【未経験】40代から理学療法士に!何歳まで働ける?理学療法士に将来性はあるのか?

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新卒から理学療法士になろうと頑張っている人、実際に理学療法士として活躍している人、社会人を経て理学療法士を目指したいと思っている人など、さまざまな境遇の人達がいると思いますが理学療法士の仕事や将来性について考えることはありませんか?

  • リハビリ業務は体力が必要な仕事のため「何歳まで働けるのか?」と不安に感じる
  • 増えすぎて飽和状態になると言われている理学療法士の将来性は?
  • 理学療法士として長く働き続けるためにはどうすればいい?
  • 40代でも未経験から理学療法士になれる?

このような不安や疑問について様々な視点から一つずつ解説していきたいと思います。

今後のキャリアの参考にしていただけたら幸いです。

理学療法士の平均年齢

理学療法士は何歳まで働けるのか?の手がかりを探るために、日本理学療法士協会が公表している統計情報から理学療法士の年齢分布と平均年齢を見てみましょう。

【年齢分布】

2023年3月末

年齢 男性 女性
21-25歳 10,639名 8,291名
26-30歳 19,209名 13,271名
31-35歳 17,449名 10,455名
36-40歳 13,201名 8,019名
41-45歳 9,061名 6,100名
46-50歳 6,550名 4,059名
51-55歳 3,488名 1,926名
56-60歳 1,931名 1,036名
61-65歳 821名 244名
66-70歳 309名 49名
71-75歳 149名 16名
76歳以上 72名 10名
平均年齢 35.6歳 34.7歳

参照:日本理学療法士協会『年齢分布と平均年齢』

理学療法士は20代後半から30代前半までが最も多く、平均年齢は35歳前後と比較的若い世代が多いことが特徴です。

厚生労働省の調査で日本の産業全体の平均年齢が43.7歳であることからも理学療法士の平均年齢が低いことが分かります。

理学療法士は50代、60代でもできるのか

20代、30代が多く活躍する現場ということから、40代以降の中高年は仕事を続ける人が少ない?きつい仕事?と思うかもしれません。

理学療法士の資格自体には定年がないため理論上は何歳になっても仕事を続けることができます。

50代、60代でも理学療法士として活躍することは可能ですが、60歳、もしくは65歳を定年としている病院や施設が多いため日本理学療法士協会の統計情報でも60代以降は人数が急激に少なくなっています。

2021年4月1日に改正された高齢者雇用安定法には70歳まで就業できることを努力義務とする「高年齢者就業確保措置」が追加されたこともあり理学療法士として長く活躍できる環境は整えられてきていますが、体力的な問題などから70歳まで理学療法士の仕事を続けていくことが困難な状況が多いことは推測できます。

では、理学療法士は何歳くらいから体力的な限界を感じ始めるのでしょうか?

理学療法士の体力的な限界は何歳?

体力の程度は人それぞれなので一概に「○○歳が限界」とは言えませんが、理学療法士の年齢分布を見ると分かるように、定年の前に人数が一気に半数近く減る50代以降から体力的な限界を感じ始める人が増えてきます。

若いときと同じ業務をこなすことが大変になってくるだけでなく、自身も膝痛・腰痛などの持病を抱えてしまうことも。

定年まで理学療法士の仕事を続けたいと思っていても結果的に考えて無理な場合もあるのです。

Point

理学療法士の仕事は50代以降が一つの分岐点になりやすい

定年まで働く人はほぼ居ない?

管理職になるor資格を活かして転職

理学療法士の就職先として最も多いのが病院であり、その中でも「急性期」や「回復期」で働く人が特に多いのですがSNSを見ると定年まで病院で働いている理学療法士は少ないことが分かります。

そして、経験・年齢を重ねてからはプレイヤーからマネジメントをする側として体力的な負担が少ない管理職を目指す、または体力的な負担の少ない職場へ転職する、起業や副業を始めるなどが考えられます。

比較的体力的な負担が少ない職場

訪問リハがおすすめ

このように体力的な負担が少なく、管理職になるチャンスがある職場へ転職することで50代、60代になっても理学療法士として活躍できる可能性が高まります。

訪問リハビリ以外にも、療養型やデイケア、デイサービス、介護老人保健施設なども急性期や回復期と比べ体力的な負担が少なめであり、リハビリの現場から離れることになりますが理学療法士養成校の教員や行政機関で働く選択肢もあります。

定年までは理学療法士の仕事を続けたい、少しでも長く理学療法士として働きたいと考えている人は体力面・待遇面を考慮しながら自分に合った職場への転職や、若いうちからキャリアプランをしっかりと立てて先を見据えた働き方を意識していくことが大切です。

好条件の職場を見つけたい人、今後のキャリアについて相談したい人は理学療法士専門の転職エージェントを利用してみると良いでしょう。

社会人から未経験で理学療法士になれる?

自分自身や家族がリハビリなどで理学療法士のサポートを受けた経験から、理学療法士に憧れ自分自身も人の役に立つ仕事をしたいと思い理学療法士を目指す人は多いと思います。

また、社会人経験のある30代・40代が以下のような理由から理学療法士を目指すことも少なくはありません。

  • 手に職をつけたい=安定した医療職を目指したい
  • リハビリを学びたい=現職の延長線上に理学療法士の資格が役立つ
  • 一度は諦めたがやっぱり理学療法士になりたい=理学療法士の仕事にずっと興味があった

「この歳で未経験からは難しい?」と不安に感じると思いますが、理学療法士国家試験の受験資格に年齢制限はなく何歳でもチャレンジすることが可能です。

場所によっては3割ほどが社会人入学者という専門学校(養成校)もあるくらい医療系専門学校への再進学者は年々増加傾向にあると言います。

夜間部を設けている専門学校であれば仕事が終わったあとに通うこともできるため、仕事との両立は大変ですが働きながら理学療法士を目指すことができます。

社会人から理学療法士への道のり

理学療法士になるための養成校は国公立大学、私立大学、専門学校などがあり、養成校に3年以上通い国家試験に合格することで理学療法士になることができます。

養成校の種類 学費の目安
国公立大学(4年制) 約250万円
私立大学(4年制) 約600万円
専門学校(4年制) 約450万円 ※夜間部:約300万円
専門学校(3年制) 約550万円 ※夜間部:約450万円
3年制と4年制の違いは?
  • 3年制⇒短期集中学習、1年早くキャリアをスタートできる、卒業時に得られる学位「専門士」
  • 4年制⇒段階的に深く学べる、長期間の実習が可能なため即戦力に、卒業時に得られる学位「高度専門士(※大卒「学士」と同等)」

【社会人学生向け支援の一例】※2023年9月時点

○社会人特別就学支援制度:入学金を20万円、初年度後期授業料を20万円減免(専門学校YICリハビリテーション大学校)

○夜間部就学者支援金:支援額25万円 初年度学費から減免(日本リハビリテーション専門学校)

○専門実践教育訓練給付金制度:受講費用の一部(最大70%)を給付(多摩リハビリテーション学院専門学校)

家庭を持つ人の場合は学費が大きな負担になりかねません。このように学校独自の社会人向け支援制度の有無や国からの給付金制度の指定校であるかの確認を事前にしておき、養成校選びをすることも大切です。

そして、理学療法士の国家資格を取得後の就職についてですが体力的なこと年齢的なことを考えながら“長く勤めやすい職場” “いずれは管理職を目指せる職場”がおすすめです。

どうしても年齢が不安になる人もいると思いますが、これまでの社会人経験や人生経験をあなたの強みとして活かすことで理学療法士としても活躍できるのではないでしょうか。

理学療法士は飽和状態になる?

『理学療法士は増えすぎている』『将来的に求人を探すのが大変』

このような噂を耳にして、理学療法士は将来性がない仕事なの?と不安に感じている人も多いのでは?

実際に理学療法士の人数が増えていることは本当です。

理学療法士何歳まで働ける

参照:日本理学療法士協会『理学療法士国家試験合格者の推移』

理学療法士の国家試験合格者は1966年(昭和41年)の183人から始まり、養成校が増加し始めた1990年以降は毎年1,000人ほど、2000年以降は毎年1万人ほど増加。

2023年時点での理学療法士国家資格合格者は213,735人であり20万人を突破しています。

これだけを見るとこのまま理学療法士が増え続けることで“飽和状態”になってしまうのでは?と思うかもしれませんが、それだけで「理学療法士は将来性がない」と言い切るのは間違っています。

理学療法士の将来性

理学療法士の約8割は病院やクリニックなどの医療施設に勤務しています。

理学療法士は病院などの医療施設で働くことが当たり前であり一般的と考える人が多かったかもしれませんが、これからは介護分野にこそ理学療法士の高い需要が見込まれます。

総務省の調査によると日本の総人口に占める65歳以上の高齢化率は29.0%(※2022年10月時点)と世界一。

75歳以上の割合も15.5%と過去最高を更新している超高齢化社会なのです。

今後は高齢化率が今以上に上がることが予測されているため、リハビリを通して高齢者の生活を支えることができる理学療法士は病院や介護施設、福祉施設をはじめとした幅広いフィールドで必要とされるでしょう。

  • 超高齢化社会で理学療法士の需要増
  • 理学療法士が活躍できる場所が広がっている

理学療法士として活躍しつづけるために

  • 社会のニーズを捉え求められる人材に
  • 専門性を高める
  • 明確なキャリアビジョンを持つ
  • 体力、健康の維持に努める

これらを意識して10年後、20年後も活躍できる理学療法士を目指しましょう。

【まとめ】理学療法士は働き方次第で何歳までも働ける

超高齢化社会の日本では理学療法士の社会的役割が高まっており介護・福祉の現場で必要とされる機会が増加傾向にあります。

理学療法士の平均年齢は35歳前後と若い世代が活躍していますが、体力的な不安から長くは働けないと思っている人でも“働き方”を変えることで定年まで十分に活躍することは可能です。

ただ将来を不安に感じながら働くよりも、先を見据えた賢い準備・選択をしていくべきです。そのために理学療法士としての知識やスキル・専門性を高め就業先の選択肢を増やしておくこと、常にアンテナを張っておき社会のニーズを理解しておきましょう。

ここで紹介した内容を踏まえ、これからの自分の働き方を今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷