また、男性看護師は産婦人科で働くことはできず、小児科で働く男性看護師もほとんどいません。

働ける診療科が少ないため、選べるキャリアも自然と制限されます。

no-img2

キャリアアップするには、男性でも働きやすい診療科を選ぶ必要があるため、やめとけと言われることがあります。

男性看護師仲間が少ない

男性看護師が増加したと言っても、看護師の中で少数なことは変わりません。

厚生労働省が発表した看護師の構成割合では、看護師のうち男性は8.1%、女性は91.9%となっています。

病院では一つの病棟に看護師は30~40人程度在籍していますから、男性看護師は2~4人程度の割合です。

no-img2

一緒に働く男性看護師仲間が少なく、相談できる相手がいないこともやめとけと言われる理由です。

*参照:厚生労働省『令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 P2』

平均年収がサラリーマンの平均よりもわずかに低い

男性看護師の平均年収が、一般企業のサラリーマンより低い点もやめとけと言われる理由です。

令和4年賃金構造基本統計調査によると、男性看護師の平均年収は賞与を含めて522万7,200円です。

一方、国税庁の令和3年民間給与実態統計調査結果によると、男性社員の平均年収は545万円となっています。

看護師は肉体労働に加え、夜勤ありの不規則な勤務にもかかわらず、サラリーマンより2万円ほど月給が安いです。

そのため、給与面から男性看護師は割に合わず、やめとけと言われています。

*参照:e-Stat『令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種』国税庁『令和3年分民間給与実態統計調査結果について P3』

男性看護師になっても後悔しない理由

男性看護師はやめとけと一部で言われますが、実際に後悔することはほとんどありません。

no-img2

筆者の体験も踏まえ、なぜ後悔しないのか理由をご紹介します。

患者様と信頼関係を構築しやすい

男性看護師は看護の世界では希少な存在であり、その珍しさが患者様との信頼関係構築に役立ちます。

no-img2

筆者も病院で働いていた時、男性看護師を初めて見た患者さまから「男の人の看護師って珍しい」と驚かれ、話のネタとして活用していました。

また、患者様やご家族の中には、理性的に対応する人の多い男性看護師を望まれる方もいます。

男性である点を強みとして生かせば、患者様との信頼関係構築しやすく、やりがいになるでしょう。

職場で頼りにされることも多い

男性看護師は職場で頼りにされる場面が多いことも、後悔しない理由の一つです。

体格が大きく、力もある男性看護師は、患者様の移乗や搬送、女性では大変な重量物の移動など様々な場面で頼りにされます。

また、体力面で優れているため、急病で夜勤ができない人が出た場合でも、男性看護師が対応を任されることがあります。

看護師は女性が多いからこそ、男性看護師に任される仕事も分担されやすく、頼られることがやりがいにつながるでしょう。

【元看護士が解説】新卒看護師の就職先選びと就活成功のポイント
新卒で働くなら病院とクリニックどちらがいい?

男性看護師になるメリット

男性看護師になることでどんなメリットがあるのか、4つのポイントをご紹介します。

収入や地位が安定している

男性看護師になることで、医療機関や介護施設などの安定した職場で、収入と地位を得られる点がメリットです。

施設の経営状況にも左右はされますが、一般企業に比べて給与が下がる心配がなく、解雇されることもほとんどありません。

また、公立病院に就職すれば、準公務員のような扱いになり、安定した昇給も期待できます。

日本の医療費や社会保障費は年々増加しており、医療や介護を必要とする人が増えています。

そのため、男性看護師は長く安定して働きやすく、今後も需要が高まっていくでしょう。

スキルや資格でキャリアアップしやすい

男性看護師は女性に比べて育休や産休が少ないため、スキルアップや資格取得がしやすい立場にあります。スキルや資格で専門性を高めれば、キャリアアップしやすい点もメリットです。

施設によっては、資格手当を支給しているところもあり、給与アップも同時に期待できます。

また、有資格者は講演会の主催や専門外来を担当するチャンスもあり、職場内での評価を高めることにもなります。

働ける診療科には一部制限はあるものの、男性看護師はスキルや資格を生かしてキャリアアップできるチャンスが多いです。

転職先が見つけやすい

看護師は国家資格ですから、全国の病院や施設で求められる存在です。

資格は全国どこでも通用するため、お住まいの地域から離れた都道府県でも転職できます。

地方の病院で3年ほど経験を積んだのち、都心の大学付属病院へと転職する看護師も少なくありません。

看護師としての経験や専門性もある程度求められますが、より良い職場を探しやすい点はメリットと言えるでしょう。

特に、男性看護師は数が少ないため、転職活動では有利な評価をされることもあります。

転職で給与アップやキャリアアップを狙いたい方にとって、男性看護師という立場はアドバンテージです。

患者様との関わりがやりがいになる

男性看護師になるメリットは、様々な患者様との関わりが増え、治療のサポートと感謝の言葉がやりがいになることです。

勤務する病棟や担当の診療科にもよりますが、看護師は多くの患者様と関わる機会があります。

若くして癌治療を行う患者様や大きな手術を控えている患者様、余命わずかな患者様と関わることがあります。

患者様によって対応や接し方も異なり、患者様個人を見ながら治療を提供しなければなりません。

時にはやり場のない怒りをぶつける方と接し、医療に携わる者としての難しさを感じることもあります。

しかし、そうした難しさも看護師としてのやりがいになり、次の患者様に向かっていく原動力になります。

【実体験】男性看護師が必要とされる場面とは?

実体験から男性看護師がどのような場面で必要とされるのか詳しくご紹介します。

男性看護師を希望する患者様の対応

看護師は女性の仕事というイメージは残っていますが、患者様の中には女性よりも男性看護師を信頼する方もいます。

特に年配の方の中には、女性看護師の態度や対応に怒りを覚えた経験があり、女性看護師を毛嫌いする人がいることも珍しくありません。

他にも、女性に身体を見られるのが恥ずかしく、男性看護師をお願いする患者様もいます。

その場合、患者様への検査や点滴など、直接身体に触れる医療行為は男性看護師が行うことになります。

no-img2

頻繁に頼まれるわけではありませんが、男性看護師が信頼されやすい場面があることは間違いありません。

クレームや暴力的な患者様の対応に呼ばれる

患者様の中には病気によるストレス、外来の待ち時間の長さ、職員の対応などで感情的になる人もいます。

感情的になった患者様や家族は暴言や暴力、クレームを言ってくる場合があり、特に女性に対して強く出てくることがあります。

この場合、男性看護師がお話を伺いに行くと、表情や言動が穏やかになり、冷静な話し合いができるようになるパターンが多いです。

no-img2

ただし、筆者の経験ではヒートアップ状態が続き、杖で叩かれるというケースもありました。

こうした暴言や暴力などのトラブル発生時は、コードホワイトという緊急コールがあります。

コードホワイトがアナウンスされると、現場近くの男性看護師や男性職員はすぐに対応へと向かいます。

男性看護師は危険行為をする方に対し、冷静さを取り戻してもらうと同時に、抑止力としても必要な存在です。

救急搬送での救援要請を求められる

男性看護師は体力面で優れているため、大規模な災害や多数の患者様の救急搬送などの特殊な状況でも救援要請を求められます。

一度に10人以上の患者様が搬送されると、救急外来は移送・検査・処置に慌ただしい状況が続きます。

時には何時間も治療に奔走することもあり、ミスを防ぐには体力のある男性看護師の力が必要になるからです。

no-img2

必ず男性看護師が呼ばれるとは限りませんが、特殊な状況では必要とされる機会は多いです。

男性看護師の将来性やキャリアプラン

男性看護師の将来性やキャリアプランについてご紹介します。

スキルや資格で専門性を磨く

男性看護師の将来性を高め、キャリアアップを図るには、認定看護師や専門看護師などの上位資格の取得をおすすめします。

認定看護師は現場のプロフェッショナル、専門看護師は専門療育のスペシャリスト資格です。

医療現場で活躍するなら、どちらの資格も非常に専門性が高く、資格手当も加算されて給与アップも期待できます。

医療機関はホームページ上に認定看護師・専門看護師の人数を掲載することも多く、病院の信頼性を高めるとともに、看板にもなります。

好待遇も受けやすいため、経験を積んで専門領域が決まったら、資格取得を目指すのがよいでしょう。

主任・師長などの管理職になる

看護師のキャリアで代表的なのが、主任・師長・部長などです。

男性看護師は管理職になりにくい傾向はありますが、男性に有利な診療科では管理職になることも珍しくありません。

例えば、男性看護師の多い手術室や精神科は、看護師を統率するために男性看護師が管理職に就くことが多いです。

また、男性専門外来や介護施設でも男性看護師長が多く、キャリアアップのチャンスは十分にあります。

看護師として一定の経験を積むことが前提になりますが、男性看護師でも管理職になるキャリアプランの設計は可能です。

保健師として公的機関で働く

保健師は看護師資格取得を前提として、大学で専門課程を学ぶ必要があります。

保健師になると医療機関や介護施設だけでなく、保健所を含む公的機関でも地域の保健衛生の専門家として働けます。

公的機関に就職できれば公務員の扱いになり、通常の看護師とは違ったキャリアプラン設計が可能です。

病院・介護施設以上に安定した立場にあり、キャリアアップしやすい点が特徴です。

男性保健師の割合は年々増加しているものの、保健師全体の3%にも満たないことから、これからも活躍の場は広がっていくでしょう。

*参照:厚生労働省『令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況 P2』

フリーランスになる

看護師経験のある方は、フリーランスとして独立するキャリアもあります。フリーランスになってからの選択肢もいくつかに分かれます。

例えば、医療知識を生かしたライター、訪問看護ステーションの立ち上げ、看護経験を生かしたアプリ開発などです。

看護師資格を生かしながら働くのが前提となるため、専門性の高い人か、幅広い分野を経験した人に向いたキャリアです。

自分のペースで働きやすく、好きなことを仕事にできるため、医療・介護現場以外での働き方を模索している方はフリーランスも検討しましょう。

今の職場に不満を感じたら…

もしあなたが男性看護師で、今の職場に不満を感じて転職したいと思ったら、転職エージェントを利用することをおすすめします。

とはいえ、看護師向けの転職サービスはたくさんあって選びづらいものです。そこで、男性看護師におすすめのサービスを3社厳選しましたので紹介します。

どれにするか迷ったら、いくつかを併用するのがおすすめです。「そんなことしたら担当者にばれてしまうのでは?」と思うかもしれませんが問題ありません。

エージェント担当者も、複数登録はよくあることと認識しています。どうせ登録するなら、各のサービスのいいとこどりをしてしまいましょう。

地方の転職に強いのは【レバウェル看護】

レバウェル看護の強みは、求人数の多さです。

中でも地方の小・中規模病院の求人が多いことがポイント。「都心も地方も両方見たい」という方にピッタリのエージェントです。

また、LINEで担当者とやりとりができるのも魅力のひとつ。

「毎日夜勤や連勤で転職活動する暇がない…」という男性看護師でも、気軽に利用できます。

公式サイト https://kango-oshigoto.jp/
対応地域 全国
おすすめポイント 地方の求人も多く、医療機関から介護施設までバランスよく求人が集まっている

まだ転職するか決めていなくてもOK【ナース専科 転職(旧:ナース人材バンク)】

「ナース専科 転職(旧:ナース人材バンク)」は、多くの看護師が転職活動で利用している転職エージェントです。

ポイントは「相談だけでも大丈夫」なこと。「まだ転職に踏み切れていない」という人でも歓迎していて、応募の無理強いはしません。

「今の職場を辞めたほうがいいのかわからない…」という方は、キャリア相談のためだけでも登録してみるのをオススメします!

公式サイト https://www.nursejinzaibank.com/
対応地域 全国
おすすめポイント 利用者に無理強いせず、親身になって相談に乗ってくれる

アドバイザーとの信頼関係を求める人に【マイナビ看護師】

マイナビ看護師は、業界大手のマイナビグループの運営する転職エージェントです。

マイナビ看護師は「利用者と会って話す」ことを大切にしています。直接またはWeb面談を通じて、直接アドバイザーと転職相談ができるのが好評です。

他社サービスでは、電話やメール、チャットなどでのやりとりが多いところも多数あります。

直接話せることのメリットは、アドバイザーとの信頼関係ができやすいこと。そのため、ちょっとした内部情報もたくさん仕入れることができますよ。

公式サイト https://kango.mynavi.jp/
対応地域 全国
おすすめポイント 信頼できるアドバイザーと二人三脚で進められる

まとめ:男性看護師は大変なこともあるがやりがいも大きい

男性看護師がやめとけと言われる背景には、女性の多い環境、法制度、業務量に対する給与の低さなどがあります。

しかし、大変なこと以上に大きなやりがいもあり、独自のキャリアデザインができる魅力もあります。

様々な患者様の人生の一部に寄り添い、治療をサポートできる点も仕事のやりがいです。

女性看護師では難しい業務は男性看護師がカバーしており、医療・介護分野に必要な存在です。

「やめとけ」と言われることもありますが、人の役に立ちたい方、キャリアアップや収入アップを狙いたい方は男性看護師を目指しましょう。

参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷