新卒社員だけど経理で働きたい!という思いを持つ新卒の方は少なくないでしょう。
一般的に「新卒で経理になるのはすごい」と思われることは多いものです。それは新卒で経理部門に入るのは難しいから。
なぜ新卒で経理に入るのが難しいのでしょうか。
また、一体どうしたら新卒で経理の仕事に就くことができるのか、解説します。
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「新卒で入社して経理部に入るのはすごい!」と言われます。その理由は、新卒で経理に配属されることは一般的に難しいと言われているからです。
新卒で経理になるのが難しい理由
それぞれ解説していきましょう。
経理部門はそもそもの定員が少ないため、新卒で経理になるのは難しいといわれています。
経理には情報処理能力の高い人が配属され、大企業でない限り経理部門にそれほど多くの人材を必要としていません。
500人ほどが働く企業であっても、経理を担当するのは5~10人以内というのが普通です。
従業員全体で見ると1%程度が経理担当と考えれば、いかに狭き門かわかるはずです。
企業によっても人員は変わりますが、経理部門は定員が少ないことから、新卒で配属されるのは難しい職場といえるでしょう。
新卒が経理に配属されにくい二つ目の理由は、簿記を持っている人が少ないからです。
無資格でもできないわけではありませんが、経理を担当する社員の多くは簿記2級か1級の資格を持っていることがほとんどです。
それに対して、新卒で簿記2級以上を持っている人は多くありません。
会社としても未経験者に一から簿記を教えるよりも、すでに資格を持っている人に仕事をしてもらう方が効率的なので、新卒はあまり経理に配属されません。
経理の仕事は少数精鋭で、非常に競争率の激しい職種です。
そのため、働いている社員は社内でもエリートと呼ばれる人が多く、キャリアアップに繋がることが多いです。
一方で、エリートが集まる部門ということは、新卒で採用されるには相当な能力がなければ務まりません。
新卒で経理として採用されたのなら、将来有望と見られていると考えてよいでしょう。
新卒で経理に配属されやすい、経理に向いている人は、下記のような特徴があります。
経理に配属されやすい・向いている人
経理はお金を扱う部門ですから、きっちりしていて正確であることは当然の素質です。
逆に、大雑把な人には経理の仕事は向いていません。
根気強い人が向いている理由は、金額の誤差があるとその原因を追究しなければならないからです。
原因がわかるまで時間をかけて計算しなければならないケースが、経理の仕事をするうえでは避けられません。
また、客観的な視点が持てる人も経理に向いています。
仕事上、数字やデータを扱いながら一歩引いた視点で全体を見通したり、感情的ではなく理性的に会社の実情を見極める必要も出てきます。
経理に配属される人はこれらような素質を持っているのです。
新卒社員が経理部門で働くには、3つのルートがあります。
新卒社員が経理部門に配属される3つのルート
それぞれについて解説していきましょう。
確実に経理として働けるルートは、経理を募集している求人を見つけ、その会社に応募することです。
経理はそれほど定員が多くないですから、どの会社も大体1~2人しか募集はありません。
そして、当然ながら経理の仕事は多くの新卒が殺到しますから、その中から選考を勝ち抜かなければなりません。
おすすめは、中小企業やベンチャー企業を狙うことです。
大手の会社は優秀なベテラン経理担当者が多く、あえて新卒を採用する必要性がありません。
一方、中小企業やベンチャー企業の場合は、若手を積極的に採用し、活躍の場を与えようとすることが多いです。
現在働いている経理担当者が少人数で、かつベテランが対応しているなら、若手の育成まで考えて採用する可能性は十分にあります。
また、ベンチャー企業はモチベーションの高い若者を採用する傾向があるため、簿記や経理の知識があれば採用される可能性は高いです。
新卒で経理の実務経験を積みたい方は、若手採用に積極的な中小企業を狙いましょう。
もう1つのルートは、新卒で総合職や事務系の職種で採用してもらい、その後部署異動するルートです。
現実的には、多くの方がこちらのルートで経理として経験を積んでいます。
経理の仕事は1円でも間違っていれば問題で、会社の信頼にも関わる重要な仕事の1つです。
特に毎年の決算報告書などは、株主にも公開する必要があることから、そこに関わる経理の責任も重大です。
新卒でいきなり経理というルートは難しくても、働き方や会社のやり方に慣れてきてから、経理へ移動するルートは珍しくありません。
できれば、業務内容が近い事務や総務系の総合職から異動を狙いましょう。
経理は会社の懐事情を記録する仕事ですから、営業職や開発部門などに就職してしまうと、分野が大きく違ってしまいます。
比較的仕事内容が近く、異動しても大きく仕事内容が変わらない事務・総務系の職種から、キャリアを重ねていくという方法がおすすめです。
特殊なルートですが、税理士事務所や金融機関で勤務した後、民間企業の経理になる人もいます。
事務や総務などで何かしら数字に関係する仕事をした後、経理担当者になっています。
税理士事務所や金融機関は数字に厳しいため、そこでの勤務経験があるとなれば、採用担当者からの印象もプラスになります。
ただしこの方法をとる場合、税理士事務所や金融機関には2~3年勤務した方が良いでしょう。
1年未満では勤務経験として不十分と見られ、転職の際もマイナスのイメージがついてしまいかねません。
回り道にはなりますが、将来的に経理部門で働きたいと考えている方は参考にしてください。
「難しいとはわかっているけれど、それでも最初から新卒で経理部署に入りたい!」という人のために、何をすると就活で有利なのかをお伝えします。
経理で働きたい方は、本気度を会社に示す意味でも、日商簿記2級以上の資格を取得するのがおすすめです。
特に新卒で経理部門に配属されたいのなら、日商簿記2級以上を取得していれば他の新卒と差別化できます。
なにより、会社としても経理未経験者にイチから教えるよりも、経理の知識を持っている方なら即戦力として活躍してもらえるというメリットがあります。
さらに、日商簿記1級を取得できれば、会計のスペシャリストとしてキャリアアップの道も開けるでしょう。
合格率は日商簿記2級が約20%、日商簿記1級が約10%となっており、非常に難易度の高い資格ではあります。
しかし、取得できれば新卒でも経理担当者になりやすく、自分の夢や目標に一歩近づけるはずです。新卒で経理部門に配属されたいなら、日商簿記2級以上の資格取得を目指しましょう。
面接では、自分が経理に向いていることをアピールしましょう。経理の仕事に必要なのは以下の能力です。
特に重要なのは、3つめの「数字をもとに客観的に分析できる力」です。
正確さや根気強さは、経理を目指す人であれば当たり前の能力としてよく知られています。しかし、「分析力」は意外と見落とされがちです。
なぜ分析力が必要かというと、経理は毎日会社の数字や記録と向き合い、日次・月次・年次の収支報告書などを作成するからです。
数字の変動から経営基盤の安定性や業績の予測を行い、社員全員が情報共有できるような資料作りをすることも仕事です。
そのため、主観的な意見だけではなく、数字からわかる客観的な予測や分析を行えることも、経理にとっては大切なスキルなのです。
上記3つのスキルを持っていることを、具体的なエピソードと一緒に説明し、書類や面接でアピールしましょう。
新卒で最初から経理部門に入社するのは狭き門です。そのため、できれば就活のプロと一緒に求人探しや面接対策を行った方が有利です。
就活のプロとは、就活エージェントのこと。でもどの会社を選べばいいかわかりませんよね。
ここではおすすめの2社を紹介します。
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新卒社員が未経験・無資格で、いきなり経理を任されることはそれほどありません。
ですが、資格を持っていれば、知識があると評価されて経理に配属されるチャンスがあります。
そもそも、経理は比較的若いうちに担当し、その後も長くキャリアを積んでいく仕事です。
新卒または若手のうちに経理を経験したいなら、日商簿記2級以上の資格はほぼ必須と言えます。
高校・大学を卒業し、新卒として就職活動される方は、まずは資格の取得を優先しましょう。
経理の仕事は資格の有無で全く扱いが変わりますから、チャンスを掴むためにも資格取得の勉強から始めてください。