【2023年資格難易度ランキング】採用される人材になる転職に有利な資格

資格難易度ランキング
今の転職市場はこれまでにないほどの売り手市場。転職希望者に有利な傾向が続いているため今の仕事を辞めて新しい職場を探す人が増えています。

転職しやすい反面、転職希望者が多いことから他と差をつけて自己アピールしなければ転職戦線を打ち勝つことはできません。
ビジネスに役立つ資格を取得すれば、キャリアアップや転職活動に箔をつけることができ有利に進めることができるでしょう。

2023年最新の資格難易度ランキングTOP10、業界別にメリットの大きい資格などについてご説明させていただきます。
自身の保有する資格が転職に役立つ資格かどうか気になる方もぜひチェックしてみてください。

2023年最新の資格難易度ランキングTOP10

資格をもつことでキャリアの証明となり希望する仕事が関連する場合、転職に有利になります。また、転職希望先へ提出する履歴書や職務経歴書に記載することができれば実力のアピールになり客観的な評価につながるため企業にとってもわかりやすく採用しやすいでしょう。

資格といっても様々あり、業務内容や難易度は異なり、多くの方は資格に対して難易度のイメージをもっているかと思います。

今回は国家資格を含めた資格難易度ランキングをご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

資格難易度ランキング第1位【弁護士】

国家資格である弁護士は、司法試験に合格し弁護士として登録された法律の専門家。法律相談や交渉、代理人業務を行います。法科大学院を修了、または司法試験予備試験を合格し受験資格を得なければならず、合格後も1年の司法修習が必要。合格率3%と狭き門で士業資格の中でも取得難易度は№1!

資格難易度ランキング第2位【公認会計士】

公認会計士は企業の監査や会計、コンサルティングのプロで国家資格です。企業経営の最も重要な財務に関するスペシャリストとして専門知識とともに信頼性も求められます。

公認会計士試験に合格して2年間の実務経験と実務補修所で単位取得の後、最終試験に合格して公認会計士になれます。合格率は約10%で、合格を目指して予備校に通う方もおおくいらっしゃいます。受験資格はなく幅広い年齢層や学歴の方が受験しています。

資格難易度ランキング第3位【司法書士】

司法書士法に基づく国家資格で、不動産登記、会社の登記・供託の手続き、成年後見、企業法務などを行います。司法書士試験に合格し、司法書士名簿へ登録、研修などを経て司法書士となれます。合格率は3%と難易度は高いですが、受験資格に制限はなく、誰にでも司法書士を目指すチャンスがあります。

資格難易度ランキング第4位【弁理士】

知的財産法に関する法律の国家資格である弁理士、特許の取得や紛争解決、コンサルティング業務などを行います。企業や法律事務所で働く以外に独立開業を目指すこともでき注目されている資格のひとつです。受験資格は特になく、短答式試験・論文式試験・口述試験と3つの段階で試験があります。合格率は約7%とこちらも難易度は高めです。

資格難易度ランキング第5位【税理士】

税理士は税と会計の専門家であり、税理士法に基づく国家資格です。学歴・資格・職歴について細かい受験資格が定められています。合格率は約10%と難易度は高めで、税理士試験に合格した後に会計事務所や税理士法人で実務経験を2年以上積まなければいけません。

資格難易度ランキング第6位【不動産鑑定士】

不動産(土地、建物等)の経済価値を鑑定判定する国家資格。不動産鑑定事務所や不動産会社、銀行、企業の会計・コンサルティングなど幅広い場所で活躍できます。

受験資格に制限はなく、合格率は約10%。不動産鑑定士試験に合格後、実務修習が必須。弁護士、公認会計士と並んで三大国家資格のひとつといわれています。

資格難易度ランキング第7位【社会保険労務士】

“社労士”とよばれ、労働法や社会保険のプロで国家資格となる社会保険労務士。学歴・実務経験者・厚生労働大臣の認めた国家試験合格者のいずれかの受験資格が条件となります。

学歴では、大学・短期大学・専門学校などの卒業者となり受験資格の範囲は幅広く公式サイトで確認が必要です。合格率は7%で、合格後実務経験2年以上、または事務指定講習の修了が必要となります。転職希望者から人気が高い資格で予備校や短大などで働きながら資格の勉強ができるカリキュラムも組まれています。

資格難易度ランキング第8位【日商簿記1級】

簿記検定の中でも規模が大きく有効な資格として日商簿記検定1級が挙げられます。受験資格はなく、年齢や学歴に制限されることなく受験できますが、合格率は10%と狭き門です。税理士試験の受験資格を得ることができるため難易度は高いですが目指す方は多いようです。

資格難易度ランキング第9位【行政書士】

法律の登竜門資格である行政書士は、年齢や職歴、学歴などの受験資格がありません。行政書士として独立して活躍されている方も多いですが、社会保険労務士や司法書士を目指すステップアップ資格として目指している方が多くいらっしゃいます。受験はしやすいですが、合格率は約7%と難易度は高めです。

資格難易度ランキング第10位【宅地建物取引士(宅地建物取引主任者)】

不動産の売買や賃貸など、不動産取引に必要な国家資格です。宅地建物取引業者の事務所には5人に1人の割合で宅地建物取引士の配置が必須となっています。受験資格に制限がなく、不動産業界を希望する方は目指している方が多くいらっしゃいます。合格率は約15%で実務経験がない方は合格後に実務講習を受講しなければいけません。

参考:CPA会計学院『資格別 必要勉強時間と合格率』

働きながらの国家資格取得は可能?比較的簡単に取れる国家資格

“国家資格”というと大学で専門科目を履修して単位を取得しなければいけない…と難しそうなイメージが強いですが、確かに弁護士や司法書士など難関資格から講習を受ければ取得できるものまで様々です。

働きながら転職のために資格を目指す場合、“転職に有利で取得しやすい”ものを選びたいですよね。比較的取得しやすい国家資格をご紹介します。

  • 行政書士
  • 社会保険労務士
  • 宅地建物取引士(宅建)
  • ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 介護福祉士

先述したように、行政書士や社会保険労務士は企業内や独立開業など働き方の選択肢が豊富で長く働き続けることができる資格です。仕事や収入に直結するため「若い内に取得したい」と働きながら学ぶ方が多くいます。

また、宅地建物取引士(宅建)は、不動産取引には必須の国家資格で、不動産業界でのニーズが高い資格。不動産販売や仲介、管理、コンサルティング、営業など幅広い活躍の場があります。

ファイナンシャル・プランニング技能士はファイナンシャルプランナーと呼ばれる職業で、国家資格(技能検定)以外に民間資格もあります。企業・銀行・証券会社・保険会社・不動産会社・FP事務所など働く場所が豊富なのが人気の理由です。

特に女性におすすめなのは介護福祉士です。女性が多く働き、プライベートと両立しやすい職場環境が整っているところが多く、実務経験を積むことでケアマネージャーへキャリアアップすることも可能です。介護福祉士になるには、介護職員初任者研修を受講し実務経験が必要ですが働きながら国家資格取得を目指すことができます。

業界別に紹介!転職に有利なおすすめ資格

資格を取得したからといって転職できる・採用されやすいわけではありませんが転職活動をスムーズに進められたり、自己アピールに繋がり好印象を残すことができたりとメリットが大きいでしょう。

また、キャリアチェンジキャリアアップ実現のために資格取得を目指す方も多く、採用要件に資格が必要な場合もありますので取得しておいて損はありません。
業界別に転職に有利な資格についてご説明します。

どんな企業でもニーズが高めの資格

TOEIC・TOEFL

近年ニーズが高まりつつある英語力。特に外資系や海外への事業展開をする企業であれば必須スキルとなっています。エントリーシートに結果を記載する項目もあり、企業が応募者の英語力を評価する資格とされています。

簿記検定

日商簿記検定では3級から1級まであり転職で有利な傾向です。日商簿記、工場簿記に分かれているため、自身が希望する業界に合った検定を受けるようにしましょう。簿記3級・2級の資格所持者は経理・財務の即戦力として重宝され、簿記1級となると経営分析やコンサルティングの場で活躍することができるでしょう。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

WordやExcelなどパソコンスキルの証明となります。最近ではどこの企業もIT化が進みパソコンスキルは必須スキルとなっているため、転職では取得しておくべきスキルでしょう。

金融・コンサル業界で転職に有利な資格

ファイナンシャルプランナー

ライフプラン実現のための資金計画を立てるファイナンシャルプランナーは資産運用のプロフェッショナル。老後資金問題や年金問題など個人の資産運用が話題になっている今、ニーズの高い資格です。

中小企業診断士

中小企業への経営コンサルティングを行う中小企業診断士。企業戦略やマーケティング、プレゼンテーションスキルのアピールにもつながり、中小企業診断士の知識は様々なビジネスシーンでも需要があります。

事務職への転職に有利な資格

秘書検定

事務職のイメージはデスクワークという方が多いですが、実際は来客や取引先、電話対応など事務スキルに加えてコミュニケーションスキルが求められる職業です。秘書検定は基本的なビジネスマナーや接遇マナー、判断力や対応力を身につけたことの証明となります。
転職活動での面接にも大いに役立つ資格でしょう。

医療事務

クリニック、病院、歯科医院など医療機関の受付事務を目指す方は有利な資格です。レセプトといわれる医療報酬明細書を請求、会計業務、受付での患者対応などを行います。
医療事務は資格がなくても働くことはできますが、医療事務資格者が採用条件にしているところも多く取得しておいて損はありません。
受験資格に制限がなく、年齢を重ねても安定して働けるため人気が高い資格です。

IT業界への転職に有利な資格

基本情報技術者

プログラマー・システムエンジニアなど、IT業界で必要な基本知識、情報処理スキルを問われる基本情報技術者。経営やマネジメントの知識も学ぶためITスキルの証明ができ、転職に有利。国家試験である情報処理技術者試験の一区分となります。

ITパスポート

パソコンの基礎的な知識やスキルを学び、ITエンジニアを目指す方の登竜門となり情報処理技術者試験のエントリーレベルの資格です。
IT業界への転職を考えている方だけでなく一般企業への転職を目指す方からも人気が高く、近年での社会のIT化推進においてITの正しい知識やスキルを身につけることができます。

不動産業界への転職に有利な資格

宅地建物取引士

不動産といえば“宅建”といわれるくらい認知度が高く、不動産業界でのニーズも高い資格です。不動産会社での配置義務や重要事項説明や契約書への記名・捺印などの独占業務があり、土地や建物の構造、法令などの実践的なスキルを学び、不動産業界を目指す方は取得必須となります。

管理業務主任者

マンション管理の国家資格となり、建築物の設備や維持保全に関する知識や実践的な知識を問われる資格です。不動産管理会社、マンションやビルなどの管理会社がある不動産企業でのニーズは高く転職に有利でしょう。

営業職への転職に有利な資格

営業士検定

初級・上級・マスターと3段階あり、合格すれば営業士として認定されます。営業でのマーケティングの知識、営業スキル、販売促進など営業に関するスキルの証明となる資格です。
営業士検定合格を目指し知識を身につけることで営業スキルやマーケティングの知識を向上させることができます。

セールススキル検定

営業の基礎的な知識やスキルの評価となる資格です。1級・2級の受験には実務経験が求められます。特に営業職でのキャリアアップ転職において、これまでの営業経験をアピールすることができる資格となるでしょう。

サービス業への転職に有利な資格

販売士(リテールマーケティング)

商工会議所が主催する検定資格で、1級~3級の3段階ある資格です。販売や流通に関する知識とスキルを身につけ、接客販売員としてのスキル向上を目指します。1級では、販売員としてだけでなく経営や財務などの知識を身につけます。

サービス介助士

「おもてなしの心」「介助技術」を学び、高齢者への接客に役立つ資格です。高齢化が進み、高齢者の顧客が増え日常的に介助するシーンが多くなっていますが、相手が安心してサービスを受けられるような介助を身につけます。最近では空港や駅、銀行、デパートなどの販売員の取得が増えています。

早く資格が欲しい人必見!3~6か月以内で取れるおすすめの資格

転職を考えていたり、キャリアアップを考えている方で資格取得を目指す方は多いですが、働きながら学ぶというのは時間や手間がかかります。資格さえあれば転職が有利になるのではなく、目指す業種や業界に合わせてアピール材料となる資格取得を目指さなければ意味がありません。

“時は金なり”という言葉通り、少ない時間を有効に使うために3~6か月以内の短期間で取得できる資格をご紹介します。

旅行業務取扱管理者

旅行業界への転職を目指す方におすすめの旅行業務取扱管理者。旅行業界の国家資格となります。旅行代理店では配置基準が定められているため旅行業界への転職に有利。
年齢や学歴、実務経験などの受験制限がなく誰にでもチャンスがあり、マークシート方式なので比較的スムーズにチャレンジできます。

知的財産管理技能検定資格

知的財産関連を取り扱う企業や特許事務所などへの転職を目指している方に有利なのは知的財産管理技能検定資格です。企業で知的財産の管理や活用に携わりますが、近年では知的財産保護のニーズが高まっているため知的財産に関するスキルは重要視されています。
独占的な業務はありませんが、知識やスキルの証明として有効です。

ビジネス実務法務検定

ビジネスに必須の法律知識について幅広く学び、コンプライアンススキルを身につけます。ビジネス実務法務検定を取得していれば法令の知識を仕事で役立たせるチャンスやスキルのアピールにつながります。
企業の法務だけでなく、幅広い分野・業界に対応している資格となります。

情報セキュリティマネジメント試験

2016年からスタートした新しい情報処理技術者試験のひとつです。インターネットの普及、IT化の推進によってセキュリティに特化した知識やスキルを証明する資格です。
IT業界だけでなく様々な業界・業種において必要なスキルで、情報セキュリティ人材の不足が懸念されており、今後ニーズが高まると予測されています。

簿記3級

簿記2級・1級に比べると難易度の優しい簿記3級は、経理の入門資格で商業簿記を身につけます。経理の知識やスキルの証明となり、転職に有利な資格です。経理だけでなく、業界・業種を問わず安定したニーズがあるため、短期間で学習でき転職にも有利。

調剤報酬請求事務技能検定試験

事務職へ転職したい方には調剤薬局事務がおすすめ。日本医療事務協会が実施している調剤報酬請求事務技能検定試験では最短、調剤事務講座の通学講座3日間(15時間)の受講で取得を目指すことができ、通信講座では最短1カ月の学習期間と短期で取得することが可能。

介護職員初任者研修

通信や通学講座など学び方が多用で3カ月程度で取得できる介護の入門資格です。これから介護の仕事へ転職を考えている方はぜひ取っておくべき。介護の基礎的な知識やスキルを身につけることができ、介護施設や介護事業所への転職に有利となります。

また、介護機器メーカーや企業などのアピールとしてもおすすめです。
実務経験を積むことで国家資格である介護福祉士、介護計画をプランニングするケアマネージャーなどへのキャリアアップを目指すことができます。

転職やスキルアップを目指して「資格は欲しいけれど時間がない!」という方へ短期で取得できる資格をご紹介しました。資格さえ取得すれば転職できるのではなく、目指す業界や業種に合わせて自分に合った資格取得を目指すことが大切です。

自身の知識やスキルの証明としてぜひ資格取得を目指してください。

【まとめ】転職活動では必要な資格かどうかの見極めがポイント

いかがでしたでしょうか?
転職に有利な資格を様々ご紹介させていただきました。

転職する際に最も評価されるのはこれまでの実務経験とスキルです。資格のアピールは、転職活動の選考においてスキルの裏付けとなります。キャリアチェンジ転職の場合は未経験からの第一歩となるため、最低限の知識やスキルの証明として資格のアピールは有効です。
面接で資格について説明する際は、資格取得へのプロセスや目指したきっかけなども説明すると印象深くプラス評価につながるでしょう。

資格は取得すればぜったい転職できる万能薬ではなく、年齢やキャリアプラン、業界によって求められる資格は異なります。資格取得には時間や費用がかかりますので、自身のワークライフに合わせて効率よく取得を目指すことが大切です。


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参考サイト
厚生労働省
内閣府
ハローワーク
職業情報提供サイト
日本経済連合会
転職コンサルタント
中谷 充宏
梅田 幸子
伊藤 真哉
上田 晶美
ケニー・奥谷