未経験でもインフラエンジニアに!面接官だった元SEが語る面接で制覇すべき3つのコツとは

コロナ禍でますます未経験の採用が多くなったIT業界。インフラエンジニアにもその波がやって来ています。

未経験なんて門前払いされるんじゃないのか?と不安に思う人もいるかもしれませんが、要点さえ掴んでしまえば面接は誰でもパス可能です。

面接官だった元SEが語る、本当にあった話、未経験でもインフラエンジニアへの転職を成功させる3つのコツをご紹介します。

コツ①~まずはインフラエンジニアの仕事を知ろう~

面接はその時だけ上手に答えられれば問題ないと考える人がいますが、未経験でインフラエンジニアを目指すのであれば、小手先の準備では到底内定はもらえません。未経験だけど光るものがある、一緒に働いてみたい、そう思ってもらうにはある程度手間のいる準備が必要です。

まず最初に大切なのは、自分が目指すインフラエンジニアとはどんな仕事なのか?全体をざっと頭に入れておきましょう。

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアはインターネットサービスの基盤を支えるネットワークやサーバーなど全体の土台となる部分を扱うプロフェッショナル集団です。インフラとはインストラクチャーの略で日本語に訳すと土台や下部構造という意味になります。

例えば最近人気のツイッターでイメージしてみましょう。機能が利用できるのは、アプリが存在するからだけではありません。インフラエンジニアがツイッター用に構築したネットワークやサーバーが稼働しているからなんです。

サーバーエンジニアとネットワークエンジニア

インフラエンジニアは大きく分けると2種類に分かれます。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアです。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアはサーバーの設計・構築・運用業務全般を担当します。クライアントの希望に応じてHWの選定、ラックに設置、OSやソフトウェアのインストールなどを行います。

近年の特徴としてはクラウドサービスの普及により自社で物理サーバーを持つ会社が少なくなっています。これからサーバーエンジニアを目指すのであれば、クラウドに関する知識やスキルを習得しておくとかなりの武器になるでしょう。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアはルーターやスイッチと呼ばれる機器の設計・構築・運用業務全般を担当します。相互通信を可能にするために単に道を作るだけでなく、どこを通れば最も効率よくデータが送受信できるのかなどを考え、トラブルなどが発生しない設計は何なのか?などを担当します。

サーバエンジニアがIT業界の世界で「家を作る担当」だとするならば、ネットワークエンジニアは家と家を結ぶ「道路を作る担当」といえるでしょう。

インフラエンジニアの仕事は設計・構築・運用/保守

インフラエンジニアの仕事は(サーバエンジニアもネットワークエンジニアも)共通して3つの作業に分かれます。設計・構築・運用/保守です。

設計

要件定義→設計書

どの程度の規模のインフラを作る必要があるか、予算はどのくらいか、などを考慮しながら想定されるユーザー数・通信量などを算出し要件定義という作業をします。決定した後はサーバーのランクやネットワークの経路を設計します。普通は予想される同時アクセス数の2倍程度までは耐えられるキャパシティーを持たせます。

構築

設計書が出来上がったら構築作業に入ります。設計書をもとに購入する機器の種類やソフトウェアについて営業担当と会議を開き、相見積で比較しながら最終的に予算内で買えるベストなものを発注します。到着したら作業開始です。

機材が届いた後は、

  • 設置場所に機器を運搬
  • 組み立て後ラックに設置
  • ケーブルの配線と接続
  • リモートからソフトウェアのインストール及び設定
  • 動作負荷テスト・限界点の把握

これらを順番に行います。

運用/保守

システムが本番稼働した後は24時間365日安定して使えるようにモニタリングします。

  • 障害が発生した場合は対応
  • キャパシティ管理
  • 悪質なメールアドレスのブロック
  • インフラ起因ではないトラブルの報告

などを行っていきます。

未経験なら運用・保守からスタートするのがおすすめ

障害対応

  • ハードウェアの故障
  • 急激なアクセス増
  • 不適切な設定によるアクセス不可

未経験からインフラエンジニアになる場合は運用/保守からスタートする人が多いです。なぜなら運用/保守であれば経験がなくても手順書通りに作業していけば、後は本人の努力次第でなんとかやり遂げることができる業種だからです。

一つ一つの作業は簡単ですが、今どんな障害が起きているのか、毎日丁寧に調べて知識を増やして行くと、2~3年後には上流工程の構築チームに転職できるくらいの知識が身に付きます。そのため3年以内に転職する人が大勢います。

面接の際は、ITの深い知識があるかどうかよりも、チームに溶け込む社交性だったり、報告や連絡がこまめにできる正確性が優先されます。

コツ②~未経験でも怖くない!怖気づかずに面接の準備をしよう~

ここ数年、IT業界は急速にIoT化・AI化が進み、それとは反比例するように人材不足に悩まされ始めました。そのため未経験でも運用や保守からなら、よりインフラエンジニアになりやすい状況です。さらに面接の準備をしっかりすれば、転職の成功率はぐっと上がります。

インフラエンジニアの面接で未経験の人が良く聞かれる内容を6つリストアップしました。

  • 人物面がしっかりしているか
  • コミュニケーションが取れるか
  • 求めているレベル程度のスキルがあるか
  • 一般常識的な勤退が可能か
  • 入社後の給与について不満を持っていないか
  • 長期的に就業できるか

この中で最も重要視されるのは人柄です。喜怒哀楽が激しくないか、高圧的な性格でないか、言われたことを守りそうか、一般常識的な行動ができそうか、このような点をチェックされます。

自己評価が高過ぎたり、口答えしそうな性格、もっと高い給料が欲しいと思いそうなタイプ、すぐに辞めてしまいそうな人は敬遠されます。

面接の担当者は何が知りたいのか?

未経験の人が受ける時のインフラエンジニアの面接はかなりパターン化されています。事前に準備することで担当者が知りたい内容を答えることができるでしょう。

良く質問されるのは、

  • 資格に関する質問
  • スキルに関するレベルチェック
  • どんな技術に興味を持っているのか
  • 将来はどんな方向に進みたいのか

資格について質問すると相手がどの程度のスキルを持っているのか、大枠の内容を把握することができるので、担当者はこの質問を良くします。資格の名前すら知らない人、途中まで勉強したけど取得には至っていない人、最終的に取得できた人、その中から採用担当は「資格の名前すら知らない人」をはじきます。

資格については、

  • 何時から何時まで勉強したのか
  • 1日どれくらいの時間を費やしたのか
  • 何の目的で取得したのか
  • どこの部分が一番苦労したか
  • どういった点が勉強になったか
  • 今後どこを現場で活かすことができるか

これらが回答できるとより成功率は上がるでしょう。

スキルに関するレベルチェック・どんな技術に興味を持っているのかについては、何か一つづつでも答えられるものを準備しておくと印象はぐっと上がります。

余裕があればもうワンランク上の答えを準備しよう

面接官が優秀な場合は、障害切り分けの解決方法を問われる場合があります。難しい技術を使った回答ではなく、Pingなど、誰でも使える簡単なコマンドを応用利用した回答を準備しておくと評価は上がります。

サーバーエンジニアの面接を受ける場合は、

  • OSは何を使った経験があるのか
  • 設計はできるか
  • 構築はできるか
  • 簡単なスクリプトを書いたり改修したりできるか

ネットワークエンジニアの面接を受ける場合は、

  • シスコ製品は使えるか
  • 得意な領域はどこか
  • 設計はできるか
  • 構築設定変更ができるか

などの答えを準備しておきましょう。

最終面接で落ちる「呪われた質問」と「NG回答」

インフラエンジニアに転職する際、希望者が最終面接で落ちるといわれている呪われた質問・ NG回答が存在します。予め把握しておくことでこの質問を上手く乗り越えましょう。

通常なら最終面接は希望者の意思確認くらいの感覚ではないかと思っている人が大半かと思います。しかしインフラエンジニアの場合、最終面接で「志望動機」を問われて失敗している人が多いのでご注意ください。

最終面接で志望動機について聞かれた場合は、一般的なインフラエンジニアになりたい理由を説明するのではなく、もっと具体的に「この会社を志望する動機」を説明してください。

経営陣はなぜ「うちの会社に入りたいのか?」という答えを待っています。

コツ③~大幅年収アップに成功した3人から秘訣を学ぼう~

IT業界で働く人は3年に一度転職を考えるといわれるくらい、出入りが激しい業界です。彼らはなぜそんなに別の会社に行ってしまうのでしょうか?実はIT業界は転職をすることで、より上流工程での仕事ができるようになったり、転職のタイミングで給料がアップする人が多いんです。

つまりITエンジニアは日々努力していれば、数年に1回年収アップのチャンスがやって来ます。これを成功させた3人の「インフラエンジニアになった例」をご紹介します。

例① 33歳 職務経歴書の工夫を怠らなかった

基板設計経験を生かし大手Webサービス企業の基盤エンジニアへ転職
年収は510万円から600万円へアップ

成功のポイントは職務経歴書の工夫を怠らなかったこと。単なる業務内容の記載だけではなく普段の業務で工夫した点や苦労から学んだ点などを盛り込み、転職後も成果を出せるという再現性のある経験をアピールしたことで高い評価に繋がりました。

例② 27歳 企業が求める人物像に合わせて志望動機・自己PRを作成

Windows Server 経験を生かしてメーカー社内 SE 転職
350万円から420万円へアップ

成功のポイントは面接不採用の内容を振り返ったこと。業務内容の理解不足から的を得ていない志望動機・自己PRを記載してしまい、それらが採用の要因であることを把握し、徹底的に面接対策し採用にこぎつけたそうです。アドバイザーから業務内容がイメージできるまで説明を受けたこと、企業が求める人物像に合わせて志望動機・自己PRを的を絞って作成したことが高評価に繋がりました。

例③ 30歳 応募書類を募集企業にアピールできる内容に改善

転職で上流工程への挑戦を実現
400万円から500万円へアップ

構築メインの仕事から設計業務の担当者としてのSIerへキャリアアップしました。アドバイザーからの助言を活かし、職務経歴書を作成し直したことで書類選考に通過するようになったんだそうです。

成功のポイントは書類選考で不採用になっている原因究明を行い、より募集企業にアピールできる内容に改善したこと。企業が求めることについて技術と技術以外に分けてポイントを簡潔に整理したこと。面接で会ってみたいと思わせる職務経歴書を作成できたことで採用に繋がったそうです。

3人の失敗と成功から学べること

3人の内容を纏めると、

職務経歴書の工夫を怠らなかった

面接不採用の内容を振り返った

企業が求める人物像に合わせて志望動機・自己PRを的を絞って作成した

書類選考で不採用になっている原因を究明、より募集企業にアピールできる内容に改善した

技術と技術以外に分けてポイントを簡潔に整理した

面接で会ってみたいと思わせる職務経歴書を作成できた

以上の内容が大切になることが分かりました。自分が面接を受ける時のために是非参考にしてみてください。

準備をして面接に臨めば誰でも優秀な人材に生まれ変わる

未経験だとインフラエンジニアの面接を受けるなんて敷居が高いと尻込みしてしまうかもしれません。しかし常識的な行動が取れる人であれば、面接対策をするだけでかなり採用率は上がります

一度面接のコツを掴んでしまえば、将来は何社も受かり過ぎて、どこを選んだらいいか?なんて悩みが出てしまうかもしれません。こ

是非肩の力を抜いて面接のコツを掴んでみてください。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷