国家資格の取得は難しいもの。具体的にどの資格の難易度が高いのでしょうか。
実際の合格率をもとにランキング形式で紹介します。
また、転職に有利なおすすめの資格も紹介するので、資格取得を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
国家資格の難易度ランキングは以下の通りです。
※合格率の低いものを難易度が高い資格として順位付けしています。
順位 | 資格 | 合格率 |
---|---|---|
1位 | 弁護士 | 約3% |
2位 | 司法書士 | 約5% |
3位 | 社会保険労務士 | 約5~7% |
4位 | 弁理士 | 約6% |
5位 | 行政書士 | 約10% |
6位 | 公認会計士 | 約11% |
7位 | 不動産鑑定士 | 約16% |
8位 | 宅地建物取引士(宅地建物取引主任者) | 約16% |
9位 | 税理士 | 約18% |
国家資格難易度ランキング1位は弁護士です。
弁護士は、司法試験に合格し弁護士として登録された法律の専門家。法科大学院を修了、または司法試験予備試験を合格し受験資格を得なければならず、合格後も1年の司法修習が必要。
合格率3%前後と狭き門で士業資格の中でも取得難易度はNo.1!
参考:日本弁護士連合会『司法試験合格者の状況』
国家資格難易度ランキング2位は司法書士です。
司法書士法に基づく国家資格で、不動産登記、会社の登記・供託の手続き、成年後見、企業法務などを行います。司法書士試験に合格し、司法書士名簿へ登録、研修などを経て司法書士となれます。合格率は約5%と難易度は高いですが、受験資格に制限はなく、誰にでも司法書士を目指すチャンスがあります。
参考:CPA会計学院『【比較検証】公認会計士試験の難易度は高い!それでも受験すべき理由』
国家資格難易度ランキング3位は社会保険労務士です。
「社労士」とよばれる労働法や社会保険のプロ。学歴・実務経験者・厚生労働大臣の認めた国家試験合格者のいずれかの受験資格が条件となります。
合格率は約5~7%で、合格後実務経験2年以上、または事務指定講習の修了が必須。
転職希望者から人気が高いのも特徴です。予備校や短大などで働きながら資格の勉強ができるカリキュラムも組まれています。
参考:生涯学習のユーキャン『社労士試験の難易度は?他の資格と難易度を比較して徹底解説!』
国家資格難易度ランキング4位は弁理士です。
知的財産法に関する法律の国家資格であり、特許の取得や紛争解決、コンサルティング業務などを行います。独立開業を目指すこともでき、注目されている資格のひとつです。
受験資格は特になく、短答式試験・論文式試験・口述試験と3つの段階で試験があります。合格率は約6%とこちらも難易度は高めです。
国家資格難易度ランキング5位は行政書士です。
法律の登竜門資格である行政書士は、年齢や職歴、学歴などの受験資格がありません。
独立して活躍する人もいますが、最終的に社労士や司法書士になるためのステップアップ資格として目指している人も少なくありません。
受験はしやすいですが、合格率は約10%前後と難易度は高めです。
参考:生涯学習のユーキャン『行政書士試験の難易度・合格率は?合格点突破の重要ポイントも解説!』
国家資格難易度ランキング6位は公認会計士です。
公認会計士は企業の監査や会計、コンサルティングのプロです。企業経営の最も重要な財務に関するスペシャリストとして専門知識とともに信頼性も求められます。
公認会計士試験に合格して2年間の実務経験と実務補修所で単位取得の後、最終試験に合格して公認会計士になれます。
合格率は約11%で、受験資格はないため幅広い層の人が受験しています。
参考:CPA会計学院『【比較検証】公認会計士試験の難易度は高い!それでも受験すべき理由』
国家資格難易度ランキング7位は不動産鑑定士です。
不動産鑑定士は、不動産(土地、建物等)の経済価値を鑑定します。不動産鑑定事務所や不動産会社、銀行、企業の会計・コンサルティングなど幅広い場所で活躍できます。
受験資格に制限はなく、合格率は約16%。不動産鑑定士試験に合格後、実務修習が必須。弁護士、公認会計士と並んで三大国家資格のひとつといわれています。
参考:国土交通省『令和4年不動産鑑定士試験の合格者が決定しました』
国家資格難易度ランキング8位は宅地建物取引士です。
不動産の売買や賃貸など、不動産取引に必要な国家資格です。宅地建物取引業者の事務所には5人に1人の割合で宅地建物取引士の配置が必須となっています。
受験資格に制限がなく、不動産業界を希望する人が目指していることがほとんどでしょう。合格率は約16%。実務経験がない場合、合格後に実務講習を受講しなければいけません。
参考:資格の大原 社会人講座『宅建士の合格率や難易度は?勉強法や試験概要もあわせて解説!』
国家資格難易度ランキング8位は税理士です。
税理士は税と会計の専門家であり、税理士法に基づく国家資格です。学歴・資格・職歴について細かい受験資格が定められています。合格率は約18%と難易度は高めで、税理士試験に合格した後に会計事務所や税理士法人で実務経験を2年以上積まなければいけません。
参考:CPA会計学院『【比較検証】公認会計士試験の難易度は高い!それでも受験すべき理由』
なんとなく漠然と「国家資格を取ってみたい」と思っている人もいるでしょう。自分に合った国家資格の選び方を紹介します。
あなたがまだ20代で若く、「手に職を付けたい」と思ったら、行政書士か社労士がおすすめです。
理由は、行政書士や社労士は企業に勤めることもできるうえ、独立して開業することもできるからです。
つまり、働き方の選択肢が豊富で、長く働き続けやすいのです。
仕事や収入にも直結するため「若い内に取得したい」と思ったらすぐに踏み出しましょう。
不動産の仕事をしているなら迷いなく宅建を取得するのが良いでしょう。
不動産の仕事というと、販売や仲介、コンサル、営業などたくさんの仕事がありますが、どの立場からも宅建の内容は役に立ちます。
「せっかく国家資格をとるのなら損はしたくない」「絶対に役に立つ資格じゃないと勉強する気にならない」そんな人は、ファイナンシャルプランナー(FP)をおすすめします。
FPのメリットは、どんな仕事をしている人にもおすすめできるところです。
「FPというと金融業界の人が取る資格でしょ?」と思うかもしれませんが、それは間違いです。FP資格で勉強する内容は、自分自身の人生設計に役立ちます。どんな保険に入るべきかや、どのくらい貯蓄すべきかなどの知識を付けることができます。
自分自身のためになる点で、取って損はない資格といえます。
「国家資格ってすごいけど仕事にすると忙しそうなイメージ」と思う人には、介護福祉士がおすすめです。
介護の職場はプライベートとの両立がしやすく、女性からも人気があります。実務経験を積むことでケアマネージャーへキャリアアップすることも可能です。
介護職員初任者研修を受講し実務経験が必要ですが、介護施設によっては働きながら介護福祉士の資格取得を支援しているところもあります。そんな「働きながら取得しやすい」点も人気の理由です。
「転職に有利な資格」は存在しますが、目指す業界によってかなり異なります。
ここでは、どの業界にどんな資格がおすすめなのかを紹介します。
業界 | おすすめ資格 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
国家資格など、「難易度の高い資格に合格するのは難しそう」と不安を持つ方は多くいます。
もちろん独学での資格取得も可能ですが、少しでも合格率を上げて確実に合格したいもの。そんな時に利用したいのが、通学講座(資格取得対策スクール)や通信講座、オンライン講座です。
リモートワークやオンライン学習が習慣化されたことで市場規模が急激に拡大し、たくさんの方が利用しています。
アガルートアカデミーは、難易度の高い資格取得を得意としているオンライン講座。無駄のない講座体系×良質なテキスト×使いやすい受講環境で徹底的な合理化をしているため、時間を無駄にすることなく学習することが可能◎
公式サイト | https://www.agaroot.jp/ |
---|---|
実績 | 各試験の合格実績多数! |
特徴 | 質の高い講師、わかりやすいテキスト、整った受講環境 |
STUDYingは、学生から社会人まで幅広い世代に指示されている通信講座です。
スマホですべて完結できるので、スキマ時間を使って効率よく学ぶことができます。
続けやすさ実感度も非常に高く、コスパが良いのも魅力のひとつです◎
公式サイト | https://studying.jp/ |
---|---|
実績 | 高い指導力で多くの合格者を輩出 |
特徴 | わかりやすいコンテンツを提供、合格者にはお祝い金の進呈があることも! |
転職する際に最も評価されるのはこれまでの実務経験とスキルです。資格のアピールは、転職活動の選考においてスキルの裏付けとなります。
面接で資格について説明する際は、資格取得へのプロセスや目指したきっかけなども説明すると印象深くプラス評価につながるでしょう。
資格は取得すればぜったい転職できる万能薬ではなく、年齢やキャリアプラン、業界によって求められる資格は異なります。自身のワークライフに合わせて効率よく取得を目指すことが大切です。